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最終章 現世の魔法があるところ
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「そうよそうよ!まぁ何が起きていたのかは知っていたけどね。その上であなたの答えを知りたかったの。ねぇ?清さん」
「そうねー。でも安心したわ。これでまたあの素敵なランチが食べられるのね」
ねぇ平井さん?と清さんがそういうと、満面の笑みでそうね。と平井さんは私たちに笑みを浮かべてみせる。
「最初から・・・知っていたのですか?」
ミーナさんが恐る恐るそうたずねると、三人は顔を見合わせいつものような笑い声をあげる。
「もちろんそうよ!白い竜を従える魔女を野放しにしておくと思って?だからずっとあなたのことを見ていたわ。だけどそれも途中まで。あなたの作る料理は本当に幸せで私の知らない魔法みたいだった。そこに集う精霊たちも本当に幸せそうだったし、可愛いお手伝いさんまで来たものだからもう大変。おばあちゃんたちも大忙し!」
そうだわ!と塚田さんはふくよかなお腹を叩くと、アマーリアへと視線を向ける。
「もうすっかりと本業の魔女は引退したつもりでいたから、後手後手に回っちゃってねぇ。でもみんなで話し合ってミーナさんがどんな答えを見つけるかを待つことにしたの。もしこれらからみんな幸せにしてくれそうな、お店を続けるようならよし。お店を閉めるようなら諦めて何もしないままでおきましょうって」
「そうねぇ。塚田さんの胃袋を満足させる近所のカフェなんて他にはないからよかったわ。後、八重子さんたちにかけられた忘却の魔法は解いておいたから。いつ戻っても大丈夫だから安心してね。でもアマーリア。あなたはダメ。そう簡単に何度も人に魔法を使ってはダメだわ。ミーナさんもそうだったけど・・・それは琴音ちゃんを守ってくれたから仕方がないけれどね。琴音ちゃんは竜から身を守るために仕方なく。そういうことね」
アマーリアは硬直したまま脱いだ帽子を片方の手に持って佇んでいる。表情は激しく歪み、それでも何も口に出せないでいる。さぁ!と平井さんは私たちを取り囲む魔女や魔法使いをゆっくりと見渡した。
「これでもう今日はお開き。それにこれ以上続けるなら私たち以上に空の上にいる彼女が黙っていないと思うわ」
平井さんがはるか頭上を指差しその場にいる全員が空を見上げる。そこには空を覆うほどの白い竜が空を旋回していた。
「ママ・・・もう大丈夫だって言ったのに・・・」
ため息まじりにそうこぼすミーナさんは困ったような表情で、どこか嬉しそうにそうこぼした。
ふふふ。と小柄な清さんは口元に手を当て、上目使いでミーナさんを見上げた。
「いつだってお母さんは子供のことが心配なの。それにね。年齢を重ねた淑女はとっても強いんだから。それは人も魔女、精霊や竜だって同じね。神さまだってきっとそう。だからあなたたちも私たちにみたいな淑女を目指しなさいな」
そうとも!と塚田さんは再びふくよかなお腹を叩いた。
「なんだか世界は私たちが思っているよりもずっと広かったみたいですね」
さすがにこれは知らなかったなぁとミーナさんは頭をぐしぐしと掻いた。
ミーナさんにも知らないことがあるのかと私はなんだか可笑しな気持ちになった。
それは当たり前であるのだけど。前よりもずっとミーナさんを近くに感じる。
その後、すぐに空を覆っていた魔法保安局はどこかへ姿を消し、アマーリアはうなだれながら何度も私たちを見ていた。その意図はわからないけれど、もう恐ろしくはなかった。
それじゃまたランチタイムにね!と西賀茂倶楽部の面々も箒に乗ってさっそうと飛び去っていく。
見送った後で私たちはゆっくりとカフェ・ノードへと降り立つ。そこにはいつものみんなが手を振っていた。降り立った瞬間私はすっかりと目を腫らしたミアスに抱きつかれて、その華奢な背中をぎゅっと抱く。尊いですわぁぁ!と両手を高々と上げて歓声をあげるコルに、やれやれとアールは呆れたように首を振った後、ニッと大きな牙をむき出しにして笑みを浮かべる。
格好つけてやがる!とそれを見てソフマは笑い転げて、こらソフマ。とたしなめるウアヴァルはその後で満足そうに一度うなずいた。
「どうやら終わったようですね。お疲れさまでした」
イースがそういうと口ひげをなでる。タールーがトコトコと私の足元へと歩いてきた。
「やはり魔女には黒いローブがよく似合う。そしてよければ後ろに控える、マタタビ色の服を着た魔女の格好も、どうにかしてくれないか?さっきから誘惑してきて仕方がないのだ」
うっさぃわ!と後ろから変わらず緑色のジャージに身を包んだ柚さんが顔を出す。
「そんでミーナ。うまくいったんやろな?」
うん。とミーナさんはすぅっと息を吸い込んでみんなを見渡した。
「ただいま。そしてお待たせしました。開店準備はもうちょっと待ってね」
よっしゃ。と柚さんは腕を組み満足そうに鼻を鳴らした。その奥でシャッターがガラガラと開く音がして、康夫さんが顔を出し、驚きその場でもう一度シャッターを閉じる。
みんなが顔を見合わせると再びシャッターの開く音がする。開いたシャッターの向こうには、康夫さんの隣に着物姿の八重子さんが立っていた。
「ほらあんた!お客さんがたくさんなのにシャッターを閉めるなんて失礼な!」
「いやすまん。見慣れない格好をしたミーナと琴音がいるもんだから」
えっ?と八重子さんは私とミーナさんを見ると口元に手を当てはぁ。と吐息もらす。
「もしかしてうちらの結婚記念日やからってそんな仮装をしてくれたん!?ほんまにもうこの子たちはもう!それにそんなきれいな女の子とイチャイチャして、ウチのハートをどんだけドキドキさせるつもりやねん!」
八重子さんは一気にそうまくし立てると私たちに駆け寄り、困惑するミアスと共に私たちを抱きしめた。本当にかかわれば、かかわるほど知らない世界ばかりだなと私はミーナさんを見る。
私の心が伝わってしまったのか、八重子さんの向こうからミーナさんがうなずくのが見えた。
空を見上げると白い竜が空を旋回している。空はどこまでも遠くに広がっていて、きっとどこまでも飛んでいけそうだなと私は白い竜へと手を振った。
現世を生きる魔女はどこにだっている。
自分をとらえるちっぽけな世界から、たった一歩外に踏み出すだけで出会うことができる。
今まで知らなかった世界に触れて、孤独ではないと知った時に心の音が聞こえるのだ。
多くの存在や言葉を聞くことでやっと、抑え込んで見えなくなってしまった自分の思いを知ることができる。
その時にやっと、世界が解けて自分の魔法が使えるのだ。
天まで昇る炎も、すべてを凍てつかせる氷塊、空を包む稲光や地面を砕く魔法は必ずしも必要ではない。
耐え難い日常を容易く変えることができる、自分自身の魔法が使えるのだ。
それが私が学んだ現世における私の魔法。
魔法はいつだって私の心の奥にあった。ただ近づくことを恐れていただけで、触れてみれば暖かい。
きっかけは真夜中にたったひとりで訪れた公園とケットシー。そして魔女だった。
私は大きく息を吸ってみる。幸せな香りがいつまでも辺りを漂い私の心を満たしていくのに身を委ねた。
「そうねー。でも安心したわ。これでまたあの素敵なランチが食べられるのね」
ねぇ平井さん?と清さんがそういうと、満面の笑みでそうね。と平井さんは私たちに笑みを浮かべてみせる。
「最初から・・・知っていたのですか?」
ミーナさんが恐る恐るそうたずねると、三人は顔を見合わせいつものような笑い声をあげる。
「もちろんそうよ!白い竜を従える魔女を野放しにしておくと思って?だからずっとあなたのことを見ていたわ。だけどそれも途中まで。あなたの作る料理は本当に幸せで私の知らない魔法みたいだった。そこに集う精霊たちも本当に幸せそうだったし、可愛いお手伝いさんまで来たものだからもう大変。おばあちゃんたちも大忙し!」
そうだわ!と塚田さんはふくよかなお腹を叩くと、アマーリアへと視線を向ける。
「もうすっかりと本業の魔女は引退したつもりでいたから、後手後手に回っちゃってねぇ。でもみんなで話し合ってミーナさんがどんな答えを見つけるかを待つことにしたの。もしこれらからみんな幸せにしてくれそうな、お店を続けるようならよし。お店を閉めるようなら諦めて何もしないままでおきましょうって」
「そうねぇ。塚田さんの胃袋を満足させる近所のカフェなんて他にはないからよかったわ。後、八重子さんたちにかけられた忘却の魔法は解いておいたから。いつ戻っても大丈夫だから安心してね。でもアマーリア。あなたはダメ。そう簡単に何度も人に魔法を使ってはダメだわ。ミーナさんもそうだったけど・・・それは琴音ちゃんを守ってくれたから仕方がないけれどね。琴音ちゃんは竜から身を守るために仕方なく。そういうことね」
アマーリアは硬直したまま脱いだ帽子を片方の手に持って佇んでいる。表情は激しく歪み、それでも何も口に出せないでいる。さぁ!と平井さんは私たちを取り囲む魔女や魔法使いをゆっくりと見渡した。
「これでもう今日はお開き。それにこれ以上続けるなら私たち以上に空の上にいる彼女が黙っていないと思うわ」
平井さんがはるか頭上を指差しその場にいる全員が空を見上げる。そこには空を覆うほどの白い竜が空を旋回していた。
「ママ・・・もう大丈夫だって言ったのに・・・」
ため息まじりにそうこぼすミーナさんは困ったような表情で、どこか嬉しそうにそうこぼした。
ふふふ。と小柄な清さんは口元に手を当て、上目使いでミーナさんを見上げた。
「いつだってお母さんは子供のことが心配なの。それにね。年齢を重ねた淑女はとっても強いんだから。それは人も魔女、精霊や竜だって同じね。神さまだってきっとそう。だからあなたたちも私たちにみたいな淑女を目指しなさいな」
そうとも!と塚田さんは再びふくよかなお腹を叩いた。
「なんだか世界は私たちが思っているよりもずっと広かったみたいですね」
さすがにこれは知らなかったなぁとミーナさんは頭をぐしぐしと掻いた。
ミーナさんにも知らないことがあるのかと私はなんだか可笑しな気持ちになった。
それは当たり前であるのだけど。前よりもずっとミーナさんを近くに感じる。
その後、すぐに空を覆っていた魔法保安局はどこかへ姿を消し、アマーリアはうなだれながら何度も私たちを見ていた。その意図はわからないけれど、もう恐ろしくはなかった。
それじゃまたランチタイムにね!と西賀茂倶楽部の面々も箒に乗ってさっそうと飛び去っていく。
見送った後で私たちはゆっくりとカフェ・ノードへと降り立つ。そこにはいつものみんなが手を振っていた。降り立った瞬間私はすっかりと目を腫らしたミアスに抱きつかれて、その華奢な背中をぎゅっと抱く。尊いですわぁぁ!と両手を高々と上げて歓声をあげるコルに、やれやれとアールは呆れたように首を振った後、ニッと大きな牙をむき出しにして笑みを浮かべる。
格好つけてやがる!とそれを見てソフマは笑い転げて、こらソフマ。とたしなめるウアヴァルはその後で満足そうに一度うなずいた。
「どうやら終わったようですね。お疲れさまでした」
イースがそういうと口ひげをなでる。タールーがトコトコと私の足元へと歩いてきた。
「やはり魔女には黒いローブがよく似合う。そしてよければ後ろに控える、マタタビ色の服を着た魔女の格好も、どうにかしてくれないか?さっきから誘惑してきて仕方がないのだ」
うっさぃわ!と後ろから変わらず緑色のジャージに身を包んだ柚さんが顔を出す。
「そんでミーナ。うまくいったんやろな?」
うん。とミーナさんはすぅっと息を吸い込んでみんなを見渡した。
「ただいま。そしてお待たせしました。開店準備はもうちょっと待ってね」
よっしゃ。と柚さんは腕を組み満足そうに鼻を鳴らした。その奥でシャッターがガラガラと開く音がして、康夫さんが顔を出し、驚きその場でもう一度シャッターを閉じる。
みんなが顔を見合わせると再びシャッターの開く音がする。開いたシャッターの向こうには、康夫さんの隣に着物姿の八重子さんが立っていた。
「ほらあんた!お客さんがたくさんなのにシャッターを閉めるなんて失礼な!」
「いやすまん。見慣れない格好をしたミーナと琴音がいるもんだから」
えっ?と八重子さんは私とミーナさんを見ると口元に手を当てはぁ。と吐息もらす。
「もしかしてうちらの結婚記念日やからってそんな仮装をしてくれたん!?ほんまにもうこの子たちはもう!それにそんなきれいな女の子とイチャイチャして、ウチのハートをどんだけドキドキさせるつもりやねん!」
八重子さんは一気にそうまくし立てると私たちに駆け寄り、困惑するミアスと共に私たちを抱きしめた。本当にかかわれば、かかわるほど知らない世界ばかりだなと私はミーナさんを見る。
私の心が伝わってしまったのか、八重子さんの向こうからミーナさんがうなずくのが見えた。
空を見上げると白い竜が空を旋回している。空はどこまでも遠くに広がっていて、きっとどこまでも飛んでいけそうだなと私は白い竜へと手を振った。
現世を生きる魔女はどこにだっている。
自分をとらえるちっぽけな世界から、たった一歩外に踏み出すだけで出会うことができる。
今まで知らなかった世界に触れて、孤独ではないと知った時に心の音が聞こえるのだ。
多くの存在や言葉を聞くことでやっと、抑え込んで見えなくなってしまった自分の思いを知ることができる。
その時にやっと、世界が解けて自分の魔法が使えるのだ。
天まで昇る炎も、すべてを凍てつかせる氷塊、空を包む稲光や地面を砕く魔法は必ずしも必要ではない。
耐え難い日常を容易く変えることができる、自分自身の魔法が使えるのだ。
それが私が学んだ現世における私の魔法。
魔法はいつだって私の心の奥にあった。ただ近づくことを恐れていただけで、触れてみれば暖かい。
きっかけは真夜中にたったひとりで訪れた公園とケットシー。そして魔女だった。
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