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その七十七
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「……」「何よ日向? 暗い顔して押し黙っちゃって」
「いやその、玲奈には余り無茶な要求はしないで頂けたら、と」「大丈夫よ。そんな事しないわ。あの子の事情もよく知ってるし。あなたが目をかけてる事もよく分かってるから」
「……そうですか」「何を心配してるのよ。私はやらないと言ったらやらない。そこはあなたも長い付き合いだから分かってるでしょ? それに今回の対応は、あの子にとってもプラスになるじゃない」
「……そうですね」「そこは信用なさい」
「分かりました。……しかし、大丈夫でしょうかね?」「何が?」
「いや、ああいった形とは言え、武智君と美久は交際している事になりましたし、二人で逢引などしているところをスクープでもされたりしたら……」
「それも大丈夫でしょ。だって美久、来週から東京で暮らすのよ? 武智君はここの地元の高校生。しかも確か彼、三年生最後の空手の大会があるんでしょ? その練習で忙しくなるみたいだし、なら、物理的に会う事自体不可能じゃない」
「まあ、そうですが……」
「それに、どうせ離れ離れになって暫くしたら、二人共すぐ冷めるわよ。たかが高校生の病気みたいな恋なんだから。まあ、万が一を考えて、玲奈を使う事にしたんだし、早ければ今年中には別れるわよ」
「……社長」「何よ? 今度は神妙な顔して」
「つかぬ事をお伺いしますが、昔何かあったんですか?」「どういう意味よ?」
「いや、なんだかムキになっておられるような気がして……」「はあ? 私が? 何でこんな事でムキにならなきゃならないの?」
「もうその言い方自体、普段の社長とは相当違うように思えます」「……余計な詮索しなくていいから。あなたは私の言う通りになさい」
……まあ確かに、玲奈にとっては良かったかも、な。でも社長、間違いなく過去になんかあったな。
※※※
「よし。とりあえずこれでオーケーっしょ」
そう言って安川さんは、下着姿にひん剥かれた男三人とヒロ君に向けて写メをパシャリ。勿論、顔もバッチリ写るようにして。因みに三人を下着姿にしたのはヒロ君だ。で、ヒロ君自身は本人自ら脱いでもらった。……男が服を脱ぐ様子なんて、見てて楽しくもなんとも無かったけどね。
「よし! これでコイツらもこれ以上何も出来ないっしょ! 名前と住所も分かったし」
そう。恩田社長が出ていった後、俺達は二度とコイツらが安川さんにちょっかいをかけないよう、恥ずかしい写真を撮ってやった。その前にコイツらの財布を取り上げ、保険証やレンタルビデオショップの会員証とかから名前や住所を割り出し、それも同じく写メに収めてる。ヒロ君に至っては、柊さんが知ってるから調べる必要ないしね。
「……クッソ。ヒロ君。俺こんな事されるなんて聞いてないっすよ」「つーか、さっきの恩田社長とのやり取り聞いてましたけど、俺達の事知らないっぽくなかったっすか」「……マジで? ヒロ君どういう事だよ?」
「……うるせーよ。もう終わった事だし関係ねーだろ」
「関係ねー事ねーよ!」「そうだ! 俺ら恩田社長に口利きして貰えるって聞いたから協力してたのに!」「んだよ! 俺ら結局恥ずかしい思いしただけじゃーねか!」
仲良く? 仲違いしてる三人組とヒロ君。ギャーギャー騒いでる奴らを見ながら、俺と雄介はまたもや怒りを膨らませる。
「その恥ずかしい思いを誰にしようとしてたんだよ? ちょっとは反省したらどうなんだ?」「……お前らなあ、本来なら警察にお世話になってもおかしくねーんだぞ? 柊さんと明歩に感謝しろや」
「「「「……」」」」俺と雄介の怒気のこもった言葉に、沈黙する下着姿の三人組とヒロ君。
「ねえ、もうこれ以上こんな気分悪いとこいるのヤだし、サッサと退散しよ。ここ結構暑いし。ま、コイツらは自分の乗ってきた車で勝手に帰るっしょ」
そう言いながらニッと俺達へ笑顔を向ける安川さん。被害者なのに強いなあ。俺はつい感心してしまう。
「明歩の言う通り気分悪い場所だよね……。本当は、私の小さい頃の秘密基地で、楽しい思い出一杯あった場所なのに。嫌な事で上書きされちゃった」
そこで柊さんがふと寂しそうに言うと、ヒロ君はハッと柊さんを見上げ、そしてすぐ、申し訳無さそうにうつむいた。……今更後悔しても、反省しても後の祭りだ。お前が柊さんの思い出を穢したんだ。柊さんに惚れてたらしいけど、今回の件で元々嫌われてたのが、更にひどくなったのは間違いないね。
そして俺達は小屋から出る。するとすぐに安川さんは、雄介の方に振り返り、「うまくいったね!」とニッコリ笑いながら、してやったり顔で同じく笑顔を返す雄介と顔を見合わせた。
実は恩田社長のやり取りの音声データ、雄介のスマホの中にも入ってる。録音をしてたのは安川さんだけじゃなく雄介もしてたって事だ。
安川さんはああやって、敢えて音声データを二人にわかるように消した。要する恩田社長達を騙したってわけ。因みに恩田社長の言質も、これも安川さんのスマホでだけでなく雄介も隠れて録音してたりするんだよな。
今後もしかしたら、恩田社長があの日向って人含め部下とかを使って、何らかの方法で安川さんに接触し、音声データを消しに来る可能性があるかも、と考えた俺達は、恩田社長の面識が殆どない雄介のスマホに、録音しようと事前に決めてたって事だ。やっぱり恩田社長達は雄介に対しては全く警戒してなかったしバレずにうまくいった。
そして雄介と安川さんがそのまま腕を組み、俺と柊さんは横に並んで二人より先を、そろそろ夕暮れ時になりそうな山道を歩いて降りていく。すると少ししてから、「グス……。グス……」と、嗚咽する声が聞こえてきた。
「グス……。怖かった……。ホントは、すっごく怖かった……」「……明歩」
振り返ると泣いてたのは安川さん。そして雄介はその泣き顔を見て何だかつらそうな顔してる。……そりゃそうだ。寧ろよく今まで泣かずにいたよな。怖くなって当然だ。それだけの事をされたんだから。多分緊張が解けてホッとしたんだろう。
そんな安川さんを見て、雄介が優しく頭を撫でる。それをキッカケに、安川さんは堰を切ったように「うわあああーーーん」と、雄介の胸の中に顔をうずめ、大声で泣き出した。
「明歩……。ごめんね」わんわん泣いてる安川さんを見て、そう呟く柊さんも涙目になってる。てか、柊さん全然悪くないじゃん。謝る必要ないよ。そう思った俺はふと、柊さんの頭を撫でる。
「……武智君?」「柊さんが申し訳ないって思わなくていいと思うよ。悪いのは奴らだし、恩田社長だしね」
「……そう、なんだけど。私に関わったばっかりに、大事な友達の明歩がこんな目に合ってしまったから」
あ、ヤバい。柊さんも泣きそうだ。いやまあ、別に泣いてもいいんだけどさ、そもそも罪悪感必要ないじゃん。俺はつい、柊さんの頭をポンポン、とあやすように軽く叩く。
「武智君? 私子どもじゃない」「ア、アハハ。つい、ね」
「ついって……。もしかして私、小馬鹿にされた?」「違う違う。思いつめてほしくなくて、ついやっちゃっただけだよ」
「それとこれとは関係ない気がする」「……確かに関係ないかも」
「ふええ~ん。アタシが泣いてる間に、たけっちーと美久がイチャイチャしてるぅ~」
そこで安川さんがいきなり泣きながらそういう事言ってきた。俺と柊さんはつい恥ずかしくなって、パッと距離を取る。
「お二人さん。今更距離取っても遅いぞ。恩田社長の前で腕組んでたんだからさ」
今度は雄介がイケメンスマイルしながら俺達をからかう。
「グス、そーそー! アタシ達みたいにラブラブを見せつけちゃえー!」そこで少し元気を取り戻した安川さんが、改めて雄介の腕に絡みつく。全く、と呆れながらも優しい笑顔を向ける雄介。本当この二人、お似合いだなあ。
「あ、あの時は私もつい、何ていうか、その、腹立っちゃったから」「俺もさすがに人前で二人みたいにイチャイチャするのは無理だなあ」
「ほうほう? じゃあもう、人前じゃないところでイチャイチャしてんのか?」
雄介、なんつー事言うんだよ?
「「……」」
つい俺と柊さんは顔を赤くして黙ってしまう。そ、そりゃ、具体的な何かをしたわけじゃないけど、何ていうか、キスとか、そういうのはしてたから、気まずくなってしまった。そんな俺達を、安川さんと雄介は面白そうに見ながら更にからかってくる。
「あー! 二人して黙っちゃったー! こりゃ間違いないね! やーるねー!」「成る程。これはもう結構進展してるっぽいな。早いなあお二人さん?」
「ち、違う違う! 何もない……よね?」「あ、ああ。そんな大それた事……」
「ん? 大それた事って何? 武智君」「へ? あ、いや、その、ほら、アレだよ」
純粋無垢な眼差しを俺に向けながら、でキョトンした顔で質問する柊さんに、俺はアタフタしながら答える。
それを見てた安川さんと雄介は、急にジト目になり、「あ、コイツらまだまだだな」「そうだね」となんか失礼な事を呟いてる。つか、二人共聞こえてんぞ!
そんな風に騒ぎながら、俺達は帰っていった。
「いやその、玲奈には余り無茶な要求はしないで頂けたら、と」「大丈夫よ。そんな事しないわ。あの子の事情もよく知ってるし。あなたが目をかけてる事もよく分かってるから」
「……そうですか」「何を心配してるのよ。私はやらないと言ったらやらない。そこはあなたも長い付き合いだから分かってるでしょ? それに今回の対応は、あの子にとってもプラスになるじゃない」
「……そうですね」「そこは信用なさい」
「分かりました。……しかし、大丈夫でしょうかね?」「何が?」
「いや、ああいった形とは言え、武智君と美久は交際している事になりましたし、二人で逢引などしているところをスクープでもされたりしたら……」
「それも大丈夫でしょ。だって美久、来週から東京で暮らすのよ? 武智君はここの地元の高校生。しかも確か彼、三年生最後の空手の大会があるんでしょ? その練習で忙しくなるみたいだし、なら、物理的に会う事自体不可能じゃない」
「まあ、そうですが……」
「それに、どうせ離れ離れになって暫くしたら、二人共すぐ冷めるわよ。たかが高校生の病気みたいな恋なんだから。まあ、万が一を考えて、玲奈を使う事にしたんだし、早ければ今年中には別れるわよ」
「……社長」「何よ? 今度は神妙な顔して」
「つかぬ事をお伺いしますが、昔何かあったんですか?」「どういう意味よ?」
「いや、なんだかムキになっておられるような気がして……」「はあ? 私が? 何でこんな事でムキにならなきゃならないの?」
「もうその言い方自体、普段の社長とは相当違うように思えます」「……余計な詮索しなくていいから。あなたは私の言う通りになさい」
……まあ確かに、玲奈にとっては良かったかも、な。でも社長、間違いなく過去になんかあったな。
※※※
「よし。とりあえずこれでオーケーっしょ」
そう言って安川さんは、下着姿にひん剥かれた男三人とヒロ君に向けて写メをパシャリ。勿論、顔もバッチリ写るようにして。因みに三人を下着姿にしたのはヒロ君だ。で、ヒロ君自身は本人自ら脱いでもらった。……男が服を脱ぐ様子なんて、見てて楽しくもなんとも無かったけどね。
「よし! これでコイツらもこれ以上何も出来ないっしょ! 名前と住所も分かったし」
そう。恩田社長が出ていった後、俺達は二度とコイツらが安川さんにちょっかいをかけないよう、恥ずかしい写真を撮ってやった。その前にコイツらの財布を取り上げ、保険証やレンタルビデオショップの会員証とかから名前や住所を割り出し、それも同じく写メに収めてる。ヒロ君に至っては、柊さんが知ってるから調べる必要ないしね。
「……クッソ。ヒロ君。俺こんな事されるなんて聞いてないっすよ」「つーか、さっきの恩田社長とのやり取り聞いてましたけど、俺達の事知らないっぽくなかったっすか」「……マジで? ヒロ君どういう事だよ?」
「……うるせーよ。もう終わった事だし関係ねーだろ」
「関係ねー事ねーよ!」「そうだ! 俺ら恩田社長に口利きして貰えるって聞いたから協力してたのに!」「んだよ! 俺ら結局恥ずかしい思いしただけじゃーねか!」
仲良く? 仲違いしてる三人組とヒロ君。ギャーギャー騒いでる奴らを見ながら、俺と雄介はまたもや怒りを膨らませる。
「その恥ずかしい思いを誰にしようとしてたんだよ? ちょっとは反省したらどうなんだ?」「……お前らなあ、本来なら警察にお世話になってもおかしくねーんだぞ? 柊さんと明歩に感謝しろや」
「「「「……」」」」俺と雄介の怒気のこもった言葉に、沈黙する下着姿の三人組とヒロ君。
「ねえ、もうこれ以上こんな気分悪いとこいるのヤだし、サッサと退散しよ。ここ結構暑いし。ま、コイツらは自分の乗ってきた車で勝手に帰るっしょ」
そう言いながらニッと俺達へ笑顔を向ける安川さん。被害者なのに強いなあ。俺はつい感心してしまう。
「明歩の言う通り気分悪い場所だよね……。本当は、私の小さい頃の秘密基地で、楽しい思い出一杯あった場所なのに。嫌な事で上書きされちゃった」
そこで柊さんがふと寂しそうに言うと、ヒロ君はハッと柊さんを見上げ、そしてすぐ、申し訳無さそうにうつむいた。……今更後悔しても、反省しても後の祭りだ。お前が柊さんの思い出を穢したんだ。柊さんに惚れてたらしいけど、今回の件で元々嫌われてたのが、更にひどくなったのは間違いないね。
そして俺達は小屋から出る。するとすぐに安川さんは、雄介の方に振り返り、「うまくいったね!」とニッコリ笑いながら、してやったり顔で同じく笑顔を返す雄介と顔を見合わせた。
実は恩田社長のやり取りの音声データ、雄介のスマホの中にも入ってる。録音をしてたのは安川さんだけじゃなく雄介もしてたって事だ。
安川さんはああやって、敢えて音声データを二人にわかるように消した。要する恩田社長達を騙したってわけ。因みに恩田社長の言質も、これも安川さんのスマホでだけでなく雄介も隠れて録音してたりするんだよな。
今後もしかしたら、恩田社長があの日向って人含め部下とかを使って、何らかの方法で安川さんに接触し、音声データを消しに来る可能性があるかも、と考えた俺達は、恩田社長の面識が殆どない雄介のスマホに、録音しようと事前に決めてたって事だ。やっぱり恩田社長達は雄介に対しては全く警戒してなかったしバレずにうまくいった。
そして雄介と安川さんがそのまま腕を組み、俺と柊さんは横に並んで二人より先を、そろそろ夕暮れ時になりそうな山道を歩いて降りていく。すると少ししてから、「グス……。グス……」と、嗚咽する声が聞こえてきた。
「グス……。怖かった……。ホントは、すっごく怖かった……」「……明歩」
振り返ると泣いてたのは安川さん。そして雄介はその泣き顔を見て何だかつらそうな顔してる。……そりゃそうだ。寧ろよく今まで泣かずにいたよな。怖くなって当然だ。それだけの事をされたんだから。多分緊張が解けてホッとしたんだろう。
そんな安川さんを見て、雄介が優しく頭を撫でる。それをキッカケに、安川さんは堰を切ったように「うわあああーーーん」と、雄介の胸の中に顔をうずめ、大声で泣き出した。
「明歩……。ごめんね」わんわん泣いてる安川さんを見て、そう呟く柊さんも涙目になってる。てか、柊さん全然悪くないじゃん。謝る必要ないよ。そう思った俺はふと、柊さんの頭を撫でる。
「……武智君?」「柊さんが申し訳ないって思わなくていいと思うよ。悪いのは奴らだし、恩田社長だしね」
「……そう、なんだけど。私に関わったばっかりに、大事な友達の明歩がこんな目に合ってしまったから」
あ、ヤバい。柊さんも泣きそうだ。いやまあ、別に泣いてもいいんだけどさ、そもそも罪悪感必要ないじゃん。俺はつい、柊さんの頭をポンポン、とあやすように軽く叩く。
「武智君? 私子どもじゃない」「ア、アハハ。つい、ね」
「ついって……。もしかして私、小馬鹿にされた?」「違う違う。思いつめてほしくなくて、ついやっちゃっただけだよ」
「それとこれとは関係ない気がする」「……確かに関係ないかも」
「ふええ~ん。アタシが泣いてる間に、たけっちーと美久がイチャイチャしてるぅ~」
そこで安川さんがいきなり泣きながらそういう事言ってきた。俺と柊さんはつい恥ずかしくなって、パッと距離を取る。
「お二人さん。今更距離取っても遅いぞ。恩田社長の前で腕組んでたんだからさ」
今度は雄介がイケメンスマイルしながら俺達をからかう。
「グス、そーそー! アタシ達みたいにラブラブを見せつけちゃえー!」そこで少し元気を取り戻した安川さんが、改めて雄介の腕に絡みつく。全く、と呆れながらも優しい笑顔を向ける雄介。本当この二人、お似合いだなあ。
「あ、あの時は私もつい、何ていうか、その、腹立っちゃったから」「俺もさすがに人前で二人みたいにイチャイチャするのは無理だなあ」
「ほうほう? じゃあもう、人前じゃないところでイチャイチャしてんのか?」
雄介、なんつー事言うんだよ?
「「……」」
つい俺と柊さんは顔を赤くして黙ってしまう。そ、そりゃ、具体的な何かをしたわけじゃないけど、何ていうか、キスとか、そういうのはしてたから、気まずくなってしまった。そんな俺達を、安川さんと雄介は面白そうに見ながら更にからかってくる。
「あー! 二人して黙っちゃったー! こりゃ間違いないね! やーるねー!」「成る程。これはもう結構進展してるっぽいな。早いなあお二人さん?」
「ち、違う違う! 何もない……よね?」「あ、ああ。そんな大それた事……」
「ん? 大それた事って何? 武智君」「へ? あ、いや、その、ほら、アレだよ」
純粋無垢な眼差しを俺に向けながら、でキョトンした顔で質問する柊さんに、俺はアタフタしながら答える。
それを見てた安川さんと雄介は、急にジト目になり、「あ、コイツらまだまだだな」「そうだね」となんか失礼な事を呟いてる。つか、二人共聞こえてんぞ!
そんな風に騒ぎながら、俺達は帰っていった。
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