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8章 真実の章
科学の夜明け団
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マッシブ事件が終わっても、科学の夜明け団による事件は収まらず、連邦警察は解決に苦戦しています。ロレンス、ボブ、シェリーはニューヨー連邦の中でも、夜明け団が見たこともない生き物をけしかけて町を襲わせている事件の解決に動いていました。
「おい!おとなしくしろ!」近未来的な雰囲気の町中で、ロレンスは緑の毛皮を持つ狼の様な動物に話しかけていますが、全く効果がありません。
「ばかな・・・!オレの言葉に全く反応していない・・・!?それに、何も言ってこない・・・!なぜだ!?」ロレンスには動物と話をする能力がありますが、それも通じなかったのです。
「どうなっているんだ!?」ボブは剣を振りかざして謎の獣たちを威嚇します。
「わたくしのテレパシーでも全く考えが読み取れませんわ!これは、何者かに操られているとしか考えられませんわね!」シェリーも弓を構えます。
「やっぱり、科学の夜明け団か!」ロレンスが石斧で、襲い掛かってくる緑の獣を薙ぎ払うと、夜明け団員と緑の獣たちは一目散に逃げて行きます。
「よし、奴らを追うぞ!どこから来るのか突き止めるんだ!」ロレンスたちは緑の獣たちが残した匂いを頼りに進んで行くと、そこは地下通路の入り口でした。
地下通路はレンガ積みした石の壁のトンネルで、ロレンスたちが進んでいる通路の横で水が流れています。
「おお、奴らのにおいが残っているぞ・・・!」薄暗く、入り組んだ中でも、ロレンスは迷うことなく進んで行きます。しばらく進むと、一つの小部屋にたどり着き、中に入り、そこにあるおかしなカプセル型の機械に目がとまりました。
「何だ!?この変な機械は・・・?」ボブは機械をじっと見つめます。
「・・・これは・・・現在メトロポリスで研究されている転送装置か・・・?」ロレンスがそばにあったスイッチレバーを引くと、カプセル機械の中が光りだしたのです。
「よし、このカプセルの中に入るんだ!きっと、その先が奴らのアジトだ!」三人は意を決して光るカプセルの中に入ると、今いる小部屋から、見知らぬ建物の中に一瞬で移動しました。
「何だ・・・ここは・・・!?まるでSF映画とかで見る基地の中みたいだ!?」ボブが辺りを見回して言います。
「ここが彼らのアジトですの・・・?」
「おい、窓の外は真っ白な氷原だ・・・!そういえば、科学の夜明け団のアジトは南極にあるって言っていたっけ・・・!」ロレンスが言うとボブとシェリーは驚きます。
「何!?ここは南極か!?」
「こんな機械を作るなんて・・・!科学の夜明け団の科学力はすごいですわ!」
「よし、そうとわかれば、先に進むぞ!」
白い壁と床に囲まれた通路の中で、途中、緑色の狼や、緑のライオンの胴体を持つ鷲の頭の生き物と言った正体不明の動物たちを、ロレンスやボブが石斧や剣で退けたり、超能力者の能力攻撃を、シェリーの念力で防いだりしながら進んで行きます。
そうやって行くと、一つの部屋にたどり着き、中にはマッシブがつぎはぎだらけの顔をにやけさせながら待っていました。
「やっぱり来やがったか・・・!もう少しで賢者の石が完成するってのによ!もう少しであふれんばかりの金銀財宝が手に入るってのに!ジャマはさせんぞ!」
「ここはおれが出るぜ!」ボブがロレンスとシェリーを制し、マッシブの前に躍り出ました。
「オレ様は、夜明け団の科学力で人間を上回る力を得たんだ!何の力も得ていないお前に勝ち目はないぞ!」
「それは結果を見て言えよ!」ボブは剣を振りかざしてマッシブに向かって行くと、マッシブは右拳をハンマーのごとく振り下ろします。ボブはそれを横に動いてかわし、左拳のフックもしゃがんでかわし、下から斜め左に鋭く斬りつけました。
「ぎゃああああっ!」マッシブはやられた怒りに任せて拳を振り回しますが、どれもボブには当たりません。
「お前は力に振り回されすぎだ!隙だらけだぜ!」ボブはマッシブを一文字に斬りつけると、マッシブはそのまま倒れたのです。ロレンスたちは先を急ぎます。
次の部屋では、緑のシャツとスカートをはいた銀髪のショートヘアーの少女が立っていました。
「私は夜明け団の幹部ロザリオ・・・!賢者の石は何が何ても完成させるわ・・・!」
「石を完成させてどうする気だ!?それで金を作ってウハウハライフでも実現させる気か!?」ロレンスがこう言うと、ロザリオはフンと鼻を鳴らします。
「私をあの強欲なバカと一緒にされては困るわ!私は人にはない力・・・超能力を持って生まれた・・・!故郷の者たちは、私の力を気味悪がり、私と両親を迫害した!そして両親とも死に別れ・・・!賢者の石があれば死者を生き返らせることも出来る!そう!幸せな日々を取り戻せるの!」これに、ロレンスはこう言います。
「そうか?昔の人々は、賢者の石を巡って、血で血を洗う争いを繰り返したと聞いたことがあるぞ!石が出来たからって、幸せになれるとは限らないぞ!」
「うるさい!お前たちに何が分かる!」ロザリオが念力を発すると、シェリーも念力で押し返します。
「・・・この力・・・!お前も・・・!?」
「ええ!私もこの力のせいで自由に外に出してもらえず、母とも死に別れ、みじめな毎日を強いられましたわ!そんな石が出来たら、多くの人が不幸になってしまいますわ!」
「くっ・・・!わあああっ!」ロザリオはシェリーの念力で吹っ飛ばされ、力を使い切ったロザリオはそのまま気を失ってしまいました。
「悪く思わないで下さいね・・・!」
「おい!おとなしくしろ!」近未来的な雰囲気の町中で、ロレンスは緑の毛皮を持つ狼の様な動物に話しかけていますが、全く効果がありません。
「ばかな・・・!オレの言葉に全く反応していない・・・!?それに、何も言ってこない・・・!なぜだ!?」ロレンスには動物と話をする能力がありますが、それも通じなかったのです。
「どうなっているんだ!?」ボブは剣を振りかざして謎の獣たちを威嚇します。
「わたくしのテレパシーでも全く考えが読み取れませんわ!これは、何者かに操られているとしか考えられませんわね!」シェリーも弓を構えます。
「やっぱり、科学の夜明け団か!」ロレンスが石斧で、襲い掛かってくる緑の獣を薙ぎ払うと、夜明け団員と緑の獣たちは一目散に逃げて行きます。
「よし、奴らを追うぞ!どこから来るのか突き止めるんだ!」ロレンスたちは緑の獣たちが残した匂いを頼りに進んで行くと、そこは地下通路の入り口でした。
地下通路はレンガ積みした石の壁のトンネルで、ロレンスたちが進んでいる通路の横で水が流れています。
「おお、奴らのにおいが残っているぞ・・・!」薄暗く、入り組んだ中でも、ロレンスは迷うことなく進んで行きます。しばらく進むと、一つの小部屋にたどり着き、中に入り、そこにあるおかしなカプセル型の機械に目がとまりました。
「何だ!?この変な機械は・・・?」ボブは機械をじっと見つめます。
「・・・これは・・・現在メトロポリスで研究されている転送装置か・・・?」ロレンスがそばにあったスイッチレバーを引くと、カプセル機械の中が光りだしたのです。
「よし、このカプセルの中に入るんだ!きっと、その先が奴らのアジトだ!」三人は意を決して光るカプセルの中に入ると、今いる小部屋から、見知らぬ建物の中に一瞬で移動しました。
「何だ・・・ここは・・・!?まるでSF映画とかで見る基地の中みたいだ!?」ボブが辺りを見回して言います。
「ここが彼らのアジトですの・・・?」
「おい、窓の外は真っ白な氷原だ・・・!そういえば、科学の夜明け団のアジトは南極にあるって言っていたっけ・・・!」ロレンスが言うとボブとシェリーは驚きます。
「何!?ここは南極か!?」
「こんな機械を作るなんて・・・!科学の夜明け団の科学力はすごいですわ!」
「よし、そうとわかれば、先に進むぞ!」
白い壁と床に囲まれた通路の中で、途中、緑色の狼や、緑のライオンの胴体を持つ鷲の頭の生き物と言った正体不明の動物たちを、ロレンスやボブが石斧や剣で退けたり、超能力者の能力攻撃を、シェリーの念力で防いだりしながら進んで行きます。
そうやって行くと、一つの部屋にたどり着き、中にはマッシブがつぎはぎだらけの顔をにやけさせながら待っていました。
「やっぱり来やがったか・・・!もう少しで賢者の石が完成するってのによ!もう少しであふれんばかりの金銀財宝が手に入るってのに!ジャマはさせんぞ!」
「ここはおれが出るぜ!」ボブがロレンスとシェリーを制し、マッシブの前に躍り出ました。
「オレ様は、夜明け団の科学力で人間を上回る力を得たんだ!何の力も得ていないお前に勝ち目はないぞ!」
「それは結果を見て言えよ!」ボブは剣を振りかざしてマッシブに向かって行くと、マッシブは右拳をハンマーのごとく振り下ろします。ボブはそれを横に動いてかわし、左拳のフックもしゃがんでかわし、下から斜め左に鋭く斬りつけました。
「ぎゃああああっ!」マッシブはやられた怒りに任せて拳を振り回しますが、どれもボブには当たりません。
「お前は力に振り回されすぎだ!隙だらけだぜ!」ボブはマッシブを一文字に斬りつけると、マッシブはそのまま倒れたのです。ロレンスたちは先を急ぎます。
次の部屋では、緑のシャツとスカートをはいた銀髪のショートヘアーの少女が立っていました。
「私は夜明け団の幹部ロザリオ・・・!賢者の石は何が何ても完成させるわ・・・!」
「石を完成させてどうする気だ!?それで金を作ってウハウハライフでも実現させる気か!?」ロレンスがこう言うと、ロザリオはフンと鼻を鳴らします。
「私をあの強欲なバカと一緒にされては困るわ!私は人にはない力・・・超能力を持って生まれた・・・!故郷の者たちは、私の力を気味悪がり、私と両親を迫害した!そして両親とも死に別れ・・・!賢者の石があれば死者を生き返らせることも出来る!そう!幸せな日々を取り戻せるの!」これに、ロレンスはこう言います。
「そうか?昔の人々は、賢者の石を巡って、血で血を洗う争いを繰り返したと聞いたことがあるぞ!石が出来たからって、幸せになれるとは限らないぞ!」
「うるさい!お前たちに何が分かる!」ロザリオが念力を発すると、シェリーも念力で押し返します。
「・・・この力・・・!お前も・・・!?」
「ええ!私もこの力のせいで自由に外に出してもらえず、母とも死に別れ、みじめな毎日を強いられましたわ!そんな石が出来たら、多くの人が不幸になってしまいますわ!」
「くっ・・・!わあああっ!」ロザリオはシェリーの念力で吹っ飛ばされ、力を使い切ったロザリオはそのまま気を失ってしまいました。
「悪く思わないで下さいね・・・!」
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