102 / 129
歓びの里 [ランド、七日間の記録]編
日録36 家族が待つ家(前)
しおりを挟む
「お帰りなさい――“兄弟”」
ランドが現れるなりかけられた第一声がこれ、だった。
いきなり現れたランドに驚くでもなく、コムジたちが揃って彼を温かく迎えてくれた。
瞬きひとつで、もう邸内の居室なのだから、転移の術の凄さをランドは改めて思い知る。
「外は寒かったでしょう」「火のそばへ」と二人が競うようにしてランドの腕を取り、居室の中央に据えられた暖爐のそばへと誘導する。
第一声の言葉といい、この分だとエンジュの名前の件は、すっかり皆に知れ渡っているものと考えてよさそうだ。
部屋をぐるりと見渡すと、壁に寄りかかってチュンジが控えている。ランドを見ると小さく笑って、片手を軽く掲げるのが見えた。
二人がかりだと、女性相手でも分が悪い。あれよあれよという間にランドは暖爐のそばへと押しやられてしまう。
暖爐のすぐそばまで来ると、肌にあたる空気がしみ込むように暖かい。
頬に、ピリピリと痛いほど。それで、自分がどれほど冷え切っていたのかが分かる。
半ば強引に厚い抱枕にランドを座らせると、青い前掛けをつけたウコムジがお茶の準備に取りかかった。
「お可哀そうに。寒かったでしょう。ったくどうせ荷を準備するなら、なぜ弟の分まで防寒着を用意しないのでしょう。理解に苦しみますわ」
また例のマテ茶かと思いきや、漂ってくる香りはいつもと違う。匂いにつられて、そちらを見るとウコムジが暖爐にかけた鍋を掻き回している。
「――チャンジ兄様ですもの。主様以外に気を遣えと言うのがそもそも無理な話だわ。熊に編み物をさせるようなものよ」
赤い前掛けのサコムジが諦めたように言いながら、毛布をそっとランドの肩にかけてくれる。その後も二人して、ここにいない兄の悪口で盛り上がり、言いたい放題である。
だがどれだけ悪しざまに罵っても、意地悪な物言いではない。むしろ笑ってこき下ろすという感じで、そこに悪意めいたものは感じられなかった。
――この兄妹は本当に仲が良い。
ほっこりと二人のやり取りを眺めていたランドは、チャンジの名前を聞いてはっと我に返る。
改めて室内を見回すも、チュンジと瓜二つの姿はこの場に見当たらない。
「チャンジは? まさか、まだ戻ってないのか?」
焦ったランドの声に、サコムジがふと口もとを緩ませると優しく首を振る。
「ご安心下さい。とうに戻ってきておりますよ。今は主様をお部屋にお連れして、そのまま付き添っております」
「そうか…」
ホッと息を吐くと同時に、ウコムジが二人の間に割り込んだ。
「お茶が入りました」
盆の上で湯気を上げるのは、いつものコロンとした丸い木の椀ではなく、漆塗の木椀だった。広口で浅く、口縁が立ち上がっている。
そこになみなみと注がれた茶色がかった乳白色の液体。なんのお茶だろうと、ランドが興味深くのぞき込む。
「バター茶です。固めたお茶をほぐして煮て、バター、岩塩と牛乳を入れ、念入りに撹拌して作ります。飲まれたことはありますか?」
ランドは首を振りながら、木椀に手を伸ばす。すかさず「熱いのでこぼさないよう、しっかり底から支えてくださいね」と鋭い声が飛ぶ。
子供のような扱いに少しばかり苦笑が洩れる。
椀に鼻を寄せると、濃厚なバターの香りが湯気と共に鼻孔に押し入ってくる。
息を吹きかけながらどんな味だろうと考えていると、それを躊躇と受け取ったのだろう。反対側からサコムジがそっと耳打ちする。
「マテ茶と違って、苦くありませんので、心配ないですよ」
その声が若干、笑いを含んでいる。
――顔に出さないようよくよく気をつけていたつもりだ。
だがランドが実は苦いマテ茶を飲みにくいと思っていることは、すでに二人の知るところらしい。隠していた悪戯を見つけられたように、ばつが悪い思いで、ランドは椀の縁に口をつける。
ひと口含んで、正直ランドは驚いた。
思いのほか塩気が強く、普段飲み慣れたお茶とは全く別物だったからだ。
と言うより変な話だが、これは少なくともお茶ではない。むしろこれは、バターの塩気とこってりとした油脂が混ざり合った、濃厚なスープと言っていいだろう。
目を白黒させるランドを、右側からウコムジが、そして左側からサコムジがひょいっとのぞき込む。
「思った味と違って、驚かれました?」
いきなり言い当てられて、口に含んだものを思わずゴクリと音を立てて嚥下する。幸いにも、むせたり吹き出さずに済んだ。
「な……っ」
「同じバター茶でも、王都で飲まれる“チャガルモ”の方がランド様のお好みしれませんね。あちらは塩とバターを少し垂らした甘い紅茶だから」
内心、ぎょっと目を瞠る。そんなランドの気持ちを知ってか知らずか、笑顔で二人はとどめのひと言を吐いた。
「「ランド様って意外に甘党だものね♡」」
そんなに分かりやすく反応していただろうか。さらに自分の嗜好まで把握されていることを知り、ランドはますます落ち着かない気分になる。
「俺…そんなに顔に出ていましたか…?」
「あら、失礼しました。うちはオムジ兄様みたいなのがいるから、表情を読むのが習い性になっているのです。どうか、お気を悪くなさらないで?」
「引きこもりの末弟などは声でしか気持ちを判断できなくて大変ですのよ」
一度しか会ったことはないが、無口で表情の動かない長兄とトカゲ姿の末弟――なかなか手強そうな二人を思うと、姉妹の苦労が偲ばれた。
姉妹の読心術はきっと苦心の末に得られたものなのだろう。難しい兄弟二人と比べれば、ランドの心内を読むことなど赤子の手を捻るようなものに違いない。
(だからといって、やすやすと心の内を暴かれてはたまったもんじゃない)
心を読まれまいと、ランドはことさら俯きがちにさらに何口かを飲み下す。温かいかたまりが、喉からみぞおちへとゆっくりと移動していく。
胃のあたりに落ち着くと、体の内側からポカポカとする。寒さで固まっていた体からホッと力が抜けるのが分かった。
そんなランドを、二人が慈愛の眼差しで見下ろしている。照れくさくて、ランドはどんな表情をしたものかと曖昧な笑みを浮かべた。
「温まります――ありがとうございます。ウコムジさん、サコムジさん」
お茶だけでなく毛布もろもろを含めて、ひとまず礼を口にすると、コムジたちがうんうんと頷く。
相も変わらずその動きは一糸乱れず揃っている。双子だからと言ってこれほどピタリと呼吸が合うものなのか。
「ウコムジさんサコムジさんなんて、他人行儀だわ」
「そうね。私たちもう家族も同然だものね」
二人が互いに視線を交わし、目配せをする。
「――いっそ呼び方を変えてみてはどうかしら?」
いいことを思いついたとばかりに、はしゃいだ声でウコムジがそう言うと、サコムジがポツリと呟いた。
「…さすがに、ランド兄さん――は違うわよね?」
「はあ? おいおい、お前たち。こんな年増の妹がいたら、さすがに坊主が可哀そうだろうが」
小さな声だったのに、耳聡く聞きつけたらしい。よせばいいのに、後先考えずチュンジがいらぬ嘴を突っ込んだ。
「「――チュンジ兄さんっつ!!」」
即座に二人が壁際に佇む兄に振り返る。その顔を見るなり、逞しい肉体美を持つ偉丈夫の口から「うおっ?!」という悲鳴にも似た声が上がった。
果たして二人がどんな表情でチュンジを見たのか。少しばかり好奇心がそそられたが、その顔をのぞき込む勇気はついに出なかった。
部屋の隅に追い詰められるチュンジを心底気の毒に思う。しかし余計な救済はかえって火に油を注ぐだけだろう。
うんと、ランドは小さく頷く。
この場はあえて沈黙でいようと、ランドはひたすら心を無にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読んでいただき、ありがとうございます。
次話いよいよ[ランド、七日間の記録]編、最終話。
明日10時に更新予定です。
最終話も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
ランドが現れるなりかけられた第一声がこれ、だった。
いきなり現れたランドに驚くでもなく、コムジたちが揃って彼を温かく迎えてくれた。
瞬きひとつで、もう邸内の居室なのだから、転移の術の凄さをランドは改めて思い知る。
「外は寒かったでしょう」「火のそばへ」と二人が競うようにしてランドの腕を取り、居室の中央に据えられた暖爐のそばへと誘導する。
第一声の言葉といい、この分だとエンジュの名前の件は、すっかり皆に知れ渡っているものと考えてよさそうだ。
部屋をぐるりと見渡すと、壁に寄りかかってチュンジが控えている。ランドを見ると小さく笑って、片手を軽く掲げるのが見えた。
二人がかりだと、女性相手でも分が悪い。あれよあれよという間にランドは暖爐のそばへと押しやられてしまう。
暖爐のすぐそばまで来ると、肌にあたる空気がしみ込むように暖かい。
頬に、ピリピリと痛いほど。それで、自分がどれほど冷え切っていたのかが分かる。
半ば強引に厚い抱枕にランドを座らせると、青い前掛けをつけたウコムジがお茶の準備に取りかかった。
「お可哀そうに。寒かったでしょう。ったくどうせ荷を準備するなら、なぜ弟の分まで防寒着を用意しないのでしょう。理解に苦しみますわ」
また例のマテ茶かと思いきや、漂ってくる香りはいつもと違う。匂いにつられて、そちらを見るとウコムジが暖爐にかけた鍋を掻き回している。
「――チャンジ兄様ですもの。主様以外に気を遣えと言うのがそもそも無理な話だわ。熊に編み物をさせるようなものよ」
赤い前掛けのサコムジが諦めたように言いながら、毛布をそっとランドの肩にかけてくれる。その後も二人して、ここにいない兄の悪口で盛り上がり、言いたい放題である。
だがどれだけ悪しざまに罵っても、意地悪な物言いではない。むしろ笑ってこき下ろすという感じで、そこに悪意めいたものは感じられなかった。
――この兄妹は本当に仲が良い。
ほっこりと二人のやり取りを眺めていたランドは、チャンジの名前を聞いてはっと我に返る。
改めて室内を見回すも、チュンジと瓜二つの姿はこの場に見当たらない。
「チャンジは? まさか、まだ戻ってないのか?」
焦ったランドの声に、サコムジがふと口もとを緩ませると優しく首を振る。
「ご安心下さい。とうに戻ってきておりますよ。今は主様をお部屋にお連れして、そのまま付き添っております」
「そうか…」
ホッと息を吐くと同時に、ウコムジが二人の間に割り込んだ。
「お茶が入りました」
盆の上で湯気を上げるのは、いつものコロンとした丸い木の椀ではなく、漆塗の木椀だった。広口で浅く、口縁が立ち上がっている。
そこになみなみと注がれた茶色がかった乳白色の液体。なんのお茶だろうと、ランドが興味深くのぞき込む。
「バター茶です。固めたお茶をほぐして煮て、バター、岩塩と牛乳を入れ、念入りに撹拌して作ります。飲まれたことはありますか?」
ランドは首を振りながら、木椀に手を伸ばす。すかさず「熱いのでこぼさないよう、しっかり底から支えてくださいね」と鋭い声が飛ぶ。
子供のような扱いに少しばかり苦笑が洩れる。
椀に鼻を寄せると、濃厚なバターの香りが湯気と共に鼻孔に押し入ってくる。
息を吹きかけながらどんな味だろうと考えていると、それを躊躇と受け取ったのだろう。反対側からサコムジがそっと耳打ちする。
「マテ茶と違って、苦くありませんので、心配ないですよ」
その声が若干、笑いを含んでいる。
――顔に出さないようよくよく気をつけていたつもりだ。
だがランドが実は苦いマテ茶を飲みにくいと思っていることは、すでに二人の知るところらしい。隠していた悪戯を見つけられたように、ばつが悪い思いで、ランドは椀の縁に口をつける。
ひと口含んで、正直ランドは驚いた。
思いのほか塩気が強く、普段飲み慣れたお茶とは全く別物だったからだ。
と言うより変な話だが、これは少なくともお茶ではない。むしろこれは、バターの塩気とこってりとした油脂が混ざり合った、濃厚なスープと言っていいだろう。
目を白黒させるランドを、右側からウコムジが、そして左側からサコムジがひょいっとのぞき込む。
「思った味と違って、驚かれました?」
いきなり言い当てられて、口に含んだものを思わずゴクリと音を立てて嚥下する。幸いにも、むせたり吹き出さずに済んだ。
「な……っ」
「同じバター茶でも、王都で飲まれる“チャガルモ”の方がランド様のお好みしれませんね。あちらは塩とバターを少し垂らした甘い紅茶だから」
内心、ぎょっと目を瞠る。そんなランドの気持ちを知ってか知らずか、笑顔で二人はとどめのひと言を吐いた。
「「ランド様って意外に甘党だものね♡」」
そんなに分かりやすく反応していただろうか。さらに自分の嗜好まで把握されていることを知り、ランドはますます落ち着かない気分になる。
「俺…そんなに顔に出ていましたか…?」
「あら、失礼しました。うちはオムジ兄様みたいなのがいるから、表情を読むのが習い性になっているのです。どうか、お気を悪くなさらないで?」
「引きこもりの末弟などは声でしか気持ちを判断できなくて大変ですのよ」
一度しか会ったことはないが、無口で表情の動かない長兄とトカゲ姿の末弟――なかなか手強そうな二人を思うと、姉妹の苦労が偲ばれた。
姉妹の読心術はきっと苦心の末に得られたものなのだろう。難しい兄弟二人と比べれば、ランドの心内を読むことなど赤子の手を捻るようなものに違いない。
(だからといって、やすやすと心の内を暴かれてはたまったもんじゃない)
心を読まれまいと、ランドはことさら俯きがちにさらに何口かを飲み下す。温かいかたまりが、喉からみぞおちへとゆっくりと移動していく。
胃のあたりに落ち着くと、体の内側からポカポカとする。寒さで固まっていた体からホッと力が抜けるのが分かった。
そんなランドを、二人が慈愛の眼差しで見下ろしている。照れくさくて、ランドはどんな表情をしたものかと曖昧な笑みを浮かべた。
「温まります――ありがとうございます。ウコムジさん、サコムジさん」
お茶だけでなく毛布もろもろを含めて、ひとまず礼を口にすると、コムジたちがうんうんと頷く。
相も変わらずその動きは一糸乱れず揃っている。双子だからと言ってこれほどピタリと呼吸が合うものなのか。
「ウコムジさんサコムジさんなんて、他人行儀だわ」
「そうね。私たちもう家族も同然だものね」
二人が互いに視線を交わし、目配せをする。
「――いっそ呼び方を変えてみてはどうかしら?」
いいことを思いついたとばかりに、はしゃいだ声でウコムジがそう言うと、サコムジがポツリと呟いた。
「…さすがに、ランド兄さん――は違うわよね?」
「はあ? おいおい、お前たち。こんな年増の妹がいたら、さすがに坊主が可哀そうだろうが」
小さな声だったのに、耳聡く聞きつけたらしい。よせばいいのに、後先考えずチュンジがいらぬ嘴を突っ込んだ。
「「――チュンジ兄さんっつ!!」」
即座に二人が壁際に佇む兄に振り返る。その顔を見るなり、逞しい肉体美を持つ偉丈夫の口から「うおっ?!」という悲鳴にも似た声が上がった。
果たして二人がどんな表情でチュンジを見たのか。少しばかり好奇心がそそられたが、その顔をのぞき込む勇気はついに出なかった。
部屋の隅に追い詰められるチュンジを心底気の毒に思う。しかし余計な救済はかえって火に油を注ぐだけだろう。
うんと、ランドは小さく頷く。
この場はあえて沈黙でいようと、ランドはひたすら心を無にした。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
読んでいただき、ありがとうございます。
次話いよいよ[ランド、七日間の記録]編、最終話。
明日10時に更新予定です。
最終話も頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
父が死んだのでようやく邪魔な女とその息子を処分できる
兎屋亀吉
恋愛
伯爵家の当主だった父が亡くなりました。これでようやく、父の愛妾として我が物顔で屋敷内をうろつくばい菌のような女とその息子を処分することができます。父が死ねば息子が当主になれるとでも思ったのかもしれませんが、父がいなくなった今となっては思う通りになることなど何一つありませんよ。今まで父の威を借りてさんざんいびってくれた仕返しといきましょうか。根に持つタイプの陰険女主人公。
(完結)私は家政婦だったのですか?(全5話)
青空一夏
恋愛
夫の母親を5年介護していた私に子供はいない。お義母様が亡くなってすぐに夫に告げられた言葉は「わたしには6歳になる子供がいるんだよ。だから離婚してくれ」だった。
ありがちなテーマをさくっと書きたくて、短いお話しにしてみました。
さくっと因果応報物語です。ショートショートの全5話。1話ごとの字数には偏りがあります。3話目が多分1番長いかも。
青空異世界のゆるふわ設定ご都合主義です。現代的表現や現代的感覚、現代的機器など出てくる場合あります。貴族がいるヨーロッパ風の社会ですが、作者独自の世界です。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と叫んだら長年の婚約者だった新妻に「気持ち悪い」と言われた上に父にも予想外の事を言われた男とその浮気女の話
ラララキヲ
恋愛
長年の婚約者を欺いて平民女と浮気していた侯爵家長男。3年後の白い結婚での離婚を浮気女に約束して、新妻の寝室へと向かう。
初夜に「俺がお前を抱く事は無い!」と愛する夫から宣言された無様な女を嘲笑う為だけに。
しかし寝室に居た妻は……
希望通りの白い結婚と愛人との未来輝く生活の筈が……全てを周りに知られていた上に自分の父親である侯爵家当主から言われた言葉は──
一人の女性を蹴落として掴んだ彼らの未来は……──
<【ざまぁ編】【イリーナ編】【コザック第二の人生編(ザマァ有)】となりました>
◇テンプレ浮気クソ男女。
◇軽い触れ合い表現があるのでR15に
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾は察して下さい…
◇なろうにも上げてます。
※HOTランキング入り(1位)!?[恋愛::3位]ありがとうございます!恐縮です!期待に添えればよいのですがッ!!(;><)
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
婚約者すらいない私に、離縁状が届いたのですが・・・・・・。
夢草 蝶
恋愛
侯爵家の末姫で、人付き合いが好きではないシェーラは、邸の敷地から出ることなく過ごしていた。
そのため、当然婚約者もいない。
なのにある日、何故かシェーラ宛に離縁状が届く。
差出人の名前に覚えのなかったシェーラは、間違いだろうとその離縁状を燃やしてしまう。
すると後日、見知らぬ男が怒りの形相で邸に押し掛けてきて──?
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる