2 / 48
1章 東風の訪問者
1-1 謎の少年エルニス
しおりを挟む
目の前が明るくなると、そこは公園の中ではなく、どこかの家の中でした。
白い壁に、木のフローリングの床、白い壁と言ったこぎれいな部屋の中で、彼はベッドの上に寝ており、その体をゆっくりと起こすと、そばに、上下に分かれた白いロングドレスを着て、長い黒髪を上でポニーテールにした茶色の瞳の少女が立っていたのです。
「よかった、気が付いたのね?!」
「君は・・・?ここはどこ・・・?」彼は頭をさすりながら言いました。
「私はテイル、ここはスピネル王国にある私の家よ、公園で不良たちが寄ってたかって誰かをいじめていたから、思わずかけよったけど、会ったことのない男の子がいたんだもの!とにかく、大したケガがなくてよかったわ」テイルはにこっと微笑みます。
「会ったことのない男の子・・・ぼくのことか・・・」
彼はそばにあった手鏡を覗きこむと、そこには、黄色の瞳を持つ十歳程度の、濃いブルーにも見える銀髪のショートヘアーの少年の姿がありました。
「あなた、お名前は?どこから来たの?」テイルが聞いてくると、彼は頭を抱えながら言いました。
「・・・わからない、覚えているのは、エルニスと言う名前だけ・・・」
「そう、エルニスと言うのね、どうやら、不良たちに殴られたショックで記憶をなくしたのね・・・!許せないわ・・・!」
テイルは右拳を震わせて怒りをあらわにしています。そこに、革のチョッキを着た、エルニスと同じくらいの黒髪のショートヘアーの少年が現れました。
「あ、彼はルイス、私の弟よ」テイルがルイスを紹介します。
「ああ、気が付いたんだね、よかった。それにしても、物置から見つかったあの小箱、全然開かないや!」
「あんたでも苦戦しているのね、あ、そろそろお使いに行かなきゃ、母さんから頼まれているの」
「・・・ぼくもついていっていい?」エルニスは起き上がって言いました。
「・・・大丈夫なの?」
エルニスは頷くと、テイルとエルニスは雑貨屋に行くことになりました。
白い壁に、木のフローリングの床、白い壁と言ったこぎれいな部屋の中で、彼はベッドの上に寝ており、その体をゆっくりと起こすと、そばに、上下に分かれた白いロングドレスを着て、長い黒髪を上でポニーテールにした茶色の瞳の少女が立っていたのです。
「よかった、気が付いたのね?!」
「君は・・・?ここはどこ・・・?」彼は頭をさすりながら言いました。
「私はテイル、ここはスピネル王国にある私の家よ、公園で不良たちが寄ってたかって誰かをいじめていたから、思わずかけよったけど、会ったことのない男の子がいたんだもの!とにかく、大したケガがなくてよかったわ」テイルはにこっと微笑みます。
「会ったことのない男の子・・・ぼくのことか・・・」
彼はそばにあった手鏡を覗きこむと、そこには、黄色の瞳を持つ十歳程度の、濃いブルーにも見える銀髪のショートヘアーの少年の姿がありました。
「あなた、お名前は?どこから来たの?」テイルが聞いてくると、彼は頭を抱えながら言いました。
「・・・わからない、覚えているのは、エルニスと言う名前だけ・・・」
「そう、エルニスと言うのね、どうやら、不良たちに殴られたショックで記憶をなくしたのね・・・!許せないわ・・・!」
テイルは右拳を震わせて怒りをあらわにしています。そこに、革のチョッキを着た、エルニスと同じくらいの黒髪のショートヘアーの少年が現れました。
「あ、彼はルイス、私の弟よ」テイルがルイスを紹介します。
「ああ、気が付いたんだね、よかった。それにしても、物置から見つかったあの小箱、全然開かないや!」
「あんたでも苦戦しているのね、あ、そろそろお使いに行かなきゃ、母さんから頼まれているの」
「・・・ぼくもついていっていい?」エルニスは起き上がって言いました。
「・・・大丈夫なの?」
エルニスは頷くと、テイルとエルニスは雑貨屋に行くことになりました。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
セプトクルール『すぐるとリリスの凸凹大進撃!』
マイマイン
児童書・童話
『引っ込み思案な魔法使い』の少年すぐると、『悪魔らしくない悪魔』の少女リリスの凸凹カップルが贈る、ドタバタファンタジー短編集です。
このシリーズには、終わりという終わりは存在せず、章ごとの順番も存在しません。
随時、新しい話を載せていきますので、楽しみにしていてください。
セプトクルール 三賢者と虹色の夜明け
マイマイン
児童書・童話
現実界に住む魔法使いのすぐるが、幻想界へと旅立ち、仲間たちと共に悪魔王カオスを倒して数年後、すぐるは幻想界で出会い、『誓い』を結んだ魔族の少女リリスと共に、現実界で平和な生活をおくっていました。
しかし、祖父から魔力を受け継いでいるすぐるは、現実界での生活にはなじめず、他の生徒たちからは好奇の目で見られたり、化け物扱いされていましたが、祖父から託された使命の事、リリスが亡き両親から託された使命の事などが忘れられず、再び幻想界へ旅立とうと決意をしたのでした。
今回は主人公が三人で、それぞれの物語を進んでいくことになります。
悪魔さまの言うとおり~わたし、執事になります⁉︎~
橘花やよい
児童書・童話
女子中学生・リリイが、入学することになったのは、お嬢さま学校。でもそこは「悪魔」の学校で、「執事として入学してちょうだい」……って、どういうことなの⁉待ち構えるのは、きれいでいじわるな悪魔たち!
友情と魔法と、胸キュンもありの学園ファンタジー。
第2回きずな児童書大賞参加作です。
見習い錬金術士ミミリの冒険の記録〜討伐も採集もお任せください!ご依頼達成の報酬は、情報でお願いできますか?〜
うさみち
児童書・童話
【見習い錬金術士とうさぎのぬいぐるみたちが描く、スパイス混じりのゆるふわ冒険!情報収集のために、お仕事のご依頼も承ります!】
「……襲われてる! 助けなきゃ!」
錬成アイテムの採集作業中に訪れた、モンスターに襲われている少年との突然の出会い。
人里離れた山陵の中で、慎ましやかに暮らしていた見習い錬金術士ミミリと彼女の家族、機械人形(オートマタ)とうさぎのぬいぐるみ。彼女たちの運命は、少年との出会いで大きく動き出す。
「俺は、ある人たちから頼まれて預かり物を渡すためにここに来たんだ」
少年から渡された物は、いくつかの錬成アイテムと一枚の手紙。
「……この手紙、私宛てなの?」
少年との出会いをキッカケに、ミミリはある人、あるアイテムを探すために冒険を始めることに。
――冒険の舞台は、まだ見ぬ世界へ。
新たな地で、右も左もわからないミミリたちの人探し。その方法は……。
「討伐、採集何でもします!ご依頼達成の報酬は、情報でお願いできますか?」
見習い錬金術士ミミリの冒険の記録は、今、ここから綴られ始める。
《この小説の見どころ》
①可愛いらしい登場人物
見習い錬金術士のゆるふわ少女×しっかり者だけど寂しがり屋の凄腕美少女剣士の機械人形(オートマタ)×ツンデレ魔法使いのうさぎのぬいぐるみ×コシヌカシの少年⁉︎
②ほのぼのほんわか世界観
可愛いらしいに囲まれ、ゆったり流れる物語。読了後、「ほわっとした気持ち」になってもらいたいをコンセプトに。
③時々スパイスきいてます!
ゆるふわの中に時折現れるスパイシーな展開。そして時々ミステリー。
④魅力ある錬成アイテム
錬金術士の醍醐味!それは錬成アイテムにあり。魅力あるアイテムを活用して冒険していきます。
◾️第3章完結!現在第4章執筆中です。
◾️この小説は小説家になろう、カクヨムでも連載しています。
◾️作者以外による小説の無断転載を禁止しています。
◾️挿絵はなんでも書いちゃうヨギリ酔客様からご寄贈いただいたものです。
『完結』セプトクルール 超文明Sの野望
マイマイン
児童書・童話
『現実界』(リアリティ)に住むすぐるは、ごく平凡な少年に見えますが、実は祖父から不思議な力を受け継いでいる『魔法使い』で、そのせいで周りからは好奇の目で見られてきましたが、それを世のため人のために使うという使命感を抱いていました。
ある日、すぐるは祖父から聞かされたもう一つの世界『幻想界』(ファンタジア)の存在を、夢の中に現れた神々の長から知らされることとなりました。幻想界では倒されたはずの悪魔王『カオス』が復活したこと、現実界と幻想界は表裏一体で、片方の世界が悪くなると、もう片方の世界にも悪影響があること、父のとしおが両方の世界を救うべく、幻想界に旅立ったことなどを聞いたのです。そこですぐるは祖父から受け継いだ杖を手に、幻想界へと旅立っていきました。
忠犬ハジッコ
SoftCareer
児童書・童話
もうすぐ天寿を全うするはずだった老犬ハジッコでしたが、飼い主である高校生・澄子の魂が、偶然出会った付喪神(つくもがみ)の「夜桜」に抜き去られてしまいます。
「夜桜」と戦い力尽きたハジッコの魂は、犬の転生神によって、抜け殻になってしまった澄子の身体に転生し、奪われた澄子の魂を取り戻すべく、仲間達の力を借りながら奮闘努力する……というお話です。
※今まで、オトナ向けの小説ばかり書いておりましたが、
今回は中学生位を読者対象と想定してチャレンジしてみました。
お楽しみいただければうれしいです。
つぼみ姫
ねこうさぎしゃ
児童書・童話
世界の西の西の果て、ある城の庭園に、つぼみのままの美しい花がありました。どうしても花を開かせたい国王は、腕の良い元庭師のドニに世話を命じます。年老いて、森で静かに飼い猫のシュシュと暮らしていたドニは最初は気が進みませんでしたが、その不思議に光る美しいつぼみを一目見て、世話をすることに決めました。おまけに、ドニにはそのつぼみの言葉が聞こえるのです。その日から、ドニとつぼみの間には、不思議な絆が芽生えていくのでした……。
※第15回「絵本・児童書大賞」奨励賞受賞作。
夢の中で人狼ゲーム~負けたら存在消滅するし勝ってもなんかヤバそうなんですが~
世津路 章
児童書・童話
《蒲帆フウキ》は通信簿にも“オオカミ少年”と書かれるほどウソつきな小学生男子。
友達の《東間ホマレ》・《印路ミア》と一緒に、時々担任のこわーい本間先生に怒られつつも、おもしろおかしく暮らしていた。
ある日、駅前で配られていた不思議なカードをもらったフウキたち。それは、夢の中で行われる《バグストマック・ゲーム》への招待状だった。ルールは人狼ゲームだが、勝者はなんでも願いが叶うと聞き、フウキ・ホマレ・ミアは他の参加者と対決することに。
だが、彼らはまだ知らなかった。
ゲームの敗者は、現実から存在が跡形もなく消滅すること――そして勝者ですら、ゲームに潜む呪いから逃れられないことを。
敗退し、この世から消滅した友達を取り戻すため、フウキはゲームマスターに立ち向かう。
果たしてウソつきオオカミ少年は、勝っても負けても詰んでいる人狼ゲームに勝利することができるのだろうか?
8月中、ほぼ毎日更新予定です。
(※他小説サイトに別タイトルで投稿してます)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる