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その六十五
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※※※
「「……」」
俺は今、父さんと母さんの前で絶賛土下座中。二人は俺から発した言葉のせいで、呆れた顔しながらジト目で俺を見てる。
「絶対大学には行くから! お願いします!」「……とりあえず、みっともないから土下座はやめなさい」
そう言って俺の元に来て土下座を止めさせる母さん。俺は申し訳なさそうにリビングの椅子にいそいそと座る。
「で? バイト続けたいって理由と、佐知のとこに行きたい理由ってなんだ?」父さんが珍しく父親らしい威厳を発しながら、凄むように俺に質問する。普段脳天気な感じなのに、真面目な話する時って父さんちょっと怖いんだよなあ。
「……金をもっと貯めたいのと、姉貴のとこは東京だから行きたくてさ」「なんで東京に行きたいんだ?」
「あっちの大学も見学に行きたいなあと」「……あんた、それだけが理由じゃないでしょ?」
本当、母さん鋭い。父さんが、え? そうなの? って母さんのツッコミに驚いてる。つか、父さんみたいに気づかないのが普通じゃね?
「いや実は……柊さんに、会いたくて」「「はあ?」」
俺が小さな声で言った言葉を聞いて、二人して素っ頓狂な声を上げる。
「そんなの、今から会いましょうって連絡すればいいじゃない。そもそも昨日、うちに泊まりに来てんだし、家そんなに遠くないでしょ?」「それと東京行きたいのと、どう関係があるんだ?」
二人の疑問は最もだ。だから俺は、柊さんについて簡単に説明……、しようとしたところで、つけっぱなしになってるテレビを観てポカーンと口を開けて固まってしまった。そんな俺を見て二人は「?」となり、同様にテレビを観る。そして二人も目と口を大きくあんぐり開けて固まった。
画面には、超有名清涼飲料水のCMが流れていた。普段なら名の知れた女優が使われている事で有名なCM。だが、俺達が観たのは、昨日家に泊まりに来ていた超絶美少女が、笑顔でその清涼飲料水を飲む姿だった。
※※※
アレを見てしまったので、二人に説明するのが楽になった。普通なら、いくら柊さんが超絶美少女だと言っても、昨日連れてきた女の子が、これから女優になりますって言ったって信じて貰えるわけないしね。
柊さんは本格的に女優活動をするため東京に行く。だから俺はそれを追いかけたい。そう素直に打ち明けた。両親は驚いていたが、さっき見たCMのおかげで、柊さんが女優になるという信憑性は高まってる。だから二人は多少混乱した様子ながらも信用してくれたっぽいけど。
「……つかあんた、柊さんの彼氏になったの?」「……うん、まあ」
「マジか! スゲェな悠斗! 女優が彼女ってよお!」「うるさい! 父さんは黙ってなさい!」
一喝されて、あ、はい、一気にシュンとなる父さんを横目で見ながら、母さんははあ、とため息をつく。
「でも悠斗、東京に行ったからと言って会える確証はないんじゃないの? 芸能界とかよく分かんないけど、あんな有名なCMに出てる女優さんなら」「でも、ここにいたら尚更会えないし、それに、俺、後悔したくないんだ」
「気持ちはわかるけど……」そこで父さんをチラリと見る母さん。それに相槌を打つ父さん。
「ま、やってみたら良いんじゃないか? やらずに後悔するよりはずっとマシだしな。俺は応援するぞ。母さんも、悠斗がこうやって真剣にお願いしてんだから良いんじゃないか? 大学も行くって言ってるし」
そもそも、俺は普通科にいながら定期テストはほぼTOP10入りしてんだ。学校の先生だって、東大とか狙ってるわけじゃなければ大丈夫だろうって言ってくれてるし。多少学力が落ちてもそれなりの私立大に行ける自信はある。……それなりの、だけど。
「……悠斗の事だから、佐知にはもう連絡取ったんでしょ? あの子はなんて?」「……あんたはエスパーか」
何か言った? って凄む母さん。いやなんでそこまで俺の行動分かんの? ぶっちゃけ怖ぇよ!
「……姉貴は夏休み中帰ってくるかもって。留守になるかも知れないけどそれでいいならって言ってくれた」「バイトは何で続けたいの?」
「色々金がいるかなあと思って。もしかしたら、将来姉貴みたいに東京で一人暮らしするかも知れないから」
「……あんたそこまで考えてたの」「ああ。俺もちょっと引いたわ。あ、いや、驚いたわ」
父さん、言い直しても遅いよ。まあ、俺がそこまで柊さんを追いかけたいって分かったら、そりゃ引くだろうけどさ。まるでストーカーみたいだもんな。でも俺一応彼氏だから、ストーカーとは違うはず。
それでも、さっきCMを観て思った。柊さんは、もう既に俺から遥か遠くに離れてしまってるんだって。今はまだK市内の家にいるはずだけど、既にああやって芸能活動を開始してんだ。芸能人なんだ。そして俺はただの一高校生。その距離はとてつもなく遠い。それが現実なんだって改めて分かった。
だからこのままずっと、俺が動かなかったらますます柊さんが遠く離れていってしまう。そんな危機感を感じたんだ。せめて東京に行って、機会を作って会えるようにした方がいいと思ったんだ。どうやるかは分かんないけど。
それが俺の覚悟。青臭いかも知れないけど。それくらい、柊さんが好きなんだ。後悔したくないし。
「ま、行って来い。男なら一人であれこれ挑戦するのも大事だからな」そこで父さんがニッコリ笑ってそう言ってくれた。母さんは苦笑いながら仕方ないわね、と呆れ顔。
「ごめん。勝手な事言って」「気にすんな。男ならそれくらい覚悟決めて頑張るのが普通だしな」「とりあえず、悔いのないようにね」
とりあえず、父さんと母さんは、俺がバイト続ける事と夏休み中、東京に行く事を了承してくれた。
※※※
「何か昨日も電話したのに、今日も電話してごめん」『ううん。全然大丈夫。声聞けて嬉しいから』
またそんな嬉しい事言ってくれる柊さん。
「CM観たよ。びっくりした」『あ、観たんだ。……何だか恥ずかしい。私も観たけど、私じゃないみたい』
「あんな素敵な笑顔するんだなあ、って何か感心しちゃった」『もう! そういう照れる事、面と向かって言わないでよ』
そう言いながら照れてる柊さんマジで可愛い。電話越しでも恥ずかしがってるの伝わってくる。つか、本当にこの子、俺の彼女なんだなあ。……きっとあのCM観た奴ら、あの可愛い子は誰だ? って大騒ぎしてるだろうな。ヘッ、お前ら、あのCMの超絶美少女は俺の彼女なんだぞ! って声を大にしてめっちゃ自慢してやりたい。……言えないけど。
「ところで東京にはいつ行くの?」『今度の土曜。だから、今は先に必要な荷物送ったりしてる』
「それまでに……、会える?」『……疋田美里なら、大丈夫かな?』
そう言ってちょっとイタズラっぽくフフフと笑う柊さん。そっか。CM流れちゃったし、もう素顔じゃ無理かもね。てか、会えるんだ。
「じゃあ疋田さん。デートしよう!」『はい。デートしましょう』
そう言って柊さんは電話口でクスクス笑う。俺もついおかしくなってアハハと笑っちゃった。
「二人して泣いてお別れしたのに、またすぐに会えるって恥ずかしいけど嬉しいな」『アハハ。そうだね。あんなに二人して泣いたのにね』
そして柊さんは、昨日とは違って嬉しそうに、また明日、と言って電話を切った。俺は既に電話が切れたスマホを見ながら何だかニヤニヤしてしまう。
「やった! また柊さんに会えるんだ! あれでお別れと思ってたからめっちゃ嬉しい!」つい嬉しくて部屋の中で叫んでしまう俺。思い切って会える? って聞いてみて良かった。
明日は彼氏彼女って関係になって初めてのデートだ。明日会ったら柊さんには暫く会えないだろうから、明日は沢山楽しもう!
「「……」」
俺は今、父さんと母さんの前で絶賛土下座中。二人は俺から発した言葉のせいで、呆れた顔しながらジト目で俺を見てる。
「絶対大学には行くから! お願いします!」「……とりあえず、みっともないから土下座はやめなさい」
そう言って俺の元に来て土下座を止めさせる母さん。俺は申し訳なさそうにリビングの椅子にいそいそと座る。
「で? バイト続けたいって理由と、佐知のとこに行きたい理由ってなんだ?」父さんが珍しく父親らしい威厳を発しながら、凄むように俺に質問する。普段脳天気な感じなのに、真面目な話する時って父さんちょっと怖いんだよなあ。
「……金をもっと貯めたいのと、姉貴のとこは東京だから行きたくてさ」「なんで東京に行きたいんだ?」
「あっちの大学も見学に行きたいなあと」「……あんた、それだけが理由じゃないでしょ?」
本当、母さん鋭い。父さんが、え? そうなの? って母さんのツッコミに驚いてる。つか、父さんみたいに気づかないのが普通じゃね?
「いや実は……柊さんに、会いたくて」「「はあ?」」
俺が小さな声で言った言葉を聞いて、二人して素っ頓狂な声を上げる。
「そんなの、今から会いましょうって連絡すればいいじゃない。そもそも昨日、うちに泊まりに来てんだし、家そんなに遠くないでしょ?」「それと東京行きたいのと、どう関係があるんだ?」
二人の疑問は最もだ。だから俺は、柊さんについて簡単に説明……、しようとしたところで、つけっぱなしになってるテレビを観てポカーンと口を開けて固まってしまった。そんな俺を見て二人は「?」となり、同様にテレビを観る。そして二人も目と口を大きくあんぐり開けて固まった。
画面には、超有名清涼飲料水のCMが流れていた。普段なら名の知れた女優が使われている事で有名なCM。だが、俺達が観たのは、昨日家に泊まりに来ていた超絶美少女が、笑顔でその清涼飲料水を飲む姿だった。
※※※
アレを見てしまったので、二人に説明するのが楽になった。普通なら、いくら柊さんが超絶美少女だと言っても、昨日連れてきた女の子が、これから女優になりますって言ったって信じて貰えるわけないしね。
柊さんは本格的に女優活動をするため東京に行く。だから俺はそれを追いかけたい。そう素直に打ち明けた。両親は驚いていたが、さっき見たCMのおかげで、柊さんが女優になるという信憑性は高まってる。だから二人は多少混乱した様子ながらも信用してくれたっぽいけど。
「……つかあんた、柊さんの彼氏になったの?」「……うん、まあ」
「マジか! スゲェな悠斗! 女優が彼女ってよお!」「うるさい! 父さんは黙ってなさい!」
一喝されて、あ、はい、一気にシュンとなる父さんを横目で見ながら、母さんははあ、とため息をつく。
「でも悠斗、東京に行ったからと言って会える確証はないんじゃないの? 芸能界とかよく分かんないけど、あんな有名なCMに出てる女優さんなら」「でも、ここにいたら尚更会えないし、それに、俺、後悔したくないんだ」
「気持ちはわかるけど……」そこで父さんをチラリと見る母さん。それに相槌を打つ父さん。
「ま、やってみたら良いんじゃないか? やらずに後悔するよりはずっとマシだしな。俺は応援するぞ。母さんも、悠斗がこうやって真剣にお願いしてんだから良いんじゃないか? 大学も行くって言ってるし」
そもそも、俺は普通科にいながら定期テストはほぼTOP10入りしてんだ。学校の先生だって、東大とか狙ってるわけじゃなければ大丈夫だろうって言ってくれてるし。多少学力が落ちてもそれなりの私立大に行ける自信はある。……それなりの、だけど。
「……悠斗の事だから、佐知にはもう連絡取ったんでしょ? あの子はなんて?」「……あんたはエスパーか」
何か言った? って凄む母さん。いやなんでそこまで俺の行動分かんの? ぶっちゃけ怖ぇよ!
「……姉貴は夏休み中帰ってくるかもって。留守になるかも知れないけどそれでいいならって言ってくれた」「バイトは何で続けたいの?」
「色々金がいるかなあと思って。もしかしたら、将来姉貴みたいに東京で一人暮らしするかも知れないから」
「……あんたそこまで考えてたの」「ああ。俺もちょっと引いたわ。あ、いや、驚いたわ」
父さん、言い直しても遅いよ。まあ、俺がそこまで柊さんを追いかけたいって分かったら、そりゃ引くだろうけどさ。まるでストーカーみたいだもんな。でも俺一応彼氏だから、ストーカーとは違うはず。
それでも、さっきCMを観て思った。柊さんは、もう既に俺から遥か遠くに離れてしまってるんだって。今はまだK市内の家にいるはずだけど、既にああやって芸能活動を開始してんだ。芸能人なんだ。そして俺はただの一高校生。その距離はとてつもなく遠い。それが現実なんだって改めて分かった。
だからこのままずっと、俺が動かなかったらますます柊さんが遠く離れていってしまう。そんな危機感を感じたんだ。せめて東京に行って、機会を作って会えるようにした方がいいと思ったんだ。どうやるかは分かんないけど。
それが俺の覚悟。青臭いかも知れないけど。それくらい、柊さんが好きなんだ。後悔したくないし。
「ま、行って来い。男なら一人であれこれ挑戦するのも大事だからな」そこで父さんがニッコリ笑ってそう言ってくれた。母さんは苦笑いながら仕方ないわね、と呆れ顔。
「ごめん。勝手な事言って」「気にすんな。男ならそれくらい覚悟決めて頑張るのが普通だしな」「とりあえず、悔いのないようにね」
とりあえず、父さんと母さんは、俺がバイト続ける事と夏休み中、東京に行く事を了承してくれた。
※※※
「何か昨日も電話したのに、今日も電話してごめん」『ううん。全然大丈夫。声聞けて嬉しいから』
またそんな嬉しい事言ってくれる柊さん。
「CM観たよ。びっくりした」『あ、観たんだ。……何だか恥ずかしい。私も観たけど、私じゃないみたい』
「あんな素敵な笑顔するんだなあ、って何か感心しちゃった」『もう! そういう照れる事、面と向かって言わないでよ』
そう言いながら照れてる柊さんマジで可愛い。電話越しでも恥ずかしがってるの伝わってくる。つか、本当にこの子、俺の彼女なんだなあ。……きっとあのCM観た奴ら、あの可愛い子は誰だ? って大騒ぎしてるだろうな。ヘッ、お前ら、あのCMの超絶美少女は俺の彼女なんだぞ! って声を大にしてめっちゃ自慢してやりたい。……言えないけど。
「ところで東京にはいつ行くの?」『今度の土曜。だから、今は先に必要な荷物送ったりしてる』
「それまでに……、会える?」『……疋田美里なら、大丈夫かな?』
そう言ってちょっとイタズラっぽくフフフと笑う柊さん。そっか。CM流れちゃったし、もう素顔じゃ無理かもね。てか、会えるんだ。
「じゃあ疋田さん。デートしよう!」『はい。デートしましょう』
そう言って柊さんは電話口でクスクス笑う。俺もついおかしくなってアハハと笑っちゃった。
「二人して泣いてお別れしたのに、またすぐに会えるって恥ずかしいけど嬉しいな」『アハハ。そうだね。あんなに二人して泣いたのにね』
そして柊さんは、昨日とは違って嬉しそうに、また明日、と言って電話を切った。俺は既に電話が切れたスマホを見ながら何だかニヤニヤしてしまう。
「やった! また柊さんに会えるんだ! あれでお別れと思ってたからめっちゃ嬉しい!」つい嬉しくて部屋の中で叫んでしまう俺。思い切って会える? って聞いてみて良かった。
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