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藍中平原の戦い その一
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十三万の霍軍が、東へ向かって進んでいるという報が、梁の国都成梁に舞い込んできた。明らかに、我が国を侵さんとしている軍である。
梁王は、大将軍宋嘉に十万の軍勢を与えてこれを迎え撃たせた。その内二万ずつを、副将として付き従っている前将軍張章、左将軍田積、右将軍趙殷が率いることとなった。梁王は、本来であれば二十万以上の軍を動員して一気に霍軍を覆滅させたかったが、この時、梁北方軍は俄かに活発化した夷狄の討伐に向かっていたし、また、陳が霍軍に呼応して軍を出動させ国境線を越えて侵入してきていたため、東方軍はこれと対峙していた。それ故に、軍をかき集めても、この数が限界であった。
「敵軍は山岳地帯で疲労する筈だ。であるから、そこの道を塞ぐように軍を配置し、敵を食い止める」
張章は、山地を行軍する霍軍を待ち構えるように軍を配置し、そこで敵を迎え撃つことを提案した。前に梁の西方軍が重装歩兵隊を使って行ったのと同じである。
「ちょっと待て、そりゃ以前失敗したんじゃねぇか。山地での歩兵戦の強さは中原一だぞ、あいつらは」
「私も左将軍に同じ。その提案には賛同しかねる」
田積、趙殷は、張章の提案に異を唱えた。以前、山間の険阻な地を塞ぐように配置した重装歩兵隊があっさり蹴散らされたのを、田積も趙殷もよく覚えていた。
「そうだぞ、前将軍。左将軍と右将軍が言うのも尤もだ」
この軍の全権を委任されている大将軍宋嘉は、張章にこれ以上手柄を持っていかれたくはなかった。であるから、彼の献策に拠らず、この戦いに勝たねばならない。故に、張章が何を言おうと、彼に賛意を示すはずはないのである。この時、田積と趙殷の二将軍が張章の提案に異を唱えてくれたため、真正面から張章を叩き潰すことができた。心の中で、宋嘉はほくそ笑んだ。
「ええ……大将軍、左将軍、右将軍御三方の仰る通りです。ですから、山地を敢えて通り抜けさせて、平地で野戦を仕掛けましょう。それなら、我が軍の騎兵も活かせます」
張章は、いささかの澱みもなく、すらすらと述べた。あっさり前言を撤回したのである。まるで、自分の意見が否定されるのが、分かっていたかのように。
「前将軍の言う通りだ。平地で迎え撃とう」
「私もそれに賛成だ。山地で戦うよりずっと良いだろう」
田積と趙殷は、平地で迎撃するという案に乗った。山地で戦う案を全力で否定した以上、宋嘉も左将軍右将軍と同じように、張章の新しい提案に首肯するより他はなくなった。
こうして、梁軍は藍中平原という場所に陣を敷いた。
「全く、面倒なお方だ。大将軍は」
陣中で、張章は静かに溜め息をついた。
自分の提案が宋嘉に否定されることは、張章の読んだ通りであった。であるから、敢えて否定されてもいい下策を、最初に提示したのだ。彼にとっては矜持よりも、戦いに勝てるかどうかの方が、ずっと大事であり重たいのである。
梁軍の兵力は総勢十万。対する霍軍は十三万。数においては霍軍が勝っている。戦の基本を言えば、地の利を味方につけ、戦場に相手よりも多くの兵力を集めた方が勝つ。けれども、「兵は詭道なり」という言葉の通り、将同士の化かし合いによって、如何様にも様相は変わってしまうものだ。
やがて、梁軍は、山地を越えてきた霍軍と対峙した。梁軍は中央に宋嘉軍、左翼に趙殷軍、右翼に張章軍という陣容であった。田積の部隊は、敵の側面を攻撃を仕掛るために、右翼の張章軍の北側に回っていた。
霍軍の総大将、呂徳は、十三万の軍を引き連れて山を越え、藍中平原へと到った。ここまで、敵が山岳地帯を素通りさせてくれたことの真意に、薄々気づいてはいた。
「奴らは平地戦に強い。奴らの騎兵も強力である……」
呂徳は、平地で梁軍と戦うのは初めてであった。平地における梁軍の騎兵は中原で最強というのは、耳でこそ聞いたことはあるが、実際にそれを目の当たりにしたことはない。騎兵には、騎兵をぶつけるしかない。そうは思っていても、自軍の騎馬の数は、梁のそれに劣っている。加えて一人一人の強さでも負けるとあっては、抗しようがないではないか。
悩める呂徳の頭の中に、一人の将軍の姿が浮かんだ。それは、今は亡き武将、張鳳であった。
この張鳳という武将、同じ張の姓を名乗るが、張章とその一族とは特に関係はない。遠い先祖は共通であろうが、現在となっては他人である。張鳳は梁攻めの軍を任され、大軍を率いて梁とこの地で激戦を繰り広げた。しかし、敵の騎兵部隊が本陣に強襲を敢行し、それを防ぐ間もなく張鳳は戦死してしまった。それによって頭目を失った霍軍は混乱を来し、一敗地に塗れたのであった。その時にこの総大将を討ち取った男こそ、張章その人であった。
この呂徳は、かつて若い頃、張鳳の軍に従って戦っていたことがある。張鳳が戦死したその戦いにも、彼は従軍していた。彼は兵士の心を掴むこと巧みで、部下にも大いに慕われていた。戦の駆け引きも上手く、梁軍と互角以上に戦っていた。ただ、それでも、彼が討たれたのは、敵がそれを上回っていたということであろう。
呂徳は、敵軍にその張章がいることを伝令によって伝え聞いていた。今はもう将軍位に昇っていて、新虞羊陵の戦いで梁軍が膠着状態を打破して陳軍を打ち破ったのも、彼の活躍によるものだという。
できれば、梁軍の騎兵の恐ろしさを知り尽くした張鳳こそ、この遠征軍の総大将に相応しい。だが、言うまでもなく、この世にいない人間を統率者に任命することは不可能なのである。
雲が晴れ、日差しが降り注ぐ中、梁軍と霍軍は平原で激突した。
「全軍、突撃!」
先陣を切ったのは、宋嘉の軍であった。左右の趙殷軍、張章軍に先んじて、宋嘉軍は敵目掛けて突進したのである。功を焦った宋嘉の中央軍四万が、突出した形になった。
「敵が来たぞ、取り囲め」
霍軍は呂徳の中央軍でそれを受け止めつつ、馮玄という副将の率いる右翼軍と、呉珪という副将の率いる左翼軍が展開して押し包む構えを取った。
戦場は、あっという間に黄色い土煙に覆われた。宋嘉軍四万は、たちまちに総勢八万の霍軍に押し包まれ、削られ始めた。矢の応酬が始まり、それを掻い潜った短兵による壮絶なぶつかり合いが繰り返される。血が飛び散り、肉が裂ける。これぞ戦場である、とでもいうような殺し合いが、繰り広げられた。」
「とうとう来たか、梁軍! 行くぞ!」
左翼軍に配置されている馬栄の麾下である白姚は、歩兵五十を率いて梁軍に襲い掛かった。白姚は先行して、敵の戟兵に切りかかった。敵は戟を振るって応戦しようとするも、素早く懐に潜り込まれ、その喉笛を掻っ切られた。鮮血を噴き出して地に倒れる敵兵に目もくれず、白姚は次の目標を睨めつけた。そして、同じように剣を振るい、敵兵の命を奪った。
「何だあいつ、女じゃないか」
「しかも子どもだぞ。信じられん」
「奴を潰せ!」
梁軍の兵士は少女である白姚に驚愕しつつ、しかし彼女が恐ろしい存在であることを瞬時に理解した。梁軍の戟兵は、白姚を囲んで刺殺する構えを取った。彼らの意識は、白姚一人に釘付けられた。そこに、隙が生まれた。
「今だ! かかれ!」
彼女に視線を引きつけられた梁軍の戟兵に、白姚の部隊の兵士たちが一斉に襲い掛かった。帯甲していない軽歩兵たちであったが、それ故にいざという時は機敏であった。横合いから、或いは背後から梁軍の戟兵に襲い掛かり、突き刺し、切り裂き、兵士たちを次々に仕留めていった。
「まずい! 騎兵隊が来る!」
白姚の部隊の男が叫んだ。蹄の音と蹴立てられた黄塵を、白姚の耳目が捉えた。
騎兵だ!
白姚は咄嗟に身を翻して避けたが、騎兵の騎射によって味方の兵士が何人か犠牲になった。騎兵はそのまま横合いを突き抜けていったが、再度馬首を返してこちらを向いた。
「……!」
白姚は、今度こそ覚悟した。万事休すかと思われた、その時であった。
「かかれ! 歩兵隊を助けろ!」
馬栄麾下の騎兵隊が、梁軍の騎兵隊に襲い掛かった。馬栄の送った救援が間に合ったのである。
騎兵同士は、壮絶な騎射の応酬を行った。蹄の音を立てながら駆け回り、矢を放つ。矢が命中した騎兵が、あちらこちらで馬上から転げ落ちていた。
「我らも後れを取るな!」
白姚の部隊は再び寄り集まって体勢を立て直すと、敵兵に白兵戦を仕掛けた。
梁王は、大将軍宋嘉に十万の軍勢を与えてこれを迎え撃たせた。その内二万ずつを、副将として付き従っている前将軍張章、左将軍田積、右将軍趙殷が率いることとなった。梁王は、本来であれば二十万以上の軍を動員して一気に霍軍を覆滅させたかったが、この時、梁北方軍は俄かに活発化した夷狄の討伐に向かっていたし、また、陳が霍軍に呼応して軍を出動させ国境線を越えて侵入してきていたため、東方軍はこれと対峙していた。それ故に、軍をかき集めても、この数が限界であった。
「敵軍は山岳地帯で疲労する筈だ。であるから、そこの道を塞ぐように軍を配置し、敵を食い止める」
張章は、山地を行軍する霍軍を待ち構えるように軍を配置し、そこで敵を迎え撃つことを提案した。前に梁の西方軍が重装歩兵隊を使って行ったのと同じである。
「ちょっと待て、そりゃ以前失敗したんじゃねぇか。山地での歩兵戦の強さは中原一だぞ、あいつらは」
「私も左将軍に同じ。その提案には賛同しかねる」
田積、趙殷は、張章の提案に異を唱えた。以前、山間の険阻な地を塞ぐように配置した重装歩兵隊があっさり蹴散らされたのを、田積も趙殷もよく覚えていた。
「そうだぞ、前将軍。左将軍と右将軍が言うのも尤もだ」
この軍の全権を委任されている大将軍宋嘉は、張章にこれ以上手柄を持っていかれたくはなかった。であるから、彼の献策に拠らず、この戦いに勝たねばならない。故に、張章が何を言おうと、彼に賛意を示すはずはないのである。この時、田積と趙殷の二将軍が張章の提案に異を唱えてくれたため、真正面から張章を叩き潰すことができた。心の中で、宋嘉はほくそ笑んだ。
「ええ……大将軍、左将軍、右将軍御三方の仰る通りです。ですから、山地を敢えて通り抜けさせて、平地で野戦を仕掛けましょう。それなら、我が軍の騎兵も活かせます」
張章は、いささかの澱みもなく、すらすらと述べた。あっさり前言を撤回したのである。まるで、自分の意見が否定されるのが、分かっていたかのように。
「前将軍の言う通りだ。平地で迎え撃とう」
「私もそれに賛成だ。山地で戦うよりずっと良いだろう」
田積と趙殷は、平地で迎撃するという案に乗った。山地で戦う案を全力で否定した以上、宋嘉も左将軍右将軍と同じように、張章の新しい提案に首肯するより他はなくなった。
こうして、梁軍は藍中平原という場所に陣を敷いた。
「全く、面倒なお方だ。大将軍は」
陣中で、張章は静かに溜め息をついた。
自分の提案が宋嘉に否定されることは、張章の読んだ通りであった。であるから、敢えて否定されてもいい下策を、最初に提示したのだ。彼にとっては矜持よりも、戦いに勝てるかどうかの方が、ずっと大事であり重たいのである。
梁軍の兵力は総勢十万。対する霍軍は十三万。数においては霍軍が勝っている。戦の基本を言えば、地の利を味方につけ、戦場に相手よりも多くの兵力を集めた方が勝つ。けれども、「兵は詭道なり」という言葉の通り、将同士の化かし合いによって、如何様にも様相は変わってしまうものだ。
やがて、梁軍は、山地を越えてきた霍軍と対峙した。梁軍は中央に宋嘉軍、左翼に趙殷軍、右翼に張章軍という陣容であった。田積の部隊は、敵の側面を攻撃を仕掛るために、右翼の張章軍の北側に回っていた。
霍軍の総大将、呂徳は、十三万の軍を引き連れて山を越え、藍中平原へと到った。ここまで、敵が山岳地帯を素通りさせてくれたことの真意に、薄々気づいてはいた。
「奴らは平地戦に強い。奴らの騎兵も強力である……」
呂徳は、平地で梁軍と戦うのは初めてであった。平地における梁軍の騎兵は中原で最強というのは、耳でこそ聞いたことはあるが、実際にそれを目の当たりにしたことはない。騎兵には、騎兵をぶつけるしかない。そうは思っていても、自軍の騎馬の数は、梁のそれに劣っている。加えて一人一人の強さでも負けるとあっては、抗しようがないではないか。
悩める呂徳の頭の中に、一人の将軍の姿が浮かんだ。それは、今は亡き武将、張鳳であった。
この張鳳という武将、同じ張の姓を名乗るが、張章とその一族とは特に関係はない。遠い先祖は共通であろうが、現在となっては他人である。張鳳は梁攻めの軍を任され、大軍を率いて梁とこの地で激戦を繰り広げた。しかし、敵の騎兵部隊が本陣に強襲を敢行し、それを防ぐ間もなく張鳳は戦死してしまった。それによって頭目を失った霍軍は混乱を来し、一敗地に塗れたのであった。その時にこの総大将を討ち取った男こそ、張章その人であった。
この呂徳は、かつて若い頃、張鳳の軍に従って戦っていたことがある。張鳳が戦死したその戦いにも、彼は従軍していた。彼は兵士の心を掴むこと巧みで、部下にも大いに慕われていた。戦の駆け引きも上手く、梁軍と互角以上に戦っていた。ただ、それでも、彼が討たれたのは、敵がそれを上回っていたということであろう。
呂徳は、敵軍にその張章がいることを伝令によって伝え聞いていた。今はもう将軍位に昇っていて、新虞羊陵の戦いで梁軍が膠着状態を打破して陳軍を打ち破ったのも、彼の活躍によるものだという。
できれば、梁軍の騎兵の恐ろしさを知り尽くした張鳳こそ、この遠征軍の総大将に相応しい。だが、言うまでもなく、この世にいない人間を統率者に任命することは不可能なのである。
雲が晴れ、日差しが降り注ぐ中、梁軍と霍軍は平原で激突した。
「全軍、突撃!」
先陣を切ったのは、宋嘉の軍であった。左右の趙殷軍、張章軍に先んじて、宋嘉軍は敵目掛けて突進したのである。功を焦った宋嘉の中央軍四万が、突出した形になった。
「敵が来たぞ、取り囲め」
霍軍は呂徳の中央軍でそれを受け止めつつ、馮玄という副将の率いる右翼軍と、呉珪という副将の率いる左翼軍が展開して押し包む構えを取った。
戦場は、あっという間に黄色い土煙に覆われた。宋嘉軍四万は、たちまちに総勢八万の霍軍に押し包まれ、削られ始めた。矢の応酬が始まり、それを掻い潜った短兵による壮絶なぶつかり合いが繰り返される。血が飛び散り、肉が裂ける。これぞ戦場である、とでもいうような殺し合いが、繰り広げられた。」
「とうとう来たか、梁軍! 行くぞ!」
左翼軍に配置されている馬栄の麾下である白姚は、歩兵五十を率いて梁軍に襲い掛かった。白姚は先行して、敵の戟兵に切りかかった。敵は戟を振るって応戦しようとするも、素早く懐に潜り込まれ、その喉笛を掻っ切られた。鮮血を噴き出して地に倒れる敵兵に目もくれず、白姚は次の目標を睨めつけた。そして、同じように剣を振るい、敵兵の命を奪った。
「何だあいつ、女じゃないか」
「しかも子どもだぞ。信じられん」
「奴を潰せ!」
梁軍の兵士は少女である白姚に驚愕しつつ、しかし彼女が恐ろしい存在であることを瞬時に理解した。梁軍の戟兵は、白姚を囲んで刺殺する構えを取った。彼らの意識は、白姚一人に釘付けられた。そこに、隙が生まれた。
「今だ! かかれ!」
彼女に視線を引きつけられた梁軍の戟兵に、白姚の部隊の兵士たちが一斉に襲い掛かった。帯甲していない軽歩兵たちであったが、それ故にいざという時は機敏であった。横合いから、或いは背後から梁軍の戟兵に襲い掛かり、突き刺し、切り裂き、兵士たちを次々に仕留めていった。
「まずい! 騎兵隊が来る!」
白姚の部隊の男が叫んだ。蹄の音と蹴立てられた黄塵を、白姚の耳目が捉えた。
騎兵だ!
白姚は咄嗟に身を翻して避けたが、騎兵の騎射によって味方の兵士が何人か犠牲になった。騎兵はそのまま横合いを突き抜けていったが、再度馬首を返してこちらを向いた。
「……!」
白姚は、今度こそ覚悟した。万事休すかと思われた、その時であった。
「かかれ! 歩兵隊を助けろ!」
馬栄麾下の騎兵隊が、梁軍の騎兵隊に襲い掛かった。馬栄の送った救援が間に合ったのである。
騎兵同士は、壮絶な騎射の応酬を行った。蹄の音を立てながら駆け回り、矢を放つ。矢が命中した騎兵が、あちらこちらで馬上から転げ落ちていた。
「我らも後れを取るな!」
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