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ダンジョン内を捜索するも……
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※※※
「凄いね。普通に美味しいよこれ。ネミルの宿の食堂で食べられるなら、今度町長と行ってみようかな」
「そりゃあ一角猪だもの。誰が作っても美味しいに決まってるわ」
「いやこりゃあ王都でも中々食えねぇ代物だぜ」
結局3人は手持ち無沙汰だったし、ミークが調理していた料理の匂いに釣られた事もあり、ミークが改めて用意した一角猪の味付け肉を嗜んでいた。
「ていうか今回、僕は久々の冒険者稼業で、しかもダンジョン捜索だから、かなり気合入れて来たんだけどね。まさか初っ端からこんなのんびりするとは思っても無かったよ」
ノライが呆れた様子でそう言うと、「それよ! それ!」とラミーが最後の一欠片になった肉を頬張りながら同意する。
「そもそもダンジョン捜索は普通の魔物狩りより過酷で大変なのよ。だから私も気合入れて来たのに。何なのこの状態?」
「違いねぇ」
バルバも最後の欠片を一気に頬張りながらそう言うも、「あなたはさっきからずっと余裕ね」とラミーが気に入らなそうな顔で呟く。
「余裕なんかねぇよ。今の状況についていけてねぇだけだ」
「あ、お茶淹れました。どうぞ」
そこでミークが呑気にコップに注いだお茶をラミーに差し出す。ラミーはミークを一睨みしながら「何で私だけ敬語なのよ?」と質問する。
「いや、初対面だし年上なので。ノライは前から知ってるしバルバは、その……。ほら、色々やらかしたから」
「とにかく敬語要らないわよ。名前も呼び捨てで良いから」
「分かりま……、いや、分かった、ラミー」
言い直しながらミークは他の2人にもお茶を配る。因みに茶葉はミークが迷いの森で、アールグレイに似た茶葉が生えていたのを見つけたのを採取し乾燥した物だったりする。
「……美味しい」
「本当だ。しかも凄く良い香りだね」
「……」
3人それぞれお茶の美味さに驚いたり感動したりしながら、それでも熱いのでゆっくり味わいながら飲んでいる。
漸く落ち着いてきた3人だが、ミークは徐々に真顔になり何か考え込み始めた。ついには口を付けていた自身のコップを一旦下に置いた。その様子を怪訝に思ったバルバが声をかける。
「どうした? 何かあったのか?」
「今15階層までドローンが降りてるんだけど、ずっと魔物も魔族も居ない。入り口の時もっと上に居たと思うんだけど見当たらない。そもそもダンジョンって魔物の巣窟じゃなかったっけ?」
「ちょっと待て。もう15階層まで捜索出来てんのか?」
バルバが呆れてそう聞くと「まあね」と事も無げに答えるミーク。その返答に、はあ~、とバルバは大きな溜息を吐いた。
一方ラミーがミークの報告を聞いて顎に手を当て考え込む。
「既に15階層まで捜索しているって非常識よりも、魔物が一切居ないって事の方が気になるわ。普通は1階層でも結構居る筈なのに。魔素は相当濃く感じているけれど」
「その魔素はダンジョンコアだろ?」
「ダンジョンコア? ……ああ確か、ダンジョンの最下層にあるって言う、魔素が際限無く溢れ出てくる石だっけ?」
ミークが魔石屋で見た本の内容を思い出しそう言うと、バルバがそうだ、と答える。
「そのせいでダンジョン内の魔物はより強い力を得る事が出来る。で、様々な罠が発生するのも、そのコアがダンジョン内で作用するからだよな?」
魔法使いのラミーに同意を得る様にバルバが話しかけると「その通りよ」と答える。
「ダンジョン毎にその罠は変わるのだけれど。ここのダンジョンの場合、森の中だから植物に関する罠が殆どだと思うわ」
「成る程。だからさっきから沢山の枝が邪魔してたり、麻痺や毒と言った植物の罠があるんだ。ま、全部ドローンが消去してくれてるけど」
「……罠まで処理しちゃうんだ」
ミークの言葉に呆れたノライがつい言葉を零してしまう。他の2人もミークの規格外に未だ慣れず、もう何度目か分からない位呆気に取られ、そして皆一斉に溜息が溢れる。だが直ぐ、バルバが冷めたお茶を一気に飲み干し、「とりあえず向かってみるか」と言いながら立ち上がった。
「そうだね。寧ろ15階層まで魔物が一切居なくて罠も無いなら、楽に降りられるしね」
「でも、警戒は怠らない様にしないといけないわ」
ラミーの言葉に2人は頷いた。
※※※
4人はそれぞれの荷物を背負い、慎重にダンジョンを降りていく。ミークは先程生成した光の球とは別に、新たに造り出した光の球をプカプカと、入り口よりも光量を抑え4人の近くに浮遊させている。所々ドローンが罠を処理した跡を確認しつつ、やはり魔物が1匹も居ない事を不可解に思いながら。
それでも4人は、何が起こっても対処出来る様、周りを警戒しつつ、ゆっくり歩を進める。
「しかし本当に魔物居ねえな。そして罠も無い。小さな蜘蛛がうろちょろしてるだけ。こんな楽なダンジョン探索初めてだぜ」
「全くよ。ただ歩いているだけだし」
「しかも本来ダンジョン内って真っ暗だけど、ミークの不思議な白い球のお陰で辺りも良く見えるしね。持って来た魔石ランタン、出番も無く荷物になっちゃったな」
「そろそろ15階層につくよ」
ミークの言葉に3人は緊張感を漂わせ、一旦立ち止まる。
「もう15階層に着いたのね……。普通はここまで来るのに早くても3日かかるわよ。魔物や罠処理しながらだから。それはともかく、中の様子は分かるのかしら?」
ラミーに聞かれミークは14階層の途中、階段状になっている所の近くの壁に、15階層に居るドローンからの映像を左目で映し出した。
「中はこんな感じ。結構広いね。隅から隅まで調べてみたけど、魔物はやっぱり居ない。生き物と言えば小さな蜘蛛が居る位かな?」
「本当に不思議だね。ああ、ミークのその左目も、魔物が居ない事もどっちもね」
「ミークの不可解な能力はともかく、それならその15階層で休憩出来るんじゃ無いかしら?」
ラミーの提案を聞き、ミークは万全を期す為もう一度15階層を20機のドローン全てを用い隅々まで調査する。中は高さ30m幅100mはありそうな程広大。苔が地面の所々に貼り付いていて、ドローンが罠を焼き切った、植物の跡も見受けられる。その他は岩だらけの土の壁の、ただ無機質で大きな空洞だった。
そしてやはり魔物らしき反応は皆無。この距離なら、ミーク自身も左目のサーモグラフィを用い生体反応を確認してみるも、やはり魔物は一切居ない。
なのでミークは「やっぱり何も居ないから、この中で寝泊まりしよっか」と皆に提案した。
「おいおい。大丈夫なのかよ?」
「魔物居ないなら良いんじゃないかな? この先こんな風に魔物が居ない広い所って無いかも知れないし。そう考えたら一旦ここで一呼吸置いても良いと思うよ」
「まあ、休憩と言っても私達何もしてないのよね……」
ラミーが呆れながらそう言うと「じゃあ決まりだね」とミークが答えた。そして寝泊まりするなら虫も居ない方が良いだろう、と、ドローンに指示し中を這い回っている蜘蛛全てを焼却した。
「ドローンがずっと監視してるし、もし何かあっても対応できるから安心して良いよ。因みにドローン達、既に19階層まで行って確認してきてるけど、そこまでもずっと魔物居ない」
「先に19階層まで調べちまったってか……。ゴールドランクでさえ苦戦するってのに。それはともかくそこまでも魔物が居ないってのは益々おかしいな」
「ま、それについてはまた明日にでも調べましょう。私達一切何もしてないけれど、途方も無く気疲れしたわ」
「違いねぇ」
ラミーの呆れる気持ちがたっぷり籠もった言葉に、バルバはハハ、と笑いながら同意した。
「凄いね。普通に美味しいよこれ。ネミルの宿の食堂で食べられるなら、今度町長と行ってみようかな」
「そりゃあ一角猪だもの。誰が作っても美味しいに決まってるわ」
「いやこりゃあ王都でも中々食えねぇ代物だぜ」
結局3人は手持ち無沙汰だったし、ミークが調理していた料理の匂いに釣られた事もあり、ミークが改めて用意した一角猪の味付け肉を嗜んでいた。
「ていうか今回、僕は久々の冒険者稼業で、しかもダンジョン捜索だから、かなり気合入れて来たんだけどね。まさか初っ端からこんなのんびりするとは思っても無かったよ」
ノライが呆れた様子でそう言うと、「それよ! それ!」とラミーが最後の一欠片になった肉を頬張りながら同意する。
「そもそもダンジョン捜索は普通の魔物狩りより過酷で大変なのよ。だから私も気合入れて来たのに。何なのこの状態?」
「違いねぇ」
バルバも最後の欠片を一気に頬張りながらそう言うも、「あなたはさっきからずっと余裕ね」とラミーが気に入らなそうな顔で呟く。
「余裕なんかねぇよ。今の状況についていけてねぇだけだ」
「あ、お茶淹れました。どうぞ」
そこでミークが呑気にコップに注いだお茶をラミーに差し出す。ラミーはミークを一睨みしながら「何で私だけ敬語なのよ?」と質問する。
「いや、初対面だし年上なので。ノライは前から知ってるしバルバは、その……。ほら、色々やらかしたから」
「とにかく敬語要らないわよ。名前も呼び捨てで良いから」
「分かりま……、いや、分かった、ラミー」
言い直しながらミークは他の2人にもお茶を配る。因みに茶葉はミークが迷いの森で、アールグレイに似た茶葉が生えていたのを見つけたのを採取し乾燥した物だったりする。
「……美味しい」
「本当だ。しかも凄く良い香りだね」
「……」
3人それぞれお茶の美味さに驚いたり感動したりしながら、それでも熱いのでゆっくり味わいながら飲んでいる。
漸く落ち着いてきた3人だが、ミークは徐々に真顔になり何か考え込み始めた。ついには口を付けていた自身のコップを一旦下に置いた。その様子を怪訝に思ったバルバが声をかける。
「どうした? 何かあったのか?」
「今15階層までドローンが降りてるんだけど、ずっと魔物も魔族も居ない。入り口の時もっと上に居たと思うんだけど見当たらない。そもそもダンジョンって魔物の巣窟じゃなかったっけ?」
「ちょっと待て。もう15階層まで捜索出来てんのか?」
バルバが呆れてそう聞くと「まあね」と事も無げに答えるミーク。その返答に、はあ~、とバルバは大きな溜息を吐いた。
一方ラミーがミークの報告を聞いて顎に手を当て考え込む。
「既に15階層まで捜索しているって非常識よりも、魔物が一切居ないって事の方が気になるわ。普通は1階層でも結構居る筈なのに。魔素は相当濃く感じているけれど」
「その魔素はダンジョンコアだろ?」
「ダンジョンコア? ……ああ確か、ダンジョンの最下層にあるって言う、魔素が際限無く溢れ出てくる石だっけ?」
ミークが魔石屋で見た本の内容を思い出しそう言うと、バルバがそうだ、と答える。
「そのせいでダンジョン内の魔物はより強い力を得る事が出来る。で、様々な罠が発生するのも、そのコアがダンジョン内で作用するからだよな?」
魔法使いのラミーに同意を得る様にバルバが話しかけると「その通りよ」と答える。
「ダンジョン毎にその罠は変わるのだけれど。ここのダンジョンの場合、森の中だから植物に関する罠が殆どだと思うわ」
「成る程。だからさっきから沢山の枝が邪魔してたり、麻痺や毒と言った植物の罠があるんだ。ま、全部ドローンが消去してくれてるけど」
「……罠まで処理しちゃうんだ」
ミークの言葉に呆れたノライがつい言葉を零してしまう。他の2人もミークの規格外に未だ慣れず、もう何度目か分からない位呆気に取られ、そして皆一斉に溜息が溢れる。だが直ぐ、バルバが冷めたお茶を一気に飲み干し、「とりあえず向かってみるか」と言いながら立ち上がった。
「そうだね。寧ろ15階層まで魔物が一切居なくて罠も無いなら、楽に降りられるしね」
「でも、警戒は怠らない様にしないといけないわ」
ラミーの言葉に2人は頷いた。
※※※
4人はそれぞれの荷物を背負い、慎重にダンジョンを降りていく。ミークは先程生成した光の球とは別に、新たに造り出した光の球をプカプカと、入り口よりも光量を抑え4人の近くに浮遊させている。所々ドローンが罠を処理した跡を確認しつつ、やはり魔物が1匹も居ない事を不可解に思いながら。
それでも4人は、何が起こっても対処出来る様、周りを警戒しつつ、ゆっくり歩を進める。
「しかし本当に魔物居ねえな。そして罠も無い。小さな蜘蛛がうろちょろしてるだけ。こんな楽なダンジョン探索初めてだぜ」
「全くよ。ただ歩いているだけだし」
「しかも本来ダンジョン内って真っ暗だけど、ミークの不思議な白い球のお陰で辺りも良く見えるしね。持って来た魔石ランタン、出番も無く荷物になっちゃったな」
「そろそろ15階層につくよ」
ミークの言葉に3人は緊張感を漂わせ、一旦立ち止まる。
「もう15階層に着いたのね……。普通はここまで来るのに早くても3日かかるわよ。魔物や罠処理しながらだから。それはともかく、中の様子は分かるのかしら?」
ラミーに聞かれミークは14階層の途中、階段状になっている所の近くの壁に、15階層に居るドローンからの映像を左目で映し出した。
「中はこんな感じ。結構広いね。隅から隅まで調べてみたけど、魔物はやっぱり居ない。生き物と言えば小さな蜘蛛が居る位かな?」
「本当に不思議だね。ああ、ミークのその左目も、魔物が居ない事もどっちもね」
「ミークの不可解な能力はともかく、それならその15階層で休憩出来るんじゃ無いかしら?」
ラミーの提案を聞き、ミークは万全を期す為もう一度15階層を20機のドローン全てを用い隅々まで調査する。中は高さ30m幅100mはありそうな程広大。苔が地面の所々に貼り付いていて、ドローンが罠を焼き切った、植物の跡も見受けられる。その他は岩だらけの土の壁の、ただ無機質で大きな空洞だった。
そしてやはり魔物らしき反応は皆無。この距離なら、ミーク自身も左目のサーモグラフィを用い生体反応を確認してみるも、やはり魔物は一切居ない。
なのでミークは「やっぱり何も居ないから、この中で寝泊まりしよっか」と皆に提案した。
「おいおい。大丈夫なのかよ?」
「魔物居ないなら良いんじゃないかな? この先こんな風に魔物が居ない広い所って無いかも知れないし。そう考えたら一旦ここで一呼吸置いても良いと思うよ」
「まあ、休憩と言っても私達何もしてないのよね……」
ラミーが呆れながらそう言うと「じゃあ決まりだね」とミークが答えた。そして寝泊まりするなら虫も居ない方が良いだろう、と、ドローンに指示し中を這い回っている蜘蛛全てを焼却した。
「ドローンがずっと監視してるし、もし何かあっても対応できるから安心して良いよ。因みにドローン達、既に19階層まで行って確認してきてるけど、そこまでもずっと魔物居ない」
「先に19階層まで調べちまったってか……。ゴールドランクでさえ苦戦するってのに。それはともかくそこまでも魔物が居ないってのは益々おかしいな」
「ま、それについてはまた明日にでも調べましょう。私達一切何もしてないけれど、途方も無く気疲れしたわ」
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