蛇神様

藤原 向夏

文字の大きさ
上 下
2 / 2

蛇神様

しおりを挟む
僕は、人間なのに…赤い瞳だから村の人に

神として拝められていた。

「人間はどうして、こんなこともできないんだ。」僕はそう言った。村人達は…

「貴方様がやった方が早いのですよ。」

どうして…僕を神様…いや…蛇神様として
拝めるの…。僕は村人達が理解できなかった。

ある日…僕は村人達を皆殺しにしていた。

「独りになっちゃった…。」その時だ、同じ独りの少女に声をかけられたのは…

「ねぇ、貴方名前は?私は瑠夏」

「僕は蛇神雷太…」

「雷太くんね!独りなの?」

「うん…」僕は答えた。彼女は…

「私と一緒だね」微笑んだ。綺麗だった。何処も穢れてない。でもそれは側面だけだった。

「あっ…雷太くん…」

「瑠夏ちゃん…」僕はあの日、瑠夏に失望した。

   その後、僕は…死んだ。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...