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4章 幻想界世界会議

4-3 森のバンパイア 後編

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「・・・ありがとう、ボクはレミオンって言うんだ、君たちは?」
「ぼくはエルニス、こっちはキャンベル、君がもしかして、森に出るっていうバンパイアなの?」これにレミオンがうなずきます。

「まぁね、確かにボクはバンパイアで人間じゃない、でも、人の血は好きじゃないんだ、だから、仕方なく森の動物の血を吸っている、ぼくたちに血は必要だから」
「あなた、男性にしては声が高いですね・・・もしかして?」レミオンはクスッと笑います。

「あは、バレた?ボク本当は女なんだ、実はボク、家出した身なんだよね、だからバレないように男装だんそうしたつもりだったけど・・・君たちはなんでここに?」

「わたしたち、『魔王軍』に立ち向かうための幻想界ファンタジア世界サミ会議ットに参加するために、これからリュッケンシルトに向かうところなんですよ」それを聞いたレミオンはハッとします。

「実はボク、魔王軍の本拠地ほんきょちがあるナイトロードから来たんだ、でも、魔王の横暴おうぼうえきれずに家出してきたんだよ!」それを聞いたエルニスは驚きます。
「なんだって!?」そこで、キャンベルはふと思いました。

「ところで、ルイスさんは何でここにいるんですか?」
「実は・・・ぼく、姉ちゃんやカインさんと一緒に、スピネルの王様の番をする馬車に乗っていたんだけど、突然とつぜん叫び声がして、そこでレミオンと会ったんだ。

「そうなんですか・・・」これにレミオンが言いました。
「君、森で会ったときに言っただろ?ボクにはかかわらない方がいいって、ボクがこわくないの!?」

「君がバンパイアでも、ぼくを助けてくれた人に変わりはないから!」レミオンはほおを赤くします。
「キミってバカだね・・・そんな君にはこれをやるよ!受け取りな♡」

 レミオンは「ありがとう」とささやいて、ルイスの頬にキスをしました。

「ぼく・・・女の子にキスされちゃった・・・」ルイスがうっとりしていると、森の向こうからテイルとカインがやってきました。

「もうルイス、ダメじゃない!一人で勝手に出歩いちゃ!」
「ごめん、姉ちゃん、でも、レミオンが助けてくれたんだよ」レミオンを見たテイルはおどろきます。

「まぁ、森に出るっていうバンパイアじゃない!」
「大丈夫、レミオンは悪い人じゃないから!」ルイスは必死にうったえると、テイルはうなずきます。

「まぁ、ルイスが言うなら信じましょう。ところで、レミオンはなんでここにいるの?」
「ボクもこれからリュッケンシルトに向かうところなんだ!」これにみんなはおどろきました。

「ボクは魔王軍の秘密を知っているから、実は、それを伝えるためにそこへ行こうとしていたんだよ!だから、一緒に連れて行って欲しいんだ!」

「わかりました、いいですよ!」こうして、レミオンも同行することになりました。
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