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その七十六
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「……あなた何ふざけた事言ってるの?」「被害者に対して言う言葉? それ」
安川さんに言い返され、ギリッと歯噛みする恩田社長。……いやいやちょっと待って、俺と柊さんとの仲を認めろって、何で安川さんがそんな提案すんの?
「え、えーと、安川さん?」「たけっちーは黙ってて」
「明歩、どういうつもりなの?」「美久も黙っててね」
俺達二人の言葉を遮り、恩田社長に向き合う安川さん。録音してたスマホ画面をこれ見よがしに見せながら。
「……それ、あなたに何のメリットが有るの?」「マブダチが幸せになれる! それだけでサイッコーじゃん!」
そう言ってニカっと柊さんに笑顔を見せる安川さん。それを聞いた柊さん、途端に涙目になる。
「……明歩ぉ」「こ、こらこら美久! 今いい提案してんだから湿っぽくなるなぁー!」
「グス、だ、だって、明歩、そんな事……、言うんだもん」「こ、こらこら! アタシまで泣きそうになんじゃん! 美久泣いちゃダメ―! たけっちー何とかしろ―!」
いやいや何とかしろって……。無茶ぶりにもほどがあるよ。だって俺もありがたくって嬉しくて、泣きそうになってんだからさ。
そんな俺達から安川さんは一旦視線を外し、サッと目元を指先で拭いながら、再度恩田社長に話しかける。
「と、とにかくどうよ? 本当なら恩田社長もこいつらも、アタシの証言で破滅するかどうか決まるよ? でもアタシの提案受け入れてくれたら、今回の件、無かった事にしていいから」
どうだ! て感じでフンスとご自慢の胸を張りながら腕組みして恩田社長に詰め寄る安川さん。でも恩田社長は、何だか探りを入れるみたいにジト目で安川さんを見返してる。
「……武智君と美久の交際を認めたら、その録音データ消して、警察にも届けない、というのね?」「そういう事」
そう確認して恩田社長は腕組みをする。
「はあ。全く。大内君のせいで余計な不安抱える事になったじゃない」「……すみません」
ずっと小さくなってやり取りを見守ってたヒロ君が、しょぼんとした感じで返事する。
「……分かったわよ」「……え?」
「分かったって言ったのよ」「え? マジで?」
安川さんがキョトーンとする。俺も柊さんも、雄介までも呆気に取られる。
「安川さん、あなたから提案したのよ?」「い、いや、そんなすんなり受け入れるって思ってなかったし」
「だって私達には手が無いから仕方ないわ。お手上げよ」そう言いながら、恩田社長は両手を上に上げ参った、といったポーズをとる。
「ほ、ホントにホントっすよね?」「そちらこそ、約束は守って貰うわよ」
「も、勿論! 美久! やったね!」「あ、明歩……。で、でも……」
戸惑う柊さんに遠慮なくダイブして抱きつく安川さん。
「いいのいいの! たけっちーと美久はこんなつまんない事で別れちゃダメだって思ったから」そう言いながら安川さんは嬉しそうに遠慮なく柊さんにハグしてる。
「安川さん、なんつーか、ありがとう」
この事は事前に打ち合わせしてない。だから俺も柊さんも、勿論雄介だって知らなかった事だ。俺はありがたさと申し訳なさが混在したような気持ちで、安川さんに頭を下げる。
「たけっちーも湿っぽくなんなっつの! その代わり、美久と一杯イチャイチャしなよ!」柊さんにハグしながら、俺にサムズアップする安川さん。俺は苦笑いを返す。
「……社長、いいんですか? 何なら俺達が……」「……」
日向さんが不安そうな顔で声を掛けるも、無言で俺達を見てる恩田社長。でも突然、オホン、とわざとらしく大きな咳払いをする。
「じゃあ安川さん、その音声データ消して貰えるかしら?」「いや、まずは言質っすね。これは消すけど、たけっちーと美久との交際認めるって話して下さい。それ録音しますんで」
「抜け目ない子ね。……拉致され危ない目に遭ったにも関わらず、平気な顔して私達大人にも上手く立ち回るその根性、見上げたわ。本当、このまま世の中にあぶれてしまうのは勿体ないわ。ねえ、芸能界入り、もう一度考えてみない?」
「だーからお断りだって言ったっしょ! あんたもしつこいなあ!」
さすがに安川さんもイラっとしたみたいで、大声で反発してる。そこで、さっきまで大人しくしてたヒロ君が、急に声を張り上げ安川さんに声を掛ける。
「あ、あのさ、安川さん。恩田社長って芸能界では相当力を持った凄い人なんだよ? その人に誘われてるって、そりゃもう、芸能界で安泰だってお墨付きを貰ったのと同じくらい、凄い事なんだよ? せっかくの申し出なのに断ったら勿体ないよ」
でもヒロ君が話しかけた途端、安川さんの顔が怒りに満ちてくる。
「はあ? 知るかっての。あんたアタシに意見する権利あると思ってんの? どんな理由であれアタシに話しかけないでくれる?」
「そ、そりゃそうだと思ったけどさ、こんなラッキーな事本当ないんだって思ったら、つい。……俺なんて、俺なんて声すらかけて貰えないのにさ」
ヒロ君が悲しそうに語るのを見た安川さんは、知るか! と大声で一喝。それを聞いてヒロ君はビクっとなり、またも大人しくなる。勿体ないなあ、とか、羨ましい、とか聞こえてくるけど、まあどれだけ価値があるかしらないけど、安川さんが決めた事に口出しする権利ないわな。特にヒロ君は。
「……仕方ないわね。あなたの事も本気であきらめるしか無さそう。私が声かけてダメなんだものね」「まあ、アタシあんたの事嫌いなんで。いくら言われても無理っすね」
「ッ! この子は本当、口悪いわね」安川さんの言い草に、またもイラっとする恩田社長だけど、今度は直ぐに気持ちを収めたっぽい。
「じゃ、録音するんで、たけっちーと美久の交際認めるって今から話して貰えます?」そう言って安川さんは、スマホの録音アプリのRECボタンをタップし、その画面を恩田社長に向ける。
「……私恩田は、武智君と柊美久の交際を認めるわ」「ッしゃ! これでOK!」
「じゃあ今度は、録音データ消して貰えるかしら?」「あ、もう消しましたんで」
安川さんはそう言いながら、ポイ、と不意に持ってたスマホを恩田社長に投げる。慌ててそれをキャッチし、急いで日向って人と共にスマホの録音アプリをチェックする。
「日向、どう?」「……入ってないですね」
そう、と明らかにホッとした表情をして、安川さんにスマホを返す恩田社長。
「はあ。全く散々だったわ。日向、帰りましょう」「え? もう宜しいんですか?」
「これ以上はもう何もないでしょ?」そう言って確認するように俺達に目配せする恩田社長。俺は皆と顔を見合わせ、頷く。
「私はこう見えて社長なのよ。忙しいのね。用件は終わったようだしお暇させて貰うわよ」
そして、日向、行くわよ、と声をかけ、二人して小屋を出ていった。そしてすぐさま、車のドアがバタン、バタンと閉まる音が小屋の中まで聞こえ、続いてブロロンというエンジンの音が聞こえたかと思うと、その音は遠ざかっていった。
「……いやにあっさりしてんな」俺の呟きに皆も一様に黙って頷いた。
※※※
「社長、本当にあれで宜しかったんですか? 美久と武智君との交際を認めるだなんて」
「良いわけ無いでしょ……、あ、もしもし? 校長先生? お久しぶりです。……ええ、またちょっとお願いがありまして。ああ、清田先生の件、教育委員会には報告しませんのでご安心を」
『は、はあ。それはまあ、ありがたいですが。……で、お願いとは? 余り無茶な事言われましても、当校としてはやれる事に限界がありますし」
「いえいえ。そんな大した事じゃありませんのよ。以前お願いしてた、美久を監視するという件より簡単かと」
『そ、そうですか? で、具体的には何をすれば宜しいので?』
「急な事で恐縮なのですが、来月から転入生を一人、御校に編入をお願いしたいのです。詳細は後ほど再度連絡しますわ」
『は、はあ。まあそれくらいなら何とか。では一旦電話を切ります』
「……はあ。全く。大内君だけじゃなく、あの子をも使わないといけなくなるなんてね」
「社長……もしかして、山本玲奈まで使うおつもりですか?」
「ええそうよ。だって仕方ないじゃない。交際を認める? そんな事許すもんですか。あの子なら大内君と違ってうまくやってくれるでしょうし。ガキのくせに生意気な。この私相手に交渉するなどと、おふざけも過ぎるわ。日向、早速玲奈に連絡してちょうだい」
「……わかりました」
安川さんに言い返され、ギリッと歯噛みする恩田社長。……いやいやちょっと待って、俺と柊さんとの仲を認めろって、何で安川さんがそんな提案すんの?
「え、えーと、安川さん?」「たけっちーは黙ってて」
「明歩、どういうつもりなの?」「美久も黙っててね」
俺達二人の言葉を遮り、恩田社長に向き合う安川さん。録音してたスマホ画面をこれ見よがしに見せながら。
「……それ、あなたに何のメリットが有るの?」「マブダチが幸せになれる! それだけでサイッコーじゃん!」
そう言ってニカっと柊さんに笑顔を見せる安川さん。それを聞いた柊さん、途端に涙目になる。
「……明歩ぉ」「こ、こらこら美久! 今いい提案してんだから湿っぽくなるなぁー!」
「グス、だ、だって、明歩、そんな事……、言うんだもん」「こ、こらこら! アタシまで泣きそうになんじゃん! 美久泣いちゃダメ―! たけっちー何とかしろ―!」
いやいや何とかしろって……。無茶ぶりにもほどがあるよ。だって俺もありがたくって嬉しくて、泣きそうになってんだからさ。
そんな俺達から安川さんは一旦視線を外し、サッと目元を指先で拭いながら、再度恩田社長に話しかける。
「と、とにかくどうよ? 本当なら恩田社長もこいつらも、アタシの証言で破滅するかどうか決まるよ? でもアタシの提案受け入れてくれたら、今回の件、無かった事にしていいから」
どうだ! て感じでフンスとご自慢の胸を張りながら腕組みして恩田社長に詰め寄る安川さん。でも恩田社長は、何だか探りを入れるみたいにジト目で安川さんを見返してる。
「……武智君と美久の交際を認めたら、その録音データ消して、警察にも届けない、というのね?」「そういう事」
そう確認して恩田社長は腕組みをする。
「はあ。全く。大内君のせいで余計な不安抱える事になったじゃない」「……すみません」
ずっと小さくなってやり取りを見守ってたヒロ君が、しょぼんとした感じで返事する。
「……分かったわよ」「……え?」
「分かったって言ったのよ」「え? マジで?」
安川さんがキョトーンとする。俺も柊さんも、雄介までも呆気に取られる。
「安川さん、あなたから提案したのよ?」「い、いや、そんなすんなり受け入れるって思ってなかったし」
「だって私達には手が無いから仕方ないわ。お手上げよ」そう言いながら、恩田社長は両手を上に上げ参った、といったポーズをとる。
「ほ、ホントにホントっすよね?」「そちらこそ、約束は守って貰うわよ」
「も、勿論! 美久! やったね!」「あ、明歩……。で、でも……」
戸惑う柊さんに遠慮なくダイブして抱きつく安川さん。
「いいのいいの! たけっちーと美久はこんなつまんない事で別れちゃダメだって思ったから」そう言いながら安川さんは嬉しそうに遠慮なく柊さんにハグしてる。
「安川さん、なんつーか、ありがとう」
この事は事前に打ち合わせしてない。だから俺も柊さんも、勿論雄介だって知らなかった事だ。俺はありがたさと申し訳なさが混在したような気持ちで、安川さんに頭を下げる。
「たけっちーも湿っぽくなんなっつの! その代わり、美久と一杯イチャイチャしなよ!」柊さんにハグしながら、俺にサムズアップする安川さん。俺は苦笑いを返す。
「……社長、いいんですか? 何なら俺達が……」「……」
日向さんが不安そうな顔で声を掛けるも、無言で俺達を見てる恩田社長。でも突然、オホン、とわざとらしく大きな咳払いをする。
「じゃあ安川さん、その音声データ消して貰えるかしら?」「いや、まずは言質っすね。これは消すけど、たけっちーと美久との交際認めるって話して下さい。それ録音しますんで」
「抜け目ない子ね。……拉致され危ない目に遭ったにも関わらず、平気な顔して私達大人にも上手く立ち回るその根性、見上げたわ。本当、このまま世の中にあぶれてしまうのは勿体ないわ。ねえ、芸能界入り、もう一度考えてみない?」
「だーからお断りだって言ったっしょ! あんたもしつこいなあ!」
さすがに安川さんもイラっとしたみたいで、大声で反発してる。そこで、さっきまで大人しくしてたヒロ君が、急に声を張り上げ安川さんに声を掛ける。
「あ、あのさ、安川さん。恩田社長って芸能界では相当力を持った凄い人なんだよ? その人に誘われてるって、そりゃもう、芸能界で安泰だってお墨付きを貰ったのと同じくらい、凄い事なんだよ? せっかくの申し出なのに断ったら勿体ないよ」
でもヒロ君が話しかけた途端、安川さんの顔が怒りに満ちてくる。
「はあ? 知るかっての。あんたアタシに意見する権利あると思ってんの? どんな理由であれアタシに話しかけないでくれる?」
「そ、そりゃそうだと思ったけどさ、こんなラッキーな事本当ないんだって思ったら、つい。……俺なんて、俺なんて声すらかけて貰えないのにさ」
ヒロ君が悲しそうに語るのを見た安川さんは、知るか! と大声で一喝。それを聞いてヒロ君はビクっとなり、またも大人しくなる。勿体ないなあ、とか、羨ましい、とか聞こえてくるけど、まあどれだけ価値があるかしらないけど、安川さんが決めた事に口出しする権利ないわな。特にヒロ君は。
「……仕方ないわね。あなたの事も本気であきらめるしか無さそう。私が声かけてダメなんだものね」「まあ、アタシあんたの事嫌いなんで。いくら言われても無理っすね」
「ッ! この子は本当、口悪いわね」安川さんの言い草に、またもイラっとする恩田社長だけど、今度は直ぐに気持ちを収めたっぽい。
「じゃ、録音するんで、たけっちーと美久の交際認めるって今から話して貰えます?」そう言って安川さんは、スマホの録音アプリのRECボタンをタップし、その画面を恩田社長に向ける。
「……私恩田は、武智君と柊美久の交際を認めるわ」「ッしゃ! これでOK!」
「じゃあ今度は、録音データ消して貰えるかしら?」「あ、もう消しましたんで」
安川さんはそう言いながら、ポイ、と不意に持ってたスマホを恩田社長に投げる。慌ててそれをキャッチし、急いで日向って人と共にスマホの録音アプリをチェックする。
「日向、どう?」「……入ってないですね」
そう、と明らかにホッとした表情をして、安川さんにスマホを返す恩田社長。
「はあ。全く散々だったわ。日向、帰りましょう」「え? もう宜しいんですか?」
「これ以上はもう何もないでしょ?」そう言って確認するように俺達に目配せする恩田社長。俺は皆と顔を見合わせ、頷く。
「私はこう見えて社長なのよ。忙しいのね。用件は終わったようだしお暇させて貰うわよ」
そして、日向、行くわよ、と声をかけ、二人して小屋を出ていった。そしてすぐさま、車のドアがバタン、バタンと閉まる音が小屋の中まで聞こえ、続いてブロロンというエンジンの音が聞こえたかと思うと、その音は遠ざかっていった。
「……いやにあっさりしてんな」俺の呟きに皆も一様に黙って頷いた。
※※※
「社長、本当にあれで宜しかったんですか? 美久と武智君との交際を認めるだなんて」
「良いわけ無いでしょ……、あ、もしもし? 校長先生? お久しぶりです。……ええ、またちょっとお願いがありまして。ああ、清田先生の件、教育委員会には報告しませんのでご安心を」
『は、はあ。それはまあ、ありがたいですが。……で、お願いとは? 余り無茶な事言われましても、当校としてはやれる事に限界がありますし」
「いえいえ。そんな大した事じゃありませんのよ。以前お願いしてた、美久を監視するという件より簡単かと」
『そ、そうですか? で、具体的には何をすれば宜しいので?』
「急な事で恐縮なのですが、来月から転入生を一人、御校に編入をお願いしたいのです。詳細は後ほど再度連絡しますわ」
『は、はあ。まあそれくらいなら何とか。では一旦電話を切ります』
「……はあ。全く。大内君だけじゃなく、あの子をも使わないといけなくなるなんてね」
「社長……もしかして、山本玲奈まで使うおつもりですか?」
「ええそうよ。だって仕方ないじゃない。交際を認める? そんな事許すもんですか。あの子なら大内君と違ってうまくやってくれるでしょうし。ガキのくせに生意気な。この私相手に交渉するなどと、おふざけも過ぎるわ。日向、早速玲奈に連絡してちょうだい」
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