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3章 闇の魔女クドラク

虹色園の危機

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 日曜日、私服のシャノンは、毎回のように虹色園へボランティアへと向かいます。到着すると早速、なにやらもめているさわぎ声が響きわたりました。

「おい!今日こそたまりにたまった借金を返してもらうぞ!」その後、子供たちが泣き叫ぶ声がします。シャノンはただ事じゃないと思い、真っ先に虹色園の建物の中にかけよります。そこには、スーツを着込んだスキンヘッドの目つきの悪い男と、サングラスをかけた長髪の男の二人組がいたのです。

「ちょっと!何やっているんですか!?」シャノンは園長や子供たちをかばうように二人組の男の前に立ちはだかります。
「なんだお前は!?」
「知らないのか!?ここはマモン財閥からたくさん金を借りているんだよ!」
「ですが、園長に乱暴なことはしないでください!」シャノンはじっと男たちを見据えます。

「おお!オレたちマモン財閥相手になかなか勇敢ゆうかんだな!」
「今日はこのじょうちゃんの勇気に免じて引き上げるが、一か月後に借金を返せなかったら、わかっているだろうな!?」二人組の男は去り際に「こんな化け物どもの巣窟そうくつ、ラブホにでもなればいいんだ!」と捨て台詞ぜりふを残しました。

「大丈夫ですか!?」シャノンは園長にかけよります。
「はい、大丈夫です・・・!」園に住む異種族の子供たちは泣いていたり、剛に抱き着いて震えていたりしています。

「それにしても、ここってマモン財閥に借金をしていたんですか!?」
「はい・・・このところ、経営難でして・・・もし借金が返せないなら、この土地を売り払うしかないんです・・・!」
「そんなことはさせない!でも、どうすれば・・・!?」すると、エルニスが言いました。

「ぼく、聞いたことがあるよ、ここは元々、シャノン姉ちゃんの先祖せんぞが持っていた屋敷で、先祖のお宝が眠っているって・・・!地下に開かずの扉があるんだ・・・そこが開いたらもしかして・・・!」
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