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明くる朝、張章は魏令を伴って、成梁の郊外にある練兵場に赴いた。思えば、ここに来るのも久しぶりであった。郭女の乱の頃以来であろうか。
張章はあの後、雑務に忙殺され始めて、練兵場への足はめっきり遠のいていた。南方に赴いてからは、各地を視察したり、役人たちの報告文書に目を通して指示を出したり、とにかくあらゆる仕事が彼に降って湧いてきた。彼の任地の練兵場に足を運んだことも勿論あったのであるが、自分の武技を磨くためというよりは、単に職務の上での視察という意味合いによるものであった。
空は澄み渡るように青く、遠くの山は黄や紅の色に染まっていて、涼しい風が吹いて木々の枝葉を揺らしていた。兵たちはここよりも成梁に近い別の練兵場で訓練しているようで、張章と魏令の他には誰もいなかった。
張章は馬に跨り、その太腹を蹴って疾駆させた。風を切って馬を走らせるのは、やはり心地よくて、心躍るようであった。張章はその目で的を見据え、そこに向かって矢を引き絞り放った。その全てに矢弾は命中したが、その内の半分は中心からずれた場所に突き刺さっていた。
「やはりか。体が鈍っている」
想像した通り、以前より感覚が鈍っている。張章はそれを自覚せざるを得なかった。霍や朱狄と戦っていた頃は、先陣を切って自ら敵を射倒していたのであるが、陳との戦争で彼がしたことといえば、帷幕の内で後方から策を弄し、敵を陥れることであった。軍における彼の役割も、めっきり変わってしまって、それが余計に彼の武技を錆びつかせていたのである。
「では次は魏令の番だ」
「はっ、では」
張章が戻ってくると、次は魏令が弓を取り、馬に跨って駆けだした。この美しき武人の勇壮な騎乗姿は、夜に閨房で見せるあの妖艶な雰囲気とは似ても似つかない。まるで別人なのではないか、と思わせられる程であった。
その切れ長の目が、的の中心を捉えた。そして、矢筒から取り出した矢を番え、引き絞って放つ。彼の狙いには、全く寸分の狂いさえなかった。矢は一本の漏れもなく、全て的の中心を射抜いていた。
「お前は相変わらずよな、魏令」
「そのための訓練ですので」
毎度、魏令の騎射術には、舌を巻かざるを得ないものがある。それに引き比べて、我が身はどうか、と張章は自問してみた。未だ成長を続けており、増々その武技に磨きをかけている魏令と違って、自分はもう、下降線を下り始めている。今はまだ、若い方だとはいっても、これより先自分の肉体は老いを迎えていくのだろう。そう思うと、自分よりも若い魏令のことが、妬ましく感じられた。
「お言葉ですが、先程のことを気に病んでおられるのですか」
「いや、そういうわけではないのだが……」
自分の心の内の煩悶を見透かしているかのような魏令の一言にぎょっとして、いささか歯切れの悪い返答になってしまった。
「先程は、風が吹いていました。私の時にはすでにその風は止んでいました。同じ条件ではないというのに、何をお悩みになることがありましょうか」
確かに、魏令の言う通り、自分が弓を引いた時には、北から冷気を含んだ風が吹き寄せてきていた。それに対し、魏令が馬を走らせた時、その風はぱたりと止んでいたのである。
「確かに、お前の言う通りだ。だが……戦場では風は言い訳にならない。それはお前とて存じておろう」
「確かに、仰る通りです」
少しの間、二人の間には、静寂が保たれた。聞こえるのはただ、鳥の鳴く声と、木々の枝葉が風に揺られて擦れる音のみである。
「旦那さま、私は旦那さまが弓を取る必要のないよう、命を懸けてお守りしたく思います」
魏令は、彼の放つ矢と同じように、真っ直ぐ張章の方を見つめながら言った。
「それは頼もしい」
二人の方に、突風が吹いてきた。張章の結い上げた後ろ髪が揺れる。木々はざわめき、地面に散った落葉が音を立てて舞い上がった。
霍と梁の国境線での小競り合いは暫く続いていたが、冬になると、流石の霍も軍を起こさなくなった。梁の西方の国境は、暫し安息の時を得た。敵が奧深くまで侵入してこなかったお陰で、秋の収穫にも、それほど大きな影響はなかった。
陳は、梁に攻めてくる気配を見せなかった。というのも、梁と同盟を結んだ蔡が、梁の後ろ盾を恃みに陳に対して果敢に兵を差し向けて、その北辺の領土を少しずつ削り取っていたのである。蔡との戦いに掛かりきりの陳は、梁に対して再び行動を起こす余裕などなかったのである。南の荊は、相も変わらず南方の越安に兵を差し向けていたが、その攻略は思うようには行っていないようであった。
張章は、日々仕事に忙殺されている部下たちを労うために、自らの手持ちの金を使って、成梁の郊外にある温泉地に彼らを連れて宿泊していた。成梁の北にそびえる山々がよく見える立地に、その温泉地はあった。もう冬の盛りということもあって、山が雪化粧をしている様子がよく見えた。
部下たちは、湯に浸かるのは勿論、部屋で果実を剥いて食べたり、庭で蹴鞠をして遊んだり、各々羽を伸ばしていた。晩餐には、普段はまず食べられないような豪華な食事が、彼らの前に出された。
「校尉さま、湯の方にはまだお入りではないでしょうか」
「ああ、まだであるが……」
魏令に話しかけてきたのは、田羊という若い男であった。校尉というのは魏令の官職名であり、それはそのまま、魏令自身を指す呼び名でもある。この武官職は、時代や国、部隊の規模によって指揮する兵数がまちまちではあるが、魏令の場合は騎兵二千の部隊を指揮する立場にある。この優男然とした柔和な顔貌の男は、かつて陳との戦の折に、宋嘉に従って戦っていた男であり、加えてその時の左将軍田積の異母弟でもある。そして現在は中隊規模の兵を率いる立場になり、張章の部下となっている。尤も、兄弟とはいっても、熊のような大男の田積と小柄で子どもじみた優男の田羊では、誰が見たとて血縁を感じない程にその容貌は似ていないのであるが。
「では、ど、どうでしょう。ご一緒させていただけませぬか」
いささか臆しながら誘いをかけてきた田羊に対して、魏令は下心を鋭敏に感じ取った。魏令はその容貌故に、自らに向けられる欲望には敏感な方である。恐らく、この田羊という男は自分に惚れているのだろう、ということがすぐに分かった。
「旦那さまと同じ湯でよろしいのなら、お受けできよう」
「は、はぁ、有難き幸せでございます」
そう言いながらも、田羊は何処か浮かない顔をしていた。直属の上司と同席とあっては、流石に水を差される気分なのであろう。しかし、田羊が如何に悲しんだとて、魏令としては絶対に譲れない条件であった。張章は、魏令と共に湯に浸かりたいに決まっているからである。自らの主人の、そのような要望を察することのできない魏令ではなかった。
その後、田羊は魏令、張章と共に湯に入った。田羊はあからさまに挙動不審で、度々視線を泳がせては、魏令の裸体を窃視していた。この優男の頬や耳は、湯に浸かる前から、すでに頬紅をさしたかのように朱色に染まっていた。
湯から上がった後、魏令は張章の後ろについてその部屋に入った。
「このような場所でしては、流石に声が漏れて外に聞こえてしまうのでは」
張章は、魏令の衣服に手をかけ、脱がせようとした。流石にここでするのはまずい、と考えて、魏令はその手をそっと制した。
「心配には及ばない。隣は客間ではないからな。それに、仮に聞こえたとして、今更何を隠し立てしようか」
張章が男色家であり、彼と魏令が起き臥しを共にしていることは、すでに広く知られていた。張章自身の言う通り、今更隠し立てした所で、それは全くの無駄なのである。
「田羊の奴、お前に気があるようだぞ」
張章は魏令を脱がせながら言った。張章も、田羊が魏令に懸想していることには感づいていた。あのような分かりやすい挙動では、気づくなという方が難しいというものである。
「ええ、存じております。全く、分かりやすい男です」
「これで何人目だ」
「五から先は数えるのを止めました。直接湯に誘ってきた勇気は褒めて差し上げたい所ですが。そのような男は初めてです」
田羊だけではない。魏令はただそこにいるだけで、周囲の人間を惚れさせてしまうのだ。張章とて、その一人であったことは、言うに及ばないことである。彼はまさしく、魔性の男子であった。
魏令は張章に脱がされて、一糸まとわぬ姿となっていた。湯のせいか、その白い肌は、上記したように赤くなっている。張章自身も、魏令と同じように服を脱ぎ去って裸体を晒していた。
二人は唇を重ね、舌を絡ませ合った。そして、魏令は張章の体を、床に押し倒したのであった。
その頃、田羊は張章と魏令の部屋の壁にもたれかかっていた。周りには、誰もいなことを確認した。その耳には、部屋の内側から聞こえてくる彼らの喘ぎ声が聞こえていた。
「はぁっ……はぁっ……」
田羊は息を荒げながら、魏令の乱れた姿を想像し、自らの一物を握って上下に擦った。その先端からは透明な液が染み出し、それが擦れて粘性の水音を出していた。
田羊は、魏令のその、睫毛の長い美しい横顔を思い出した。できるなら、自分が魏令を抱きたかった。魏令を組み敷いて犯しながら、その喘ぐ姿を見たかった。けれども、それは叶わぬことである。虚しくてならなかった。実際は魏令が張章を抱く側であることに、田羊の想像は及ばなかった。
絶頂を迎えそうになった時、ふと、田羊は冷静になった。このままでは、床を汚してしまう。そう考えて、田羊は一物をしまうと、そそくさと厠へ向かったのであった。
張章はあの後、雑務に忙殺され始めて、練兵場への足はめっきり遠のいていた。南方に赴いてからは、各地を視察したり、役人たちの報告文書に目を通して指示を出したり、とにかくあらゆる仕事が彼に降って湧いてきた。彼の任地の練兵場に足を運んだことも勿論あったのであるが、自分の武技を磨くためというよりは、単に職務の上での視察という意味合いによるものであった。
空は澄み渡るように青く、遠くの山は黄や紅の色に染まっていて、涼しい風が吹いて木々の枝葉を揺らしていた。兵たちはここよりも成梁に近い別の練兵場で訓練しているようで、張章と魏令の他には誰もいなかった。
張章は馬に跨り、その太腹を蹴って疾駆させた。風を切って馬を走らせるのは、やはり心地よくて、心躍るようであった。張章はその目で的を見据え、そこに向かって矢を引き絞り放った。その全てに矢弾は命中したが、その内の半分は中心からずれた場所に突き刺さっていた。
「やはりか。体が鈍っている」
想像した通り、以前より感覚が鈍っている。張章はそれを自覚せざるを得なかった。霍や朱狄と戦っていた頃は、先陣を切って自ら敵を射倒していたのであるが、陳との戦争で彼がしたことといえば、帷幕の内で後方から策を弄し、敵を陥れることであった。軍における彼の役割も、めっきり変わってしまって、それが余計に彼の武技を錆びつかせていたのである。
「では次は魏令の番だ」
「はっ、では」
張章が戻ってくると、次は魏令が弓を取り、馬に跨って駆けだした。この美しき武人の勇壮な騎乗姿は、夜に閨房で見せるあの妖艶な雰囲気とは似ても似つかない。まるで別人なのではないか、と思わせられる程であった。
その切れ長の目が、的の中心を捉えた。そして、矢筒から取り出した矢を番え、引き絞って放つ。彼の狙いには、全く寸分の狂いさえなかった。矢は一本の漏れもなく、全て的の中心を射抜いていた。
「お前は相変わらずよな、魏令」
「そのための訓練ですので」
毎度、魏令の騎射術には、舌を巻かざるを得ないものがある。それに引き比べて、我が身はどうか、と張章は自問してみた。未だ成長を続けており、増々その武技に磨きをかけている魏令と違って、自分はもう、下降線を下り始めている。今はまだ、若い方だとはいっても、これより先自分の肉体は老いを迎えていくのだろう。そう思うと、自分よりも若い魏令のことが、妬ましく感じられた。
「お言葉ですが、先程のことを気に病んでおられるのですか」
「いや、そういうわけではないのだが……」
自分の心の内の煩悶を見透かしているかのような魏令の一言にぎょっとして、いささか歯切れの悪い返答になってしまった。
「先程は、風が吹いていました。私の時にはすでにその風は止んでいました。同じ条件ではないというのに、何をお悩みになることがありましょうか」
確かに、魏令の言う通り、自分が弓を引いた時には、北から冷気を含んだ風が吹き寄せてきていた。それに対し、魏令が馬を走らせた時、その風はぱたりと止んでいたのである。
「確かに、お前の言う通りだ。だが……戦場では風は言い訳にならない。それはお前とて存じておろう」
「確かに、仰る通りです」
少しの間、二人の間には、静寂が保たれた。聞こえるのはただ、鳥の鳴く声と、木々の枝葉が風に揺られて擦れる音のみである。
「旦那さま、私は旦那さまが弓を取る必要のないよう、命を懸けてお守りしたく思います」
魏令は、彼の放つ矢と同じように、真っ直ぐ張章の方を見つめながら言った。
「それは頼もしい」
二人の方に、突風が吹いてきた。張章の結い上げた後ろ髪が揺れる。木々はざわめき、地面に散った落葉が音を立てて舞い上がった。
霍と梁の国境線での小競り合いは暫く続いていたが、冬になると、流石の霍も軍を起こさなくなった。梁の西方の国境は、暫し安息の時を得た。敵が奧深くまで侵入してこなかったお陰で、秋の収穫にも、それほど大きな影響はなかった。
陳は、梁に攻めてくる気配を見せなかった。というのも、梁と同盟を結んだ蔡が、梁の後ろ盾を恃みに陳に対して果敢に兵を差し向けて、その北辺の領土を少しずつ削り取っていたのである。蔡との戦いに掛かりきりの陳は、梁に対して再び行動を起こす余裕などなかったのである。南の荊は、相も変わらず南方の越安に兵を差し向けていたが、その攻略は思うようには行っていないようであった。
張章は、日々仕事に忙殺されている部下たちを労うために、自らの手持ちの金を使って、成梁の郊外にある温泉地に彼らを連れて宿泊していた。成梁の北にそびえる山々がよく見える立地に、その温泉地はあった。もう冬の盛りということもあって、山が雪化粧をしている様子がよく見えた。
部下たちは、湯に浸かるのは勿論、部屋で果実を剥いて食べたり、庭で蹴鞠をして遊んだり、各々羽を伸ばしていた。晩餐には、普段はまず食べられないような豪華な食事が、彼らの前に出された。
「校尉さま、湯の方にはまだお入りではないでしょうか」
「ああ、まだであるが……」
魏令に話しかけてきたのは、田羊という若い男であった。校尉というのは魏令の官職名であり、それはそのまま、魏令自身を指す呼び名でもある。この武官職は、時代や国、部隊の規模によって指揮する兵数がまちまちではあるが、魏令の場合は騎兵二千の部隊を指揮する立場にある。この優男然とした柔和な顔貌の男は、かつて陳との戦の折に、宋嘉に従って戦っていた男であり、加えてその時の左将軍田積の異母弟でもある。そして現在は中隊規模の兵を率いる立場になり、張章の部下となっている。尤も、兄弟とはいっても、熊のような大男の田積と小柄で子どもじみた優男の田羊では、誰が見たとて血縁を感じない程にその容貌は似ていないのであるが。
「では、ど、どうでしょう。ご一緒させていただけませぬか」
いささか臆しながら誘いをかけてきた田羊に対して、魏令は下心を鋭敏に感じ取った。魏令はその容貌故に、自らに向けられる欲望には敏感な方である。恐らく、この田羊という男は自分に惚れているのだろう、ということがすぐに分かった。
「旦那さまと同じ湯でよろしいのなら、お受けできよう」
「は、はぁ、有難き幸せでございます」
そう言いながらも、田羊は何処か浮かない顔をしていた。直属の上司と同席とあっては、流石に水を差される気分なのであろう。しかし、田羊が如何に悲しんだとて、魏令としては絶対に譲れない条件であった。張章は、魏令と共に湯に浸かりたいに決まっているからである。自らの主人の、そのような要望を察することのできない魏令ではなかった。
その後、田羊は魏令、張章と共に湯に入った。田羊はあからさまに挙動不審で、度々視線を泳がせては、魏令の裸体を窃視していた。この優男の頬や耳は、湯に浸かる前から、すでに頬紅をさしたかのように朱色に染まっていた。
湯から上がった後、魏令は張章の後ろについてその部屋に入った。
「このような場所でしては、流石に声が漏れて外に聞こえてしまうのでは」
張章は、魏令の衣服に手をかけ、脱がせようとした。流石にここでするのはまずい、と考えて、魏令はその手をそっと制した。
「心配には及ばない。隣は客間ではないからな。それに、仮に聞こえたとして、今更何を隠し立てしようか」
張章が男色家であり、彼と魏令が起き臥しを共にしていることは、すでに広く知られていた。張章自身の言う通り、今更隠し立てした所で、それは全くの無駄なのである。
「田羊の奴、お前に気があるようだぞ」
張章は魏令を脱がせながら言った。張章も、田羊が魏令に懸想していることには感づいていた。あのような分かりやすい挙動では、気づくなという方が難しいというものである。
「ええ、存じております。全く、分かりやすい男です」
「これで何人目だ」
「五から先は数えるのを止めました。直接湯に誘ってきた勇気は褒めて差し上げたい所ですが。そのような男は初めてです」
田羊だけではない。魏令はただそこにいるだけで、周囲の人間を惚れさせてしまうのだ。張章とて、その一人であったことは、言うに及ばないことである。彼はまさしく、魔性の男子であった。
魏令は張章に脱がされて、一糸まとわぬ姿となっていた。湯のせいか、その白い肌は、上記したように赤くなっている。張章自身も、魏令と同じように服を脱ぎ去って裸体を晒していた。
二人は唇を重ね、舌を絡ませ合った。そして、魏令は張章の体を、床に押し倒したのであった。
その頃、田羊は張章と魏令の部屋の壁にもたれかかっていた。周りには、誰もいなことを確認した。その耳には、部屋の内側から聞こえてくる彼らの喘ぎ声が聞こえていた。
「はぁっ……はぁっ……」
田羊は息を荒げながら、魏令の乱れた姿を想像し、自らの一物を握って上下に擦った。その先端からは透明な液が染み出し、それが擦れて粘性の水音を出していた。
田羊は、魏令のその、睫毛の長い美しい横顔を思い出した。できるなら、自分が魏令を抱きたかった。魏令を組み敷いて犯しながら、その喘ぐ姿を見たかった。けれども、それは叶わぬことである。虚しくてならなかった。実際は魏令が張章を抱く側であることに、田羊の想像は及ばなかった。
絶頂を迎えそうになった時、ふと、田羊は冷静になった。このままでは、床を汚してしまう。そう考えて、田羊は一物をしまうと、そそくさと厠へ向かったのであった。
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