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何やら揉め事
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※※※
リケルがギルドの中に入ると、とある人物が目に入り「ゲッ!」と声を上げてしまった。
「おいおいリケルじゃねーか。お前今日門番だろ? こんな昼間に何やってんだ?」
髭面だが頭は綺麗に剃り上がっている、身長2mはあろうかという巨漢の男が、リケルに凄みながら絡んできた。
……何でゴルガがこの時間に居るんだよ。こいつダンジョンに潜ってる筈だろ?
「え、えーっと。ゴルガこそ何でこんな昼間っから居るんだ? 冒険者はこの時間殆ど居ない筈だろ?」
愛想笑いをしながらリケルがそう返すと、ゴルガと呼ばれた大男はむんずとリケルの胸ぐらを掴み顔を近づけ睨む。
「質問してんのはこっちだ。お前まさか、仕事サボってんじゃねーだろうな?」
「ち、違う! ちゃんと時間まで勤務してた! 俺の勤務時間はもう終わってるんだよ!」
「ほーお? で、警備隊のお前がギルドに何の用だ? 冒険者でも無いのによお」
「ちょ、ちょっと話があって」
と、胸ぐらを掴まれつつそう答えながら受付の方を見るが、丁度昼時だからだろうか、受付窓には誰も居ない。
……そうか。ギルドに人が集まるのは朝の時間で今は受付も昼休憩してるのか。しまった。今来ても無駄だったじゃないか。
未だ胸ぐらを掴まれつつ心のなかで後悔ながら、このゴルガからどう逃れようか思い悩むリケル。
自分を見ず誰も居ない受付カウンターに目を向けているリケルに、若干苛立ったゴルガと呼ばれた男はリケルに話しかける。
「てかお前ら警備隊は町守ってるだけで町長から安定した給料貰ってんだろ? 冒険者ギルドに用事があるってどういう事だよ? 大体何で町長はお前みたいな弱っちい奴らばかり雇いやがるんだ? 俺様みたいな強い奴を雇わねーんだよ? 前も直談判しようと町長の家行ったのに門前払いしやがるしよ」
「……その素行のせいだろう?」
つい本音が出てしまったリケルの胸ぐらをぐいと更に掴み上げ、ほぼゼロ距離で顔を近づけ睨みつけるゴルガ。
「ああ? てめぇ今何て言った?」
言ってしまったものは仕方ない。リケルも警備隊として普段から町を守っている意地がある。覚悟を決めて言葉を続ける。
「言葉通りだよ。いくらゴルガが強くても、警備隊になれないのは、今みたいにこうやって弱い者に手を出したり、普段から偉そうにしている。そういう態度が問題だからだよ」
警備隊は町の中に魔物が入って来ない様入り口を守っていたり、町の中で起こるゴタゴタや犯罪を取り締まるのが主な仕事。言わば警察の様な組織である。そしてこの町は高い塀で囲まれている為、町の中に魔物が入ってくる事はまず無い。入り口は警備隊が門番として昼夜監視しているが、これまで魔物が入り口まで来たという話は、少なくともリケルが生まれ育った間は聞いた事がない。そして警備隊は余程の事が無い限り、町の外で魔物と戦う事は殆ど無いので、ゴルガの様な冒険者みたく、外で強い魔物と命懸けで戦う事もまず無い。
普段武器を使った戦闘訓練は欠かさず行ってはいるが、ゴルガ達冒険者は町の外でもっと強い魔物と戦う事もあるので、どうしても一般的な警備隊は冒険者に戦闘力で敵わないのが殆どである。
そして冒険者の中でもランクが高いゴルガが、リケルを見下していても仕方が無い。
そんなリケルから真実を告げられ、ゴルガはこめかみに青筋を立て激高する。
「何だとぉ~!」と激昂したゴルガは、そのままリケルをギルド入口近くの壁に投げつけた。
「うわああああ!!」
叫びながらリケルが飛んでいく。そして硬い木で出来ている筈の壁にリケルは激突、そのままゴバーンと大きな音を立て破壊され、リケルは勢いそのままに外に放り出された。
※※※
のっしのっしと壊れた壁の中からゴルガが出てくる。広場の真ん中には投げ飛ばされたリケルが、未だ吐血して蹲っている。
「どうしたの? 大丈夫?」
突然の事に驚きながらも、リケルを気遣い背中を擦るミーク。周りに居た人々も何があった? とわらわら遠巻きに集まってきた。そしてゴルガはミークに気付くと、ニヤリと嫌らしい笑みを浮かべる。
「おいリケル。そのいい女は誰だ? まさかお前の女、って、そんな訳無いわなあ?」
「彼の身体をスキャンして。破損部分は?」
ミークはゴルガを無視し小声でAIに話しかけ、周りに気付かれ無い様注意しながら、一旦黒茶色にしていた左目を元の紅い瞳に戻し、リケルの身体をスキャンした。
ーー肋骨が2本損傷し骨が肺に刺さっています。このまま放置すると死亡する可能性78%。応急処置不可ーー
「おい女。お前程の美人この町で見た事ねーが、他所から来たのか?」
ニタニタ笑いながらゴルガがミークに話しかける。ミークは直ぐに答えず、苦しそうに息をするリケルをそっと地面に寝かせ、左目を黒茶色に戻してから立ち上がりスッと冷たい目でゴルガを見る。
「何でこんな事したの?」
怒りを湛えたミークの表情。その感情には触れずゴルガは「へえ~」と顎髭を触りながら益々ニヤける。
「正面から見ると益々いい女だな。スタイルも完璧ときた。どういうきっかけでリケルと知り合ったか知らねーが、まあ良い。俺の女になれ」
「ふざけんな」
「……あ?」
「ふざけんなっ言ってんの。あんたみたいなブッサイク、お断りに決まってる」
ミークが売り言葉に買い言葉と喧嘩腰で答えると、遠巻きに見ていた1人が慌てて大声で声をかける。
「お、おいあんた! 逆らわない方が良いって! あいつは暴君のゴルガ。冒険者でこの町じゃ珍しいブロンズランクの強者だ! 機嫌を損ねない方がいい!」
……ブロンズランク? 冒険者ってランクあるんだ。でもそんな事どうでも良い。
「でも、たかが人間じゃん。大した事無い」
核兵器の方が余程怖いっての。地球じゃ核ミサイルを撃墜したりドローンからのレーザービームをくぐり抜けたりしてたんだから。と、ミークは心の中で呟く。
そうこうしていると、ゴフ、と仰向けで寝かせたリケルがまたも吐血した。早く治療しなければならない。
流石にこの世界にも病院の様な施設はあるだろう、と希望的観測を持ちながら、さっさと目の前のブッサイクを放置して医療施設を探したいミーク。
一方ゴルガは、ミークの態度に一瞬呆れるも直ぐに「ガッハハハハ!」と大笑いする。
「おいおいお前、そんな細っこいのに俺が大した事無いだって? ……まさか魔法が使えるのか?」
「魔法なんて使えない。でもあんたくらい余裕で倒せるよ」
さも当たり前の事を言う様にミークがそう話すと、ゴルガは益々大笑いする。
「ガハハハハハハ!! 俺を倒せるだって? いくら何でも無理があるだろ! ……じゃあ俺と勝負しろ。勝ったらお前は俺の女になれ」
「じゃあ私が勝ったらあんたはリケルに謝りなさい」
ずっと不遜な態度のミークに、若干苛立ち始めたゴルガはこめかみに青筋を立てる。
「てめえ……。いい女だからって調子に乗んなよ? ま、骨の1本や2本折れてもポーションで治してやる。後悔すんなよ?」
ミークは眉をピクリ、と上げ「折れた骨がポーション? とやらで治せる?」と訝しむ。
「お前ポーションも知らねぇのかよ! 何にせよこれで終わりだ!」
そう叫びながら、ゴルガは巨体の割に素早い動きでミークに一気に詰め寄り、「悪く思うなよ!」と言うと同時に、脇腹めがけて思い切り拳をぶち当てた。
だが、
「……へ?」
ミークの細い左腕が、その拳をがっしり掴み脇腹には届かなかった。しかも華奢なミークがピクリとも動かない。まるで巨岩を殴った様な無機質な感覚に、ゴルガは呆気に取られた顔をする。
「は? あれ? 動かねぇ?」
しかも打ちつけた右拳を引き離そうとするもびくともしない。タラリ、とゴルガの額から汗が流れる。
「クッ! こ、このっ!」
今度は空いていた左拳でミークの顔面を思い切り殴りかかる。が、それより早く、ミークは掴んでいた右拳を上にグイ、と上にゴルガごと持ち上げ、そしてそのままギルドの空いた壁の穴へブン、と高速で投げつけた。
「ぐああああーー!!」
飛んでいく巨体。少ししてギルドの中からドシーン、と大きなぶつかる音が聞こえてきた。
「……うそ?」「あ、あの暴君ゴルガが?」「あんな華奢な女の子に投げ飛ばされた?」「しかもあの女の子、汗も掻いてないぜ?」
遠巻きに見ていた野次馬達は、皆呆然としている。
一方のミークは、ゴルガの飛んで行った先を一目見てからリケルの元へ駆け寄り、そしてまた左目を紅く戻し再度スキャンする。
「ああ……。鼓動が遅くなってる。失血も多い」
……さっきあのブッサイク、ポーション? で骨が治せる、とか言ってたよね? と思い出しながら、野次馬達にそのポーションとやらをどうやって入手するか聞こうと声を上げようとすると、
「何やってるんですか!」
と、ギルドの大きな穴から、女性の怒鳴り声が聞こえてきた。
リケルがギルドの中に入ると、とある人物が目に入り「ゲッ!」と声を上げてしまった。
「おいおいリケルじゃねーか。お前今日門番だろ? こんな昼間に何やってんだ?」
髭面だが頭は綺麗に剃り上がっている、身長2mはあろうかという巨漢の男が、リケルに凄みながら絡んできた。
……何でゴルガがこの時間に居るんだよ。こいつダンジョンに潜ってる筈だろ?
「え、えーっと。ゴルガこそ何でこんな昼間っから居るんだ? 冒険者はこの時間殆ど居ない筈だろ?」
愛想笑いをしながらリケルがそう返すと、ゴルガと呼ばれた大男はむんずとリケルの胸ぐらを掴み顔を近づけ睨む。
「質問してんのはこっちだ。お前まさか、仕事サボってんじゃねーだろうな?」
「ち、違う! ちゃんと時間まで勤務してた! 俺の勤務時間はもう終わってるんだよ!」
「ほーお? で、警備隊のお前がギルドに何の用だ? 冒険者でも無いのによお」
「ちょ、ちょっと話があって」
と、胸ぐらを掴まれつつそう答えながら受付の方を見るが、丁度昼時だからだろうか、受付窓には誰も居ない。
……そうか。ギルドに人が集まるのは朝の時間で今は受付も昼休憩してるのか。しまった。今来ても無駄だったじゃないか。
未だ胸ぐらを掴まれつつ心のなかで後悔ながら、このゴルガからどう逃れようか思い悩むリケル。
自分を見ず誰も居ない受付カウンターに目を向けているリケルに、若干苛立ったゴルガと呼ばれた男はリケルに話しかける。
「てかお前ら警備隊は町守ってるだけで町長から安定した給料貰ってんだろ? 冒険者ギルドに用事があるってどういう事だよ? 大体何で町長はお前みたいな弱っちい奴らばかり雇いやがるんだ? 俺様みたいな強い奴を雇わねーんだよ? 前も直談判しようと町長の家行ったのに門前払いしやがるしよ」
「……その素行のせいだろう?」
つい本音が出てしまったリケルの胸ぐらをぐいと更に掴み上げ、ほぼゼロ距離で顔を近づけ睨みつけるゴルガ。
「ああ? てめぇ今何て言った?」
言ってしまったものは仕方ない。リケルも警備隊として普段から町を守っている意地がある。覚悟を決めて言葉を続ける。
「言葉通りだよ。いくらゴルガが強くても、警備隊になれないのは、今みたいにこうやって弱い者に手を出したり、普段から偉そうにしている。そういう態度が問題だからだよ」
警備隊は町の中に魔物が入って来ない様入り口を守っていたり、町の中で起こるゴタゴタや犯罪を取り締まるのが主な仕事。言わば警察の様な組織である。そしてこの町は高い塀で囲まれている為、町の中に魔物が入ってくる事はまず無い。入り口は警備隊が門番として昼夜監視しているが、これまで魔物が入り口まで来たという話は、少なくともリケルが生まれ育った間は聞いた事がない。そして警備隊は余程の事が無い限り、町の外で魔物と戦う事は殆ど無いので、ゴルガの様な冒険者みたく、外で強い魔物と命懸けで戦う事もまず無い。
普段武器を使った戦闘訓練は欠かさず行ってはいるが、ゴルガ達冒険者は町の外でもっと強い魔物と戦う事もあるので、どうしても一般的な警備隊は冒険者に戦闘力で敵わないのが殆どである。
そして冒険者の中でもランクが高いゴルガが、リケルを見下していても仕方が無い。
そんなリケルから真実を告げられ、ゴルガはこめかみに青筋を立て激高する。
「何だとぉ~!」と激昂したゴルガは、そのままリケルをギルド入口近くの壁に投げつけた。
「うわああああ!!」
叫びながらリケルが飛んでいく。そして硬い木で出来ている筈の壁にリケルは激突、そのままゴバーンと大きな音を立て破壊され、リケルは勢いそのままに外に放り出された。
※※※
のっしのっしと壊れた壁の中からゴルガが出てくる。広場の真ん中には投げ飛ばされたリケルが、未だ吐血して蹲っている。
「どうしたの? 大丈夫?」
突然の事に驚きながらも、リケルを気遣い背中を擦るミーク。周りに居た人々も何があった? とわらわら遠巻きに集まってきた。そしてゴルガはミークに気付くと、ニヤリと嫌らしい笑みを浮かべる。
「おいリケル。そのいい女は誰だ? まさかお前の女、って、そんな訳無いわなあ?」
「彼の身体をスキャンして。破損部分は?」
ミークはゴルガを無視し小声でAIに話しかけ、周りに気付かれ無い様注意しながら、一旦黒茶色にしていた左目を元の紅い瞳に戻し、リケルの身体をスキャンした。
ーー肋骨が2本損傷し骨が肺に刺さっています。このまま放置すると死亡する可能性78%。応急処置不可ーー
「おい女。お前程の美人この町で見た事ねーが、他所から来たのか?」
ニタニタ笑いながらゴルガがミークに話しかける。ミークは直ぐに答えず、苦しそうに息をするリケルをそっと地面に寝かせ、左目を黒茶色に戻してから立ち上がりスッと冷たい目でゴルガを見る。
「何でこんな事したの?」
怒りを湛えたミークの表情。その感情には触れずゴルガは「へえ~」と顎髭を触りながら益々ニヤける。
「正面から見ると益々いい女だな。スタイルも完璧ときた。どういうきっかけでリケルと知り合ったか知らねーが、まあ良い。俺の女になれ」
「ふざけんな」
「……あ?」
「ふざけんなっ言ってんの。あんたみたいなブッサイク、お断りに決まってる」
ミークが売り言葉に買い言葉と喧嘩腰で答えると、遠巻きに見ていた1人が慌てて大声で声をかける。
「お、おいあんた! 逆らわない方が良いって! あいつは暴君のゴルガ。冒険者でこの町じゃ珍しいブロンズランクの強者だ! 機嫌を損ねない方がいい!」
……ブロンズランク? 冒険者ってランクあるんだ。でもそんな事どうでも良い。
「でも、たかが人間じゃん。大した事無い」
核兵器の方が余程怖いっての。地球じゃ核ミサイルを撃墜したりドローンからのレーザービームをくぐり抜けたりしてたんだから。と、ミークは心の中で呟く。
そうこうしていると、ゴフ、と仰向けで寝かせたリケルがまたも吐血した。早く治療しなければならない。
流石にこの世界にも病院の様な施設はあるだろう、と希望的観測を持ちながら、さっさと目の前のブッサイクを放置して医療施設を探したいミーク。
一方ゴルガは、ミークの態度に一瞬呆れるも直ぐに「ガッハハハハ!」と大笑いする。
「おいおいお前、そんな細っこいのに俺が大した事無いだって? ……まさか魔法が使えるのか?」
「魔法なんて使えない。でもあんたくらい余裕で倒せるよ」
さも当たり前の事を言う様にミークがそう話すと、ゴルガは益々大笑いする。
「ガハハハハハハ!! 俺を倒せるだって? いくら何でも無理があるだろ! ……じゃあ俺と勝負しろ。勝ったらお前は俺の女になれ」
「じゃあ私が勝ったらあんたはリケルに謝りなさい」
ずっと不遜な態度のミークに、若干苛立ち始めたゴルガはこめかみに青筋を立てる。
「てめえ……。いい女だからって調子に乗んなよ? ま、骨の1本や2本折れてもポーションで治してやる。後悔すんなよ?」
ミークは眉をピクリ、と上げ「折れた骨がポーション? とやらで治せる?」と訝しむ。
「お前ポーションも知らねぇのかよ! 何にせよこれで終わりだ!」
そう叫びながら、ゴルガは巨体の割に素早い動きでミークに一気に詰め寄り、「悪く思うなよ!」と言うと同時に、脇腹めがけて思い切り拳をぶち当てた。
だが、
「……へ?」
ミークの細い左腕が、その拳をがっしり掴み脇腹には届かなかった。しかも華奢なミークがピクリとも動かない。まるで巨岩を殴った様な無機質な感覚に、ゴルガは呆気に取られた顔をする。
「は? あれ? 動かねぇ?」
しかも打ちつけた右拳を引き離そうとするもびくともしない。タラリ、とゴルガの額から汗が流れる。
「クッ! こ、このっ!」
今度は空いていた左拳でミークの顔面を思い切り殴りかかる。が、それより早く、ミークは掴んでいた右拳を上にグイ、と上にゴルガごと持ち上げ、そしてそのままギルドの空いた壁の穴へブン、と高速で投げつけた。
「ぐああああーー!!」
飛んでいく巨体。少ししてギルドの中からドシーン、と大きなぶつかる音が聞こえてきた。
「……うそ?」「あ、あの暴君ゴルガが?」「あんな華奢な女の子に投げ飛ばされた?」「しかもあの女の子、汗も掻いてないぜ?」
遠巻きに見ていた野次馬達は、皆呆然としている。
一方のミークは、ゴルガの飛んで行った先を一目見てからリケルの元へ駆け寄り、そしてまた左目を紅く戻し再度スキャンする。
「ああ……。鼓動が遅くなってる。失血も多い」
……さっきあのブッサイク、ポーション? で骨が治せる、とか言ってたよね? と思い出しながら、野次馬達にそのポーションとやらをどうやって入手するか聞こうと声を上げようとすると、
「何やってるんですか!」
と、ギルドの大きな穴から、女性の怒鳴り声が聞こえてきた。
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