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再会
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青を赤と呼ぶがごとく、ネズミがネコを追いかけるがごとく、天地がひっくり返るがごとく。
それはあり得ないとされていた。
それは、ある二人の出会いから始まった。
二人は伝説の山の、その奥深くで出会う。片方は死にかけており、片方はそれにちょっとした興味を持っていた。
キシキシと擦れる音を奏でながら死にかけに近づき、心の赴くまま、それを助ける。
死にかけはその奇跡を身に受け山を下り、五体満足なことを周りに喜ばれながら、同時に不思議がられもした。自身も不思議に思う。
伝説の水晶竜が棲む山から、どうやって帰ってこれたのか。冒険者を生業としていた彼は、自身の身に起こったことを把握できていなかった。
意識が朧なままに、その水晶竜の背に乗せられ、山の入り口に下ろされたのだから。
それはともかくとして、無事なことを周りは祝福した。あついあつい、祝福を受けた。
しかし彼は、その祝福を受け取りながらも腑に落ちない思いでいた。
理解できないことはとことん追求したくなるのが、彼の性であった。
彼はまた、自身が死にかけた山へ上ることを決意した。
そして彼らは、再び出会う。
それはあり得ないとされていた。
それは、ある二人の出会いから始まった。
二人は伝説の山の、その奥深くで出会う。片方は死にかけており、片方はそれにちょっとした興味を持っていた。
キシキシと擦れる音を奏でながら死にかけに近づき、心の赴くまま、それを助ける。
死にかけはその奇跡を身に受け山を下り、五体満足なことを周りに喜ばれながら、同時に不思議がられもした。自身も不思議に思う。
伝説の水晶竜が棲む山から、どうやって帰ってこれたのか。冒険者を生業としていた彼は、自身の身に起こったことを把握できていなかった。
意識が朧なままに、その水晶竜の背に乗せられ、山の入り口に下ろされたのだから。
それはともかくとして、無事なことを周りは祝福した。あついあつい、祝福を受けた。
しかし彼は、その祝福を受け取りながらも腑に落ちない思いでいた。
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彼はまた、自身が死にかけた山へ上ることを決意した。
そして彼らは、再び出会う。
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