13 / 19
第二章 師匠と弟子
7 シャルプの過去-1
しおりを挟む
「シャルプ」
「はい、師匠」
「……やっぱりきちんと話し合おう」
ギニスタはこの前のように腕を組み、対面に座るシャルプに言った。
シャルプは膝に手を置き、姿勢を正す。
「何のですか?」
「……アタシをこうまでして助けてくれた事には、……感謝しているし、師匠と言ってまで慕ってくれるのは嬉しいが」
そこでギニスタは声を低め。
「このままでは、山への悪影響にしかならない」
諭すように言葉を落とす。
対するシャルプは、僅かに眉を歪め、むくれたような顔付きになった。
「……山の者達が、師匠を侮辱するから……」
「しかしな。管理者であるお前の手をアタシが煩わせている事は確かで──」
「そんな事言わないで下さい!」
「ッ?!」
遮るように叫ばれ、ギニスタは瞠目する。
「煩わすとか、……煩わすなんて……」
目の前の顔が伏せられ、檸檬の髪がさらりと揺れる。同色の睫で見えなくなった瞳は、その一瞬前には潤んでいるように見えた。
「ボクの方がそうだもん……あなたに助けられたのに……」
「それは、でも十五年も前の事だろう。それに……」
次の言葉が舌に乗り、
「アタシはそんなに、悪い気はしなかったよ」
滑り落ちてから、思わず口を閉じた。
あの時の事をまさかそう思っているとは、自分でも分かっていなかったのだ。
「おんなじです。ボクだってそうです、ボクの方がそうです! ていうか!」
顔が勢いよく上げられる。
「ボクは十五年待ってたんですよ!」
(なんだそれは)
今度は言う前に止められたと、ギニスタは少し安心する。何故なら、
「十五年ですよ! ずっと!」
青と金の瞳から、今にも涙が零れ落ちそうになっていたからだ。
「あなたに! その目を開けて、ボクを映して貰うために! その声を聞くために! ボク頑張ったんですよ!」
(そこが、なんともなぁ)
いま一つ分からないのだと、ギニスタの頭が無意識に傾ぐ。
「あ! なんでって思いましたね?!」
「あっいや」
ビシッと指をさされ、慌てて元の位置に戻った。
「もう! 師匠! ギニスタ師匠ぅ! なんで分かってくれないんですか!」
「いやだってな、その……」
何故か追い込まれる気になってくる。どうしてだ。
頭の片隅で首を捻りつつも、ギニスタは穏便な言葉を探す。
「ほら、そもそもアタシはもう【魔法使い】……じゃない、だろ? 対して、君は管理者であり【真の魔法使い】だ」
それにシャルプの動きが止まる。
「それにほら、君も記憶を取り戻したんだろう? 自分を取り戻した今、アタシにばかり構う事もないと」
「またそういう事言う!!」
今度は大きく振り仰ぎ、明るい黄色がどんどん乱れる。
(動作が激しいな……)
会話の内容のためだろうか。
そんな風に思うギニスタに、そのまま顔を両手で覆い、くぐもった声でシャルプが反論する。
「魔法も……この仕事も……あなたが居るからで……記憶なんて……取り戻したとか、別に……」
要らない。
「……」
それは、そうかも知れない。と、押し黙ったギニスタは、以前に視たシャルプの過去を思い返す。
(自分と他人の過去など、比べるものではないが)
あれは、そう理解していても非道いと言えた。
◇◇◇◇◇
シャルプも“色混じり”であり、産まれた時から忌み子とされた。
瞳の上半分が鮮やかな青、下半分は輝く金色。
どちらか片方だけだったなら、それなりに良い人生が送れたかも知れない。
それなりに。何故なら、領主の妾の子だから。
けれど領主はそれを棄てずに、隠し育てた。
『目は気色悪いが、それ以外の見目は良い』
我が子への愛情などなかった。
使えそう、とそれだけの考え。もし使えなくとも遊べるだろう、とも。
赤子の母親、己の妾を物として扱う彼は、赤子も同じ様に扱った。妾の方は、とうの昔に壊れていた。
そして赤子は、乳母ただ一人に育てられる。
『シャルプ』と名付けたのは乳母だったが、その辺りは本人にとってどうでも良い。
何と呼ばれようが変わらない。ここにいるのは二人だけだ。
填め込みの窓には外からも格子が付けられ、そこから見えるのは常緑樹の枝葉だけ。この階がそれなりに高い事だけは察せられた。
扉にも外鍵が付けられ、恐らく二重になっている。見た事は無いがそうだろうと、シャルプは思った。
扉を開けた際に万が一、自分が隙間から外へ抜け出さないように。
『これ、よんでくれませんか』
それも特に気にしなかった。
シャルプには、それよりも夢中になっているものがあった。
『……あら、またこちらを?』
数ある玩具のうちの一つ。とびきり豪華な装飾絵本。
『はい!』
そこには【魔法使い】が描かれていた。
魔法で何でも出来る、優しく、強く素晴らしいひと。ただ「絵が綺麗」と好んでいたそれの、中身も好きになるのにそう時間はかからなかった。
それを眺めている時だけは、周りの全てが遠くなる。自分の魔法使いに会いに行ける。
◇◇◇◇◇
産まれてから四年が過ぎた。
その頃になると、乳母は幼子に怯えを覚えるようになる。
流暢に言葉を操り、教えもしない読み書きが出来、計算が出来、なにより。
『? どうしたんですか?』
この状況を理解している。
そしてそれを受け入れている。
『顔色が……』
外に出ようとしないのは、興味が無いのではなく、出られない事を分かっているからだ。
父や母という『存在』を知っていても、自分にとっての父母について、一度も口にした事はない。
『……いえ、大丈夫ですよ』
そして時折、こちらを観察するように静かに見つめてくるその視線。
『……そうですか?』
災厄をもたらすと言われる『色混じり』の瞳が、自分を捉えるその恐怖。
四つとは思えない美貌と立ち居振る舞いと、その子供が持つ全てが異様に見えた。
シャルプにしてみれば、単に手の掛からない子供になろうとしていただけだった。
そんな話を聞いた領主は、面白い、と半分忘れていた我が子に会いに行く事にした。
凡そ四年越しの、シャルプにしてみれば初めての父との対面。そして、
『──』
それを見た領主は言葉を失う。そののち、困惑が胸に広がった。
始めはその美しさに目がいった。そして声、言葉。
その子供は、上流階級の言葉遣いで挨拶をしてきた。
とても優雅に、ごく自然に礼をする。意味不明に整った動きを。
そしてその眼。二色の瞳は──浮かべられた笑顔の中、何の揺らぎも見られなかった。
『?』
首を傾げる動作さえ、空恐ろしく見え始める。
──このまま生かしておけば、いずれ自分は殺される。
そんな思いすら抱いた。
今までの、今も重ねている自分の行いが、脳内を駆け巡る。その罪を罰するため、この子供はここに来たのではないか。
『……っ』
あの狂い女は、悪魔を堕として死んでいったのだ。領主は、目の前の色混じりに悟られぬよう歯噛みした。
シャルプの母親は、丁度一年前に死んでいた。バルコニーからの転落死だった。
頭から落ち、頭蓋が砕け、それは酷い有り様だったという。そんな彼女が落ちる前、こう呟いていたとメイドから聞いた。
『帰る』
と。
以前はあんなにも美しかったのに、なんという最期。その上、死んでからも煩わしいとは。
どこまでも理不尽にそんな思いを巡らせながら、領主は別邸を後にした。
「はい、師匠」
「……やっぱりきちんと話し合おう」
ギニスタはこの前のように腕を組み、対面に座るシャルプに言った。
シャルプは膝に手を置き、姿勢を正す。
「何のですか?」
「……アタシをこうまでして助けてくれた事には、……感謝しているし、師匠と言ってまで慕ってくれるのは嬉しいが」
そこでギニスタは声を低め。
「このままでは、山への悪影響にしかならない」
諭すように言葉を落とす。
対するシャルプは、僅かに眉を歪め、むくれたような顔付きになった。
「……山の者達が、師匠を侮辱するから……」
「しかしな。管理者であるお前の手をアタシが煩わせている事は確かで──」
「そんな事言わないで下さい!」
「ッ?!」
遮るように叫ばれ、ギニスタは瞠目する。
「煩わすとか、……煩わすなんて……」
目の前の顔が伏せられ、檸檬の髪がさらりと揺れる。同色の睫で見えなくなった瞳は、その一瞬前には潤んでいるように見えた。
「ボクの方がそうだもん……あなたに助けられたのに……」
「それは、でも十五年も前の事だろう。それに……」
次の言葉が舌に乗り、
「アタシはそんなに、悪い気はしなかったよ」
滑り落ちてから、思わず口を閉じた。
あの時の事をまさかそう思っているとは、自分でも分かっていなかったのだ。
「おんなじです。ボクだってそうです、ボクの方がそうです! ていうか!」
顔が勢いよく上げられる。
「ボクは十五年待ってたんですよ!」
(なんだそれは)
今度は言う前に止められたと、ギニスタは少し安心する。何故なら、
「十五年ですよ! ずっと!」
青と金の瞳から、今にも涙が零れ落ちそうになっていたからだ。
「あなたに! その目を開けて、ボクを映して貰うために! その声を聞くために! ボク頑張ったんですよ!」
(そこが、なんともなぁ)
いま一つ分からないのだと、ギニスタの頭が無意識に傾ぐ。
「あ! なんでって思いましたね?!」
「あっいや」
ビシッと指をさされ、慌てて元の位置に戻った。
「もう! 師匠! ギニスタ師匠ぅ! なんで分かってくれないんですか!」
「いやだってな、その……」
何故か追い込まれる気になってくる。どうしてだ。
頭の片隅で首を捻りつつも、ギニスタは穏便な言葉を探す。
「ほら、そもそもアタシはもう【魔法使い】……じゃない、だろ? 対して、君は管理者であり【真の魔法使い】だ」
それにシャルプの動きが止まる。
「それにほら、君も記憶を取り戻したんだろう? 自分を取り戻した今、アタシにばかり構う事もないと」
「またそういう事言う!!」
今度は大きく振り仰ぎ、明るい黄色がどんどん乱れる。
(動作が激しいな……)
会話の内容のためだろうか。
そんな風に思うギニスタに、そのまま顔を両手で覆い、くぐもった声でシャルプが反論する。
「魔法も……この仕事も……あなたが居るからで……記憶なんて……取り戻したとか、別に……」
要らない。
「……」
それは、そうかも知れない。と、押し黙ったギニスタは、以前に視たシャルプの過去を思い返す。
(自分と他人の過去など、比べるものではないが)
あれは、そう理解していても非道いと言えた。
◇◇◇◇◇
シャルプも“色混じり”であり、産まれた時から忌み子とされた。
瞳の上半分が鮮やかな青、下半分は輝く金色。
どちらか片方だけだったなら、それなりに良い人生が送れたかも知れない。
それなりに。何故なら、領主の妾の子だから。
けれど領主はそれを棄てずに、隠し育てた。
『目は気色悪いが、それ以外の見目は良い』
我が子への愛情などなかった。
使えそう、とそれだけの考え。もし使えなくとも遊べるだろう、とも。
赤子の母親、己の妾を物として扱う彼は、赤子も同じ様に扱った。妾の方は、とうの昔に壊れていた。
そして赤子は、乳母ただ一人に育てられる。
『シャルプ』と名付けたのは乳母だったが、その辺りは本人にとってどうでも良い。
何と呼ばれようが変わらない。ここにいるのは二人だけだ。
填め込みの窓には外からも格子が付けられ、そこから見えるのは常緑樹の枝葉だけ。この階がそれなりに高い事だけは察せられた。
扉にも外鍵が付けられ、恐らく二重になっている。見た事は無いがそうだろうと、シャルプは思った。
扉を開けた際に万が一、自分が隙間から外へ抜け出さないように。
『これ、よんでくれませんか』
それも特に気にしなかった。
シャルプには、それよりも夢中になっているものがあった。
『……あら、またこちらを?』
数ある玩具のうちの一つ。とびきり豪華な装飾絵本。
『はい!』
そこには【魔法使い】が描かれていた。
魔法で何でも出来る、優しく、強く素晴らしいひと。ただ「絵が綺麗」と好んでいたそれの、中身も好きになるのにそう時間はかからなかった。
それを眺めている時だけは、周りの全てが遠くなる。自分の魔法使いに会いに行ける。
◇◇◇◇◇
産まれてから四年が過ぎた。
その頃になると、乳母は幼子に怯えを覚えるようになる。
流暢に言葉を操り、教えもしない読み書きが出来、計算が出来、なにより。
『? どうしたんですか?』
この状況を理解している。
そしてそれを受け入れている。
『顔色が……』
外に出ようとしないのは、興味が無いのではなく、出られない事を分かっているからだ。
父や母という『存在』を知っていても、自分にとっての父母について、一度も口にした事はない。
『……いえ、大丈夫ですよ』
そして時折、こちらを観察するように静かに見つめてくるその視線。
『……そうですか?』
災厄をもたらすと言われる『色混じり』の瞳が、自分を捉えるその恐怖。
四つとは思えない美貌と立ち居振る舞いと、その子供が持つ全てが異様に見えた。
シャルプにしてみれば、単に手の掛からない子供になろうとしていただけだった。
そんな話を聞いた領主は、面白い、と半分忘れていた我が子に会いに行く事にした。
凡そ四年越しの、シャルプにしてみれば初めての父との対面。そして、
『──』
それを見た領主は言葉を失う。そののち、困惑が胸に広がった。
始めはその美しさに目がいった。そして声、言葉。
その子供は、上流階級の言葉遣いで挨拶をしてきた。
とても優雅に、ごく自然に礼をする。意味不明に整った動きを。
そしてその眼。二色の瞳は──浮かべられた笑顔の中、何の揺らぎも見られなかった。
『?』
首を傾げる動作さえ、空恐ろしく見え始める。
──このまま生かしておけば、いずれ自分は殺される。
そんな思いすら抱いた。
今までの、今も重ねている自分の行いが、脳内を駆け巡る。その罪を罰するため、この子供はここに来たのではないか。
『……っ』
あの狂い女は、悪魔を堕として死んでいったのだ。領主は、目の前の色混じりに悟られぬよう歯噛みした。
シャルプの母親は、丁度一年前に死んでいた。バルコニーからの転落死だった。
頭から落ち、頭蓋が砕け、それは酷い有り様だったという。そんな彼女が落ちる前、こう呟いていたとメイドから聞いた。
『帰る』
と。
以前はあんなにも美しかったのに、なんという最期。その上、死んでからも煩わしいとは。
どこまでも理不尽にそんな思いを巡らせながら、領主は別邸を後にした。
1
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説

防御力を下げる魔法しか使えなかった俺は勇者パーティから追放されたけど俺の魔法に強制脱衣の追加効果が発現したので世界中で畏怖の対象になりました
かにくくり
ファンタジー
魔法使いクサナギは国王の命により勇者パーティの一員として魔獣討伐の任務を続けていた。
しかし相手の防御力を下げる魔法しか使う事ができないクサナギは仲間達からお荷物扱いをされてパーティから追放されてしまう。
しかし勇者達は今までクサナギの魔法で魔物の防御力が下がっていたおかげで楽に戦えていたという事実に全く気付いていなかった。
勇者パーティが没落していく中、クサナギは追放された地で彼の本当の力を知る新たな仲間を加えて一大勢力を築いていく。
そして防御力を下げるだけだったクサナギの魔法はいつしか次のステップに進化していた。
相手の身に着けている物を強制的に剥ぎ取るという究極の魔法を習得したクサナギの前に立ち向かえる者は誰ひとりいなかった。
※小説家になろうにも掲載しています。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。

黒の少女と弟子の俺
まるまじろ
ファンタジー
かつて各地で起こったカラーモンスターの大量発生で滅びかけた世界、エオス。
様々な生命がカラーモンスターによって蹂躙され、人類も滅ぶ寸前まで追い詰められた。
しかし、各地で生き残った人類は必死で戦う力を身に付けてカラーモンスターに対抗し、少しずつ奪われた生活圏を取り戻していった。
こうして文明の再興に差はあれど、エオスの人類は徐々にその数を増やしていった。
しかし人類を含めた多くの生命最大の敵であるカラーモンスターは滅びたわけではなく、未だ世界中でその脅威を聞かない日は無い。
これはそんな危険に満ちた世界を渡り歩く、少年少女の物語。
※カクヨム限定で第二部を公開しています。是非ご覧下さいませ。

Link's
黒砂糖デニーロ
ファンタジー
この世界には二つの存在がいる。
人類に仇なす不死の生物、"魔属”
そして魔属を殺せる唯一の異能者、"勇者”
人類と魔族の戦いはすでに千年もの間、続いている――
アオイ・イリスは人類の脅威と戦う勇者である。幼馴染のレン・シュミットはそんな彼女を聖剣鍛冶師として支える。
ある日、勇者連続失踪の調査を依頼されたアオイたち。ただの調査のはずが、都市存亡の戦いと、その影に蠢く陰謀に巻き込まれることに。
やがてそれは、世界の命運を分かつ事態に――
猪突猛進型少女の勇者と、気苦労耐えない幼馴染が繰り広げる怒涛のバトルアクション!

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

【完結】初級魔法しか使えない低ランク冒険者の少年は、今日も依頼を達成して家に帰る。
アノマロカリス
ファンタジー
少年テッドには、両親がいない。
両親は低ランク冒険者で、依頼の途中で魔物に殺されたのだ。
両親の少ない保険でやり繰りしていたが、もう金が尽きかけようとしていた。
テッドには、妹が3人いる。
両親から「妹達を頼む!」…と出掛ける前からいつも約束していた。
このままでは家族が離れ離れになると思ったテッドは、冒険者になって金を稼ぐ道を選んだ。
そんな少年テッドだが、パーティーには加入せずにソロ活動していた。
その理由は、パーティーに参加するとその日に家に帰れなくなるからだ。
両親は、小さいながらも持ち家を持っていてそこに住んでいる。
両親が生きている頃は、父親の部屋と母親の部屋、子供部屋には兄妹4人で暮らしていたが…
両親が死んでからは、父親の部屋はテッドが…
母親の部屋は、長女のリットが、子供部屋には、次女のルットと三女のロットになっている。
今日も依頼をこなして、家に帰るんだ!
この少年テッドは…いや、この先は本編で語ろう。
お楽しみくださいね!
HOTランキング20位になりました。
皆さん、有り難う御座います。

義理姉がかわいそうと言われましても、私には関係の無い事です
渡辺 佐倉
恋愛
マーガレットは政略で伯爵家に嫁いだ。
愛の無い結婚であったがお互いに尊重し合って結婚生活をおくっていければいいと思っていたが、伯爵である夫はことあるごとに、離婚して実家である伯爵家に帰ってきているマーガレットにとっての義姉達を優先ばかりする。
そんな生活に耐えかねたマーガレットは…
結末は見方によって色々系だと思います。
なろうにも同じものを掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる