隻腕のミーク ※近未来サイボーグ、SF技術を駆使し異世界のトラブルに立ち向かう

やまたけ

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面倒事がやってきた

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 ※※※

 ミークがオーガキングを討伐してから凡そ1ヶ月経ったとある日。

 ファリスの町へ長く続く舗装された一本道。そこを荷物一杯積まれた3台の荷馬車と、最後尾にやたら豪奢で目を引く馬車が闊歩している。

 先頭を走る馬には御者以外にもう1人男が隣に座っているが、どうも憔悴している様子。

 ふと、最後尾の扉がギイと開き、金髪の美男子が覗いたかと思うと、大声を出した。

「おいこら! もっと揺れない様走れねぇのか!」

「……」

 最後尾の馬車を操る御者はその大声に答えない。

「おら! 返事くらいしろ! 耳ねぇのかよ!」

 苛立ちを隠そうともせず、その美男子は益々大声を張り上げる。

「すみませんねえ。でもここは舗装されてますし大して揺れはしないと思うんですがねえ」

 丁寧な対応しているが、その御者のこめかみには青筋が薄っすら浮き出ている。どうやらかなり苛立っている模様。それもその筈。この男の不遜な態度は今に始まった事では無いからだ。

「ああ? 言い訳すんな! 人を丁寧に運ぶのがお前の仕事だろうが! そもそも既に遅れてんのは誰のせいだ?」

「それは、そちら様の準備が……」

「んだと?」

 つい抑えていた怒りが溢れて出てしまった。小さな声ながら本音が漏れてしまう御者。だがそれを聞き逃さなかった金髪の男は、傍らに立てかけていた剣を握り外に出ようとする。だがそれを「止めなさい」と、同乗している赤毛の女が止めた。

「御者殺してどうするの? 誰がこの馬車の御者やるのよ? 私は嫌よ?」

 窘められ金髪の男は「チッ」と舌打ちして扉を閉め、馬車内でドカっと座り直した。それを見た御者はホッとする。

「ったく、馬車って何でこうも揺れるんだ? さっきからケツが痛くて堪らねぇ」

「だから布団でも敷いて置けば良かったんでしょうに。その鎧だって脱いでいれば多少はマシなのに。助言聞かなかったあなたが悪いのよ」

「うるせぇ」

 不機嫌な金髪の男を横目に、赤毛の女は視線を車窓に移し、流れるのどかな風景を眺め小さい溜息を吐く。

「しかしまあ本当田舎よねぇ。ここへ帰ってくるの久々だけどうんざりするわ」

「そりゃあ辺境伯の領地の中の、更に辺境の町だから仕方ねぇだろ」

「盗賊の1つでも襲って来れば退屈しのぎ位にはなるのにそれさえも無いのね。魔物も全然襲って来ないし」

「日中は冒険者達が魔物狩りしてるってのもあって、余程の事がない限り襲って来ねぇらしいからな。盗賊は知らねぇ」

 今走っているのは土を固めただけとはいえ舗装はされている道。実は馬車の揺れはかなり改善されている。金髪は単に退屈しのぎで御者を罵っただけの様である。そんな後先考えない短気な金髪の男を若干蔑んだ目で見つめながら、赤毛の女が話題を変える。

「そんな辺鄙で平凡な町の傍にある森に、魔族が顕れたって本当かしらねぇ」

「つか、俺はそれよりゴールドランク級の冒険者が現れたって事の方が興味あるけどな」

「それも信じられない。ファリスは私の故郷だけど、そんな強い人間がいた記憶無いわよ。端の端にある町だから、部外者がやって来る可能性も無いだろうし」

「ま、その為に俺等ゴールドランクがわざわざ王都から遣わされたんだろ? 魔族の調査も含めて」

「行商の護衛もね。まあ、その依頼は辺境伯領で受けたんだけど。たまたま依頼が無かったからとは言え、こんな辺境の町に来るなんて。はあ……。ワイバーン狩る依頼受けとけば良かったわ」

「プラチナランクの冒険者がドラゴン討伐ついでにやるって言ってたあの依頼か? 早いもの勝ちだったから間に合わなかったんだよなあ。あ~あ。何であの時俺躊躇したんだろ? 討伐上手くいったら相当なお宝や素材が手に入ったのによ」

「ていうか、そろそろ着きそうなもんだけどまだかしら」

 赤毛の女がそう言うと、金髪の男はまたも馬車の扉を開け、「おら! まだ着かねぇのか!」と今度は先頭の馬車に向かって大声で怒鳴った。

 聞こえた御者が「何か言ってますけどどうします?」と隣の男に話しかけるが「放って置け。聞こえないフリしとけ」と指示を出し「了解」と御者は何食わぬ顔で手綱を握り直す。

 指示を出した男は「はあ……」と溜息を吐く。

「全く。何で依頼主の私がこんなに気を使わねばならんのだ? 大金を払ったと言うのに。確かに魔物も盗賊も現れないのはありがたいが、護衛どころか偉そうにしてるだけでなく悪態を吐くって……」

 この先頭の馬車の御者の隣に座る男、先程赤毛の女が語っていた護衛対象の行商である。今回は何やら高価な素材があると事前に聞いていたので、いい取引が出来るだろうと、出立前は久々のファリス訪問に心躍らせていた。

 護衛は他の冒険者に頼む予定だったのだが、このゴールドランク2人が別件で、ファリスに用事があるから、彼等の護衛依頼も受けてやって欲しいとギルドから頼まれそれを飲んだのだがこの有様。折角の良い気分が相当台無しになってしまっている。

「こんな事なら彼等に依頼しなければ良かった。商人である私とした事が金を無駄に使ってしまった。はあ……」

 またも出てしまう溜息。隣に座る御者は憐れみの視線をチラっと送るも直ぐに前を見直し、軽く馬に鞭を振るった。

 ※※※

「ブヒヒィー!」

 額から1本角が生えた猪型の魔物は、何故自分が見つかったのか訳も分からず、ただ只管逃げ惑っている。

 逃げ足には自信がある。これまで何度も狩られそうになった所で逃げ切ってきた。よって他の仲間より長生きした事もあって、背の高さは2m、体の長さは5m程にまで成長していた。

 そんなでかい図体になってもすばしっこさは若い奴らよりも自信がある。実際巨体に似合わない速度で、今も枝や木が生い茂るこの障害物の多い、迷いの森を全速力で駆ける事が出来ている。

 それなのに、何であの人間を引き離す事が出来ないのか? 何故徐々に距離を縮められているのか? 焦りながらもただただ必死に逃げる、額に大きな1本角がある猪型の生き物。

 それは一角猪という魔物。その肉は頬がとろけ落ちてしまうと言われる程とても美味なので、とてもとても人気のある食材、もとい獲物である。

 本来夜行性で日中は迷いの森の中に潜み、夕闇と共に活動を始める為、冒険者が一角猪を狙う場合、基本闇の森の中で狩るのが一般的だが、やはりそんな状況下で狩るのは相当難しい。それはシルバーランクの冒険者でさえ困難と言われている。その希少性も相まって、一角猪はとても高価に取引される魔物である。

 だが、その夜行性である筈の一角猪が、白昼の今の時間姿を顕にし必死に逃げている。

 それを追うのは黒髪の超絶美女。枝や葉が生い茂る障害物の多いこの森の中を事も無さ気に追いかけて来る。その距離はどんどん縮まっていく。一角猪は決して遅く無いのに。

「ブ、ブヒヒイー!」

 そもそもどうして見つかった? 普段通り隠れていたというのに。何故か隠れていた場所が見つかり襲って来たあの人間の女に、一角猪は戸惑いと恐れを同時に抱きながらも必死に逃げる。

 何処まで引き離した? 気になり振り返って見てみるも、とうとう手を伸ばせば届く位までの距離までつめられていた。これはもう振り切れない。そう悟った一角猪は、キキキー、と土煙を上げ立ち止まる。そして踵を返し向き直ると、ブフン、と鼻から荒い息を吐き出し、ガッガッ、と前傾姿勢で構え前足で地面を掻いた。

「ん? 諦めた?」

 いや、その雰囲気からして戦おうという意思の表れだろう。その決断も確かに間違いではない。鬼ごっこでは決して勝てないだろうから。

「ま、こっちとしちゃ追いかけっこしなくて済むのは助かるね」

「ブヒヒヒィーーー!!」

 ミークが身構えるその前に、一角猪は思い切り地面を蹴り、決死の覚悟で自慢の角を突き出し、これまた途轍も無い速さで黒髪の美女に突撃した。

 ※※※

「ふいー。大物ゲット」

 ほくそ笑みながら目の前で事切れた一角猪を見下ろすミーク。これから食材となる肉の切り取りと素材の採取をやらねばならないが、勿論その方法は事前にトレースしているので分かっている。

「こいつの肉が本当美味しいんだよね。前にネミルの家で食べた時、絶対また食べなきゃって思っちゃったもん」

 額に穴の空いた、大きな肉塊と化したその亡骸が、ミークが自身の身体から切り離した左腕が後ろ足を掴んで釣り上げる。そして近くにある大木まで運び、ポシェットに入っている縄を右手で取り出し、大きな枝に括り付けた。

「しかし魔素を感知出来るって便利だよね。こうやって隠れてる魔物まで見つけられるし」

 ミークの言う通り、一角猪を見つけたのは、迷いの森をサーチし魔素を感知出来たからである。

「さて。じゃあ作業よろしく」

 脳内で了解、とAIの返事が聞こえた後、身体から離れた左腕の指先から細いビームが発せられ、それが10cm程度で止まり、レーザーナイフとなって早速解体を開始した。

 ミークは近くの草むらに腰を下ろし、ポシェットから水の魔石を取り出しあーん、と口を上へ開いて魔石を口の傍に持って行き、その石から溢れる水で喉を潤した。

 彼女がこの世界に転生してそろそろ1ヶ月。その間様々な依頼をこなし冒険者家業も慣れてきた。

 約1ヶ月前に討伐したオーガキングについて、オルトロスの時同様、ファリスに住む全員はまたも驚愕した。またもそれを成したのは魔法が使えない超絶美女。

 この世界、魔法が使えない女はまず冒険者になれない。身体能力が男に比べ格段に低いからだ。もし体力や戦闘能力に自信があっても、女となれば性的な理由で別の危険も伴う為、まず女が冒険者になろうとはしないのが通例である。だがミークは魔法が使えないだけでなくその美貌を伴いながらも、屈強な男達をも凌駕する圧倒的な力を持つ特殊な人間としてファリスの人達から認識されている事もあり、そう云うこの世界の常識は通用しない。寧ろ皆、ミークに対しては畏敬の念さえ持っていた。

 そしてファリスに住む殆どは、この特異な能力を持つ超絶美女が、とても思いやりのある心優しい人間だと言う事もこの1ヶ月で既に知っている。

 なので今では気さくに話しかけたり、時には冗談を言い合ったり、皆ミークをファリスの町の一員だと思って接していた。そんなファリスの人達の心遣いが嬉しいミークも、そんな関係を心地良く思っていた。

 正直ミークはファリスをとても気に入っている。ネミルという仲のいい友達もいるし、何より町の人達殆どが良い人達で、ほぼ毎日こうやって狩りをしながら気楽な、平和な時を過ごす事が出来ているから。

「でもなあ……。この世界の色んなとこに行ってみたい気持ちもあるんだよなあ」

 魔石屋で見た世界地図。確かにここファリスは相当辺鄙な場所だった。ここよりかなり遠方にある、中心地である王都には沢山の人が集い活気に溢れていると文献には書いてあった。そしてファリスと正反対側には帝国という別の国が存在しているとの事。他にも地図上で言う東側には誰も踏破した事が無いという、ドラゴンが棲まう山があるらしい。

「折角冒険者なんだもん。やっぱ冒険してみたいよ」

 まさにファンタジーの中にいるような不思議な世界。興味をそそられるのは仕方無いだろう。ミークは水の魔石をポシェットに仕舞い、何となく木陰から覗く青い空を見上げてみる。ピュロロー、といつも聞こえる鳥の鳴き声。そういや鳴き声はよく聞くけど姿は見た事無いなあ、とふと思う。

「この魔石と良い、色んな不思議がこの世界にはある。だからもっとそういうの見てみたんだよね」

 でも、この町の人達とお別れしようとすると、きっととても寂しく思うだろう。

「だけど……。この世界には望仁は居ない。何処行ってもずっと胸の奥の虚しさは埋まらない。だからきっと、ファリスを出て行っても平気、きっとそう」

 空を見上げそんな事を考えていると、ふわあ~、と大きな欠伸が出た。解体作業はもう暫くかかりそう。ミークは左腕がない身体を大木に預け、一休みする事にした。

 ※※※

 今日も門番をしているリケルとカイト。午前中にミークが迷いの森に向かう際ここを通ったが、2人は「いってらっしゃい」と言うだけでそれ以上は声をかけなかった。いや、かけられなかった。

 ミークはオルトロスどころかオーガキングまでも倒してしまった。それを知った2人は自分達がとても情けなく思えてしまった。自分達には絶対倒せない強力な魔物。それを1人で倒してしまう美女。町を守る警備隊に所属しているので、戦う能力は一般人より上だという自覚はある。それでも到底敵わないミークに対して、これ以上お近づきになろうとアプローチするのが、とても虚しく感じたのである。

 それでもこの門を通り迷いの森に1人歩いて向かうミークの、さらりと背中越しに流れる黒髪と整ったプロポーションを目で追ってしまう2人。あれだけの美貌はそうそう居ないので仕方無いのだが。

 そして今日も2人は揃って「「はあ~」」と溜息を吐くのだった。

 退屈な門番。夕方まで基本誰もやって来ない。ピュロロ~、と遠くで鳥が鳴くのを聞きながら、白い雲が流れる青い空を眺める平和な1日が今日も始まった。

 約1ヶ月前も同じ様に退屈を持て余していたのだが、あの時は違った。この世のものとは思えない美貌の、この世界の常識を知らない不思議な、黒髪の女性が昼頃に現れたからだ。

 あんな出来事到底起こらない。今日も今日とて冒険者が戻ってくる夕方まで退屈だろうと思っていた2人。だが、遠くから複数の馬の足音と馬車の音が聞こえてきた。

「カイト、聞こえるか?」

「ああ。でもこれ、多分行商だろうな」

 リケルの答えにそうだな、と返事しつつ一応姿勢を正す2人。そして目視出来る距離まで近づいて来たその馬車の列に2人はやっぱり、と思ったと同時に、最後尾のやたら豪華で派手な見慣れない馬車を見つけると、2人は「?」と揃って首を傾げた。

「何だあれ? 初めて見たぞ?」

「本当だ。町長が馬車でも購入するのかな?」

 先頭馬車の馬がヒヒーンと嘶き、2人の目の前にまで来て停まる。そして御者の隣に座っていた口髭の、赤いベレー帽を被った灰色髪の中肉中背の中年男性が降りてきて、「やあこんにちは。行商の為やって来た商人のイドリスです」とベレー帽を脱ぎ2人に頭を下げた。

「こんにちは。ようこそファリスへ」

「では商人である身分の証明書の提示をお願いします」

 かしこまりました、とイドリスと名乗った中年男性はベレー帽を被り直し、1枚束になっている紙を広げカイトに手渡した。

「辺境伯領からいらっしゃったんですか。遠路遥々大変でしたね」

 記載された内容確認しながらカイトはそう話しかける。

「いえ。この舗装された道に出てからは、魔物も盗賊も一切現れませんでしたから楽でしたよ」

 中年男性は微笑みを返す。そしてカイトは紙を元の束に戻して手渡した。

「そういや護衛も無しで来られたんですか?」

 馬車の周辺を確認していたリケルが疑問に思いそう質問すると「いやそれが……」と何やら気不味そうな顔をする行商イドリス。すると最後尾の豪華な馬車から、全身眩く輝く銀色の鎧に身を包んだ短い金髪の美丈夫と、紺色のローブに同色の膝丈スカート、茶色ブーツを身に纏った赤毛の美女が降りて前方の馬車辺りまでやって来た。

「はあ~あ。漸く着いたかよ。ったく田舎過ぎんだろ。遠過ぎるし」

「あなたはずっと悪態しか吐かないのね。いい加減聞いてる方も鬱陶しいんだけど」

「んだと? それ俺様に言ってんのか? 俺様に歯向かうってのか?」

 喧嘩腰にやや怒気を孕みながら高圧的な態度の金髪の男。肩に担いだ剣を強く握る。一方、攻撃を仕掛けようかと凄む金髪に対し、全く怯む事なく睨みを返しながら、赤毛の女は言葉を返す。

「あなた以外にそうやってブツブツ言ってる人居て? と言うか、もし私達が戦ったら、あなたも無事じゃないって分かる位には馬鹿じゃないでしょ」

「……チッ」

 赤毛の美女の凄んだ眼差しを見た短い金髪の美丈夫は、それ以上反論を止め殺気を霧散させる。そんなやり取りを目の前でしているのを見ていた2人は、彼女を見て一瞬呆気にとられるも直ぐハッとなる。

「もしかして……。ラミー? ラミーなのか?」

「そうよ? ……ああ、カイトにリケルね。久しぶり。あなた達相変わらず芋臭いわよねえ」

「う、煩いな! てかラミー戻って来たんだ」

「ジャミーさんとあんな大喧嘩して二度と戻らない、とか言ってたのにな」

 思い出した様に語るカイトに、ラミーと呼ばれた赤毛の美女は顔を急に真っ赤にする。

「煩い! 良くもまあそんな昔の話覚えてるわね! ……とにかく。今回王都から依頼があって渋々来たのよ。私がここファリス出身ってのもあってね」

「成る程。じゃあラミーは王都から来て、途中辺境伯領に立ち寄って、そこからこのイドリスさんの護衛を引き受けてたのか」

 そう会話しているリケルとカイト、そしてラミーの3人の間に、短い金髪の男が割って入る。

「もう昔話に花咲かせんのは終わりにしろ。こっちは長旅で疲れてんだ。さっさとギルドに案内しろ」

「……えらく高圧的だが、あんたは?」

「俺か? 俺様はゴールドランクのバルバだ。もうすぐプラチナランクになる予定の、お前ら弱者とは大違いの圧倒的強者だ。覚えとけ」

 剣を片手に担ぎ横柄な態度でバルバと名乗った短い金髪の美丈夫に、2人は苛立ちながらも商人を含め町の中へ誘った。

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