14 / 19
第二章 師匠と弟子
8 シャルプの過去-2
しおりを挟む
領主は考えを巡らせる。
『兎に角今は、あの悪魔を』
どうにかしなければ、生きた心地がしない。
棄てる? 今更? しかし、棄てたところで生き延びるように思えてならない。
アレが生き延びれば、どうなるか。
化け物がより化け物らしくなり、いつか自分に復讐する。災厄を齎す。
怯えきった領主はそこまで思考を巡らせて、一つ、思いつく。
『そうだ。いっその事、あの“贄”に』
領地が使い物にならなくなってきたからと仕入れた、あの“呪具”の贄に。
山から溢れる生命力を引き抜いて痩せた畑にばらまく為の、その呪わしい道具の動力源は『生き血』だった。何の生き血でも良いとは言われたが、人間のものが一番効いた。
それは実践もして、確かめた。
『そう、それだ!』
絞り尽くした領地に、手っ取り早く恵みを齎す。その上忌まわしいモノも居なくなる。
呪具は使うものを呪うとされたが、元々幾つか呪具には手を出し、今も生きていた。そんな慢心と、呪具よりもあの化け物への恐怖が勝ったのだ。
『領地と領民のためなのだよ』
人身御供だと、シャルプには伝えられた。
『承知致しました』
シャルプはそれを受け入れた。
死ぬ事も、人身御供ではない事も、けれど領地の恵みにはなる事も、推測できる全てを受け入れた。
それはものの見事に、周りの人間の恐怖を助長させた。
シャルプはただ、頼られた事が嬉しくて精一杯の事をしようとしただけなのに。
この中に、と言われる前に、自ら呪具に入る。絶句する周りなど、気にも留めない。
『……っ』
使用人が、震える手で扉を閉じる。一拍して呪具が動き出した。
そこは暗くて、痛くて、やっぱり怖くて。
死ぬ事はやはり恐ろしいのだと、己の血を浴びながらシャルプは気付く。しかし、叫んだりはしなかった。しても意味などないと理解していた。
それよりも。意識を失う直前に頭に浮かんだ事。
(……魔法使いに、)
今まで生きてきた中で唯一、煌めいていた記憶。
それは、自身が思うより強く──
◇◇◇◇◇
呪具が稼働し、幾ばくかもせずにそれは起きた。
『なっ……?!』
呪具が中から光り出す。光は強く、まるでこちらを威嚇するように揺らめいた。
『一体、何が……』
皆恐ろしくて、その場から動けなかった。
そうでなくとも呪具であるから、近付きたいと思う者などいなかった。
呪具が停止し、光が収まり、使用人は恐る恐る扉を開ける。
そこにあるはずのモノを、回収しなければならないと。
『……ひぃ!』
けれど子供の遺骸など、その狭い空間のどこにも無く。
妾の産んだ忌み子は、忽然と姿を消した。自身の真っ赤な血糊を残して。
◇◇◇◇◇
この一件は領主の頭を痛めさせた。
呪具は作動したが、死んだのかどうかも定かでない。それがまた不気味だった。
使用人達は怯えきった様子で『やはり色混じりは化け物だ』『災いが起こる』などと言葉を交わし、領主の苛立ちを助長させてくる。
精神が疲弊した領主は、騒ぎ立てる者達を“贄”とする事で、生活に静寂と平穏を取り戻していった。
そしてそれら全て、今のシャルプにはどうでも良い事だった。
◇◇◇◇◇
「ボクは今はぁ……あなたと居たいんですぅ……」
手で覆ったまま、その顔を伏せて言う。
「師匠は……魔法使いじゃなくても魔法使いなんです……」
(またそれは、どういう事なんだ……)
唸りかけた声を押し留め、ギニスタは腕を組み直す。
「ボクを助けてくれた……一緒に居てくれた……温かくて……どこまでも優しぃ……あなたは……」
いつもの様に意味を掴み損ね、赤と銀の頭が傾ぐ。
「あなた……あなたと居たいんだ………………ねぇ、」
徐に上げられた顔の、その視線が真っ直ぐに刺さる。
(……!)
無意識に、息を詰めた。
「師匠……分かりました……?」
「…………え? ……、っとな」
我に返ったギニスタの、形の良い眉がくにゃりと曲がり、
「……ちょっと待っ「ボクの師匠はあなたしか居ないしなんなら師匠の弟子は僕だけなんですそういう事なんですぅ!」……待ったってば……」
テーブルに手を突き前のめりに言ってくるシャルプに、その身体は若干引き気味になる。
(なんだかなぁ)
溜め息を堪え、その顔を見つめ返す。
困惑混じりの水色と、とても真剣な青と金。
(やっぱり分からん。が)
ギニスタは一つ息を吐き、真正面の顔と向き合った。
「……君が、アタシに構い過ぎだというのは、分かる」
「っだぁ! もう!」
「?!」
「それは分かってないって事だと思います!」
「あぁうん、まぁ」
「もぉおぅううあぁあああ!」
頬をかくギニスタを見て、シャルプは盛大に嘆いた。
◇◇◇◇◇
「じゃあ行ってきます」
今日は主を診に行く日だ。
その老木の元へ向かうシャルプを、ギニスタはあまり違和感を持たずに見送れるようになった。
「おぉ……あ、いってらっしゃい?」
その言葉にシャルプは大輪の笑みを咲かせ、滑るように霧の奥へと向かっていく。
姿が完全に見えなくなり、気配も追えなくなってから、ギニスタは家へと戻った。
「……」
そして一人、改めて思う。
(やはり、力が戻ってきている)
目覚めたばかりの頃は、この幼い身体に魔力など殆どなかった。残っている分は、【管理者】であった頃の残滓だと考えていた。
しかし、その力は減るどころか増えていく。
今や十五年前の、自分が【魔法使い】であった頃の半分は確実にある。
(しかも、問題なく使えると来た)
数日前、妖精が消えかけたその日。ギニスタはシャルプに言ったように、その後を追いかけていた。
けれど、一瞬で目的地に着けるシャルプと、地道に短い足を動かさなければならない幼子。
いつになったら追いつけるやらと、懸命に藪をかき分けていたその時。
向かう先から、途轍もない圧を感じた。
空気が揺れる、動物達が怯えて惑う。
何かがあったと、早く向かわなければと、その思いだけで歩みを──
『……っ?!』
進めようとして、飛んだ。
飛べた。以前のように、鳥や妖精達のように。
『な……ッ』
景色が後ろに流れ、それに驚きながらもギニスタはそのまま飛んでいく。
シャルプ達の元へ向かう事を優先した。
そして無事、あの場に到着したのだった。
(力が無くならない筈だ。使うより増える方が多いんだからな)
先ほどもシャルプの気配を辿れたし、それによって減った分も、少しずつ回復してきている。
「ふむ」
その感覚を確かめた後、
「やるか」
ギニスタは静かに気合いを入れた。
『兎に角今は、あの悪魔を』
どうにかしなければ、生きた心地がしない。
棄てる? 今更? しかし、棄てたところで生き延びるように思えてならない。
アレが生き延びれば、どうなるか。
化け物がより化け物らしくなり、いつか自分に復讐する。災厄を齎す。
怯えきった領主はそこまで思考を巡らせて、一つ、思いつく。
『そうだ。いっその事、あの“贄”に』
領地が使い物にならなくなってきたからと仕入れた、あの“呪具”の贄に。
山から溢れる生命力を引き抜いて痩せた畑にばらまく為の、その呪わしい道具の動力源は『生き血』だった。何の生き血でも良いとは言われたが、人間のものが一番効いた。
それは実践もして、確かめた。
『そう、それだ!』
絞り尽くした領地に、手っ取り早く恵みを齎す。その上忌まわしいモノも居なくなる。
呪具は使うものを呪うとされたが、元々幾つか呪具には手を出し、今も生きていた。そんな慢心と、呪具よりもあの化け物への恐怖が勝ったのだ。
『領地と領民のためなのだよ』
人身御供だと、シャルプには伝えられた。
『承知致しました』
シャルプはそれを受け入れた。
死ぬ事も、人身御供ではない事も、けれど領地の恵みにはなる事も、推測できる全てを受け入れた。
それはものの見事に、周りの人間の恐怖を助長させた。
シャルプはただ、頼られた事が嬉しくて精一杯の事をしようとしただけなのに。
この中に、と言われる前に、自ら呪具に入る。絶句する周りなど、気にも留めない。
『……っ』
使用人が、震える手で扉を閉じる。一拍して呪具が動き出した。
そこは暗くて、痛くて、やっぱり怖くて。
死ぬ事はやはり恐ろしいのだと、己の血を浴びながらシャルプは気付く。しかし、叫んだりはしなかった。しても意味などないと理解していた。
それよりも。意識を失う直前に頭に浮かんだ事。
(……魔法使いに、)
今まで生きてきた中で唯一、煌めいていた記憶。
それは、自身が思うより強く──
◇◇◇◇◇
呪具が稼働し、幾ばくかもせずにそれは起きた。
『なっ……?!』
呪具が中から光り出す。光は強く、まるでこちらを威嚇するように揺らめいた。
『一体、何が……』
皆恐ろしくて、その場から動けなかった。
そうでなくとも呪具であるから、近付きたいと思う者などいなかった。
呪具が停止し、光が収まり、使用人は恐る恐る扉を開ける。
そこにあるはずのモノを、回収しなければならないと。
『……ひぃ!』
けれど子供の遺骸など、その狭い空間のどこにも無く。
妾の産んだ忌み子は、忽然と姿を消した。自身の真っ赤な血糊を残して。
◇◇◇◇◇
この一件は領主の頭を痛めさせた。
呪具は作動したが、死んだのかどうかも定かでない。それがまた不気味だった。
使用人達は怯えきった様子で『やはり色混じりは化け物だ』『災いが起こる』などと言葉を交わし、領主の苛立ちを助長させてくる。
精神が疲弊した領主は、騒ぎ立てる者達を“贄”とする事で、生活に静寂と平穏を取り戻していった。
そしてそれら全て、今のシャルプにはどうでも良い事だった。
◇◇◇◇◇
「ボクは今はぁ……あなたと居たいんですぅ……」
手で覆ったまま、その顔を伏せて言う。
「師匠は……魔法使いじゃなくても魔法使いなんです……」
(またそれは、どういう事なんだ……)
唸りかけた声を押し留め、ギニスタは腕を組み直す。
「ボクを助けてくれた……一緒に居てくれた……温かくて……どこまでも優しぃ……あなたは……」
いつもの様に意味を掴み損ね、赤と銀の頭が傾ぐ。
「あなた……あなたと居たいんだ………………ねぇ、」
徐に上げられた顔の、その視線が真っ直ぐに刺さる。
(……!)
無意識に、息を詰めた。
「師匠……分かりました……?」
「…………え? ……、っとな」
我に返ったギニスタの、形の良い眉がくにゃりと曲がり、
「……ちょっと待っ「ボクの師匠はあなたしか居ないしなんなら師匠の弟子は僕だけなんですそういう事なんですぅ!」……待ったってば……」
テーブルに手を突き前のめりに言ってくるシャルプに、その身体は若干引き気味になる。
(なんだかなぁ)
溜め息を堪え、その顔を見つめ返す。
困惑混じりの水色と、とても真剣な青と金。
(やっぱり分からん。が)
ギニスタは一つ息を吐き、真正面の顔と向き合った。
「……君が、アタシに構い過ぎだというのは、分かる」
「っだぁ! もう!」
「?!」
「それは分かってないって事だと思います!」
「あぁうん、まぁ」
「もぉおぅううあぁあああ!」
頬をかくギニスタを見て、シャルプは盛大に嘆いた。
◇◇◇◇◇
「じゃあ行ってきます」
今日は主を診に行く日だ。
その老木の元へ向かうシャルプを、ギニスタはあまり違和感を持たずに見送れるようになった。
「おぉ……あ、いってらっしゃい?」
その言葉にシャルプは大輪の笑みを咲かせ、滑るように霧の奥へと向かっていく。
姿が完全に見えなくなり、気配も追えなくなってから、ギニスタは家へと戻った。
「……」
そして一人、改めて思う。
(やはり、力が戻ってきている)
目覚めたばかりの頃は、この幼い身体に魔力など殆どなかった。残っている分は、【管理者】であった頃の残滓だと考えていた。
しかし、その力は減るどころか増えていく。
今や十五年前の、自分が【魔法使い】であった頃の半分は確実にある。
(しかも、問題なく使えると来た)
数日前、妖精が消えかけたその日。ギニスタはシャルプに言ったように、その後を追いかけていた。
けれど、一瞬で目的地に着けるシャルプと、地道に短い足を動かさなければならない幼子。
いつになったら追いつけるやらと、懸命に藪をかき分けていたその時。
向かう先から、途轍もない圧を感じた。
空気が揺れる、動物達が怯えて惑う。
何かがあったと、早く向かわなければと、その思いだけで歩みを──
『……っ?!』
進めようとして、飛んだ。
飛べた。以前のように、鳥や妖精達のように。
『な……ッ』
景色が後ろに流れ、それに驚きながらもギニスタはそのまま飛んでいく。
シャルプ達の元へ向かう事を優先した。
そして無事、あの場に到着したのだった。
(力が無くならない筈だ。使うより増える方が多いんだからな)
先ほどもシャルプの気配を辿れたし、それによって減った分も、少しずつ回復してきている。
「ふむ」
その感覚を確かめた後、
「やるか」
ギニスタは静かに気合いを入れた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
黒の少女と弟子の俺
まるまじろ
ファンタジー
かつて各地で起こったカラーモンスターの大量発生で滅びかけた世界、エオス。
様々な生命がカラーモンスターによって蹂躙され、人類も滅ぶ寸前まで追い詰められた。
しかし、各地で生き残った人類は必死で戦う力を身に付けてカラーモンスターに対抗し、少しずつ奪われた生活圏を取り戻していった。
こうして文明の再興に差はあれど、エオスの人類は徐々にその数を増やしていった。
しかし人類を含めた多くの生命最大の敵であるカラーモンスターは滅びたわけではなく、未だ世界中でその脅威を聞かない日は無い。
これはそんな危険に満ちた世界を渡り歩く、少年少女の物語。
※カクヨム限定で第二部を公開しています。是非ご覧下さいませ。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる