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2章 ドラクル伯爵の野望
魔法族の逆襲
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翌朝、シャノンが起きてみると、向かいのベッドに麻里子がいなかったので、みんなホテル中を探し回りますが、どこにもいなかったのです。
「まさる君、そっちにはいた?」
「こっちも見つからなかったよ、シャノンさん」
「もう、何の連絡もなしに、麻里子ったら、どこに行ったんだろう?」
すると、ホテルの外で何かが爆発するような爆音が響き渡ったのです。
「なんなの?今の爆発は・・・まさか!?」シャノンがホテルの外に駆け出すと、まさるも後を追います。
爆発があったのは、海浜町の西側にある教会で、中はベンチがバラバラに散乱しており、煙が出ている辺りから何かがこげる臭いがします。
「これは・・・いったい誰が・・・!?」そばで倒れている教会のハンターが言いました。
「・・・バラ十字団の・・・魔法使いたちが・・・ここを・・・襲撃した・・・!捕えている・・・魔法使いや・・・魔族が・・・逃がされてしまう・・・」と言って気を失いました。シャノンたちは奥の部屋へと急ぎます。
奥の部屋は牢獄で、白いシャツとズボンととんがり帽子に虹色のマントを着用した魔法使いの青年が、爆発の魔法で牢の扉を破壊し、中から茶色のミニスカワンピースを着用し、長い赤毛を上でツインテールにした少女を救出しました。
「団長!これで全部です!」
「よくやったぞ!」
白い服の魔法使いは、中央の通路にいるブライアンの元に行くと、シャノンはブライアンのそばにいた青いローブにとんがり帽子をかぶった円メガネの黒髪の少女に目が行きました。
「麻里子?なぜあなたがここに!?あなたたち、何をしているの!?」これにブライアンは舌打ちします。
「チッ!追っ手か!?」これに白い服の魔法使いがシャノンの前に立ちはだかります。
「団長!ここはぼくに任せて、団長たちは奥の抜け穴へ!」
「よし、任せたぞ!」ブライアンは麻里子を連れて、通路の奥へと逃げていきます。
「ああっ!待ちなさい!」シャノンが追いかけようとすると、白い服の魔法使いは絵筆型の杖をかまえて呪文を唱えます。
「視界をさえぎれ、ブラインド!」
絵筆型の杖から白い霧が放たれ、辺りが真っ白になります。そして、しばらくして霧が晴れてくると、ブライアンと真理子はいなくなりましたが、白い服の魔法使いと、赤毛の少女はその場に立ったままです。
「あなた、なぜ逃げないの!?」これに、白い服の魔法使いは、ただ、こう言いました。
「・・・仲間たちを救い出すことはできた・・・だったら、もう・・・あの組織には肩入れしない」
「どういう意味・・・?」シャノンたちは戸惑っています。
「・・・詳しい話は・・・ここを出てから話すよ」シャノンとまさるは、白い服の魔法使いと、赤毛の少女を連れて教会を出ます。
「まさる君、そっちにはいた?」
「こっちも見つからなかったよ、シャノンさん」
「もう、何の連絡もなしに、麻里子ったら、どこに行ったんだろう?」
すると、ホテルの外で何かが爆発するような爆音が響き渡ったのです。
「なんなの?今の爆発は・・・まさか!?」シャノンがホテルの外に駆け出すと、まさるも後を追います。
爆発があったのは、海浜町の西側にある教会で、中はベンチがバラバラに散乱しており、煙が出ている辺りから何かがこげる臭いがします。
「これは・・・いったい誰が・・・!?」そばで倒れている教会のハンターが言いました。
「・・・バラ十字団の・・・魔法使いたちが・・・ここを・・・襲撃した・・・!捕えている・・・魔法使いや・・・魔族が・・・逃がされてしまう・・・」と言って気を失いました。シャノンたちは奥の部屋へと急ぎます。
奥の部屋は牢獄で、白いシャツとズボンととんがり帽子に虹色のマントを着用した魔法使いの青年が、爆発の魔法で牢の扉を破壊し、中から茶色のミニスカワンピースを着用し、長い赤毛を上でツインテールにした少女を救出しました。
「団長!これで全部です!」
「よくやったぞ!」
白い服の魔法使いは、中央の通路にいるブライアンの元に行くと、シャノンはブライアンのそばにいた青いローブにとんがり帽子をかぶった円メガネの黒髪の少女に目が行きました。
「麻里子?なぜあなたがここに!?あなたたち、何をしているの!?」これにブライアンは舌打ちします。
「チッ!追っ手か!?」これに白い服の魔法使いがシャノンの前に立ちはだかります。
「団長!ここはぼくに任せて、団長たちは奥の抜け穴へ!」
「よし、任せたぞ!」ブライアンは麻里子を連れて、通路の奥へと逃げていきます。
「ああっ!待ちなさい!」シャノンが追いかけようとすると、白い服の魔法使いは絵筆型の杖をかまえて呪文を唱えます。
「視界をさえぎれ、ブラインド!」
絵筆型の杖から白い霧が放たれ、辺りが真っ白になります。そして、しばらくして霧が晴れてくると、ブライアンと真理子はいなくなりましたが、白い服の魔法使いと、赤毛の少女はその場に立ったままです。
「あなた、なぜ逃げないの!?」これに、白い服の魔法使いは、ただ、こう言いました。
「・・・仲間たちを救い出すことはできた・・・だったら、もう・・・あの組織には肩入れしない」
「どういう意味・・・?」シャノンたちは戸惑っています。
「・・・詳しい話は・・・ここを出てから話すよ」シャノンとまさるは、白い服の魔法使いと、赤毛の少女を連れて教会を出ます。
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