26 / 48
5章 うごめく闇と抗う光
5-2 神器の秘密
しおりを挟む
「あれ・・・?ここはどこだろう?」エルニスとキャンベルが目を覚ますと、そこはヤシの木やシダといった南国の植物が生い茂る森の中だったのです。
「気がついたかな?」目の前にいたのは、エルニスよりも一回り以上大きい竜だったのです。
「わぁ!あなたは!?」
「ワシはガルダイン、この島の代表だ」
「それにしても、ここはどこ!?」エルニスはあたりを見回します。
「ここはラグーナ諸島、はるか南海に浮かぶ島々だ」それで、エルニスたちは思い出しました。
「そうか、ぼくたちは西の国々に向かう船旅の途中、船が嵐にあって、避難用のボートに乗って・・・そこまでしか覚えていないや・・・」
「ガルダインさん、あなた、聖山の竜人の里の者では?」キャンベルが質問しました。
「うむ、確かにワシは聖山の者、争いが絶えない下界に、様々な種の人々が共に暮らせる場所を作りたいと、荒れ地ばかりの島を開拓したのじゃ、息子のシーザーに里長の座をゆずっての」それを聞いたエルニスはハッとします。
「じゃあ、あなたは・・・ぼくのじいちゃん!?」
「そのとおりじゃよ、我が孫エルニスよ!ところで、お主たちは西の国々に行くと言っておったの?何を目当てに!?」
エルニスたちは、世界を手中に収めようとする魔王軍に対抗するために、四つの神器を集める旅をしていることをガルダインに伝えました。
「ほう、あの伝説に聞く『四つの神器』か、それはかつて、悪魔王カオスを倒したとされる四人の英傑『四聖獣』の力を引き出すとされる神器の事だ」キャンベルはハッとしてたずねます。
「あなた、神器について何か知っているのですか!?」
「うむ、話してやろう。かつて、悪魔王カオスが世界を手中に収めんと世界中で暴れまわっていた時代、
神々が授けた四つの神器を携えた英傑『四聖獣』が現れた、
すなわち、勇気の『東の勇者』、力の『西の覇者』、英知の『南の賢者』、そして正義の『北の聖者』の四人じゃ。
カオスを破った四人の英傑たちは、再び現れるかもしれない何者かに神器を奪われるのを防ぐために各々の神器を封印し、次に神器が再び必要な時のために、隠した場所を記した地図を作った・・・!」
キャンベルはハッとします。
「じゃあ、この地図は!?」キャンベルは集めた地図の破片をかざしました。
「うむ!まぎれもなく神器を記した地図!実はワシも地図の破片を持っておる!」
「じゃあ、それを下さい!」エルニスが言いました。
「よかろう、だが、条件がある!」
「条件!?」
「この『北島』のすぐ南にある『南島』には、住みかを追われた魔族たちが住む村がある、そこの遺跡には、世界を滅ぼしかねない強大なる『闇の力』が眠っている、それを壊してほしいのじゃ!」
「わかりました、そんなもの放っておけませんからね!」
「うむ、お主たちが本当に神器にふさわしい者ならば、闇の力に対抗できるはず!」
「気がついたかな?」目の前にいたのは、エルニスよりも一回り以上大きい竜だったのです。
「わぁ!あなたは!?」
「ワシはガルダイン、この島の代表だ」
「それにしても、ここはどこ!?」エルニスはあたりを見回します。
「ここはラグーナ諸島、はるか南海に浮かぶ島々だ」それで、エルニスたちは思い出しました。
「そうか、ぼくたちは西の国々に向かう船旅の途中、船が嵐にあって、避難用のボートに乗って・・・そこまでしか覚えていないや・・・」
「ガルダインさん、あなた、聖山の竜人の里の者では?」キャンベルが質問しました。
「うむ、確かにワシは聖山の者、争いが絶えない下界に、様々な種の人々が共に暮らせる場所を作りたいと、荒れ地ばかりの島を開拓したのじゃ、息子のシーザーに里長の座をゆずっての」それを聞いたエルニスはハッとします。
「じゃあ、あなたは・・・ぼくのじいちゃん!?」
「そのとおりじゃよ、我が孫エルニスよ!ところで、お主たちは西の国々に行くと言っておったの?何を目当てに!?」
エルニスたちは、世界を手中に収めようとする魔王軍に対抗するために、四つの神器を集める旅をしていることをガルダインに伝えました。
「ほう、あの伝説に聞く『四つの神器』か、それはかつて、悪魔王カオスを倒したとされる四人の英傑『四聖獣』の力を引き出すとされる神器の事だ」キャンベルはハッとしてたずねます。
「あなた、神器について何か知っているのですか!?」
「うむ、話してやろう。かつて、悪魔王カオスが世界を手中に収めんと世界中で暴れまわっていた時代、
神々が授けた四つの神器を携えた英傑『四聖獣』が現れた、
すなわち、勇気の『東の勇者』、力の『西の覇者』、英知の『南の賢者』、そして正義の『北の聖者』の四人じゃ。
カオスを破った四人の英傑たちは、再び現れるかもしれない何者かに神器を奪われるのを防ぐために各々の神器を封印し、次に神器が再び必要な時のために、隠した場所を記した地図を作った・・・!」
キャンベルはハッとします。
「じゃあ、この地図は!?」キャンベルは集めた地図の破片をかざしました。
「うむ!まぎれもなく神器を記した地図!実はワシも地図の破片を持っておる!」
「じゃあ、それを下さい!」エルニスが言いました。
「よかろう、だが、条件がある!」
「条件!?」
「この『北島』のすぐ南にある『南島』には、住みかを追われた魔族たちが住む村がある、そこの遺跡には、世界を滅ぼしかねない強大なる『闇の力』が眠っている、それを壊してほしいのじゃ!」
「わかりました、そんなもの放っておけませんからね!」
「うむ、お主たちが本当に神器にふさわしい者ならば、闇の力に対抗できるはず!」
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
セプトクルール『すぐるとリリスの凸凹大進撃!』
マイマイン
児童書・童話
『引っ込み思案な魔法使い』の少年すぐると、『悪魔らしくない悪魔』の少女リリスの凸凹カップルが贈る、ドタバタファンタジー短編集です。
このシリーズには、終わりという終わりは存在せず、章ごとの順番も存在しません。
随時、新しい話を載せていきますので、楽しみにしていてください。
パワハラ女上司からのラッキースケベが止まらない
セカイ
ライト文芸
新入社員の『俺』草野新一は入社して半年以上の間、上司である椿原麗香からの執拗なパワハラに苦しめられていた。
しかしそんな屈辱的な時間の中で毎回発生するラッキースケベな展開が、パワハラによる苦しみを相殺させている。
高身長でスタイルのいい超美人。おまけにすごく巨乳。性格以外は最高に魅力的な美人上司が、パワハラ中に引き起こす無自覚ラッキースケベの数々。
パワハラはしんどくて嫌だけれど、ムフフが美味しすぎて堪らない。そんな彼の日常の中のとある日の物語。
※他サイト(小説家になろう・カクヨム・ノベルアッププラス)でも掲載。
『完結』セプトクルール 超文明Sの野望
マイマイン
児童書・童話
『現実界』(リアリティ)に住むすぐるは、ごく平凡な少年に見えますが、実は祖父から不思議な力を受け継いでいる『魔法使い』で、そのせいで周りからは好奇の目で見られてきましたが、それを世のため人のために使うという使命感を抱いていました。
ある日、すぐるは祖父から聞かされたもう一つの世界『幻想界』(ファンタジア)の存在を、夢の中に現れた神々の長から知らされることとなりました。幻想界では倒されたはずの悪魔王『カオス』が復活したこと、現実界と幻想界は表裏一体で、片方の世界が悪くなると、もう片方の世界にも悪影響があること、父のとしおが両方の世界を救うべく、幻想界に旅立ったことなどを聞いたのです。そこですぐるは祖父から受け継いだ杖を手に、幻想界へと旅立っていきました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる