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その二十四
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「おい。さっさと水持って来いよ」「……失礼しました」
なんでこいつここに来てんの? 疋田さんの幼馴染ことヒロ君とかいう奴が、俺のバイト先に来て足を組み偉そうにふんぞり返っていた。まあまあイケメンのくせに、その態度で台無しだ。チンピラにしか見えない。
今日で定期テストが終わったので、今はずっと休んでいた喫茶店のバイトに久々に来ている。さすがにテスト期間中はバイトには来れなかったが、それはいつもの事なので、マスターも理解してくれている。で、疋田さんとの思い出があちこちに残るのが気になってんのに、このヒロ君が開店早々やってきて、こうやって偉そうに客席に座って、俺を煽るように命令しているわけだが。
「で? 今日はあいつは? 俺の幼馴染の」
「あいつ?」ああ、疋田さんの事ね。どうやらこの幼馴染は、疋田さんに会いに来たらしい。それから続けてヒロ君とやらはニヤリと笑う。
「武智君だっけ? あいつに惚れてたんだろ? 前来た時シフト入ってないのにわざわざ見に来たくらいだからなあ。まあでも、残念だったな。あいつは俺の女だ。なんたって、俺は幼馴染だからな」
ピクリと、こめかみに青筋が走ったのが分かるくらい、イラっとした俺。そう言ってるけど、疋田さんはお前の事好きじゃないって俺にはっきり言ってたけどな。お前の好意は疋田さんには邪魔なんだってよ。まあ、お前はピエロだ。幼馴染のイケメンだろうと、疋田さんの中にはお前の存在はないんだよ。
「疋田さんは辞めましたよ」心の中でそう、嘲笑するように呟きながら、疋田さんが辞めた事を伝えた俺。すると突如、「ブフゥ!」と口に含んでた水を吹きだした。
「お、おま、ギャハハハハハ!! ヒ、ヒギ、ギャハハハハ!!」そして俺を指さしながら、まるで馬鹿にするみたいに地団駄踏みながら大笑いし始める。何だ?
「ギャハハハハ!! お前、とんだピエロだな! あーおかしい」未だ腹を抱えながらむせつつ笑う幼馴染。そしてフー、フー、と息を整え、落ち着いてから席を立った。一体何がおかしいんだ? 何かその馬鹿にしたような笑い方、すげぇ腹立つんだけど。
「あいつがいないなら用はないから帰るわ。辞めたんならもう来る事ないだろうし。じゃあな、ピエロ君」と、また吹きだしながら小ばかにするように言いつつ、カランカラーンと、喫茶店の扉を開けて出ていった。
「何だったんだ?」あいつの偉そうな態度に腹立つつつも、どことなく気持ち悪く感じた俺。一体何がそんなにおかしいのかさっぱりだ。そんな俺の様子を、マスターは複雑な顔で見ていたけど。……疋田さんが辞めた事と関係あるのか?
※※※
鬱陶しい幼馴染の野郎が俺を馬鹿にしたように笑って出ていったのもあって、余り気分が良くないまま、その日はバイトを続ける事になってしまった。そして終わって家に帰り、自分の部屋のベッドにダイブして、疋田さんにいつものようにお休み、とlineを打とうとする俺。だが、今日はそこでふと手を止めてしまった。
毎度既読になるけど返信のないこの行為。そろそろ三週間くらい続けてる。……それに気がついて何だか虚しくなってきた。それに、こんな風に一方的に、返事のない送信を送り続けるって、何かストーカーみたいで嫌になってきた。
でも、これ止めたら関係が切れそうで怖い。だから、そういう後ろめたさがあっても止める勇気がない俺。このlineを送り続けるのは、疋田さんとの唯一の繋がり。それに縋っているだけなのも分かってるんだけど。
「思い切って、電話してみようかな?」今日、疋田さんの幼馴染がバイト先にやってきたよ、と、報告するだけでも電話する理由になるかもしれない。まあ、lineで送ってしまえばいい話なんだけど。単に電話する口実でしかないのは分かってる。
でも、未だ諦めきれないこの気持ちを、何とかスッキリさせたい。それに、久々に疋田さんの声が聞きたい。
勿論、lineに返信しないんだから、電話しても出る可能性は低い。だからずっと、電話はしてなかったんだけど。
……これでもし、電話に出なかったら、lineを送るのも止めるか。いつまでもウジウジしてても仕方ないし。あー、こんなモヤモヤするなら、もっと早めに告白してフラレとけばよかったかもなあ。
とりあえず電話する事に決めた。そう決めたらジットリと手汗が滲んできた。手が震えてくる。あの告白の時みたいに緊張してきた。何となく呼吸も苦しい。
落ち着こうとしてすう、と息を吸い込みゆっくり吐く。よし、と気合を入れて電話帳の(疋田さん)と書かれた文字を思い切ってタップした。そしてスピーカーにする俺。プルルル、プルルル、と、通知音が静かな俺の部屋の中に鳴り響く。
……やっぱり出ない、か。
そう思った時、通知音が消えた。「え?」スマホを見ると、(通話中)?
『あ、あの、もしもし?』『あ! ご、ごめん!』疋田さんだ! 出てくれた! でもどうやら、操作を間違って出てしまったっぽい?
『あ、待って! お願いだから切らないで欲しい!』これはチャンスだ。必死に声を上げる俺。
『お願いだから! 話を聞いてほしいんだ!』とにかく呼びかける。これを逃したら、もう二度と疋田さんとの繋がりが切れてしまいそうだから。
『……分かった』疋田さんはそう言って、切らずにいてくれた。良かった。はあ~、と大きなため息が出た。
『久しぶり。元気だった?』『うん』
『そっか。良かった。じゃあ病気や怪我とかじゃないんだね。ずっと返信なかったから、そういう心配もしちゃった』
『そうなんだ。ゴメンね、ずっと返信出来なくて』
『アハハ。正直辛かったけど、でもこうやって話出来たからもういいや』『そう言ってくれて、ありがとう』
返信くれなかった理由は当然気になる。でも、何だか言いたくなさそうな気がしたので、それは今は敢えて聞かない。それより、折角のこのチャンスを活かしたい。
『でさ……。会いたいんだけど』『え? ……どうして?』
『伝えたい事があるんだ』『それなら、良かったら今聞くよ?』
いや、それはダメだ。そう。俺は改めて疋田さんに告白するつもりだ。なのに電話でってのはカッコ悪い。ちゃんと会って、面と向かって想いを伝えたいんだ。俺のわがままなんだけど。
『出来れば会って話がしたいんだ。勝手な事言って申し訳ないんだけど』『……この電話じゃダメなの?』
『俺にとって大事な事なんだ……ダメかな?』『……』
それから何秒か分からないけど沈黙が続く。辛い……。
『あ、そ、そう言えば今日、バイト先に疋田さんの幼馴染が来たよ』と、つい関係のない事話してしまった。だって、沈黙が苦しかったから。このままずっと黙ってたら、切られそうな気がしたから。
『え? ヒロ君が? どうしてだろ?』『疋田さんに会いに来てたみたいだったよ』
そう、と小さく返事した疋田さん。やっぱりあいつにはバイト辞めた事言ってなかったんだな。あいつも知らなかったみたいだし。
『あ、あのさ……』『ごめん。また連絡するね』
『え? でも……』『ちゃんと連絡するから。ごめんね』と言って電話を切ってしまった。
……あいつの事言ったの、不味かったのかな?
それより、
「あー! 電話切れちゃったあー! 結局会えるかどうか分かんないじゃないかあ!」そう叫んでベッドに大の字になる俺。はあしかし、緊張した。久々の電話だったからなあ。
「疋田さん、連絡くれるって言ったけどなあ……」ずっとlineに返信くれなかったから、正直分からない。そりゃ信じたいけど、不安な気持ちが上回ってしまってるし。
だから今日も、お休みのlineを送ってみた。そしたらすぐに、『さっきはごめんね。お休み』と、返信が来た。良かった。嬉しいってより、ホッとした。
「おい。さっさと水持って来いよ」「……失礼しました」
なんでこいつここに来てんの? 疋田さんの幼馴染ことヒロ君とかいう奴が、俺のバイト先に来て足を組み偉そうにふんぞり返っていた。まあまあイケメンのくせに、その態度で台無しだ。チンピラにしか見えない。
今日で定期テストが終わったので、今はずっと休んでいた喫茶店のバイトに久々に来ている。さすがにテスト期間中はバイトには来れなかったが、それはいつもの事なので、マスターも理解してくれている。で、疋田さんとの思い出があちこちに残るのが気になってんのに、このヒロ君が開店早々やってきて、こうやって偉そうに客席に座って、俺を煽るように命令しているわけだが。
「で? 今日はあいつは? 俺の幼馴染の」
「あいつ?」ああ、疋田さんの事ね。どうやらこの幼馴染は、疋田さんに会いに来たらしい。それから続けてヒロ君とやらはニヤリと笑う。
「武智君だっけ? あいつに惚れてたんだろ? 前来た時シフト入ってないのにわざわざ見に来たくらいだからなあ。まあでも、残念だったな。あいつは俺の女だ。なんたって、俺は幼馴染だからな」
ピクリと、こめかみに青筋が走ったのが分かるくらい、イラっとした俺。そう言ってるけど、疋田さんはお前の事好きじゃないって俺にはっきり言ってたけどな。お前の好意は疋田さんには邪魔なんだってよ。まあ、お前はピエロだ。幼馴染のイケメンだろうと、疋田さんの中にはお前の存在はないんだよ。
「疋田さんは辞めましたよ」心の中でそう、嘲笑するように呟きながら、疋田さんが辞めた事を伝えた俺。すると突如、「ブフゥ!」と口に含んでた水を吹きだした。
「お、おま、ギャハハハハハ!! ヒ、ヒギ、ギャハハハハ!!」そして俺を指さしながら、まるで馬鹿にするみたいに地団駄踏みながら大笑いし始める。何だ?
「ギャハハハハ!! お前、とんだピエロだな! あーおかしい」未だ腹を抱えながらむせつつ笑う幼馴染。そしてフー、フー、と息を整え、落ち着いてから席を立った。一体何がおかしいんだ? 何かその馬鹿にしたような笑い方、すげぇ腹立つんだけど。
「あいつがいないなら用はないから帰るわ。辞めたんならもう来る事ないだろうし。じゃあな、ピエロ君」と、また吹きだしながら小ばかにするように言いつつ、カランカラーンと、喫茶店の扉を開けて出ていった。
「何だったんだ?」あいつの偉そうな態度に腹立つつつも、どことなく気持ち悪く感じた俺。一体何がそんなにおかしいのかさっぱりだ。そんな俺の様子を、マスターは複雑な顔で見ていたけど。……疋田さんが辞めた事と関係あるのか?
※※※
鬱陶しい幼馴染の野郎が俺を馬鹿にしたように笑って出ていったのもあって、余り気分が良くないまま、その日はバイトを続ける事になってしまった。そして終わって家に帰り、自分の部屋のベッドにダイブして、疋田さんにいつものようにお休み、とlineを打とうとする俺。だが、今日はそこでふと手を止めてしまった。
毎度既読になるけど返信のないこの行為。そろそろ三週間くらい続けてる。……それに気がついて何だか虚しくなってきた。それに、こんな風に一方的に、返事のない送信を送り続けるって、何かストーカーみたいで嫌になってきた。
でも、これ止めたら関係が切れそうで怖い。だから、そういう後ろめたさがあっても止める勇気がない俺。このlineを送り続けるのは、疋田さんとの唯一の繋がり。それに縋っているだけなのも分かってるんだけど。
「思い切って、電話してみようかな?」今日、疋田さんの幼馴染がバイト先にやってきたよ、と、報告するだけでも電話する理由になるかもしれない。まあ、lineで送ってしまえばいい話なんだけど。単に電話する口実でしかないのは分かってる。
でも、未だ諦めきれないこの気持ちを、何とかスッキリさせたい。それに、久々に疋田さんの声が聞きたい。
勿論、lineに返信しないんだから、電話しても出る可能性は低い。だからずっと、電話はしてなかったんだけど。
……これでもし、電話に出なかったら、lineを送るのも止めるか。いつまでもウジウジしてても仕方ないし。あー、こんなモヤモヤするなら、もっと早めに告白してフラレとけばよかったかもなあ。
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落ち着こうとしてすう、と息を吸い込みゆっくり吐く。よし、と気合を入れて電話帳の(疋田さん)と書かれた文字を思い切ってタップした。そしてスピーカーにする俺。プルルル、プルルル、と、通知音が静かな俺の部屋の中に鳴り響く。
……やっぱり出ない、か。
そう思った時、通知音が消えた。「え?」スマホを見ると、(通話中)?
『あ、あの、もしもし?』『あ! ご、ごめん!』疋田さんだ! 出てくれた! でもどうやら、操作を間違って出てしまったっぽい?
『あ、待って! お願いだから切らないで欲しい!』これはチャンスだ。必死に声を上げる俺。
『お願いだから! 話を聞いてほしいんだ!』とにかく呼びかける。これを逃したら、もう二度と疋田さんとの繋がりが切れてしまいそうだから。
『……分かった』疋田さんはそう言って、切らずにいてくれた。良かった。はあ~、と大きなため息が出た。
『久しぶり。元気だった?』『うん』
『そっか。良かった。じゃあ病気や怪我とかじゃないんだね。ずっと返信なかったから、そういう心配もしちゃった』
『そうなんだ。ゴメンね、ずっと返信出来なくて』
『アハハ。正直辛かったけど、でもこうやって話出来たからもういいや』『そう言ってくれて、ありがとう』
返信くれなかった理由は当然気になる。でも、何だか言いたくなさそうな気がしたので、それは今は敢えて聞かない。それより、折角のこのチャンスを活かしたい。
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いや、それはダメだ。そう。俺は改めて疋田さんに告白するつもりだ。なのに電話でってのはカッコ悪い。ちゃんと会って、面と向かって想いを伝えたいんだ。俺のわがままなんだけど。
『出来れば会って話がしたいんだ。勝手な事言って申し訳ないんだけど』『……この電話じゃダメなの?』
『俺にとって大事な事なんだ……ダメかな?』『……』
それから何秒か分からないけど沈黙が続く。辛い……。
『あ、そ、そう言えば今日、バイト先に疋田さんの幼馴染が来たよ』と、つい関係のない事話してしまった。だって、沈黙が苦しかったから。このままずっと黙ってたら、切られそうな気がしたから。
『え? ヒロ君が? どうしてだろ?』『疋田さんに会いに来てたみたいだったよ』
そう、と小さく返事した疋田さん。やっぱりあいつにはバイト辞めた事言ってなかったんだな。あいつも知らなかったみたいだし。
『あ、あのさ……』『ごめん。また連絡するね』
『え? でも……』『ちゃんと連絡するから。ごめんね』と言って電話を切ってしまった。
……あいつの事言ったの、不味かったのかな?
それより、
「あー! 電話切れちゃったあー! 結局会えるかどうか分かんないじゃないかあ!」そう叫んでベッドに大の字になる俺。はあしかし、緊張した。久々の電話だったからなあ。
「疋田さん、連絡くれるって言ったけどなあ……」ずっとlineに返信くれなかったから、正直分からない。そりゃ信じたいけど、不安な気持ちが上回ってしまってるし。
だから今日も、お休みのlineを送ってみた。そしたらすぐに、『さっきはごめんね。お休み』と、返信が来た。良かった。嬉しいってより、ホッとした。
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