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10 仮面舞踏会
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「……」
城に着いた時のようだ、と、アルニカは思った。
ホール内を歩いている。ただそれだけなのに、そこかしこから視線が突き刺さり、ひそひそざわざわと声がうねる。
「怖気づいたかい?」
隣からの声に、
「……どうなのかしら」
アルニカは周りを観察しながら静かに答えた。
「あなたの隣に居るだけで、こんなにも眼差しを向けられるなんて。ふふ、なんだか特別な人間になった気分ですわ」
先にフィリベルトたちからこのホールの内観や設計図などを見せてもらってはいたが、やはり実際に見るとまた違う情報が得られる。そんなことを思いながら、アルニカはフィリベルトへと顔を向け、極上の笑みを浮かべた。
(見える位置に兵士は三十人。今、会場内にいる使用人らしき格好の人は二十三人。参加者は──二百人ってとこかな)
そしてホールの壁側には軽食が乗せられたテーブルがいくつも置かれ、奥にはオーケストラ。中央に空いている空間は、ダンスのための空間だろう。
兵士も使用人もオーケストラの奏者たちも、皆、仮面を着けている。
(背丈はヒールや厚底で誤魔化せるし、カツラを被ってる人もいるだろうし、体型も布やらなにやらでいくらでも変えられる。ホントこれ、誰が誰だか分かんないや。それに)
自分のような魔法使いがいても、なんらおかしくはない。
アルニカは頬を染め、この状況とフィリベルトに酔いしれている様を演じながら、そんなことを考える。
「ねぇ、クリスティアン様。わたくし喉が乾きましたわ」
「じゃあ、なにか飲もうか」
舞踏会は始まったばかり。まだダンスが行われるまで時間もある。
アルニカとフィリベルトの言葉を聞いていたらしい使用人が近付いてきて「宜しければ、こちらを」と、数種類の飲み物が乗った銀色のトレイを差し出してきた。
「ありがとう。ツェツィーリア、君はどれが良い?」
「あなたと同じものが良いですわ」
「そうかい? なら、これはどうかな」
フィリベルトが選んだのは、赤のワイン。
二人がワイングラスを手に取ると、使用人は一礼して去っていった。
「では、ツェツィーリア。君との今夜に」
フィリベルトがグラスを差し出す。
「ええ。あなたとの素敵な夜に」
アルニカもグラスを寄せ、カチン、と触れたグラス同士が高い音を立てた。
(はい。浄化と解毒と、アルコールを飛ばすの終了)
媚薬の成分を分解しておくのも、忘れずに。
(会場内の飲み食いはある程度避けたほうがいいな、やっぱり)
摂取しているのに何も変わらないと怪しまれるし、何も手に付けないのも怪しまれる。
アルニカはフィリベルトに微笑むと、グラスに口をつけた。
フィリベルトもそれを見て、ワインを口に含む。
(しっかし、嫌な匂いだ)
これまで参加していた夜会でも煙草を吸っている者はいたが、ここでは煙草だけでなく、中毒性の高い薬物の匂いや、媚薬の混じった香水の匂いなど、体に悪そう、とアルニカが思う匂いが充満していた。
「ツェツィーリア?」
「いえ」
顔をしかめそうになったアルニカに、それを名を呼ぶことで教えるフィリベルト。アルニカはしかめっ面の上から微笑みを被り、問題ないと示した。
「おや。これはこれは」
そこに、妙齢の女性を連れた中年の男性が、なんとも分かりやすくわざとらしく声を張り上げ、フィリベルト達に近寄ってきた。
「そのお姿、仮面舞踏会では知らぬ者のいない、かの有名なクリスティアン殿とお見受けしますが……」
「ええ。あなたの言う通り、僕はクリスティアンを名乗っています。こちらはツェツィーリア」
「はじめまして、でしょうか。ツェツィーリアと申します」
フィリベルトの言葉に、アルニカは簡単に礼を取る。
「これはこれは。今日のツェツィーリア殿は一段とお美しい!」
「まあ、ありがとうございます」
アルニカは広げた扇子で口元を隠しながら、艶のある声で応えた。
「それで、今日のあなたはどちら様でしょう?」
微笑むフィリベルトのその問いかけに、中年の男性は楽しげな笑みを浮かべる。
「おお、これはすみません。礼を失しましたな。私はエイブラハム、彼女はアナと申します。……して、クリスティアン殿」
エイブラハム、と名乗った男は、声をひそめ、フィリベルトに一歩近寄る。
「最近の黒猫の様子は、どうでしょうかな」
「どうでしょうね。僕が知人に聞いた話では、愛らしい子猫が沢山産まれたらしいですが」
黒猫。それは、ある薬物を示す隠語だ。
フィリベルトは『黒猫』を介して、薬物取引をする、芝居をする。
そして彼らの話に耳を傾けていた周りの者たちも徐々に話に加わってきて、大っぴらに内緒話をし始めた。
仮面舞踏会と言う名の、闇取引の場。フィリベルトは、皆の口から出る言葉を他愛のない会話であるかのように受け流し、アルニカはフィリベルトの『華』となって、無言で──しかし微笑みを絶やさず、隣に立っていた。
と、オーケストラが各々音を出し始める。チューニングが始まったようだった。
話し込んでいた者たちはそれを聞き留め、オーケストラへ目を向ける。
仮面舞踏会は、闇取引や一夜の夢を求める場であっても、表向きは舞踏会だ。楽器の鳴る音に合わせ、ざわざわと人が動き出す。アルニカたちも、人の波に紛れるようにして、それに続いた。
ホールの中央、ダンスのために空いた空間に人々が出てくると、指揮者が立ち上がり、指揮棒を振る。
オーボエの音が響き、様々な楽器の音がそれに続いて、やがて一つに集約されていく。
そして、ホールは静まり返り。
指揮者の動きで舞踏の音楽が始まった。
(やっぱ生の音は違うな)
そんなことを思いながら、アルニカはフィリベルトにリードされる。
「流石だね、ツェツィーリア」
「あなたこそ」
ホールの中央付近で踊る二人に、周りの視線が集まってゆく。
この国の第一皇子と、今日初めて見る謎の美女。
二人の関係を、特に妖艶な彼女の素性を、皆が面白おかしく推測する。
そして、曲が終わり、踊っていた人々が体を離した、その瞬間。
フッ、と会場の明かりが消えた。
それに気を取られた殆どの者たちの動きが、止まる。そして、
(──来た)
ガシャァン!
「きゃああ?!」
何かが盛大に割れる音に、女性の悲鳴。その場にいた者たちは何かが起きたと、それだけは理解した。そして、面倒事に巻き込まれてはなるものかと、暗闇の中、自分たちが入ってきたホールの出入り口へと一斉に向かう。
「皆様! 落ち着いて! 動かないで!」
兵士らの声は混乱したざわめきに掻き消え、その場はたちまち、混沌と化した。
「何人?」
「ホールに六人、外には少なくとも八人。他に殺気を飛ばしてる奴はいない」
フィリベルトの囁き声の問いに、叫び声を上げた女性であるアルニカも、小さな声で簡潔に答える。
「ホールの奴ら、天井に張り付いてる。上からあんたを狙ってるよ。てか、あんたしか狙ってないね」
「それはまた、やりやすい」
「で、良いかい?」
「勿論」
フィリベルトの言葉が終わった、次の瞬間。
青白く光る古代魔法文字がホールの床を埋め尽くし、壁を伝い、上へと伸び、天井を覆い、強く、何も見えなくなるほど強く光った。
「なんだ?!」
「どうした?!」
ホールの異常に気付いたらしい外の者たちが扉を開けると──
「……な、なんだ……?!」
外からの明かりに照らされ、見えた光景。それは、暗闇の中、倒れ込んで動かない人々だった。
城に着いた時のようだ、と、アルニカは思った。
ホール内を歩いている。ただそれだけなのに、そこかしこから視線が突き刺さり、ひそひそざわざわと声がうねる。
「怖気づいたかい?」
隣からの声に、
「……どうなのかしら」
アルニカは周りを観察しながら静かに答えた。
「あなたの隣に居るだけで、こんなにも眼差しを向けられるなんて。ふふ、なんだか特別な人間になった気分ですわ」
先にフィリベルトたちからこのホールの内観や設計図などを見せてもらってはいたが、やはり実際に見るとまた違う情報が得られる。そんなことを思いながら、アルニカはフィリベルトへと顔を向け、極上の笑みを浮かべた。
(見える位置に兵士は三十人。今、会場内にいる使用人らしき格好の人は二十三人。参加者は──二百人ってとこかな)
そしてホールの壁側には軽食が乗せられたテーブルがいくつも置かれ、奥にはオーケストラ。中央に空いている空間は、ダンスのための空間だろう。
兵士も使用人もオーケストラの奏者たちも、皆、仮面を着けている。
(背丈はヒールや厚底で誤魔化せるし、カツラを被ってる人もいるだろうし、体型も布やらなにやらでいくらでも変えられる。ホントこれ、誰が誰だか分かんないや。それに)
自分のような魔法使いがいても、なんらおかしくはない。
アルニカは頬を染め、この状況とフィリベルトに酔いしれている様を演じながら、そんなことを考える。
「ねぇ、クリスティアン様。わたくし喉が乾きましたわ」
「じゃあ、なにか飲もうか」
舞踏会は始まったばかり。まだダンスが行われるまで時間もある。
アルニカとフィリベルトの言葉を聞いていたらしい使用人が近付いてきて「宜しければ、こちらを」と、数種類の飲み物が乗った銀色のトレイを差し出してきた。
「ありがとう。ツェツィーリア、君はどれが良い?」
「あなたと同じものが良いですわ」
「そうかい? なら、これはどうかな」
フィリベルトが選んだのは、赤のワイン。
二人がワイングラスを手に取ると、使用人は一礼して去っていった。
「では、ツェツィーリア。君との今夜に」
フィリベルトがグラスを差し出す。
「ええ。あなたとの素敵な夜に」
アルニカもグラスを寄せ、カチン、と触れたグラス同士が高い音を立てた。
(はい。浄化と解毒と、アルコールを飛ばすの終了)
媚薬の成分を分解しておくのも、忘れずに。
(会場内の飲み食いはある程度避けたほうがいいな、やっぱり)
摂取しているのに何も変わらないと怪しまれるし、何も手に付けないのも怪しまれる。
アルニカはフィリベルトに微笑むと、グラスに口をつけた。
フィリベルトもそれを見て、ワインを口に含む。
(しっかし、嫌な匂いだ)
これまで参加していた夜会でも煙草を吸っている者はいたが、ここでは煙草だけでなく、中毒性の高い薬物の匂いや、媚薬の混じった香水の匂いなど、体に悪そう、とアルニカが思う匂いが充満していた。
「ツェツィーリア?」
「いえ」
顔をしかめそうになったアルニカに、それを名を呼ぶことで教えるフィリベルト。アルニカはしかめっ面の上から微笑みを被り、問題ないと示した。
「おや。これはこれは」
そこに、妙齢の女性を連れた中年の男性が、なんとも分かりやすくわざとらしく声を張り上げ、フィリベルト達に近寄ってきた。
「そのお姿、仮面舞踏会では知らぬ者のいない、かの有名なクリスティアン殿とお見受けしますが……」
「ええ。あなたの言う通り、僕はクリスティアンを名乗っています。こちらはツェツィーリア」
「はじめまして、でしょうか。ツェツィーリアと申します」
フィリベルトの言葉に、アルニカは簡単に礼を取る。
「これはこれは。今日のツェツィーリア殿は一段とお美しい!」
「まあ、ありがとうございます」
アルニカは広げた扇子で口元を隠しながら、艶のある声で応えた。
「それで、今日のあなたはどちら様でしょう?」
微笑むフィリベルトのその問いかけに、中年の男性は楽しげな笑みを浮かべる。
「おお、これはすみません。礼を失しましたな。私はエイブラハム、彼女はアナと申します。……して、クリスティアン殿」
エイブラハム、と名乗った男は、声をひそめ、フィリベルトに一歩近寄る。
「最近の黒猫の様子は、どうでしょうかな」
「どうでしょうね。僕が知人に聞いた話では、愛らしい子猫が沢山産まれたらしいですが」
黒猫。それは、ある薬物を示す隠語だ。
フィリベルトは『黒猫』を介して、薬物取引をする、芝居をする。
そして彼らの話に耳を傾けていた周りの者たちも徐々に話に加わってきて、大っぴらに内緒話をし始めた。
仮面舞踏会と言う名の、闇取引の場。フィリベルトは、皆の口から出る言葉を他愛のない会話であるかのように受け流し、アルニカはフィリベルトの『華』となって、無言で──しかし微笑みを絶やさず、隣に立っていた。
と、オーケストラが各々音を出し始める。チューニングが始まったようだった。
話し込んでいた者たちはそれを聞き留め、オーケストラへ目を向ける。
仮面舞踏会は、闇取引や一夜の夢を求める場であっても、表向きは舞踏会だ。楽器の鳴る音に合わせ、ざわざわと人が動き出す。アルニカたちも、人の波に紛れるようにして、それに続いた。
ホールの中央、ダンスのために空いた空間に人々が出てくると、指揮者が立ち上がり、指揮棒を振る。
オーボエの音が響き、様々な楽器の音がそれに続いて、やがて一つに集約されていく。
そして、ホールは静まり返り。
指揮者の動きで舞踏の音楽が始まった。
(やっぱ生の音は違うな)
そんなことを思いながら、アルニカはフィリベルトにリードされる。
「流石だね、ツェツィーリア」
「あなたこそ」
ホールの中央付近で踊る二人に、周りの視線が集まってゆく。
この国の第一皇子と、今日初めて見る謎の美女。
二人の関係を、特に妖艶な彼女の素性を、皆が面白おかしく推測する。
そして、曲が終わり、踊っていた人々が体を離した、その瞬間。
フッ、と会場の明かりが消えた。
それに気を取られた殆どの者たちの動きが、止まる。そして、
(──来た)
ガシャァン!
「きゃああ?!」
何かが盛大に割れる音に、女性の悲鳴。その場にいた者たちは何かが起きたと、それだけは理解した。そして、面倒事に巻き込まれてはなるものかと、暗闇の中、自分たちが入ってきたホールの出入り口へと一斉に向かう。
「皆様! 落ち着いて! 動かないで!」
兵士らの声は混乱したざわめきに掻き消え、その場はたちまち、混沌と化した。
「何人?」
「ホールに六人、外には少なくとも八人。他に殺気を飛ばしてる奴はいない」
フィリベルトの囁き声の問いに、叫び声を上げた女性であるアルニカも、小さな声で簡潔に答える。
「ホールの奴ら、天井に張り付いてる。上からあんたを狙ってるよ。てか、あんたしか狙ってないね」
「それはまた、やりやすい」
「で、良いかい?」
「勿論」
フィリベルトの言葉が終わった、次の瞬間。
青白く光る古代魔法文字がホールの床を埋め尽くし、壁を伝い、上へと伸び、天井を覆い、強く、何も見えなくなるほど強く光った。
「なんだ?!」
「どうした?!」
ホールの異常に気付いたらしい外の者たちが扉を開けると──
「……な、なんだ……?!」
外からの明かりに照らされ、見えた光景。それは、暗闇の中、倒れ込んで動かない人々だった。
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