14 / 130
その十四
しおりを挟む
※※※
「へっへっへー」「何だよ」
ニヤニヤする安川に、ため息出してしまう俺。悠斗と疋田さんは当然二人きりにしてやらないといけないから、俺、三浦雄介と安川の二人で観覧車のゴンドラに乗ったわけだが。
観覧車ってのは中々にいい雰囲気を出してくれる。しかも遊びまくってそれなりに親密になってるところで、綺麗な夕焼け眺めながら密室で二人きり。しかも高所だからつり橋効果的な? そう言うのも期待出来るし。
今日一日疋田さんの様子見てたけど、悠斗の努力次第ではイケると思うんだよな。
「雄介そういう事だったんだねー」なるほどなるほどー、と、俺が面倒臭そうな顔をしてるのを気にせず、何か納得した様子でうんうん頷いてる安川。で、当たり前のように俺の横に座ってる。……でも、初めてだったな。女と一緒にいて楽しかったのは。
「雄介、照れ屋さんだったのかー」「悠斗の話はスルーしとけよ」
「はいはい。カッコつけ継続中ね」指でちょんと俺の鼻をつつく安川。……くっそ悠斗め、なんで気づくんだよ? 今まで誰にもバレなかったのに。親友ってのはある意味危険だ。
でもまあ、こうやって見せつける事で、疋田さんとの関係を縮めてやろうという作戦はうまくいっただろうな。悠斗、恥ずかしそうにしながらも、それなりに疋田さんをエスコートしてたし、疋田さんもお化け屋敷では悠斗にくっついてたしな。
「ねえ、ちょっと真面目な話するよ。雄介はどうして、そうやって無理してカッコつけんの?」俺があの二人の事考えたら、安川が急に真顔でジッと見つめてきた。
「……お前も他の女と一緒だろ」「え? 何が?」
首を傾げる安川。まあいいか。ゴンドラに乗ってる間退屈だし、暇潰し程度に俺の事話しても。
「皆、俺の外見だけ見て告ってくる。俺の事知らないくせに好きだって言ってくる。それって俺の何が好きなんだ?」
「成る程。そういう事か」ふーんと言いながら自然な流れで俺の肩に首を預ける安川。いや、何勝手な事してんだ? 元々グイグイ来る奴だけど、今日のデートでますます遠慮がなくなってやがる。
「きっかけは何でもよくない? その後お互い知っていけばいいんじゃん」
「……」引き離そうとしたけど、安川の一言でハッとした。
俺も何度かそうしようと努力してきた。でも、誰も俺の内面を見てくれなかった。だからこうやって偉そうにして、嫌って貰おうとしてんだ。そしたら女慣れした、偉そうでいけ好かない奴って評判になる。そうすれば、無駄に告ってくる女が減ると思って。
でも、この安川だけはそれが通じなかったんだよな。俺が何度断っても。偉そうな態度でもめげなかった。結局俺が折れて、仮の彼女という事になってるが。でも、そのうちどうせこいつも今までの女と同じ、俺に呆れて離れていくだろう。
「いいんだよ。俺はこういうので」未だ俺の肩に首を預けている安川からそう言いながら距離を取る俺。
この先も、どうせ俺の内面を見ようとする女なんていない。じゃあ安川とも、仮とは言え彼女にする必要ないだろ、って言われるだろうけど……。
「アタシはちゃんと見るから」「……え?」
「確かに、雄介の事カッコいいと思ったから告った。何度もアタックした。でも今日、武智君とかと一緒にいて楽しそうにしてる雄介見て、もっと雄介の事を知りたいと思った。ほんとだよ?」
「……」そう、俺だって本当は信じたいんだ。俺だって……。
悠斗が羨ましいのはそこだ。あんな純粋に人を好きになれるのが。ふと安川の顔を見つめる。ああそうだ、こいつも相当可愛いんだ。きっと、見知らぬ男達から沢山告られてきただろうな。俺と同じか。なのに、そんな事言ってくれるのか。
「俺と違って強いな」つい、フッと笑ってしまった。しまった。つい気が緩んだ。
「初めてアタシに笑ってくれたね」すかさずそれを見て微笑む安川。綺麗な顔してんな。見惚れそうになってついそっぽ向いてしまう。
ところがいきなり、その俺の首を、急に安川がグイと自分の方に向けた。
何だよ? と言いかけて言葉が出なかった。潤んだ瞳で俺を見つめる顔が、とても真剣だったから。そして、より一層俺の首を掴んでる手に力を込め、ん! と目を閉じ顔を近づけ、
そのまま、俺にキスをした。
「……」「えへへ、しちゃった」
頬を赤らめ照れる安川。ようやくその手から解放されるも、俺もつい受け入れてしまい、少し呆然としてしまった。
「いやお前……」何しやがる、と怒鳴ろうとして止めた。安川の目から涙が零れていたから。凄く寂しそうな、でもどこか思いやりのある表情で俺を見つめながら。
「やっぱ、恥ずかしい。これ実はファーストキスでした」
「え?」
「まだ、アタシの事信じられないかも知れないけど、アタシは裏切らないよ? 親友の武智君みたいに信じてみて、とは言わない。でも、真正面から向き合ってみてよ」
「……」心臓の奥がドクンと跳ね上がった気がした。何だこの感覚? 嬉しいと思うと同時に何だか抑えきれない衝動が溢れてくる。安川の顔がまともに見れない。こんな事初めてだ。
「……勇気振り絞って初めてキスあげたんだから、何か言ってよ。カッコつけ雄介君」
「う、うるせー」
「アハハ、何だか狼狽えてる?」
そう言われてフイと顔を背ける俺。でも、心の中でありがとう、と呟いたのは内緒だ。……信じて、いいのか、な。
※※※
「「……」」
前のゴンドラの中で、二人が夕日のシルエットとなって、お互いの唇を重ねる様が、ありありと見えてしまった。
間違いない。あの二人、キスしてました。
それを俺と疋田さんは見てしまった。唖然となってしまい、二人して視線を外すのさえ忘れてしまった。
いやまあ、ゴンドラにカップルが二人きりになったらそうなるんだろうけどさ、あいつら俺らがすぐ後から来てるの忘れてんじゃねーの?しかし、人がキスするシーン、ドラマや映画以外でリアルで初めてみた。しかもそれがダチって……。
ふと気になって、ドギマギしながらチラリと疋田さんを見てみる。すると顔真っ赤で口を開けて未だ呆然と固まってる。そして俺が見てたのに気付いてハッとして俯いた。
「ア、ハハ。あいつら節操ないね」「え? あ、そ、そうかな?」
居たたまれなくなってつい、あいつらがキスしたのを見た事を言ってしまう俺。疋田さんも変な回答になってしまってる。そして沈黙する俺達。
夕日が綺麗に見えるからって、俺と疋田さんは今、向かい合わせじゃなく隣同士で座ってる。かなり距離が近かったけど、今日何度も遊園地で乗り物一緒に乗ってて、これくらいの距離感は然程気にならなくなってたから、そこは大丈夫だったけど。
でも、あれ見ちゃったから、妙に意識してしまった。
そこで、突如ゴンドラが急にグラリと大きく揺れた。風が吹いたのか? 「きゃ!」と疋田さんが俺に抱きつくように寄りかかってしまった。
「ご、ごめんなさい」「だ、大丈夫」しどろもどろな俺達。まだ少しグラグラ揺れてるのもあって、中々離れられない疋田さん。俺も疋田さんが怖がらないよう、ほんの少し強めに疋田さんを支えるように、腕を掴んでいる。
疋田さんの息遣いが聞こえる。少し顔を動かすだけで、頬に口がくっつくんじゃないかってくらいの近距離。傍から見たら抱きしめ合ってるように見えなくもない恰好。不味い、また朝の電車のときのように心拍数が上がってきた。
ふと、疋田さんが俺の顔を見た。顔の距離約10cm。俺もつい視線を外せず見つめ返してしまう。本当、疋田さんは可愛い。黒縁メガネの奥から見える、長いまつ毛やくっきりした二重瞼。そして俺を見つめる黒い瞳が、やや潤んでいるのが分かる。
やっぱり俺、この子が好きだ。雄介と安川さんみたいに、カップルになれればどれだけ嬉しいだろう、幸せだろう。こんな状態だからか、ついそんな事考えてしまった。
この子を、俺の彼女にしたい。
「「……」」でも、何も言えない俺達。沈黙のまま互いに見つめ合う。疋田さんからずっと視線が外せない。このまま顔を近づければ俺達も……。
「はい、お疲れ様でしたー」そこで、係員の大きな声が聞こえた。驚いてバッと離れる俺達。いつの間にかゴンドラが、既に地上に着いていた。全く気付かなかった。二人してあたふたしながら急いでゴンドラから降りた。
下で待ってた雄介と安川さんが、俺達の方に近づいてきた。あいつらさっきまでキスしてたんだよな……。
「よし、んじゃ帰るか……、て、なんで二人して顔赤いんだ? つか、朝も同じ事言った気がするぞ?」
怪訝な表情をする雄介に、俺と疋田さんは何も答えられなかった。
「へっへっへー」「何だよ」
ニヤニヤする安川に、ため息出してしまう俺。悠斗と疋田さんは当然二人きりにしてやらないといけないから、俺、三浦雄介と安川の二人で観覧車のゴンドラに乗ったわけだが。
観覧車ってのは中々にいい雰囲気を出してくれる。しかも遊びまくってそれなりに親密になってるところで、綺麗な夕焼け眺めながら密室で二人きり。しかも高所だからつり橋効果的な? そう言うのも期待出来るし。
今日一日疋田さんの様子見てたけど、悠斗の努力次第ではイケると思うんだよな。
「雄介そういう事だったんだねー」なるほどなるほどー、と、俺が面倒臭そうな顔をしてるのを気にせず、何か納得した様子でうんうん頷いてる安川。で、当たり前のように俺の横に座ってる。……でも、初めてだったな。女と一緒にいて楽しかったのは。
「雄介、照れ屋さんだったのかー」「悠斗の話はスルーしとけよ」
「はいはい。カッコつけ継続中ね」指でちょんと俺の鼻をつつく安川。……くっそ悠斗め、なんで気づくんだよ? 今まで誰にもバレなかったのに。親友ってのはある意味危険だ。
でもまあ、こうやって見せつける事で、疋田さんとの関係を縮めてやろうという作戦はうまくいっただろうな。悠斗、恥ずかしそうにしながらも、それなりに疋田さんをエスコートしてたし、疋田さんもお化け屋敷では悠斗にくっついてたしな。
「ねえ、ちょっと真面目な話するよ。雄介はどうして、そうやって無理してカッコつけんの?」俺があの二人の事考えたら、安川が急に真顔でジッと見つめてきた。
「……お前も他の女と一緒だろ」「え? 何が?」
首を傾げる安川。まあいいか。ゴンドラに乗ってる間退屈だし、暇潰し程度に俺の事話しても。
「皆、俺の外見だけ見て告ってくる。俺の事知らないくせに好きだって言ってくる。それって俺の何が好きなんだ?」
「成る程。そういう事か」ふーんと言いながら自然な流れで俺の肩に首を預ける安川。いや、何勝手な事してんだ? 元々グイグイ来る奴だけど、今日のデートでますます遠慮がなくなってやがる。
「きっかけは何でもよくない? その後お互い知っていけばいいんじゃん」
「……」引き離そうとしたけど、安川の一言でハッとした。
俺も何度かそうしようと努力してきた。でも、誰も俺の内面を見てくれなかった。だからこうやって偉そうにして、嫌って貰おうとしてんだ。そしたら女慣れした、偉そうでいけ好かない奴って評判になる。そうすれば、無駄に告ってくる女が減ると思って。
でも、この安川だけはそれが通じなかったんだよな。俺が何度断っても。偉そうな態度でもめげなかった。結局俺が折れて、仮の彼女という事になってるが。でも、そのうちどうせこいつも今までの女と同じ、俺に呆れて離れていくだろう。
「いいんだよ。俺はこういうので」未だ俺の肩に首を預けている安川からそう言いながら距離を取る俺。
この先も、どうせ俺の内面を見ようとする女なんていない。じゃあ安川とも、仮とは言え彼女にする必要ないだろ、って言われるだろうけど……。
「アタシはちゃんと見るから」「……え?」
「確かに、雄介の事カッコいいと思ったから告った。何度もアタックした。でも今日、武智君とかと一緒にいて楽しそうにしてる雄介見て、もっと雄介の事を知りたいと思った。ほんとだよ?」
「……」そう、俺だって本当は信じたいんだ。俺だって……。
悠斗が羨ましいのはそこだ。あんな純粋に人を好きになれるのが。ふと安川の顔を見つめる。ああそうだ、こいつも相当可愛いんだ。きっと、見知らぬ男達から沢山告られてきただろうな。俺と同じか。なのに、そんな事言ってくれるのか。
「俺と違って強いな」つい、フッと笑ってしまった。しまった。つい気が緩んだ。
「初めてアタシに笑ってくれたね」すかさずそれを見て微笑む安川。綺麗な顔してんな。見惚れそうになってついそっぽ向いてしまう。
ところがいきなり、その俺の首を、急に安川がグイと自分の方に向けた。
何だよ? と言いかけて言葉が出なかった。潤んだ瞳で俺を見つめる顔が、とても真剣だったから。そして、より一層俺の首を掴んでる手に力を込め、ん! と目を閉じ顔を近づけ、
そのまま、俺にキスをした。
「……」「えへへ、しちゃった」
頬を赤らめ照れる安川。ようやくその手から解放されるも、俺もつい受け入れてしまい、少し呆然としてしまった。
「いやお前……」何しやがる、と怒鳴ろうとして止めた。安川の目から涙が零れていたから。凄く寂しそうな、でもどこか思いやりのある表情で俺を見つめながら。
「やっぱ、恥ずかしい。これ実はファーストキスでした」
「え?」
「まだ、アタシの事信じられないかも知れないけど、アタシは裏切らないよ? 親友の武智君みたいに信じてみて、とは言わない。でも、真正面から向き合ってみてよ」
「……」心臓の奥がドクンと跳ね上がった気がした。何だこの感覚? 嬉しいと思うと同時に何だか抑えきれない衝動が溢れてくる。安川の顔がまともに見れない。こんな事初めてだ。
「……勇気振り絞って初めてキスあげたんだから、何か言ってよ。カッコつけ雄介君」
「う、うるせー」
「アハハ、何だか狼狽えてる?」
そう言われてフイと顔を背ける俺。でも、心の中でありがとう、と呟いたのは内緒だ。……信じて、いいのか、な。
※※※
「「……」」
前のゴンドラの中で、二人が夕日のシルエットとなって、お互いの唇を重ねる様が、ありありと見えてしまった。
間違いない。あの二人、キスしてました。
それを俺と疋田さんは見てしまった。唖然となってしまい、二人して視線を外すのさえ忘れてしまった。
いやまあ、ゴンドラにカップルが二人きりになったらそうなるんだろうけどさ、あいつら俺らがすぐ後から来てるの忘れてんじゃねーの?しかし、人がキスするシーン、ドラマや映画以外でリアルで初めてみた。しかもそれがダチって……。
ふと気になって、ドギマギしながらチラリと疋田さんを見てみる。すると顔真っ赤で口を開けて未だ呆然と固まってる。そして俺が見てたのに気付いてハッとして俯いた。
「ア、ハハ。あいつら節操ないね」「え? あ、そ、そうかな?」
居たたまれなくなってつい、あいつらがキスしたのを見た事を言ってしまう俺。疋田さんも変な回答になってしまってる。そして沈黙する俺達。
夕日が綺麗に見えるからって、俺と疋田さんは今、向かい合わせじゃなく隣同士で座ってる。かなり距離が近かったけど、今日何度も遊園地で乗り物一緒に乗ってて、これくらいの距離感は然程気にならなくなってたから、そこは大丈夫だったけど。
でも、あれ見ちゃったから、妙に意識してしまった。
そこで、突如ゴンドラが急にグラリと大きく揺れた。風が吹いたのか? 「きゃ!」と疋田さんが俺に抱きつくように寄りかかってしまった。
「ご、ごめんなさい」「だ、大丈夫」しどろもどろな俺達。まだ少しグラグラ揺れてるのもあって、中々離れられない疋田さん。俺も疋田さんが怖がらないよう、ほんの少し強めに疋田さんを支えるように、腕を掴んでいる。
疋田さんの息遣いが聞こえる。少し顔を動かすだけで、頬に口がくっつくんじゃないかってくらいの近距離。傍から見たら抱きしめ合ってるように見えなくもない恰好。不味い、また朝の電車のときのように心拍数が上がってきた。
ふと、疋田さんが俺の顔を見た。顔の距離約10cm。俺もつい視線を外せず見つめ返してしまう。本当、疋田さんは可愛い。黒縁メガネの奥から見える、長いまつ毛やくっきりした二重瞼。そして俺を見つめる黒い瞳が、やや潤んでいるのが分かる。
やっぱり俺、この子が好きだ。雄介と安川さんみたいに、カップルになれればどれだけ嬉しいだろう、幸せだろう。こんな状態だからか、ついそんな事考えてしまった。
この子を、俺の彼女にしたい。
「「……」」でも、何も言えない俺達。沈黙のまま互いに見つめ合う。疋田さんからずっと視線が外せない。このまま顔を近づければ俺達も……。
「はい、お疲れ様でしたー」そこで、係員の大きな声が聞こえた。驚いてバッと離れる俺達。いつの間にかゴンドラが、既に地上に着いていた。全く気付かなかった。二人してあたふたしながら急いでゴンドラから降りた。
下で待ってた雄介と安川さんが、俺達の方に近づいてきた。あいつらさっきまでキスしてたんだよな……。
「よし、んじゃ帰るか……、て、なんで二人して顔赤いんだ? つか、朝も同じ事言った気がするぞ?」
怪訝な表情をする雄介に、俺と疋田さんは何も答えられなかった。
0
お気に入りに追加
21
あなたにおすすめの小説
自称未来の妻なヤンデレ転校生に振り回された挙句、最終的に責任を取らされる話
水島紗鳥
青春
成績優秀でスポーツ万能な男子高校生の黒月拓馬は、学校では常に1人だった。
そんなハイスペックぼっちな拓馬の前に未来の妻を自称する日英ハーフの美少女転校生、十六夜アリスが現れた事で平穏だった日常生活が激変する。
凄まじくヤンデレなアリスは拓馬を自分だけの物にするためにありとあらゆる手段を取り、どんどん外堀を埋めていく。
「なあ、サインと判子欲しいって渡された紙が記入済婚姻届なのは気のせいか?」
「気にしない気にしない」
「いや、気にするに決まってるだろ」
ヤンデレなアリスから完全にロックオンされてしまった拓馬の運命はいかに……?(なお、もう一生逃げられない模様)
表紙はイラストレーターの谷川犬兎様に描いていただきました。
小説投稿サイトでの利用許可を頂いております。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
コミュ障な幼馴染が俺にだけ饒舌な件〜クラスでは孤立している彼女が、二人きりの時だけ俺を愛称で呼んでくる〜
青野そら
青春
友達はいるが、パッとしないモブのような主人公、幸田 多久(こうだ たく)。
彼には美少女の幼馴染がいる。
それはクラスで常にぼっちな橘 理代(たちばな りよ)だ。
学校で話しかけられるとまともに返せない理代だが、多久と二人きりの時だけは素の姿を見せてくれて──。
これは、コミュ障な幼馴染を救う物語。
毎日更新します。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
どうしてもモテない俺に天使が降りてきた件について
塀流 通留
青春
ラブコメな青春に憧れる高校生――茂手太陽(もて たいよう)。
好きな女の子と過ごす楽しい青春を送るため、彼はひたすら努力を繰り返したのだが――モテなかった。
それはもうモテなかった。
何をどうやってもモテなかった。
呪われてるんじゃないかというくらいモテなかった。
そんな青春負け組説濃厚な彼の元に、ボクッ娘美少女天使が現れて――
モテない高校生とボクッ娘天使が送る青春ラブコメ……に見せかけた何か!?
最後の最後のどんでん返しであなたは知るだろう。
これはラブコメじゃない!――と
<追記>
本作品は私がデビュー前に書いた新人賞投稿策を改訂したものです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/youth.png?id=ad9871afe441980cc37c)
ONE WEEK LOVE ~純情のっぽと変人天使の恋~
mizuno sei
青春
永野祐輝は高校3年生。プロバスケットの選手を目指して高校に入学したが、入学早々傷害事件を起こし、バスケット部への入部を拒否されてしまった。
目標を失った彼は、しばらく荒れた生活をし、学校中の生徒たちから不良で怖いというイメージを持たれてしまう。
鬱々とした日々を送っていた彼に転機が訪れたのは、偶然不良に絡まれていた男子生徒を助けたことがきっかけだった。その男子生徒、吉田龍之介はちょっと変わってはいたが、優れた才能を持つ演劇部の生徒だった。生活を変えたいと思っていた祐輝は、吉田の熱心な勧誘もあって演劇部に入部することを決めた。
それから2年後、いよいよ高校最後の年を迎えた祐輝は、始業式の前日、偶然に一人の女子生徒と出会った。彼女を一目見て恋に落ちた祐輝は、次の日からその少女を探し、告白しようと動き出す。
一方、その女子生徒、木崎真由もまた、心に傷とコンプレックスを抱えた少女だった。
不良の烙印を押された不器用で心優しい少年と、コンプレックスを抱えた少女の恋にゆくへは・・・。
Hand in Hand - 二人で進むフィギュアスケート青春小説
宮 都
青春
幼なじみへの気持ちの変化を自覚できずにいた中2の夏。ライバルとの出会いが、少年を未知のスポーツへと向わせた。
美少女と手に手をとって進むその競技の名は、アイスダンス!!
【2022/6/11完結】
その日僕たちの教室は、朝から転校生が来るという噂に落ち着きをなくしていた。帰国子女らしいという情報も入り、誰もがますます転校生への期待を募らせていた。
そんな中でただ一人、果歩(かほ)だけは違っていた。
「制覇、今日は五時からだから。来てね」
隣の席に座る彼女は大きな瞳を輝かせて、にっこりこちらを覗きこんだ。
担任が一人の生徒とともに教室に入ってきた。みんなの目が一斉にそちらに向かった。それでも果歩だけはずっと僕の方を見ていた。
◇
こんな二人の居場所に現れたアメリカ帰りの転校生。少年はアイスダンスをするという彼に強い焦りを感じ、彼と同じ道に飛び込んでいく……
――小説家になろう、カクヨム(別タイトル)にも掲載――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる