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1章 秘密組織AHMS
虹色園へようこそ
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学校が休みの日、シャノンは、フリルが入った白いシャツと黒いミニスカートを着用し、白いシャツと黒いズボンを着用したまさるを連れて、かぼちゃ町の北東にある赤いレンガに赤い屋根の洋館へと向かっていきました。その洋館の正門の横には、『虹色園』と書かれています。
「シャノンさん、ここは?」
「ここがいいところよ、ここでボランティアをしているの」シャノンが正門をくぐると、庭に設置してあるブランコや滑り台のような遊具で遊んでいる団子鼻のゴブリン、とがった耳のエルフと言った、人間とは異なる種族の子供たちの他、
子供たちの遊び相手をしていた剛がシャノンの元へかけよってきました。
「来て・・・くれたんだ・・・!」
「わ~い!シャノンねーちゃんだ!」
「遊んで~!」これにシャノンは満面の笑みで答えます。
「みんなおはよう、私も会いたかったよ!」間もなく、40代前後になる白いシャツに女性用のジーパンと水色のエプロンを着用した女性がやってきました。
「園長さん、おはようございます」
「ありがとう、シャノンさん、今日もよろしくお願いしますね」まさるが尋ねます。
「ここは何なの?」
「ここは『虹色園』、身寄りのない異種族の子供たちを住まわせ、育てる孤児院よ。私のお父様が中心となって進めている『共栄政策』の一環だよ」
「『共栄政策』?」これにシャノンは説明します。
「これから先、人間と異種族が共存することは避けられないから、日本にも一緒に暮らせる法が必要だと、外交官をやっているお父様が日本の政府に進言して始めたの。元々、東ヨーロッパに住んでいた私たちが日本に移住してきたのは、お父様が日本びいきだったから、日本に何かをしてあげたいと思ったから、『共栄政策』を始めたんだよ」
「へぇ、シャノンのお父さんってやり手だね!」シャノンは話を続けました。
「でも、人間には異種族と一緒に暮らすことをよしとしない者もいるし、異種族が人間を襲う事例もでてきた。日本にはまだ、種族間の事件に関する決まりができていない、だから、親友の麻里子と一緒に、夜の見回りを始めたの、人間と異種族のためにね」それを聞いたまさるは感心します。
「へぇ、それはかっこいいね!」
「ありがとう、さぁ、始めるよ」
シャノンは教室に集まった子供たちの前で、ホワイトボードに計算式などを書いて勉強を教えたり、お金の使い方を教えるために、お使いの付き添いに行ってあげたりしました。空もオレンジ色に染まってくると、園長がシャノンに話しかけます。
「シャノンさん、今日もありがとうございました」
「いいえ」シャノンは右手を軽く左右に振りながら言うと、テレビのニュースに目が止まりました。
『最近、異種族による略奪や事件が多発!この前も、悪徳金貸しとして有名なマモン社の本社が、異種族と思われる集団が襲撃した模様、教会の話だと、人間社会の転覆を目論む異種族の犯罪組織が存在するとのこと。これを重く見た教会は、夜の取り締まりを強化することを発表しました』それを聞いたシャノンはハッとします。
「これは『AHMS』の・・・!」
「もしかして、うちも取り締まられるのかしら・・・!?」園長が不安な声で言いました。
「シャノンさん、ここは?」
「ここがいいところよ、ここでボランティアをしているの」シャノンが正門をくぐると、庭に設置してあるブランコや滑り台のような遊具で遊んでいる団子鼻のゴブリン、とがった耳のエルフと言った、人間とは異なる種族の子供たちの他、
子供たちの遊び相手をしていた剛がシャノンの元へかけよってきました。
「来て・・・くれたんだ・・・!」
「わ~い!シャノンねーちゃんだ!」
「遊んで~!」これにシャノンは満面の笑みで答えます。
「みんなおはよう、私も会いたかったよ!」間もなく、40代前後になる白いシャツに女性用のジーパンと水色のエプロンを着用した女性がやってきました。
「園長さん、おはようございます」
「ありがとう、シャノンさん、今日もよろしくお願いしますね」まさるが尋ねます。
「ここは何なの?」
「ここは『虹色園』、身寄りのない異種族の子供たちを住まわせ、育てる孤児院よ。私のお父様が中心となって進めている『共栄政策』の一環だよ」
「『共栄政策』?」これにシャノンは説明します。
「これから先、人間と異種族が共存することは避けられないから、日本にも一緒に暮らせる法が必要だと、外交官をやっているお父様が日本の政府に進言して始めたの。元々、東ヨーロッパに住んでいた私たちが日本に移住してきたのは、お父様が日本びいきだったから、日本に何かをしてあげたいと思ったから、『共栄政策』を始めたんだよ」
「へぇ、シャノンのお父さんってやり手だね!」シャノンは話を続けました。
「でも、人間には異種族と一緒に暮らすことをよしとしない者もいるし、異種族が人間を襲う事例もでてきた。日本にはまだ、種族間の事件に関する決まりができていない、だから、親友の麻里子と一緒に、夜の見回りを始めたの、人間と異種族のためにね」それを聞いたまさるは感心します。
「へぇ、それはかっこいいね!」
「ありがとう、さぁ、始めるよ」
シャノンは教室に集まった子供たちの前で、ホワイトボードに計算式などを書いて勉強を教えたり、お金の使い方を教えるために、お使いの付き添いに行ってあげたりしました。空もオレンジ色に染まってくると、園長がシャノンに話しかけます。
「シャノンさん、今日もありがとうございました」
「いいえ」シャノンは右手を軽く左右に振りながら言うと、テレビのニュースに目が止まりました。
『最近、異種族による略奪や事件が多発!この前も、悪徳金貸しとして有名なマモン社の本社が、異種族と思われる集団が襲撃した模様、教会の話だと、人間社会の転覆を目論む異種族の犯罪組織が存在するとのこと。これを重く見た教会は、夜の取り締まりを強化することを発表しました』それを聞いたシャノンはハッとします。
「これは『AHMS』の・・・!」
「もしかして、うちも取り締まられるのかしら・・・!?」園長が不安な声で言いました。
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