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第三章 サラマンダー恋慕に花束を
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和菓子屋の女性は心底申し訳なさそうにそういって、花束をアールさんの胸元へと押し戻す。私たちは固まっていると、店の奥から和菓子屋さんの女性と同じくらいの年齢に見える和装の男性が出てきた。
「どうした?厨房にいてわからなかったけど、大丈夫か?」
あっと私とミーナさんは同時に息を呑む。そっかとアールさんはつぶやき天を仰ぐ。
「まぁそうだよな。んー。なんでもないですよ旦那さん。彼女はとっても無事です。それじゃぁ!」
アールさんゆっくりと口を開く和菓子屋さんの女性を横切って二条大橋へと足を進める。そして和菓子屋さんの女性が右手を伸ばしたのにも気がつかずに走り出す。
橋のたもとで階段を降りて鴨川を南に駆け出している。このままひとりにしておいてはいけないと私はミーナさんを振り向く。
「追いかけます!ミーナさんたちはゆっくりとついてきてください」
「もうあんなに遠くにいるから・・・できるの?」
「はい。多分・・・あれくらいの速さなら大丈夫です」
ん?と首をかしげるミーナさんに一度うなずいてみせ、私はちょっとだけ身をかがめて足に力を込める。ぐっと踏み込みそのまま跳ねるように足を前に踏み出した。
目の間にいる人混みを踊るように避けていき、アールさんの後を追って鴨川へと降りる。鴨川の両脇、とくに西側には広く道が整えられており、いつもなら仲の良い男女が等間隔に並んでいる。
ちょっとだけ冷えてきた時期だからその姿は少ない。そのため遠目でも赤色に見えるアールさんはよく目立った。
私は両手を振るって足を前に出し続ける。頬に流れる風は吐息の音が混ざって音をどこかへ追いやった。
まだ私は走ることができるんだ。
流れていく景色を視線の端で追いながら鼓動は速まっていく。アールさんの後ろ姿はどんどん大きくなって、ついに目の前まで来た時、私はアールさんを追い抜きその前で両手を広げる。人虎とのやりとりでは微塵も見せなかった驚愕の表情でアールは私を見下ろしていた。
「いつの間に追いついたんだよ。魔法か?」
「いえ。走ってきました」
走って・・・とアールは右手の花束に視線を落とし肩の力を抜く。
「なんか情けない所を見せちまったな。こんなに格好よくしてもらったのに」
「いいえ。格好よかったです。結果は残念でしたけど、それでもまだ始まったばかりです」
「まだこれから先があるって言うのかい?」
「はい。どうなるかはわかりませんけれど、それでもまだあの女性とのかかわりが始まったばかりだと思います。それはまるで違う世界みたいに。アールさんの言葉で世界は一歩進んで、これからはまた違う世界だと思います」
うまくまとめることができただろうか。それでも今の私はアールさんにそう伝えたかった。周りから見たら失敗でも、無駄な行動だとしてもそれは確かに世界を変えていく。
今の私がそうであるように。
そっか。とアールは空を見上げる。秋空は視界の果てまで雲を散らし、どこからか金木犀の香りがした。
「なんつうか。琴音はそういう所があるよな。俺の心が読めるのかい?あっ琴音も魔女だったっけか?」
「いいえ。まだ魔女ではない普通の人です」
そっかとアールさんが笑みを浮かべてポケットに手を入れると何かを取り出した。
「これ。格好いいかなと思って買ってたんだけど、俺には少し小さすぎた。だからやる」
アールの大きな掌に包まれたそれは私の手へとポトリを落とされた。それは真っ赤なルビーにも見える小さな宝石が埋め込まれたリングネイルだった。銀色の金属で包まれた先はとても尖っていてまるでアールの爪にも見える。
「こんな高そうなもの・・・大丈夫です」
「遠慮すんなってだいぶんお世話になっちゃったからな。今度、琴音が困っている時には俺が助けるし、それがその約束の証だな」
へへ。とアールは笑いそれに私は笑みを返す。タールーからもらった王冠といい宝物がまた増えた。
「ちょっと待ってぇ・・・」
少し離れた所で声がしてミーナさんたちが見えた。隣にいるソフマに半分引っ張られながら息を切らして走ってくる。そして隣にはあの和菓子屋にいた女性も一緒にいた。
しばらくして私たちと合流したミーナさんたちは、息も絶え絶えといったようすで屈んだまま必死に呼吸を整えている。それに気がついたアールは驚き固まったまま三人を見て、和菓子屋さんの女性はまっすぐと立ちアールへと歩き出す。
「あの。花束を受け取れない訳を、お話したいと思いまして」
「いや。もういいよ。俺が舞い上がってしまっただけだ。迷惑だったよな」
いいえとその女性は首を横に振る。そしてまっすぐとアールを見上げた。
「私・・・花粉アレルギーでして・・・どんな花の花粉でもくしゃみが止まらなく・・・くしゅん!」
かわいらしいくしゃみと共にアールは頬を緩めている。アールさんは頭を恥ずかしそうに掻くと真っ赤なトサカがそれに合わせて揺れた。
「なんだそういうことかい」
「えぇそういうことでした。すみません。説明する暇もなく・・・そして結婚の件ですが・・・お友達から考えさせてください」
空気が暖かな温度を持って和らぐのを感じた。それは頬を上気させて固まるサラマンダーの体温かもしれない。言葉を失いながらも頬を綻ばせるアールの隣を、私は気がつかれないように歩きミーナさんたちのもとへと進む。すっかりもうふたりの世界だなと感じながら。
合流するとソフマは口元に手を当て必死に笑いをかみ殺している。ミーナさんは胸元で音が出ないように小さい拍手をふたりに贈っていた。
「どうやら予想・・・とはだいぶん違うけどハッピーエンドだね」
そうですね。とミーナさんに返す。
「なんか腹立たしいけどサラマンダーの旦那も嬉しそうだな。今度店で会った時が楽しみすぎる。それに店長にもいい報告ができそうだ」
ソフマはそういって大きく伸びをした。なんだかんだで彼もまた喜んでいると思った。
「それじゃぁお熱いおふたりさんを残して、寄り道して帰りましょうか」
「あっ!俺うまいチョコレート屋さん知っているみんなでいこうよー」
ソフマさんはお仕事にね。とミーナさんがそう返すと、うへぇとソフマは肩を落とす。
私たちは四条大橋のたもとから再び四条河原町へと足を進める。そこではじめて私は人のあふれることの通りに人とは思えない影を見た。それは人より巨大で緑色の体をしていたり、人の半分くらいの背丈で意気揚々とあるく赤い帽子の髭を生やしている。
その違いは今の私にはとても普通に思えた。それくらい私の世界が広がっていると実感もできた。
だけどあのアマーリアやウアヴァルが言っていた竜の魔女。それは人と魔女の脅威だとアマーリアが言っていた。
意気揚々と物珍しそうに街並みを眺めるミーナさんを、私は眺めながら勘違いだと思うことにした。
だってこのミーナさんの作るこの世界には嫌なことは何もない。
そう思いたかったから。
「どうした?厨房にいてわからなかったけど、大丈夫か?」
あっと私とミーナさんは同時に息を呑む。そっかとアールさんはつぶやき天を仰ぐ。
「まぁそうだよな。んー。なんでもないですよ旦那さん。彼女はとっても無事です。それじゃぁ!」
アールさんゆっくりと口を開く和菓子屋さんの女性を横切って二条大橋へと足を進める。そして和菓子屋さんの女性が右手を伸ばしたのにも気がつかずに走り出す。
橋のたもとで階段を降りて鴨川を南に駆け出している。このままひとりにしておいてはいけないと私はミーナさんを振り向く。
「追いかけます!ミーナさんたちはゆっくりとついてきてください」
「もうあんなに遠くにいるから・・・できるの?」
「はい。多分・・・あれくらいの速さなら大丈夫です」
ん?と首をかしげるミーナさんに一度うなずいてみせ、私はちょっとだけ身をかがめて足に力を込める。ぐっと踏み込みそのまま跳ねるように足を前に踏み出した。
目の間にいる人混みを踊るように避けていき、アールさんの後を追って鴨川へと降りる。鴨川の両脇、とくに西側には広く道が整えられており、いつもなら仲の良い男女が等間隔に並んでいる。
ちょっとだけ冷えてきた時期だからその姿は少ない。そのため遠目でも赤色に見えるアールさんはよく目立った。
私は両手を振るって足を前に出し続ける。頬に流れる風は吐息の音が混ざって音をどこかへ追いやった。
まだ私は走ることができるんだ。
流れていく景色を視線の端で追いながら鼓動は速まっていく。アールさんの後ろ姿はどんどん大きくなって、ついに目の前まで来た時、私はアールさんを追い抜きその前で両手を広げる。人虎とのやりとりでは微塵も見せなかった驚愕の表情でアールは私を見下ろしていた。
「いつの間に追いついたんだよ。魔法か?」
「いえ。走ってきました」
走って・・・とアールは右手の花束に視線を落とし肩の力を抜く。
「なんか情けない所を見せちまったな。こんなに格好よくしてもらったのに」
「いいえ。格好よかったです。結果は残念でしたけど、それでもまだ始まったばかりです」
「まだこれから先があるって言うのかい?」
「はい。どうなるかはわかりませんけれど、それでもまだあの女性とのかかわりが始まったばかりだと思います。それはまるで違う世界みたいに。アールさんの言葉で世界は一歩進んで、これからはまた違う世界だと思います」
うまくまとめることができただろうか。それでも今の私はアールさんにそう伝えたかった。周りから見たら失敗でも、無駄な行動だとしてもそれは確かに世界を変えていく。
今の私がそうであるように。
そっか。とアールは空を見上げる。秋空は視界の果てまで雲を散らし、どこからか金木犀の香りがした。
「なんつうか。琴音はそういう所があるよな。俺の心が読めるのかい?あっ琴音も魔女だったっけか?」
「いいえ。まだ魔女ではない普通の人です」
そっかとアールさんが笑みを浮かべてポケットに手を入れると何かを取り出した。
「これ。格好いいかなと思って買ってたんだけど、俺には少し小さすぎた。だからやる」
アールの大きな掌に包まれたそれは私の手へとポトリを落とされた。それは真っ赤なルビーにも見える小さな宝石が埋め込まれたリングネイルだった。銀色の金属で包まれた先はとても尖っていてまるでアールの爪にも見える。
「こんな高そうなもの・・・大丈夫です」
「遠慮すんなってだいぶんお世話になっちゃったからな。今度、琴音が困っている時には俺が助けるし、それがその約束の証だな」
へへ。とアールは笑いそれに私は笑みを返す。タールーからもらった王冠といい宝物がまた増えた。
「ちょっと待ってぇ・・・」
少し離れた所で声がしてミーナさんたちが見えた。隣にいるソフマに半分引っ張られながら息を切らして走ってくる。そして隣にはあの和菓子屋にいた女性も一緒にいた。
しばらくして私たちと合流したミーナさんたちは、息も絶え絶えといったようすで屈んだまま必死に呼吸を整えている。それに気がついたアールは驚き固まったまま三人を見て、和菓子屋さんの女性はまっすぐと立ちアールへと歩き出す。
「あの。花束を受け取れない訳を、お話したいと思いまして」
「いや。もういいよ。俺が舞い上がってしまっただけだ。迷惑だったよな」
いいえとその女性は首を横に振る。そしてまっすぐとアールを見上げた。
「私・・・花粉アレルギーでして・・・どんな花の花粉でもくしゃみが止まらなく・・・くしゅん!」
かわいらしいくしゃみと共にアールは頬を緩めている。アールさんは頭を恥ずかしそうに掻くと真っ赤なトサカがそれに合わせて揺れた。
「なんだそういうことかい」
「えぇそういうことでした。すみません。説明する暇もなく・・・そして結婚の件ですが・・・お友達から考えさせてください」
空気が暖かな温度を持って和らぐのを感じた。それは頬を上気させて固まるサラマンダーの体温かもしれない。言葉を失いながらも頬を綻ばせるアールの隣を、私は気がつかれないように歩きミーナさんたちのもとへと進む。すっかりもうふたりの世界だなと感じながら。
合流するとソフマは口元に手を当て必死に笑いをかみ殺している。ミーナさんは胸元で音が出ないように小さい拍手をふたりに贈っていた。
「どうやら予想・・・とはだいぶん違うけどハッピーエンドだね」
そうですね。とミーナさんに返す。
「なんか腹立たしいけどサラマンダーの旦那も嬉しそうだな。今度店で会った時が楽しみすぎる。それに店長にもいい報告ができそうだ」
ソフマはそういって大きく伸びをした。なんだかんだで彼もまた喜んでいると思った。
「それじゃぁお熱いおふたりさんを残して、寄り道して帰りましょうか」
「あっ!俺うまいチョコレート屋さん知っているみんなでいこうよー」
ソフマさんはお仕事にね。とミーナさんがそう返すと、うへぇとソフマは肩を落とす。
私たちは四条大橋のたもとから再び四条河原町へと足を進める。そこではじめて私は人のあふれることの通りに人とは思えない影を見た。それは人より巨大で緑色の体をしていたり、人の半分くらいの背丈で意気揚々とあるく赤い帽子の髭を生やしている。
その違いは今の私にはとても普通に思えた。それくらい私の世界が広がっていると実感もできた。
だけどあのアマーリアやウアヴァルが言っていた竜の魔女。それは人と魔女の脅威だとアマーリアが言っていた。
意気揚々と物珍しそうに街並みを眺めるミーナさんを、私は眺めながら勘違いだと思うことにした。
だってこのミーナさんの作るこの世界には嫌なことは何もない。
そう思いたかったから。
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