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5 一級
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それから一ヶ月半。
「ほー。ここがかの有名な皇都、ウィンダバリスか。やっぱ栄えてんねぇ」
粗野な小僧を演じるアルニカが窓から眺める、その都への感想に、
「そうだよ。馬車での長旅もようやく終わりだ」
フィリベルトが澄ました顔で応える。
「……で」
アルニカは窓から目を離し、馬車の中を見回した。
「これが全部、ご令嬢やご婦人方への土産とはねぇ……」
可愛らしい、もしくは美しいラッピングが施された箱や袋。それらは座面や床に置かれ、果ては反対側の窓が見えなくなるほどうず高く積まれている。
「女誑しと言われるワケだ」
土産物たちに半分埋まりながら、アルニカは呆れ声で言った。
因みに後ろのもう一台にも、女性達への土産物がこれでもかと詰め込まれている。
コルネリウスは、アルニカたちが乗る馬車の御者台に座っていて、室内にはいない。
「しょうがない。彼女たちのご機嫌取りには、こういったものが必要なのでね」
自身も半ば土産に埋まりながら、フィリベルトが答えると。
「好きでもない女のために、か。紳士的だねぇ第一皇子様は」
「おや、言ってくれるね。私が彼女たちを思う気持ちに嘘はないのに」
「だろうな。ただ、思ってはいても、それは好意の類じゃねぇだろ?」
「……君の頭の中の私は、どういう人物なのかな」
「だから、自分の評判を地の底に落としたい人物」
中でそんな会話がなされている馬車は、皇都の通りを進んでいく。馬車が目指すのは、皇都の中心にあり、皇族の直系が住むグロサルティア宮殿だ。
◆
「……なんだかすんげえ見られてねぇ?」
「私が専属魔法使いを連れ帰ってきたからだろう。皆、君に興味津々なんだよ、アル」
お忍びの体で帰ってきたフィリベルトの馬車は宮殿の裏門をくぐり、裏の玄関ホールに通される。アルニカとフィリベルトが馬車から降りると、そこに居た人々からの様々な感情が入り混じった視線が、アルニカたちに突き刺さった。
「おかえりなさいませ、フィリベルト殿下。お久しゅうございます」
突き刺してくる視線の中から一人、きらびやかな燕尾、とでも言いたくなるような服を身に着けた壮年の男性が、フィリベルト達のもとへ進み出てくる。
「やあ、ディルク卿。久しいね」
「殿下が無事お帰りになられて、私共は今日こそ安心して眠れます」
「君はいつも大げさだなぁ。……ああ、丁度いい。ディルク卿、知り合いへの土産を持ってきたのだけれど、これらの贈与の管理を任せてもいいかい?」
すると、ディルク卿と呼ばれた男性は目を輝かせ、
「ええ! 私に出来ることでしたらなんでも! 致します! ほれ、誰か! 使用人どもを呼びに行くのだ!」
ディルク卿が手を叩くと、ざわざわと周りが動き出し、馬車に近寄り荷物を運び出す者、人を呼びに行く者、この場所から離れていく者、傍観者、と分かれた。
「おお、そういえば、殿下」
「ん?」
ディルク卿はアルニカへと視線を移し、
「こちらの少年は、どなたですかな?」
「ああ、紹介が遅れたね。ディルク卿、この子は私の専属魔法使いのアル。アル、彼はこの宮殿に出仕している貴族、ディルク・バーデ伯爵だよ」
フィリベルトがアルニカの背を押し、少し前に押し出すと、
「ほお! あなたが殿下の専属魔法使い様ですか! いやはやこんなお若いのに、さぞ素晴らしいお力の持ち主なのでしょうなあ!」
「どもっす。アルって言います。よろしくお願いシャッス!」
元気な声と笑顔でそう挨拶したアルニカに、ディルク卿は目を丸くし、
「……は、はは……最近の若い子は威勢がいいですなぁ……」
と、アルニカから少し距離を取る。
「……ぅゔん! それで、殿下。彼は上位何段目なので?」
ディルク卿は、改めて、といったふうに笑みを浮かべながら問いかけ、
「ああ、一級だよ?」
フィリベルトの言葉に顔を引きつらせた。辺りのざわめきが大きくなる。
「私の聞き間違いでしょうか……今、一級と聞こえたような……」
「ああ、一級と言ったよ。君の聞き間違いじゃない」
フィリベルトがにっこりと言うと、
「……な、な、なんということでしょうかぁぁああ?!」
ディルク卿は絶叫して、卒倒してしまった。
「うるっせ」
アルニカは、それに顔をしかめて耳を塞いだ。
◆
魔法使いにはランクがある、とアルニカがフィリベルトから聞いたのは、アルニカの家から皇都への帰路に着いて三日目のこと。
『そういえば、君は中位……いや、上位かな? 何段だい?』
『はい?』
思わず素で返してしまったアルニカは、なんのことかと首を傾げ、フィリベルトとコルネリウスから説明を受けた。
魔法使いには強さ、賢さ、魔力量、などなど様々な要素を総合して作られたランクがあると。
『いやー初耳だな。じーちゃんはそんなの一言も言ったこと無かったから』
『……そう。じゃあ、一から説明しよう』
魔法使いのランクは、一番下が十級。そこから九、八、七と上がっていき、一級になると、今度は下位の十段から一段、中位の十段から一段、上位の十段から一段、そして最高ランクが魔導師という名前のランクだそうだ。
『細けぇな。魔法使いって、少数派なんだろ?』
『昔の、魔法使いが世界に溢れていた頃の名残だそうだよ。で、だ。流石に何もランクがないと、残念がられるというより怪しまれる。次の街で試験を受けようか』
そういった訳で、アルニカは試験を受けることになり。
『スンマセン。なるべく間違えようとしたんだけど、一級になっちった』
と、気まずそうに頭をかきながらランクが刻印されたペンダントを見せた。
『どう間違えようとして、一級になったんだい?』
『や、筆記は簡単だったんだよ。全部デタラメ書けばいいから。けど、実技と魔力量が……』
『が?』
『実技の試験は的あてだったんだけど。一番弱い魔力弾を的に向けて撃ったら、的粉々にして、その上、壁、壊しちゃって……』
フィリベルトとコルネリウスは、口をつぐむ。
『魔力量も、数値があんま高くならないように循環を淀ませたんだけど、上位二段に匹敵する数値が出ちまったらしくて……』
黙ったままの二人に、アルニカはニカッ! と笑いかけ、
『総合して、一級になった。筆記のおかげだな!』
『……因みに、筆記試験もやろうと思えば満点だったのかい?』
『いや?』
『おや』
『そもそもの問題に間違いがあって。間違いから正解を導き出すなんて、無理じゃん? あ、問題の間違いを正して、その正解を書けばよかったのかな』
『……なるほどね』
と、いう過程を経て、アルニカは魔法使いランクの一級を、取得した。
「……はー……うぅー……ん……」
アルニカはふかふかのベッドに仰向けになり、ぐぅーんと伸びをする。
ディルク卿が倒れた、という騒動の中、フィリベルトはその処理を周りにいた貴族達に頼み、コルネリウスとともにアルニカを専属魔法使いのための部屋へと案内する、と言って、さっさとその場をあとにしてしまったのだ。
『あの家に住んでいた君のことだ。狭く感じるかも知れないが、そこは大目に見てくれ』
と、通されたのは。
広くて、豪奢な壁紙や装飾がなされ、けれど家具は最低限、という、ちぐはぐな印象を受ける部屋だった。
『なるほどな。これが殿下の状況を示す縮図って訳か』
『説明しないでも理解してくれるというのは、有り難くもあり寂しくもあるね』
そして、アルニカは部屋の鍵を受け取り、フィリベルトとコルネリウスと別れると、早速とばかりにローブを脱ぎ、ベッドにダイブしたのだった。
「質素とは言っても、質素の格が違うな」
ふかふかでサラサラな手触りのベッドをぽふぽふと叩きながら、アルニカは呟く。
「……で」
アルニカは起き上がり、大きくて柔らかい枕を抱き、胡座をかいて、「ふむ」と、顎に手を当てた。
(……あたしの役目を、再確認しようか)
「ほー。ここがかの有名な皇都、ウィンダバリスか。やっぱ栄えてんねぇ」
粗野な小僧を演じるアルニカが窓から眺める、その都への感想に、
「そうだよ。馬車での長旅もようやく終わりだ」
フィリベルトが澄ました顔で応える。
「……で」
アルニカは窓から目を離し、馬車の中を見回した。
「これが全部、ご令嬢やご婦人方への土産とはねぇ……」
可愛らしい、もしくは美しいラッピングが施された箱や袋。それらは座面や床に置かれ、果ては反対側の窓が見えなくなるほどうず高く積まれている。
「女誑しと言われるワケだ」
土産物たちに半分埋まりながら、アルニカは呆れ声で言った。
因みに後ろのもう一台にも、女性達への土産物がこれでもかと詰め込まれている。
コルネリウスは、アルニカたちが乗る馬車の御者台に座っていて、室内にはいない。
「しょうがない。彼女たちのご機嫌取りには、こういったものが必要なのでね」
自身も半ば土産に埋まりながら、フィリベルトが答えると。
「好きでもない女のために、か。紳士的だねぇ第一皇子様は」
「おや、言ってくれるね。私が彼女たちを思う気持ちに嘘はないのに」
「だろうな。ただ、思ってはいても、それは好意の類じゃねぇだろ?」
「……君の頭の中の私は、どういう人物なのかな」
「だから、自分の評判を地の底に落としたい人物」
中でそんな会話がなされている馬車は、皇都の通りを進んでいく。馬車が目指すのは、皇都の中心にあり、皇族の直系が住むグロサルティア宮殿だ。
◆
「……なんだかすんげえ見られてねぇ?」
「私が専属魔法使いを連れ帰ってきたからだろう。皆、君に興味津々なんだよ、アル」
お忍びの体で帰ってきたフィリベルトの馬車は宮殿の裏門をくぐり、裏の玄関ホールに通される。アルニカとフィリベルトが馬車から降りると、そこに居た人々からの様々な感情が入り混じった視線が、アルニカたちに突き刺さった。
「おかえりなさいませ、フィリベルト殿下。お久しゅうございます」
突き刺してくる視線の中から一人、きらびやかな燕尾、とでも言いたくなるような服を身に着けた壮年の男性が、フィリベルト達のもとへ進み出てくる。
「やあ、ディルク卿。久しいね」
「殿下が無事お帰りになられて、私共は今日こそ安心して眠れます」
「君はいつも大げさだなぁ。……ああ、丁度いい。ディルク卿、知り合いへの土産を持ってきたのだけれど、これらの贈与の管理を任せてもいいかい?」
すると、ディルク卿と呼ばれた男性は目を輝かせ、
「ええ! 私に出来ることでしたらなんでも! 致します! ほれ、誰か! 使用人どもを呼びに行くのだ!」
ディルク卿が手を叩くと、ざわざわと周りが動き出し、馬車に近寄り荷物を運び出す者、人を呼びに行く者、この場所から離れていく者、傍観者、と分かれた。
「おお、そういえば、殿下」
「ん?」
ディルク卿はアルニカへと視線を移し、
「こちらの少年は、どなたですかな?」
「ああ、紹介が遅れたね。ディルク卿、この子は私の専属魔法使いのアル。アル、彼はこの宮殿に出仕している貴族、ディルク・バーデ伯爵だよ」
フィリベルトがアルニカの背を押し、少し前に押し出すと、
「ほお! あなたが殿下の専属魔法使い様ですか! いやはやこんなお若いのに、さぞ素晴らしいお力の持ち主なのでしょうなあ!」
「どもっす。アルって言います。よろしくお願いシャッス!」
元気な声と笑顔でそう挨拶したアルニカに、ディルク卿は目を丸くし、
「……は、はは……最近の若い子は威勢がいいですなぁ……」
と、アルニカから少し距離を取る。
「……ぅゔん! それで、殿下。彼は上位何段目なので?」
ディルク卿は、改めて、といったふうに笑みを浮かべながら問いかけ、
「ああ、一級だよ?」
フィリベルトの言葉に顔を引きつらせた。辺りのざわめきが大きくなる。
「私の聞き間違いでしょうか……今、一級と聞こえたような……」
「ああ、一級と言ったよ。君の聞き間違いじゃない」
フィリベルトがにっこりと言うと、
「……な、な、なんということでしょうかぁぁああ?!」
ディルク卿は絶叫して、卒倒してしまった。
「うるっせ」
アルニカは、それに顔をしかめて耳を塞いだ。
◆
魔法使いにはランクがある、とアルニカがフィリベルトから聞いたのは、アルニカの家から皇都への帰路に着いて三日目のこと。
『そういえば、君は中位……いや、上位かな? 何段だい?』
『はい?』
思わず素で返してしまったアルニカは、なんのことかと首を傾げ、フィリベルトとコルネリウスから説明を受けた。
魔法使いには強さ、賢さ、魔力量、などなど様々な要素を総合して作られたランクがあると。
『いやー初耳だな。じーちゃんはそんなの一言も言ったこと無かったから』
『……そう。じゃあ、一から説明しよう』
魔法使いのランクは、一番下が十級。そこから九、八、七と上がっていき、一級になると、今度は下位の十段から一段、中位の十段から一段、上位の十段から一段、そして最高ランクが魔導師という名前のランクだそうだ。
『細けぇな。魔法使いって、少数派なんだろ?』
『昔の、魔法使いが世界に溢れていた頃の名残だそうだよ。で、だ。流石に何もランクがないと、残念がられるというより怪しまれる。次の街で試験を受けようか』
そういった訳で、アルニカは試験を受けることになり。
『スンマセン。なるべく間違えようとしたんだけど、一級になっちった』
と、気まずそうに頭をかきながらランクが刻印されたペンダントを見せた。
『どう間違えようとして、一級になったんだい?』
『や、筆記は簡単だったんだよ。全部デタラメ書けばいいから。けど、実技と魔力量が……』
『が?』
『実技の試験は的あてだったんだけど。一番弱い魔力弾を的に向けて撃ったら、的粉々にして、その上、壁、壊しちゃって……』
フィリベルトとコルネリウスは、口をつぐむ。
『魔力量も、数値があんま高くならないように循環を淀ませたんだけど、上位二段に匹敵する数値が出ちまったらしくて……』
黙ったままの二人に、アルニカはニカッ! と笑いかけ、
『総合して、一級になった。筆記のおかげだな!』
『……因みに、筆記試験もやろうと思えば満点だったのかい?』
『いや?』
『おや』
『そもそもの問題に間違いがあって。間違いから正解を導き出すなんて、無理じゃん? あ、問題の間違いを正して、その正解を書けばよかったのかな』
『……なるほどね』
と、いう過程を経て、アルニカは魔法使いランクの一級を、取得した。
「……はー……うぅー……ん……」
アルニカはふかふかのベッドに仰向けになり、ぐぅーんと伸びをする。
ディルク卿が倒れた、という騒動の中、フィリベルトはその処理を周りにいた貴族達に頼み、コルネリウスとともにアルニカを専属魔法使いのための部屋へと案内する、と言って、さっさとその場をあとにしてしまったのだ。
『あの家に住んでいた君のことだ。狭く感じるかも知れないが、そこは大目に見てくれ』
と、通されたのは。
広くて、豪奢な壁紙や装飾がなされ、けれど家具は最低限、という、ちぐはぐな印象を受ける部屋だった。
『なるほどな。これが殿下の状況を示す縮図って訳か』
『説明しないでも理解してくれるというのは、有り難くもあり寂しくもあるね』
そして、アルニカは部屋の鍵を受け取り、フィリベルトとコルネリウスと別れると、早速とばかりにローブを脱ぎ、ベッドにダイブしたのだった。
「質素とは言っても、質素の格が違うな」
ふかふかでサラサラな手触りのベッドをぽふぽふと叩きながら、アルニカは呟く。
「……で」
アルニカは起き上がり、大きくて柔らかい枕を抱き、胡座をかいて、「ふむ」と、顎に手を当てた。
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