何故か超絶美少女に嫌われる日常

やまたけ

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その百十六

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 ※※※

「びっくりしたわよー。まさか変装してるなんて。でも、考えたら当然よね。もう有名人なんだし」「……でもやっぱり、恥ずかしいです」

 笑顔で渡しに話しかけながら、リビングでお茶を出してくれる武智君のお母さん。

 唐突に現れた私を見て、当初は訝しげに見てた武智君のお母さんだったけど、私がウィッグとメガネを外したら、あらあ、と驚いた声と同時に嬉しそうに、よく来たわね、と言ってくれ、そのまま家に上げてくれた。

「そうそう。悠斗はまだ学校よ」「やっぱりそうですよね。私もう学校に行ってないから、その感覚も忘れちゃってるんですけど」

「そうよねえ。だって芸能人ですもの。でも凄いわね。さっきもテレビで写真集の事やってたわよ」「……ハハ」

 自分の事を目の前ではっきり言われると結構恥ずかしいな。頬が赤くなるのを感じながら、淹れて頂いたお茶をすする。そんな私を見ながら、今度は笑顔が消え真顔になりながら、武智君のお母さんは質問してきた。

「柊さん、自分の家には行ったの? 普通地元に戻ってきたら、真っ先に自宅に戻ると思うんだけど。そう言えば以前、家に泊まった時も様子がおかしかったわね。あの時は敢えて聞かなかったけど、さすがに今回はね」

「あ、はい。家には戻りました。冬用の自分の服とか取りに帰りたかったのもあったので」

「……でも、どうやらその様子じゃ、家から逃げ出してきた、って気がするんだけど? 違う?」

 私はつい目を見開いてしまう。凄い。本当武智君のお母さんって鋭い。……でも、本当の事話してしまうのも気が引ける。それで巻き込んでしまって余計な迷惑かけたくないし。

「因みに私の事は心配しなくていいわよ。だって柊さん、悠斗の彼女なんでしょ? 聞いてるんだから。そしたらもう他人じゃないからね」

「武智君、私との事お母さんに言っちゃったんですね」

 はにかみながらね、とクスリと笑いながら何だか嬉しそうに話す武智君のお母さん。良い人だなあ。

「勿論、言いたくなければ言わなくていいわよ。でも私も、少しでも柊さんの助けになりたいって思ってるの。だから遠慮しないで」

 優しい。しかも包み込むような感じの温かさを感じる。これが本当の母親なのかも。ああ、だから、優しくて正義感の強い、武智君がお子さんなんだろうな。

 一方、私の親は……。私の心配よりいつも自分が周りにどう思われてるか気になってる。私の評価は両親の評価だと思いこんでるから、私に対しては過剰な期待をいつも強いるし。恩田さんの言いなりなってるのもそう。あれは恩田さんに依存してるからそうなるんだけど。

 親を比べちゃダメなんだろうけど。でも……。そう考えると、つい、情けないのか辛いのか。それとも自分の境遇が辛いからなのか分からないけど。つい悲しくなってきた。しかも最近、ずっと稽古や仕事にかかりきりで余裕が無かったし。そんな中で誰にも頼れなかったし。

 自然と、涙が目から溢れそうになる。ダメ。武智君のお母さんの前で泣いてしまったら、それこそ余計な心配かけてしまう。

 でも、武智君のお母さんは、私がグッと涙をこらえてるのに気づいたみたいで、そっとハンカチを渡してくれた。それからは何も言わず、私の向かいに座ってニコニコしてる。

 その優しい笑顔が、私の胸の奥をギュッと掴んだように思えた。武智君の事、親の事、恩田さんとの事、芸能界の事。それらのずっと我慢してた事全てが、一気に溢れ出てしまった。

「グス、ヒグッ。ヒック……。ごめん、なさい。ヒック。泣く、なんて……」「いいのよ。寧ろいい機会よ。色々溜まってたんなら吐き出したら良いわ」

 武智君のお母さんは立ち上がり、私の傍らにやってきて優しく肩にポン、と手を置いた。それをキッカケに、私はとうとう涙が止まらなくなり、まるで子どものようにわんわん泣いてしまった。

 その時、私は気付かなかったけど、武智君お母さんはスマホを操作し誰かにlineか何かで誰かに連絡してたみたい。それを知ったのは後の事だけど。

 ※※※

「……ご迷惑おかけしました」「迷惑だなんて。でもスッキリしたかしら?」

「……はい」「そう。なら良かった」

 何事もなかったかのように笑顔で対応してくれる武智君のお母さん。ようやく泣き止んだ後、途方もなく後悔した私。他人の、しかも彼氏のお母さんの前であんなに泣くなんて。自分でも信じられないくらい恥ずかしい。

「顔真っ赤ね。余程恥ずかしいのね」「そ、そりゃ、まあ……」

「女優さんの本気の泣き顔見れるなんて、私も貴重な体験したからおあいこね?」

 クスリと笑いながら可愛くウインクする武智君のお母さん。私も釣られついフフっと笑ってしまう。……この人なら、話しても大丈夫だろう。そう思って、私は武智君のお母さんを見据え話し始めた。

「……私の両親は、恩田さんの言いなりなんです」

「……恩田?」「あ、恩田さんというのは、芸能プロダクションの社長の名前で」

「へぇ柊さん。あの有名な恩田プロモーションに所属してるの?」「はい。実はそうなんです」

 さすがに武智君のお母さんも、恩田プロモーションは知ってたみたい。それから、私は自分の過去からとつとつと話し始める。既に亡くなった姉の事、その代わりに偏った期待をされた上、周りの評価に押し潰されそうになって耐えきれず中学の頃反抗してた事、そんな私の噂を聞きつけ恩田さんが家にやってきた事等を。

 それから最近の話。スマホを取り上げられずっと武智君に連絡できず、一人苦しんでた事までも話した。

「……」

 武智君のお母さんはずっと黙って話を聞いてくれた。そして私が話し終わると神妙な顔つきになる。そっか。こんな話唐突にされたら困るよね。

「すみません。赤の他人の私が、こんな突拍子もない話してしまって」「何言ってるのよ。さっきも言った通り悠斗の彼女なんだから、これくらい大した事ないわ」

 そこで急に武智君のお母さんが、あ! という顔をする。

「しまった。私夕飯の買い出し行く前だったわ。つい話し込んじゃったわね」「あ、すみません。私が突然お邪魔してしまったから」

 気にしないで、と笑顔で返すも、慌ててスマホを見る武智君のお母さん。時間はもうすぐ午後四時。私の話長かったしそれが原因だよね。……ご迷惑かけてしまった。本当申し訳ないなあ。

「……柊さん。私買い出し行ってくるから、家でお留守番頼んでいいかしら?」「……え?」

 そう言ってニッコリ笑い、じゃあ宜しくね、とそそくさとリビングから出ていく武智君のお母さん。

 え? え? 赤の他人の私を一人、家に置いて行くの? 勿論何か盗んだり家探ししたりはしないけど、いいの?

 でもすぐ、玄関の方からただいま、と声が聞こえてきた。……あの声、武智君?

 ※※※

「はあっ……。はあっ……。急げ急げ」

 学校帰り、スマホを見たら母さんから(柊さんが家に来てる)と連絡が入ってたのを確認した俺は、塾に今日は休むとすぐ連絡し、家路を急いでる。

 実は今日、柊さんがK市に戻ってくる事は知ってた。山本が日向って人から聞いてたのを教えてくれてたからだ。だけどまさか、帰ってきたばかりの今日、俺ん家に来てるなんて思いもしなかった。

 てか何で家に? とにかく俺はひたすら早く家に帰りたくて、必死で自転車を漕いでる。

 そして家の前まで来てキキー、とブレーキ音を鳴らし家の前で止まった後、急いで家の中に自転車を入れる。そして玄関を開けたところで、母さんがちょうど玄関先にいた。もしかして出かけようとしてた? 柊さん家にいるんじゃないの?

「あらお帰り。いいタイミングね。リビングに柊さんいるわよ。私これから買い出し行ってくるから」

 そして、後は若い二人で、ね? と余計な一言を残して、俺と入れ違いで出ていく母さん。何だよその捨て台詞?

 とにかく俺は急いで靴を脱いでリビングに行くと……。そこにはびっくりした顔した柊さんがいた!

「柊さん!」「た、武智君?」

 驚いた様子の柊さんを気にせず、俺はそのまま柊さんを抱きしめてしまう。

「ちょ、ちょっと、武智君?」「柊さん……。ああ、柊さんだ。本物だ」

「あ、あの……」「柊さん……。会いたかった。会いたかったよ」

 いきなり抱きつかれ、それにも驚いてる柊さんに対し、遠慮なくそのまま抱きしめ続ける俺。そんな俺に、柊さんはつい、クス、と笑う。

「いきなり過ぎるよ」「ご、ごめん。でも俺、抑えられなくて」

「……私も。私もずっと、会いたかった」

 そう言って今度は柊さんも俺をギュッと抱きしめ返してきた。

 ああ。本物の柊さんだ。CMやテレビで観てたあの。でも俺にとっては画面の向こう側にいる柊さんじゃなく、下駄箱のところで嫌われ演技されたり、屋上で一緒に弁当食ったり、水族館にデートしたり、夏祭りの日に告白し合ったりした、二人だけの特別な思い出を沢山共有してる、俺の彼女、柊さんなんだ。

 ふと、少し距離を取りお互い見つめ合う。久々に観たその整った綺麗な顔。おれはつい我慢出来ず、そのままキスをしてしまった。受け入れた柊さんだけど、すぐ恥ずかしそうにうつむく。

「もう! それも唐突過ぎる」「ハハ。ごめんごめん。でも久々に顔見ちゃったら抑えきれなくてさ。どうせ今は家に誰もいないし」

「そうだ。もしかして武智君のお母さん、武智君がもうすぐ帰ってくるの分かってた? いきなり私を置いて出かけようとしたところで、武智君が帰ってきたから」「俺がいつ帰ってくるかまでは把握してなかっただろうけど、大体分かってたんじゃないかな」

 ……うちの母さん、超能力者みたいに勘鋭いからね。

「そういやどうして柊さん、俺ん家にいんの?」「あ。そうだね。説明するから。ええと、あの、そろそろ……」

 あ。そうだった。ずっと抱きついてたんだった。俺はごめんと頭を掻きながら一旦離れ、リビングテーブルを挟んで柊さんの対面に座った。ちょっと名残惜しいけど。

 そして柊さんは俺が対面に座ったのを確認すると、ふう、と一息ついて、それから俺ん家に来た経緯を教えてくれた。

 ※※※

「ただいまー」「お帰りー」「お帰りなさい」

 母さんが買い物から帰ってきたタイミングで、俺と柊さんは話を終えた。柊さんが自宅に荷物を取りに行き、そこから逃げてきたのを聞いた俺は、今度は柊さんがずっといない間の出来事を話した。

 山本が実は恩田社長の差し金だった事を話した時は、さすがに呆気に取られた顔をした柊さん。そりゃ驚くよな。でもそれを聞いて一層、恩田社長への不信感を深めたように見える。話した時何だか怒りのような、それでいて悲しいような、そんな複雑な顔をしてたから。

 で、山本から、今日柊さんがK市に戻ってくる事を日向さん経由で聞いてた事も伝えた。実は俺と安川さん、更に雄介や山本も入れて、柊さんと会えないか作戦を考えようとしてたんだよな。でも、柊さんが一人で逃げてきちゃったからそれはもう必要ないな。

 それと、一応、山本から告白された事も話した。でも柊さんは驚く事もなく、やっぱり、と呟いてた。柊さん、そうなるんじゃないかって予想してたんだって。でも俺の事信じてたって言ってくれたけど。

 ……その言葉がグサっと俺の心に突き刺さる。高校生最期だから沢山デートしたかった、などという、俺の下らない下心のせいで、少しでも揺らいでいた事が申し訳なく思ったから。

「さぁて。とりあえず父さん帰ってくるまでに晩御飯の準備するけど、その前に柊さん、ちょっと聞きたい事があるの」「あ、はい。何でしょう?」

「……俺席外した方が良い?」「いや、悠斗もここにいなさい」

 気を使ったつもりだけど、逆に母さんに止められた。何の話するんだろ?

「柊さんが逃げ出して、もう数時間経ったでしょ? とりあえず柊さんが無事な事伝えないといけないでしょ? で、私からに電話するから、連絡先教えて欲しいのよ」

「「……え?」」

 今、恩田って、呼び捨てにしたよね? 
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