42 / 130
その四十二
しおりを挟む
※※※
「……」「よおっす悠斗」
「……おーい、起きてるかあ~?」「ほあわ! ゆ、雄介かよ! いるならいるって言えよ」
「いや挨拶したぞ」「マジか」
マジだ、と言いながら、おもむろに俺の前の席に、机を挟んで対面に座る。そこは雄介の席ではない、クラスメイトの席だけど、まあ始業の時間じゃないから今はまだ大丈夫。で、雄介は俺の頬をペチペチ叩いてきやがった。
「痛いなあ、何だよ」「何ぼーっとしてんだよ?」
「はあ? 俺がぼーっとする訳無いだろ」「……自分がぼーっとしてた事さえ気づいてないんかよ」
呆れた顔でため息つく雄介。
「お前さあ、今度の土曜の夏祭り、疋田さんと久々に会うんだろ? で、告白すんだろ?」「ちょ、お前、こんな場所でそれ言うなよ」
そして、そんな事はどうでもいい、とか抜かす雄介。どうでもいいわけ無いだろ? 他のクラスメイトに告白する、とか聞かれたらどうすんだよ? 恥ずかしいだろ? せめて二人の時に言ってくれよ。
「なのに、なんでそんな冴えない顔してんだよ?」「へ?」冴えない顔? 俺が?
「そんな顔してたか?」「おう。明らかにな。もしかして、学校休みになるのが残念なのか?」
「そんなわけ! ……」そこでハッとする俺。そうか、もしかして……。
「柊さんの事考えてたりして」「!」今度は雄介の言葉にビクっとなる。「い、いや。朝、柊さん泣いてたし、気になったんだよ」
ふーん、とニヤニヤしながら俺を見る雄介。本当の話だぞ?
「それが理由じゃないだろ?」「……なんで確信めいた言い方するんだよ?」
「お前の様子見てたらなあ。ま、でも、今度の土曜の夏祭りもあるし、決めるのはお前だし、あんま迷わすような事言わないでおくわ」何だか納得したような顔で席を立つ雄介。その、分かってるぞ? みたいな顔はなんだよ?
そこで始業のチャイムが鳴ったのもあって、俺は一旦考えるのをやめた。でも、以前とは違い気になっているのは、本音だったりする。
※※※
「はあ……情けないなあ」「体調はどう?」
「あ、はい。もう大丈夫かと」「まあ、柊さんがここに来るなんて珍しいし、もうちょっとゆっくりしていっていいからね」
と、保健の先生はニッコリしながら、ベッドに座る私に麦茶を差し出してくれた。始業には間に合ったものの、あれから私の気分がそうとう落ちてしまっていて、綾邊さんから話を聞いた明歩が、「今日でガッコ終わりなんだし、今日くらいゆっくりしときな」と、半ば強引に保健室に連れてきた。
今日も暑いから熱中症を疑われたけど、私が少し寝れば大丈夫です、と保健の先生に伝え、一応体温計って少し休んでいきなさい、と言われたので、その言葉に甘えて、さっきまでベッドに横になってたんだけど。
「じゃあ私はちょっと席を外すから。元気になったら勝手にクラスに戻ってくれていいから」「はい。ありがとうございます」
そう言って保健の先生はガララと保健室のドアを開け出ていった。……部屋、鍵閉めないんだ。まあこの時間、皆授業中で誰か来る可能性低いからいいのかな? 一応、呼び出しブザーは置いてあるけど。
まあ、単位ももう問題ないし、今日の学校は午前で終わりだし、更に私って高校生になってから病気や怪我をした事がなかったから、実は一度も保健室に来た事がなかったから、せっかくだし保健室を堪能させて貰おう、とちょっといたずら心に思ってしまったのも事実。
保健室独特の薬品の香りを感じながら、ベッドシーツで体を包み、初めての経験を堪能している私。でもそれもすぐに飽きてしまう。自分一人しかいないし、ぼーっと何となくあれこれ考える。
まさか、朝の嫌われ演技の際、武智君を見て泣いてしまうとは……。不覚だ。今までの演技が、今朝の事で全部台無しになるところだった。綾邊さんがいて本当に助かった。でも、その演技も今日で終わり。二学期からはもうそれはない。
……そうだ。二学期は文化祭があるんだ。一年二年の時は、皆変に遠慮して余り私に協力を求めなかった。だからいたたまれなくなって先に失礼した事もあったな。私から声をかけても避けられたし。出来る限り手伝ったつもりだけど。でも、三年生の今は明歩や綾邊さんがいる。だからきっと、一年二年の時とは違い、積極的に参加出来ただろうな。
それからすぐに体育祭。文化祭終わってすぐで、一、二年の頃慌ただしかったのを覚えている。体育祭も三年生の今なら、きっともっと前向きに頑張れるだろうな。
それからクリスマスになって年越しして、二月にはバレンタインがあって……。そして卒業。
「……グス」アハハ。やっぱり泣けてきちゃった。保健の先生が戻ってきても怪しまれないよう、何とかシーツで顔を隠す。みのむしみたいにベットシーツに完全に体全部を包ませる私。
「ヒック、ヒック」考えてしまったから止まらなくなってしまった。武智君と一緒に文化祭の出し物を見て回れたなら、体育祭で武智君が走る姿を見れたなら、クリスマス、プレゼント交換出来たなら、バレンタイン、チョコを渡す事が出来たなら……。
「ウグ、ヒック、グズ」卒業式。仲良くなった明歩や綾邊さん、そして武智君と共に、卒業証書の入った丸筒を抱え、校門前で一緒に写真撮ったり、将来に向けて語り合ったり。
武智君……。もし、もし、もっと一緒に入れたなら……。もし、もっと一緒に何処かに行けたなら……。
「グス……グス……ヒック、ヒック。武智君……。ごめんなさい」
※※※
「はいもしもし」『今日はどうでした?』
「ええ。いつも通りでしたよ」……まあ、本当はいつも通りじゃなかった。柊の奴、武智を見つめ泣いてたようだしな。ファンクラブの連中も気づいてたようだ。でもまあ、今日でお役御免。ファンクラブの連中も同じだって言ってた。だからどうでもいい。金は振り込んで貰ってるし。
『そう。長い間ご協力ありがとうございます。お疲れ様でした』「いえいえ。こちらこそ」
そして電話を切る俺。まあこれで、恩田さんとの関係は終わりだ。まあ、しがない公務員の俺が、あれだけのビッグネームと直接やり取り出来たってだけでも、価値はあったかもな。
そんな事を考えながらスマホをポケットに直そうとした際、時計を見て、まだ生徒指導室に戻る時間でもないなあ、と思った時、ハッと思いついた。
そうだ。生徒指導室行く前に保健室行くか。あの先生、飲みに誘おうって前から思ってたんだよな。保健室の先生は艶っぽい未婚の女。俺も同じく未婚だし、金はある。
そしてやや緊張しながら保健室に向かうと、何やら嗚咽した声が聞こえてきた。保健室の先生が泣いてんのか?怪訝に思いながら一応ドンドン、とノックする。
「失礼します」と言って早速机を見るが、保健室の先生いないな? その時ガサっとベッドの方から衣擦れの音が聞こえた。
「誰か居るのか?」気になったのでベッドの方へ向かい、覆い隠されているカーテンをシャッと開けると、そこには怯えるように縮こまってベッドシーツに包まって、ベッドの隅の方に座っている柊がいた。
「柊? お前……」「き、清田先生? どうしてここへ?」
どうしてここへ? と聞かれて答えに窮する俺。そりゃそうだ。保健の先生飲みに誘いに来たなんて言えるわけない。
「そういうお前こそ、えらく泣いてたみたいじゃないか」「!」質問には答えず、柊が泣いてた事を突っ込んでみる。目が真っ赤で明らかに大泣きしてたのが見て取れるしな。
「それは……」と言葉に詰まる柊。……へえ。さすがK市内一と言われる超絶美少女。いつものキツイ感じとは違い、こんなおとなしい雰囲気だと、何だか儚げで余計可愛く見えるな。
女子高生とは言え、こんないい女なら、男なら邪な考えが浮かんでも仕方ないよな? 俺はおもむろに、今柊がいるベッドに座る。顔小せえなこいつ。その怯えた表情。良いねえ。そそるねえ。
こいつはやっぱり綺麗過ぎる。そんじょそこらの女とは段違いだ。まあだから芸能界みたいな、俺ら下々の人間には到底関わる事のない世界に行くんだろうけど。
つい、柊の顎をクイ、と上げる。「!」それを避けるかのように柊は更にベッドの隅に逃げる。こいつ、朝の雰囲気とは違って、えらく女らしいじゃねえか。庇護欲をそそるその表情、ヤバいな。
生徒とは言え、芸能界入りする程の超絶美少女。丁度スマホもあるし、やりようによっちゃ脅す事も可能だ。こいつはある意味魔性だ。男を惑わせる。そう、俺は悪くない。こいつが綺麗過ぎるのがいけないんだ。
だから、俺は自身の雄の本能、欲望に、素直になる事にした。
「……」「よおっす悠斗」
「……おーい、起きてるかあ~?」「ほあわ! ゆ、雄介かよ! いるならいるって言えよ」
「いや挨拶したぞ」「マジか」
マジだ、と言いながら、おもむろに俺の前の席に、机を挟んで対面に座る。そこは雄介の席ではない、クラスメイトの席だけど、まあ始業の時間じゃないから今はまだ大丈夫。で、雄介は俺の頬をペチペチ叩いてきやがった。
「痛いなあ、何だよ」「何ぼーっとしてんだよ?」
「はあ? 俺がぼーっとする訳無いだろ」「……自分がぼーっとしてた事さえ気づいてないんかよ」
呆れた顔でため息つく雄介。
「お前さあ、今度の土曜の夏祭り、疋田さんと久々に会うんだろ? で、告白すんだろ?」「ちょ、お前、こんな場所でそれ言うなよ」
そして、そんな事はどうでもいい、とか抜かす雄介。どうでもいいわけ無いだろ? 他のクラスメイトに告白する、とか聞かれたらどうすんだよ? 恥ずかしいだろ? せめて二人の時に言ってくれよ。
「なのに、なんでそんな冴えない顔してんだよ?」「へ?」冴えない顔? 俺が?
「そんな顔してたか?」「おう。明らかにな。もしかして、学校休みになるのが残念なのか?」
「そんなわけ! ……」そこでハッとする俺。そうか、もしかして……。
「柊さんの事考えてたりして」「!」今度は雄介の言葉にビクっとなる。「い、いや。朝、柊さん泣いてたし、気になったんだよ」
ふーん、とニヤニヤしながら俺を見る雄介。本当の話だぞ?
「それが理由じゃないだろ?」「……なんで確信めいた言い方するんだよ?」
「お前の様子見てたらなあ。ま、でも、今度の土曜の夏祭りもあるし、決めるのはお前だし、あんま迷わすような事言わないでおくわ」何だか納得したような顔で席を立つ雄介。その、分かってるぞ? みたいな顔はなんだよ?
そこで始業のチャイムが鳴ったのもあって、俺は一旦考えるのをやめた。でも、以前とは違い気になっているのは、本音だったりする。
※※※
「はあ……情けないなあ」「体調はどう?」
「あ、はい。もう大丈夫かと」「まあ、柊さんがここに来るなんて珍しいし、もうちょっとゆっくりしていっていいからね」
と、保健の先生はニッコリしながら、ベッドに座る私に麦茶を差し出してくれた。始業には間に合ったものの、あれから私の気分がそうとう落ちてしまっていて、綾邊さんから話を聞いた明歩が、「今日でガッコ終わりなんだし、今日くらいゆっくりしときな」と、半ば強引に保健室に連れてきた。
今日も暑いから熱中症を疑われたけど、私が少し寝れば大丈夫です、と保健の先生に伝え、一応体温計って少し休んでいきなさい、と言われたので、その言葉に甘えて、さっきまでベッドに横になってたんだけど。
「じゃあ私はちょっと席を外すから。元気になったら勝手にクラスに戻ってくれていいから」「はい。ありがとうございます」
そう言って保健の先生はガララと保健室のドアを開け出ていった。……部屋、鍵閉めないんだ。まあこの時間、皆授業中で誰か来る可能性低いからいいのかな? 一応、呼び出しブザーは置いてあるけど。
まあ、単位ももう問題ないし、今日の学校は午前で終わりだし、更に私って高校生になってから病気や怪我をした事がなかったから、実は一度も保健室に来た事がなかったから、せっかくだし保健室を堪能させて貰おう、とちょっといたずら心に思ってしまったのも事実。
保健室独特の薬品の香りを感じながら、ベッドシーツで体を包み、初めての経験を堪能している私。でもそれもすぐに飽きてしまう。自分一人しかいないし、ぼーっと何となくあれこれ考える。
まさか、朝の嫌われ演技の際、武智君を見て泣いてしまうとは……。不覚だ。今までの演技が、今朝の事で全部台無しになるところだった。綾邊さんがいて本当に助かった。でも、その演技も今日で終わり。二学期からはもうそれはない。
……そうだ。二学期は文化祭があるんだ。一年二年の時は、皆変に遠慮して余り私に協力を求めなかった。だからいたたまれなくなって先に失礼した事もあったな。私から声をかけても避けられたし。出来る限り手伝ったつもりだけど。でも、三年生の今は明歩や綾邊さんがいる。だからきっと、一年二年の時とは違い、積極的に参加出来ただろうな。
それからすぐに体育祭。文化祭終わってすぐで、一、二年の頃慌ただしかったのを覚えている。体育祭も三年生の今なら、きっともっと前向きに頑張れるだろうな。
それからクリスマスになって年越しして、二月にはバレンタインがあって……。そして卒業。
「……グス」アハハ。やっぱり泣けてきちゃった。保健の先生が戻ってきても怪しまれないよう、何とかシーツで顔を隠す。みのむしみたいにベットシーツに完全に体全部を包ませる私。
「ヒック、ヒック」考えてしまったから止まらなくなってしまった。武智君と一緒に文化祭の出し物を見て回れたなら、体育祭で武智君が走る姿を見れたなら、クリスマス、プレゼント交換出来たなら、バレンタイン、チョコを渡す事が出来たなら……。
「ウグ、ヒック、グズ」卒業式。仲良くなった明歩や綾邊さん、そして武智君と共に、卒業証書の入った丸筒を抱え、校門前で一緒に写真撮ったり、将来に向けて語り合ったり。
武智君……。もし、もし、もっと一緒に入れたなら……。もし、もっと一緒に何処かに行けたなら……。
「グス……グス……ヒック、ヒック。武智君……。ごめんなさい」
※※※
「はいもしもし」『今日はどうでした?』
「ええ。いつも通りでしたよ」……まあ、本当はいつも通りじゃなかった。柊の奴、武智を見つめ泣いてたようだしな。ファンクラブの連中も気づいてたようだ。でもまあ、今日でお役御免。ファンクラブの連中も同じだって言ってた。だからどうでもいい。金は振り込んで貰ってるし。
『そう。長い間ご協力ありがとうございます。お疲れ様でした』「いえいえ。こちらこそ」
そして電話を切る俺。まあこれで、恩田さんとの関係は終わりだ。まあ、しがない公務員の俺が、あれだけのビッグネームと直接やり取り出来たってだけでも、価値はあったかもな。
そんな事を考えながらスマホをポケットに直そうとした際、時計を見て、まだ生徒指導室に戻る時間でもないなあ、と思った時、ハッと思いついた。
そうだ。生徒指導室行く前に保健室行くか。あの先生、飲みに誘おうって前から思ってたんだよな。保健室の先生は艶っぽい未婚の女。俺も同じく未婚だし、金はある。
そしてやや緊張しながら保健室に向かうと、何やら嗚咽した声が聞こえてきた。保健室の先生が泣いてんのか?怪訝に思いながら一応ドンドン、とノックする。
「失礼します」と言って早速机を見るが、保健室の先生いないな? その時ガサっとベッドの方から衣擦れの音が聞こえた。
「誰か居るのか?」気になったのでベッドの方へ向かい、覆い隠されているカーテンをシャッと開けると、そこには怯えるように縮こまってベッドシーツに包まって、ベッドの隅の方に座っている柊がいた。
「柊? お前……」「き、清田先生? どうしてここへ?」
どうしてここへ? と聞かれて答えに窮する俺。そりゃそうだ。保健の先生飲みに誘いに来たなんて言えるわけない。
「そういうお前こそ、えらく泣いてたみたいじゃないか」「!」質問には答えず、柊が泣いてた事を突っ込んでみる。目が真っ赤で明らかに大泣きしてたのが見て取れるしな。
「それは……」と言葉に詰まる柊。……へえ。さすがK市内一と言われる超絶美少女。いつものキツイ感じとは違い、こんなおとなしい雰囲気だと、何だか儚げで余計可愛く見えるな。
女子高生とは言え、こんないい女なら、男なら邪な考えが浮かんでも仕方ないよな? 俺はおもむろに、今柊がいるベッドに座る。顔小せえなこいつ。その怯えた表情。良いねえ。そそるねえ。
こいつはやっぱり綺麗過ぎる。そんじょそこらの女とは段違いだ。まあだから芸能界みたいな、俺ら下々の人間には到底関わる事のない世界に行くんだろうけど。
つい、柊の顎をクイ、と上げる。「!」それを避けるかのように柊は更にベッドの隅に逃げる。こいつ、朝の雰囲気とは違って、えらく女らしいじゃねえか。庇護欲をそそるその表情、ヤバいな。
生徒とは言え、芸能界入りする程の超絶美少女。丁度スマホもあるし、やりようによっちゃ脅す事も可能だ。こいつはある意味魔性だ。男を惑わせる。そう、俺は悪くない。こいつが綺麗過ぎるのがいけないんだ。
だから、俺は自身の雄の本能、欲望に、素直になる事にした。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話
水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。
そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。
凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。
「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」
「気にしない気にしない」
「いや、気にするに決まってるだろ」
ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様)
表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。
小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
どうしてもモテない俺に天使が降りてきた件について
塀流 通留
青春
ラブコメな青春に憧れる高校生――茂手太陽(もて たいよう)。
好きな女の子と過ごす楽しい青春を送るため、彼はひたすら努力を繰り返したのだが――モテなかった。
それはもうモテなかった。
何をどうやってもモテなかった。
呪われてるんじゃないかというくらいモテなかった。
そんな青春負け組説濃厚な彼の元に、ボクッ娘美少女天使が現れて――
モテない高校生とボクッ娘天使が送る青春ラブコメ……に見せかけた何か!?
最後の最後のどんでん返しであなたは知るだろう。
これはラブコメじゃない!――と
<追記>
本作品は私がデビュー前に書いた新人賞投稿策を改訂したものです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
約束へと続くストローク
葛城騰成
青春
競泳のオリンピック選手を目指している双子の幼馴染に誘われてスイミングスクールに通うようになった少女、金井紗希(かないさき)は、小学五年生になったある日、二人が転校してしまうことを知る。紗希は転校当日に双子の兄である橘柊一(たちばなしゅういち)に告白して両想いになった。
凄い選手になって紗希を迎えに来ることを誓った柊一と、柊一より先に凄い選手になって柊一を迎えに行くことを誓った紗希。その約束を胸に、二人は文通をして励まし合いながら、日々を過ごしていく。
時が経ち、水泳の名門校である立清学園(りっせいがくえん)に入学して高校生になった紗希は、女子100m自由形でインターハイで優勝することを決意する。
長年勝つことができないライバル、湾内璃子(わんないりこ)や、平泳ぎを得意とする中條彩乃(なかじょうあやの)、柊一と同じ学校に通う兄を持つ三島夕(みしまゆう)など、多くの仲間たちと関わる中で、紗希は選手としても人間としても成長していく。
絶好調かに思えたある日、紗希の下に「紗希と話がしたい」と書かれた柊一からの手紙が届く。柊一はかつて交わした約束を忘れてしまったのか? 数年ぶりの再会を果たした時、運命の歯車が大きく動き出す。
※表示画像は、SKIMAを通じて知様に描いていただきました。
ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話
桜井正宗
青春
――結婚しています!
それは二人だけの秘密。
高校二年の遙と遥は結婚した。
近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。
キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。
ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。
*結婚要素あり
*ヤンデレ要素あり
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
冴えない俺と美少女な彼女たちとの関係、複雑につき――― ~助けた小学生の姉たちはどうやらシスコンで、いつの間にかハーレム形成してました~
メディカルト
恋愛
「え……あの小学生のお姉さん……たち?」
俺、九十九恋は特筆して何か言えることもない普通の男子高校生だ。
学校からの帰り道、俺はスーパーの近くで泣く小学生の女の子を見つける。
その女の子は転んでしまったのか、怪我していた様子だったのですぐに応急処置を施したが、実は学校で有名な初風姉妹の末っ子とは知らずに―――。
少女への親切心がきっかけで始まる、コメディ系ハーレムストーリー。
……どうやら彼は鈍感なようです。
――――――――――――――――――――――――――――――
【作者より】
九十九恋の『恋』が、恋愛の『恋』と間違える可能性があるので、彼のことを指すときは『レン』と表記しています。
また、R15は保険です。
毎朝20時投稿!
【3月14日 更新再開 詳細は近況ボードで】
学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。
たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】
『み、見えるの?』
「見えるかと言われると……ギリ見えない……」
『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』
◆◆◆
仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。
劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。
ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。
後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。
尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。
また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。
尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……
霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。
3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。
愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー!
※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる