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1章 秘密組織AHMS
魔女の秘薬
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町の袋小路で狼男を見つけると、シャノンは後ろから注射器で刺そうとしますが、それよりも早く狼男が振り向いて爪を振りかざし、シャノンは後ろに飛びのいてかわします。それでもシャノンはあきらめずに狼男に接近し、注射するスキを伺いますが、狼男に蹴り飛ばされ、シャノンは注射器もろども吹っ飛ばされてしまいました。
「どうしたんだろう!?シャノンの動きに、前ほどのキレがない・・・?!」まさるが言いました。
「それは、彼女も封魔薬を注射しているもの・・・!」麻里子がこう言うと、まさるが言いました。
「どういう事?」
「今夜は満月、この時の彼女はもっとも本能的になってしまうの!だから、他者を傷つける恐れがないように、満月の日は封魔薬を打たないといけないの!でも、それだと彼女の本来の能力は弱体化してしまうわ・・・!」まさるはまだ訳が分からない様子です。
「何の話をしているんだろう?!だったら・・・!」まさるは腰から銃のようなパイプを取り出します。
「それは何!?」
「これは万能シューター、ぼくが作ったんだ!万が一、お父さんが薬を打ち忘れた時のために、遠くから薬が打てるようにね!」
まさるは理性薬の注射器を拾い、シューターに装填して引き金を引くと、注射器は見事狼男の腕に刺さりました。その瞬間、狼男は暴れるのをやめ、やがて日の出とともに、狼の皮が崩れ落ち、まさるそっくりの人間の男の姿になりました。
「ここは・・・どこだ・・・?おれは・・・何をしていたんだ・・・?」まさるは元に戻った父のもとにかけよります。
「まさるじゃないか・・・ここで何をやっているんだ・・・?」まさるは首を横に振って言いました。
「もういいんだよ、さぁ、帰ろう!」四人が帰ろうとすると、目の前に西洋風の僧服をまとった3人の男が現れました。
「な、なんですか?あなたたちは!?」まさるが尋ねると、麻里子が答えます。
「こいつらは、教会の怪物ハンターたちよ!」麻里子は眉間にしわを寄せ、明らかに嫌悪の表情を浮かべており、シャノンは顔が引きつっています。
「先ほど見ての通り、その男は間違いなく『人狼』!放っておけば、いずれ人間に害をなす存在だ!
この場で狩り倒さねば!」まさるは叫びました。
「それはやめて!お父さんを殺さないで!」しかし、教会のハンターたちは耳を貸しません。
「どけ!人類に害毒をなす怪物を倒すのが、我々の仕事なのだ!」すると、シャノンがまさるの父をかばうかのように前に出て、赤く光る眼をカッと見開いて言い放ちます。
「悪いけど、あなたたちに構っているヒマはないよ!」シャノンの目を見た先頭のハンターは意識を失いその場に崩れ落ちます。
「その目は・・・!かっ・・・」続いて二人目、三人目と、同じように意識を失って倒れていきます。
「さぁ、今のうちにこの場を去りましょう!」4人はそそくさとその場を後にすると、まさるはずっと考えていました。
(本当にシャノンさんって何者なのかな・・・!?明らかに普通の人間じゃない・・・!)
「どうしたんだろう!?シャノンの動きに、前ほどのキレがない・・・?!」まさるが言いました。
「それは、彼女も封魔薬を注射しているもの・・・!」麻里子がこう言うと、まさるが言いました。
「どういう事?」
「今夜は満月、この時の彼女はもっとも本能的になってしまうの!だから、他者を傷つける恐れがないように、満月の日は封魔薬を打たないといけないの!でも、それだと彼女の本来の能力は弱体化してしまうわ・・・!」まさるはまだ訳が分からない様子です。
「何の話をしているんだろう?!だったら・・・!」まさるは腰から銃のようなパイプを取り出します。
「それは何!?」
「これは万能シューター、ぼくが作ったんだ!万が一、お父さんが薬を打ち忘れた時のために、遠くから薬が打てるようにね!」
まさるは理性薬の注射器を拾い、シューターに装填して引き金を引くと、注射器は見事狼男の腕に刺さりました。その瞬間、狼男は暴れるのをやめ、やがて日の出とともに、狼の皮が崩れ落ち、まさるそっくりの人間の男の姿になりました。
「ここは・・・どこだ・・・?おれは・・・何をしていたんだ・・・?」まさるは元に戻った父のもとにかけよります。
「まさるじゃないか・・・ここで何をやっているんだ・・・?」まさるは首を横に振って言いました。
「もういいんだよ、さぁ、帰ろう!」四人が帰ろうとすると、目の前に西洋風の僧服をまとった3人の男が現れました。
「な、なんですか?あなたたちは!?」まさるが尋ねると、麻里子が答えます。
「こいつらは、教会の怪物ハンターたちよ!」麻里子は眉間にしわを寄せ、明らかに嫌悪の表情を浮かべており、シャノンは顔が引きつっています。
「先ほど見ての通り、その男は間違いなく『人狼』!放っておけば、いずれ人間に害をなす存在だ!
この場で狩り倒さねば!」まさるは叫びました。
「それはやめて!お父さんを殺さないで!」しかし、教会のハンターたちは耳を貸しません。
「どけ!人類に害毒をなす怪物を倒すのが、我々の仕事なのだ!」すると、シャノンがまさるの父をかばうかのように前に出て、赤く光る眼をカッと見開いて言い放ちます。
「悪いけど、あなたたちに構っているヒマはないよ!」シャノンの目を見た先頭のハンターは意識を失いその場に崩れ落ちます。
「その目は・・・!かっ・・・」続いて二人目、三人目と、同じように意識を失って倒れていきます。
「さぁ、今のうちにこの場を去りましょう!」4人はそそくさとその場を後にすると、まさるはずっと考えていました。
(本当にシャノンさんって何者なのかな・・・!?明らかに普通の人間じゃない・・・!)
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