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2章 ドラクル伯爵の野望
リリスの告白
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ドラゴンを倒したリリスとすぐるは里に戻り、マルコシアスに報告しました。
「なんと!我々でさえ手に負えなかったあの魔竜を、リリスが倒しただと!?信じられん・・・!」
「うむ!だが、妾の力だけではない、すぐると力を合わせて倒したのだぞ!」
「リリスに武術の心得があればこそです」これに、マルコシアスは驚きを隠せません。
「うむ・・・!その話が本当なら、我ら魔族と人間は相容れない事もないと言う事か!?これからは、異種族との交流も行っていこう!さぁ、お礼にこれをやろう」里長のマルコシアスは、リリスに赤い石のかけらを手渡します。
「うむ!『炎の破片』か!?ありがとうの!ところで、最後の破片はどこにあるのじゃ?」これに、すぐるが言いました。
「最後の『風の破片』は、バラ十字団の砦の中に保管されているはず、海浜町の北東、『迷いの森』の奥にある!」
「なら、今すぐそこへ行こうぞ!」
「いや、リリスはもうここにいるといいよ、後はぼくたちに、危険すぎる!」
「いやじゃ!妾はお主についていくぞ!」リリスはそう言ってすぐるに腕を組みます。
「どうして・・・!?」リリスの顔が一段と赤くなります。
「うむ・・・!お主と・・・離れたくないからじゃ・・・!それに、助けてもらった恩もあるしの!」すぐるも顔を赤くし、あたふたします。
「えっ・・・!?でも、君は教会に狙われている・・・!ここにいたほうがいいよ!また会いに来るから・・・」シャノンも言いました。
「すぐる君!教会に狙われているのは、あなたも同じだよ!リリスの気持ち、考えてあげなよ!」
「そうじゃ!互いを守り合えは良いのじゃ!!妾は、すぐるのそばにおるぞ!ず~っとじゃ!!」リリスのまっすぐなまなざしにすぐるはうなずきました。
「わかったよ・・・よろしく・・・!」
「リリス・・・お前にも、心からホレた殿御ができたのか・・・!うれしいような・・・?!さみしいような・・・!?娘が認めた男なら、間違いなかろう!すぐると言ったな、娘をよろしく頼んだぞ!」
「はい・・・!」
「決まりじゃな!さぁ、北東の迷いの森に行こうぞ!」リリスはそう言ってすぐるの手をつかんで駆け出しました。
「ちょっと!?引っ張らないでってば・・・!」
「なんと!我々でさえ手に負えなかったあの魔竜を、リリスが倒しただと!?信じられん・・・!」
「うむ!だが、妾の力だけではない、すぐると力を合わせて倒したのだぞ!」
「リリスに武術の心得があればこそです」これに、マルコシアスは驚きを隠せません。
「うむ・・・!その話が本当なら、我ら魔族と人間は相容れない事もないと言う事か!?これからは、異種族との交流も行っていこう!さぁ、お礼にこれをやろう」里長のマルコシアスは、リリスに赤い石のかけらを手渡します。
「うむ!『炎の破片』か!?ありがとうの!ところで、最後の破片はどこにあるのじゃ?」これに、すぐるが言いました。
「最後の『風の破片』は、バラ十字団の砦の中に保管されているはず、海浜町の北東、『迷いの森』の奥にある!」
「なら、今すぐそこへ行こうぞ!」
「いや、リリスはもうここにいるといいよ、後はぼくたちに、危険すぎる!」
「いやじゃ!妾はお主についていくぞ!」リリスはそう言ってすぐるに腕を組みます。
「どうして・・・!?」リリスの顔が一段と赤くなります。
「うむ・・・!お主と・・・離れたくないからじゃ・・・!それに、助けてもらった恩もあるしの!」すぐるも顔を赤くし、あたふたします。
「えっ・・・!?でも、君は教会に狙われている・・・!ここにいたほうがいいよ!また会いに来るから・・・」シャノンも言いました。
「すぐる君!教会に狙われているのは、あなたも同じだよ!リリスの気持ち、考えてあげなよ!」
「そうじゃ!互いを守り合えは良いのじゃ!!妾は、すぐるのそばにおるぞ!ず~っとじゃ!!」リリスのまっすぐなまなざしにすぐるはうなずきました。
「わかったよ・・・よろしく・・・!」
「リリス・・・お前にも、心からホレた殿御ができたのか・・・!うれしいような・・・?!さみしいような・・・!?娘が認めた男なら、間違いなかろう!すぐると言ったな、娘をよろしく頼んだぞ!」
「はい・・・!」
「決まりじゃな!さぁ、北東の迷いの森に行こうぞ!」リリスはそう言ってすぐるの手をつかんで駆け出しました。
「ちょっと!?引っ張らないでってば・・・!」
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