57 / 130
その五十七
しおりを挟む
そこで柊さんが「?」な顔をしながらリビングに戻ってきた。
「ま、本人に聞いてみよっか。ねえ柊さん、もし良かったら、うち泊まってく?」「……え?」
今度は柊さんが母さんに聞かれびっくり顔。そりゃそうだ。俺に家に連れて来られ、しかもその母親が泊まれば? って聞いてんだからなあ。
「でも……」と、言いながら顔を赤らめ俺を見る柊さん。あ、そっか。男の家に泊まるって、なあ? でも、母さんは柊さんの表情でその気持ちに気づいたみたいで、心配しなくていいわよ、と笑いながら話を続ける。
「二階に悠斗の部屋があるんだけど、その隣がこの子の姉の部屋なのね。で、あの子今上京してていないのよ。たまに帰ってくるからそのままにしてるんだけど、そこで寝ればいいわ。鍵かかるし、着替えもあの子のを使えばいいし」
その言葉に何だか安心したような顔をする柊さん。もしかして、俺と同じ部屋で寝るとか思ってたのかな? さすがに俺もそれは無理だ。……そりゃあさあ、一緒に寝れれば、めちゃくちゃ嬉し……ゴホンゴホン。俺の欲望は置いといて。でも柊さんは一旦顔を明るくするも、すぐに申し訳なさそうな顔になる。
「で、でも、こんな夜分に突然押しかけて、しかも赤の他人の私が泊まるなんて……」「いいからいいから。事情があって家に帰れないんでしょ? まあ、その年頃なら色々あるわよね。悠斗とも仲いいみたいだし。遠慮しないで。それに私達も、久々に女の子が家に来て嬉しいんだから。ね、父さん?」
「ああ、そうだな。悠斗の姉が出て行ってからは、何だか家ん中寂しかったからね。こんな可愛らしい女の子なら大歓迎だよ」
「武智くんってお姉さんいたんだね。知らなかった」「うん、まあね」
と、少し意外そうな顔をする柊さん。そういや言ってなかったな。ま、話する必要なかったからだけど。
「だから悠斗とは別の部屋寝るし、柊さん、安心してね」「おい母さん。それどういう意味だよ?」
「年頃の娘さんで、しかもこんなに可愛らしい女の子がもし一緒の部屋で寝てたら、お前何やらかすか分からんだろ?」「あのなあ、父さん」
俺達のやり取りを聞いていて、またも何だかおかしいみたいでクスクス笑う柊さん。そして両親も二人して嬉しそうに笑う。そう。姉貴がいなくなってから初めて家に来た女の子。連れて来たらきっと、両親共喜ぶと思ったんだよな。やっぱ正解だったね。まあ、泊まるなんて話になるとは思ってなかったけど。
そしてそれでも、未だどうしようか悩んでる様子の柊さん。チラッと俺の方を見た。俺は柊さんを見てニッと笑いながら、
「全然気使わなくていいって。父さんと母さんがいいって言ってんだし。いいんじゃない?」と、背中を押す。
柊さんに何があったか聞いてないから分からない。でも、今は家には帰りたくないのは何となく分かるし、とりあえず一旦、柊さん、家と距離を置いた方がいいんじゃないかな。だってあんなに泣きながら、俺に電話してきたくらい、辛い事があったんだから。
「じゃ、じゃあ……、お言葉に甘えようかな?」小さい声ながら、それでも何だか申し訳なさそうな顔をする柊さん。
「気にしないでね。そもそも私から言いだしたんだから」と、母さんがそこでニッコリ笑ってフォローする。再度柊さんは、ありがとうございます、と頭を下げた。
「よし。そうと決まったらちょっと部屋片付けてくるわね。一応パジャマ代わりになる服も出しとくわ。あ、お風呂も入ってね」「あ、は、はい。ありがとうございます。じゃあ私、親に電話してきます」そう言って柊さんが外に電話しに行こうとした時、母さんがふと柊さんを引き止め、何やら耳打ちした。……何だろ?
※※※
『お久しぶりっすー』『安川さん……。あなたが電話してくるという事は、美久はあなたの家にいるという事なのかしら?』
『というわけなんで。今日は美久、家帰りたくないらしくって泊まっていくんで』『……まあ、あなたは美久のお友達だから大丈夫でしょうけど。さっき美久のご自宅にも、本人から連絡があったみたいだし。……後で美久から私にも連絡するよう、伝えて貰える?』
『了解っすー』と言って、アタシは電話を切った。
さっき美久から電話あって、なんか家でトラブルがあって、こんな夜分なのにやむなく飛び出しちゃって、で帰れず困ってて、んで、最初はアタシに電話しようとしたけど、その時泣いてたから、アタシに電話出来ず。もし、そんなんでアタシに電話したら、きっと心配しちゃうし、更に雄介といるのに邪魔しちゃうから、ってんで遠慮して、たけっちーに電話したら、心配して出て来てくれたんだって。そこまではまあ分かる。
でもさあ、たけっちーん家泊まるってさー。凄いなーおい。さすがのアタシも「ええー!!」って叫んじゃったよ。飛び跳ねるくらいびっくりしたよ。つーか展開超早くね? 惚れた男んとこに、告られた当日泊まるとか、ヤバくね? ま、何でそうなっちゃったか、詳しくは聞いてなんだけどさあ。
まあ、お泊まりはたけっちーのお母さんが提案したって言ったけど。で、ついでアタシに依頼して口裏合わせする事も、たけっちーのお母さんの提案だって。女友達のアタシから保護者に連絡しとけば、美久の親が余計な心配しないだろうってね。やーるねー、たけっちーのお母さん。
美久からは、恩田さんにも連絡しといて欲しいって言われたから、先に恩田さんに電話したんだよね、で、それから美久の親に、一応アタシから連絡するつもりですって恩田さんに言ったら、「美久からもご自宅へは連絡あったし、私から伝えておくから大丈夫。今美久の家にいるから」と恩田さんが言うので結局連絡してない。ってかあの人、美久の家にこんな夜遅くにいるんだ? ……柊家とどういう付き合いなん?
つーかあの二人、泊まるって事は……、ムフフな展開、超期待出来るっしょ! そうなればサイッコーじゃーん! やっぱラブラブになるにはムフフがないとねー! 美久頑張れー! たけっちーもうまくやれー!
「……で、明歩はさっきから何でそんなにテンション高いんだ?」「ムフフフ……。なんだろねー?」
「気になる言い方すんなあ」「ま、詳しい事はたけっちーに聞いてよ」
「……あー、疋田さん、じゃなかった。柊さんとの事か」「そゆことそゆこと」
「しっかしまさか、疋田さんが柊さんとはなあ」と言いながら、今日もお泊りの雄介は、アタシにもたれかかりながら、感心した様子で呟く。そう。夏祭りでアタシを探してる最中、雄介偶然、たけっちーと美久がいる場に出くわして、美久の秘密知っちゃったんだよね。ま、雄介なら大丈夫だけど。
そしてアタシは、恩田社長に言われた通り、美久にlineで『連絡しろって言ってたよ』と打とうと再度スマホを取り出す。すると、ヒロ君から『また連絡するね』ってline来てたのが目に入った。……それ見てアタシは今度はテンション下がる。はあー、めんどくせーなあ。
雄介には、ヒロ君と連絡先交換した事まだ言えてない。言ったら雄介、めちゃくちゃ怒っちゃうかも知れないから。余計なトラブルにする必要ないもんね。どうせヒロ君とは、一度会ったらもう二度と会わないしさ。
美久にline送信した後、ヒロ君に『ありがとうございました』と当たり障りない返信しとくアタシ。そしてつい、はあ、とため息出ちゃった。二度助けて貰ったのは事実だしね。邪険に出来ないし仕方ないんだけど、余り乗り気じゃない返信。
「どうした明歩? 今度は溜息ついて。急に大人しくなっちゃったけど」「ううん。何でも無い」
そっか、と言いながら、雄介がふと立ち上がってお手洗いに行くのを黙って見てるアタシ。
……でも、何だか嫌な予感がする。気のせいだといいんだけど。
「ま、本人に聞いてみよっか。ねえ柊さん、もし良かったら、うち泊まってく?」「……え?」
今度は柊さんが母さんに聞かれびっくり顔。そりゃそうだ。俺に家に連れて来られ、しかもその母親が泊まれば? って聞いてんだからなあ。
「でも……」と、言いながら顔を赤らめ俺を見る柊さん。あ、そっか。男の家に泊まるって、なあ? でも、母さんは柊さんの表情でその気持ちに気づいたみたいで、心配しなくていいわよ、と笑いながら話を続ける。
「二階に悠斗の部屋があるんだけど、その隣がこの子の姉の部屋なのね。で、あの子今上京してていないのよ。たまに帰ってくるからそのままにしてるんだけど、そこで寝ればいいわ。鍵かかるし、着替えもあの子のを使えばいいし」
その言葉に何だか安心したような顔をする柊さん。もしかして、俺と同じ部屋で寝るとか思ってたのかな? さすがに俺もそれは無理だ。……そりゃあさあ、一緒に寝れれば、めちゃくちゃ嬉し……ゴホンゴホン。俺の欲望は置いといて。でも柊さんは一旦顔を明るくするも、すぐに申し訳なさそうな顔になる。
「で、でも、こんな夜分に突然押しかけて、しかも赤の他人の私が泊まるなんて……」「いいからいいから。事情があって家に帰れないんでしょ? まあ、その年頃なら色々あるわよね。悠斗とも仲いいみたいだし。遠慮しないで。それに私達も、久々に女の子が家に来て嬉しいんだから。ね、父さん?」
「ああ、そうだな。悠斗の姉が出て行ってからは、何だか家ん中寂しかったからね。こんな可愛らしい女の子なら大歓迎だよ」
「武智くんってお姉さんいたんだね。知らなかった」「うん、まあね」
と、少し意外そうな顔をする柊さん。そういや言ってなかったな。ま、話する必要なかったからだけど。
「だから悠斗とは別の部屋寝るし、柊さん、安心してね」「おい母さん。それどういう意味だよ?」
「年頃の娘さんで、しかもこんなに可愛らしい女の子がもし一緒の部屋で寝てたら、お前何やらかすか分からんだろ?」「あのなあ、父さん」
俺達のやり取りを聞いていて、またも何だかおかしいみたいでクスクス笑う柊さん。そして両親も二人して嬉しそうに笑う。そう。姉貴がいなくなってから初めて家に来た女の子。連れて来たらきっと、両親共喜ぶと思ったんだよな。やっぱ正解だったね。まあ、泊まるなんて話になるとは思ってなかったけど。
そしてそれでも、未だどうしようか悩んでる様子の柊さん。チラッと俺の方を見た。俺は柊さんを見てニッと笑いながら、
「全然気使わなくていいって。父さんと母さんがいいって言ってんだし。いいんじゃない?」と、背中を押す。
柊さんに何があったか聞いてないから分からない。でも、今は家には帰りたくないのは何となく分かるし、とりあえず一旦、柊さん、家と距離を置いた方がいいんじゃないかな。だってあんなに泣きながら、俺に電話してきたくらい、辛い事があったんだから。
「じゃ、じゃあ……、お言葉に甘えようかな?」小さい声ながら、それでも何だか申し訳なさそうな顔をする柊さん。
「気にしないでね。そもそも私から言いだしたんだから」と、母さんがそこでニッコリ笑ってフォローする。再度柊さんは、ありがとうございます、と頭を下げた。
「よし。そうと決まったらちょっと部屋片付けてくるわね。一応パジャマ代わりになる服も出しとくわ。あ、お風呂も入ってね」「あ、は、はい。ありがとうございます。じゃあ私、親に電話してきます」そう言って柊さんが外に電話しに行こうとした時、母さんがふと柊さんを引き止め、何やら耳打ちした。……何だろ?
※※※
『お久しぶりっすー』『安川さん……。あなたが電話してくるという事は、美久はあなたの家にいるという事なのかしら?』
『というわけなんで。今日は美久、家帰りたくないらしくって泊まっていくんで』『……まあ、あなたは美久のお友達だから大丈夫でしょうけど。さっき美久のご自宅にも、本人から連絡があったみたいだし。……後で美久から私にも連絡するよう、伝えて貰える?』
『了解っすー』と言って、アタシは電話を切った。
さっき美久から電話あって、なんか家でトラブルがあって、こんな夜分なのにやむなく飛び出しちゃって、で帰れず困ってて、んで、最初はアタシに電話しようとしたけど、その時泣いてたから、アタシに電話出来ず。もし、そんなんでアタシに電話したら、きっと心配しちゃうし、更に雄介といるのに邪魔しちゃうから、ってんで遠慮して、たけっちーに電話したら、心配して出て来てくれたんだって。そこまではまあ分かる。
でもさあ、たけっちーん家泊まるってさー。凄いなーおい。さすがのアタシも「ええー!!」って叫んじゃったよ。飛び跳ねるくらいびっくりしたよ。つーか展開超早くね? 惚れた男んとこに、告られた当日泊まるとか、ヤバくね? ま、何でそうなっちゃったか、詳しくは聞いてなんだけどさあ。
まあ、お泊まりはたけっちーのお母さんが提案したって言ったけど。で、ついでアタシに依頼して口裏合わせする事も、たけっちーのお母さんの提案だって。女友達のアタシから保護者に連絡しとけば、美久の親が余計な心配しないだろうってね。やーるねー、たけっちーのお母さん。
美久からは、恩田さんにも連絡しといて欲しいって言われたから、先に恩田さんに電話したんだよね、で、それから美久の親に、一応アタシから連絡するつもりですって恩田さんに言ったら、「美久からもご自宅へは連絡あったし、私から伝えておくから大丈夫。今美久の家にいるから」と恩田さんが言うので結局連絡してない。ってかあの人、美久の家にこんな夜遅くにいるんだ? ……柊家とどういう付き合いなん?
つーかあの二人、泊まるって事は……、ムフフな展開、超期待出来るっしょ! そうなればサイッコーじゃーん! やっぱラブラブになるにはムフフがないとねー! 美久頑張れー! たけっちーもうまくやれー!
「……で、明歩はさっきから何でそんなにテンション高いんだ?」「ムフフフ……。なんだろねー?」
「気になる言い方すんなあ」「ま、詳しい事はたけっちーに聞いてよ」
「……あー、疋田さん、じゃなかった。柊さんとの事か」「そゆことそゆこと」
「しっかしまさか、疋田さんが柊さんとはなあ」と言いながら、今日もお泊りの雄介は、アタシにもたれかかりながら、感心した様子で呟く。そう。夏祭りでアタシを探してる最中、雄介偶然、たけっちーと美久がいる場に出くわして、美久の秘密知っちゃったんだよね。ま、雄介なら大丈夫だけど。
そしてアタシは、恩田社長に言われた通り、美久にlineで『連絡しろって言ってたよ』と打とうと再度スマホを取り出す。すると、ヒロ君から『また連絡するね』ってline来てたのが目に入った。……それ見てアタシは今度はテンション下がる。はあー、めんどくせーなあ。
雄介には、ヒロ君と連絡先交換した事まだ言えてない。言ったら雄介、めちゃくちゃ怒っちゃうかも知れないから。余計なトラブルにする必要ないもんね。どうせヒロ君とは、一度会ったらもう二度と会わないしさ。
美久にline送信した後、ヒロ君に『ありがとうございました』と当たり障りない返信しとくアタシ。そしてつい、はあ、とため息出ちゃった。二度助けて貰ったのは事実だしね。邪険に出来ないし仕方ないんだけど、余り乗り気じゃない返信。
「どうした明歩? 今度は溜息ついて。急に大人しくなっちゃったけど」「ううん。何でも無い」
そっか、と言いながら、雄介がふと立ち上がってお手洗いに行くのを黙って見てるアタシ。
……でも、何だか嫌な予感がする。気のせいだといいんだけど。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話
水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。
そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。
凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。
「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」
「気にしない気にしない」
「いや、気にするに決まってるだろ」
ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様)
表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。
小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
どうしてもモテない俺に天使が降りてきた件について
塀流 通留
青春
ラブコメな青春に憧れる高校生――茂手太陽(もて たいよう)。
好きな女の子と過ごす楽しい青春を送るため、彼はひたすら努力を繰り返したのだが――モテなかった。
それはもうモテなかった。
何をどうやってもモテなかった。
呪われてるんじゃないかというくらいモテなかった。
そんな青春負け組説濃厚な彼の元に、ボクッ娘美少女天使が現れて――
モテない高校生とボクッ娘天使が送る青春ラブコメ……に見せかけた何か!?
最後の最後のどんでん返しであなたは知るだろう。
これはラブコメじゃない!――と
<追記>
本作品は私がデビュー前に書いた新人賞投稿策を改訂したものです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
約束へと続くストローク
葛城騰成
青春
競泳のオリンピック選手を目指している双子の幼馴染に誘われてスイミングスクールに通うようになった少女、金井紗希(かないさき)は、小学五年生になったある日、二人が転校してしまうことを知る。紗希は転校当日に双子の兄である橘柊一(たちばなしゅういち)に告白して両想いになった。
凄い選手になって紗希を迎えに来ることを誓った柊一と、柊一より先に凄い選手になって柊一を迎えに行くことを誓った紗希。その約束を胸に、二人は文通をして励まし合いながら、日々を過ごしていく。
時が経ち、水泳の名門校である立清学園(りっせいがくえん)に入学して高校生になった紗希は、女子100m自由形でインターハイで優勝することを決意する。
長年勝つことができないライバル、湾内璃子(わんないりこ)や、平泳ぎを得意とする中條彩乃(なかじょうあやの)、柊一と同じ学校に通う兄を持つ三島夕(みしまゆう)など、多くの仲間たちと関わる中で、紗希は選手としても人間としても成長していく。
絶好調かに思えたある日、紗希の下に「紗希と話がしたい」と書かれた柊一からの手紙が届く。柊一はかつて交わした約束を忘れてしまったのか? 数年ぶりの再会を果たした時、運命の歯車が大きく動き出す。
※表示画像は、SKIMAを通じて知様に描いていただきました。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる