31 / 44
第漆章 晴れ着と洋菓子
-2-
しおりを挟む
麻子の家は通りから外れた場所にある。政府が作ったトタンの壁で作られた急ごしらえの家に祖母とふたりで住んでいた。戦で家を焼かれた人の避難所でもある。
ガタガタと風に揺れる壁を横切り戸の前に立つ。姫はソワソワと手を揉んで隣のヤハズを見上げた。
「なぁなぁヤハズ。まるでおもちゃのような家だなぁ。人もここに住めるのか?」
「住むことはできるでしょうが。私は住みたくありませんね」
「八代はどうじゃ!?」
姫は私を振り返り、千鳥と並んでヤハズと姫の間に立った。
「屋根があるだけマシな生活だ。まずは俺が挨拶するからお前たちは後ろから付いてきてくれ。麻子のばあさんが驚いてひっくり返っちまう」
そうだなぁ。と姫は腰の後ろに手を沿わせた。どうにも落ち着かないらしい。
しかし姫の落ち着かなさは私とどうやら違う種類のようだ。ねぇ。と千鳥が私を横目で見る。私もあぁ。と答えた。千鳥もどうやら不安に感じているらしい。
「ねぇ。翁さん。静かすぎない? 麻子ちゃんはおとなしい子だけど、静まり返っている」
「そうだな。眠っているとは思えない。嫌な予感がする」
私が言うと千鳥はこくりとうなずいた。私は何度かノックをして、失礼するよと戸を開く。戸はあっけないほどに開いた。
汚れた畳間には電気が通っているのか、吊るされた伝統がチカチカと点滅している。中央には布団が引かれており、白い割烹着の老人が奥に見えた。老人はゆっくりと私を見上げると、おぉ。と息を漏らして両手を挙げる。
立ち上がることもせずに、垂れ下がった頬には深いシワが刻まれていた。薄暗い部屋の中で影が目を包んでいる。長い白髪はひとつに結ばれていて、正座をしたまま老婆は頭を下げる。
私にははっきり見えた。
枕元に置かれた赤い晴れ着はいつか麻子が持ってきた物だ。狗鷲に売ったはずなのになぜか枕元に置いてある。そして汚れて薄い掛け布団に包まれているのは、麻子だった。
頬はこけて目はくぼんでいる。乾いた唇の色は薄く、一目見ただけでは快活に笑みを浮かべる麻子とはかけ離れている。亡骸にも見えた。
千鳥は驚き口元に手を当てる。私は草履を脱いで土間から上がり、布団の横に肩膝をつき、麻子の顔を覗き込む。わずかに口元は動き平べったい布団で胸元が上下している。生きている。
しかしあまりにやせ細っている。
「古道具屋の翁さんかい・・・麻子は帰ってきてくれたよ」
ボソボソと掠れた声が聞こえ、私は布団の向こうに座る老婆を見上げる。麻子の祖母もまたひどく痩せている。声にも力がない。
「こうなる前に言ってくれりゃ、飯くらいは調達できたのに。どうしたんだ?」
できるだけ平静に言葉を紡ごうとしても、横目に変わり果てた麻子の姿が目に移る。背中には冷たい汗が流れていた。自分で聞こえる以上に怒鳴りつけるような声量に、老婆は怯えヒッと両手を曲げて胸を抱く。
「すまん・・・飯がなかったのか? それとも病か?」
老婆は首を横に振り、呼吸を整えると視線を麻子に落として口を開く。
「麻子はな。帰ってこなかったんだ。近所の人は神隠しにあったと言ったよ。弱った足では外にでれなかったからね。待つことしかできなかった。仕方がなかったんだよ」
気づけば隣にヤハズがいた。音もなく家に上がり麻子の顔を横から覗き込み、まぶたを開いた後に布団を剥いで視線を上下させる。ボロボロの小さな着流しに包まれた麻子の腹はひどく窪んでいた。着崩れた首には筋が浮いている。
「ひどく衰弱しているが生きている。医者には見せていないのか?」
ヤハズの問いに老婆は首を横に振る。
「そんな金はねぇさ。思えばこの子にも無理をさせた。辛かっただろうねぇ。父を戦争に取られて、母も病で死んじまった。幼い身でこんなばあさんを支えてくれた。近頃は楽しそうだったのにねぇ。家でもよく笑っていたよ」
「まだ麻子は死んでいない!」
ヤハズは声を張り上げて、誰もが体を固めた。張り上げた声は部屋に反響して消える。電灯はチカチカと点滅し、ヤハズの横顔を私の瞳に映った。唇が震えただえさえ白い肌が青白く浮かぶ。まるで幽鬼のような横顔は五感を失ったはずなのになと私は呆れた。
ヤハズは怒っている。それは私もまたそうだ。握られ畳に落とされた腕に力が入る。怒りは油断し愚かな私に対してだ。
私が標的にされていれば子供はさらわれない。バカな考えだった。ふつふつと胸の奥が温度を持つ。温度はただただ上がり続け、頭を焦がした。
狗鷲は言った。神隠しにあった子は家に帰ると。命を失ったままに家の外に置かれていると。目を丸めた老婆は身を丸めて肩を落とす。
「なぁ。ばあさんよ。教えてくれ。麻子に何があった?」
「翁さんよ。わかっているだろう? 麻子は人さらいにあったのさ。神隠しさね。先月から麻子は帰ってこずに、ずっと家で待っていた。それが昨晩、突然帰ってきたのさ。その赤い晴れ着を着てな。家の外でガタリと音がして扉が揺れた。弱った足で外に出るとな、麻子がその晴れ着を着て倒れていたんだよ。やせ細って息も絶え絶えにな」
枕元の晴れ着は綺麗にたたまれている。寸法は麻子よりもずっと大きい。家の前で息も絶え絶えに倒れている麻子の姿が目に浮かんだ。老婆は続ける。
「生きて帰ってくれただけでよかったよ。神隠しにあった子は家に帰される時には死んでいると噂だったからね。死に目に会えないのはもうごめんだ。麻子の父も、病院に運ばれ人知れず死んだ母も。死に目に会えるだけでもういいんだ」
老婆は言い終わると事切れたかのように黙った。誰もが何も言葉を出せずにいた。
私の胸は高々と燃えさかる炎に包まれ、背筋は冷たい後悔の汗で濡れている。目を伏せ静かに上下する麻子の胸を見た時、胸元が強くつかまれて引き寄せられた先には、ヤハズの顔があった。
いつもよりずっと冷たく濡れた刃の切っ先とよく似ている。
「なぜ麻子を放っておいた! お前がしっかりしていれば麻子はこんなざまにならなかった!」
何も言い返せなかった。すべては私のせいである。ギリギリと締めつけられる首元が、せめてもの救いだった。姫が音もなく私の隣に立ち麻子を覗く。
「まぁ待てヤハズ。お前もまだ麻子が死ぬと思っているのか?」
ガタガタと風に揺れる壁を横切り戸の前に立つ。姫はソワソワと手を揉んで隣のヤハズを見上げた。
「なぁなぁヤハズ。まるでおもちゃのような家だなぁ。人もここに住めるのか?」
「住むことはできるでしょうが。私は住みたくありませんね」
「八代はどうじゃ!?」
姫は私を振り返り、千鳥と並んでヤハズと姫の間に立った。
「屋根があるだけマシな生活だ。まずは俺が挨拶するからお前たちは後ろから付いてきてくれ。麻子のばあさんが驚いてひっくり返っちまう」
そうだなぁ。と姫は腰の後ろに手を沿わせた。どうにも落ち着かないらしい。
しかし姫の落ち着かなさは私とどうやら違う種類のようだ。ねぇ。と千鳥が私を横目で見る。私もあぁ。と答えた。千鳥もどうやら不安に感じているらしい。
「ねぇ。翁さん。静かすぎない? 麻子ちゃんはおとなしい子だけど、静まり返っている」
「そうだな。眠っているとは思えない。嫌な予感がする」
私が言うと千鳥はこくりとうなずいた。私は何度かノックをして、失礼するよと戸を開く。戸はあっけないほどに開いた。
汚れた畳間には電気が通っているのか、吊るされた伝統がチカチカと点滅している。中央には布団が引かれており、白い割烹着の老人が奥に見えた。老人はゆっくりと私を見上げると、おぉ。と息を漏らして両手を挙げる。
立ち上がることもせずに、垂れ下がった頬には深いシワが刻まれていた。薄暗い部屋の中で影が目を包んでいる。長い白髪はひとつに結ばれていて、正座をしたまま老婆は頭を下げる。
私にははっきり見えた。
枕元に置かれた赤い晴れ着はいつか麻子が持ってきた物だ。狗鷲に売ったはずなのになぜか枕元に置いてある。そして汚れて薄い掛け布団に包まれているのは、麻子だった。
頬はこけて目はくぼんでいる。乾いた唇の色は薄く、一目見ただけでは快活に笑みを浮かべる麻子とはかけ離れている。亡骸にも見えた。
千鳥は驚き口元に手を当てる。私は草履を脱いで土間から上がり、布団の横に肩膝をつき、麻子の顔を覗き込む。わずかに口元は動き平べったい布団で胸元が上下している。生きている。
しかしあまりにやせ細っている。
「古道具屋の翁さんかい・・・麻子は帰ってきてくれたよ」
ボソボソと掠れた声が聞こえ、私は布団の向こうに座る老婆を見上げる。麻子の祖母もまたひどく痩せている。声にも力がない。
「こうなる前に言ってくれりゃ、飯くらいは調達できたのに。どうしたんだ?」
できるだけ平静に言葉を紡ごうとしても、横目に変わり果てた麻子の姿が目に移る。背中には冷たい汗が流れていた。自分で聞こえる以上に怒鳴りつけるような声量に、老婆は怯えヒッと両手を曲げて胸を抱く。
「すまん・・・飯がなかったのか? それとも病か?」
老婆は首を横に振り、呼吸を整えると視線を麻子に落として口を開く。
「麻子はな。帰ってこなかったんだ。近所の人は神隠しにあったと言ったよ。弱った足では外にでれなかったからね。待つことしかできなかった。仕方がなかったんだよ」
気づけば隣にヤハズがいた。音もなく家に上がり麻子の顔を横から覗き込み、まぶたを開いた後に布団を剥いで視線を上下させる。ボロボロの小さな着流しに包まれた麻子の腹はひどく窪んでいた。着崩れた首には筋が浮いている。
「ひどく衰弱しているが生きている。医者には見せていないのか?」
ヤハズの問いに老婆は首を横に振る。
「そんな金はねぇさ。思えばこの子にも無理をさせた。辛かっただろうねぇ。父を戦争に取られて、母も病で死んじまった。幼い身でこんなばあさんを支えてくれた。近頃は楽しそうだったのにねぇ。家でもよく笑っていたよ」
「まだ麻子は死んでいない!」
ヤハズは声を張り上げて、誰もが体を固めた。張り上げた声は部屋に反響して消える。電灯はチカチカと点滅し、ヤハズの横顔を私の瞳に映った。唇が震えただえさえ白い肌が青白く浮かぶ。まるで幽鬼のような横顔は五感を失ったはずなのになと私は呆れた。
ヤハズは怒っている。それは私もまたそうだ。握られ畳に落とされた腕に力が入る。怒りは油断し愚かな私に対してだ。
私が標的にされていれば子供はさらわれない。バカな考えだった。ふつふつと胸の奥が温度を持つ。温度はただただ上がり続け、頭を焦がした。
狗鷲は言った。神隠しにあった子は家に帰ると。命を失ったままに家の外に置かれていると。目を丸めた老婆は身を丸めて肩を落とす。
「なぁ。ばあさんよ。教えてくれ。麻子に何があった?」
「翁さんよ。わかっているだろう? 麻子は人さらいにあったのさ。神隠しさね。先月から麻子は帰ってこずに、ずっと家で待っていた。それが昨晩、突然帰ってきたのさ。その赤い晴れ着を着てな。家の外でガタリと音がして扉が揺れた。弱った足で外に出るとな、麻子がその晴れ着を着て倒れていたんだよ。やせ細って息も絶え絶えにな」
枕元の晴れ着は綺麗にたたまれている。寸法は麻子よりもずっと大きい。家の前で息も絶え絶えに倒れている麻子の姿が目に浮かんだ。老婆は続ける。
「生きて帰ってくれただけでよかったよ。神隠しにあった子は家に帰される時には死んでいると噂だったからね。死に目に会えないのはもうごめんだ。麻子の父も、病院に運ばれ人知れず死んだ母も。死に目に会えるだけでもういいんだ」
老婆は言い終わると事切れたかのように黙った。誰もが何も言葉を出せずにいた。
私の胸は高々と燃えさかる炎に包まれ、背筋は冷たい後悔の汗で濡れている。目を伏せ静かに上下する麻子の胸を見た時、胸元が強くつかまれて引き寄せられた先には、ヤハズの顔があった。
いつもよりずっと冷たく濡れた刃の切っ先とよく似ている。
「なぜ麻子を放っておいた! お前がしっかりしていれば麻子はこんなざまにならなかった!」
何も言い返せなかった。すべては私のせいである。ギリギリと締めつけられる首元が、せめてもの救いだった。姫が音もなく私の隣に立ち麻子を覗く。
「まぁ待てヤハズ。お前もまだ麻子が死ぬと思っているのか?」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
拝啓、愛しの侯爵様~行き遅れ令嬢ですが、運命の人は案外近くにいたようです~
藤原ライラ
ファンタジー
心を奪われた手紙の先には、運命の人が待っていた――
子爵令嬢のキャロラインは、両親を早くに亡くし、年の離れた弟の面倒を見ているうちにすっかり婚期を逃しつつあった。夜会でも誰からも相手にされない彼女は、新しい出会いを求めて文通を始めることに。届いた美しい字で洗練された内容の手紙に、相手はきっとうんと年上の素敵なおじ様のはずだとキャロラインは予想する。
彼とのやり取りにときめく毎日だがそれに難癖をつける者がいた。幼馴染で侯爵家の嫡男、クリストファーである。
「理想の相手なんかに巡り合えるわけないだろう。現実を見た方がいい」
四つ年下の彼はいつも辛辣で彼女には冷たい。
そんな時キャロラインは、夜会で想像した文通相手とそっくりな人物に出会ってしまう……。
文通相手の正体は一体誰なのか。そしてキャロラインの恋の行方は!?
じれじれ両片思いです。
※他サイトでも掲載しています。
イラスト:ひろ様(https://xfolio.jp/portfolio/hiro_foxtail)
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね

【魔物島】~コミュ障な俺はモンスターが生息する島で一人淡々とレベルを上げ続ける~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【俺たちが飛ばされた魔物島には恐ろしいモンスターたちが棲みついていた――!?】
・コミュ障主人公のレベリング無双ファンタジー!
十九歳の男子学生、柴木善は大学の入学式の最中突如として起こった大地震により気を失ってしまう。
そして柴木が目覚めた場所は見たことのないモンスターたちが跋扈する絶海の孤島だった。
その島ではレベルシステムが発現しており、倒したモンスターに応じて経験値を獲得できた。
さらに有用なアイテムをドロップすることもあり、それらはスマホによって管理が可能となっていた。
柴木以外の入学式に参加していた学生や教師たちもまたその島に飛ばされていて、恐ろしいモンスターたちを相手にしたサバイバル生活を強いられてしまう。
しかしそんな明日をも知れぬサバイバル生活の中、柴木だけは割と快適な日常を送っていた。
人と関わることが苦手な柴木はほかの学生たちとは距離を取り、一人でただひたすらにモンスターを狩っていたのだが、モンスターが落とすアイテムを上手く使いながら孤島の生活に順応していたのだ。
そしてそんな生活を一人で三ヶ月も続けていた柴木は、ほかの学生たちとは文字通りレベルが桁違いに上がっていて、自分でも気付かないうちに人間の限界を超えていたのだった。


地獄の業火に焚べるのは……
緑谷めい
恋愛
伯爵家令嬢アネットは、17歳の時に2つ年上のボルテール侯爵家の長男ジェルマンに嫁いだ。親の決めた政略結婚ではあったが、小さい頃から婚約者だった二人は仲の良い幼馴染だった。表面上は何の問題もなく穏やかな結婚生活が始まる――けれど、ジェルマンには秘密の愛人がいた。学生時代からの平民の恋人サラとの関係が続いていたのである。
やがてアネットは男女の双子を出産した。「ディオン」と名付けられた男児はジェルマンそっくりで、「マドレーヌ」と名付けられた女児はアネットによく似ていた。
※ 全5話完結予定

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

婚約破棄をされ、処刑された悪役令嬢が召喚獣として帰ってきた
朋 美緒(とも みお)
ファンタジー
中央から黒い煙が渦を巻くように上がるとその中からそれは美しい女性が現れた
ざわざわと周囲にざわめきが上がる
ストレートの黒髪に赤い目、耳の上には羊の角のようなまがった黒い角が生えていた、グラマラスな躯体は、それは色気が凄まじかった、背に大きな槍を担いでいた
「あー思い出した、悪役令嬢にそっくりなんだ」
***************
誤字修正しました

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる