20 / 44
第伍章 マッチ箱と燃え盛る日常
-3-
しおりを挟む
我を取り戻した男は火球を振り下ろす。火球は勢いのままに伸びヤハズへ向かう。
ヤハズは横へ飛び、炎を避けると口に人刺し指を当て裂いた。裂かれた指からは銀色の糸が伸びている。伸びた火球が私たちに到達するよりもずっと速く、ヤハズは伸ばした男の右手を蹴り上げた。炎は私と姫の頭上を通り過ぎ、熱波が私の肌を焼く。
ヤハズは人差し指の付け根から伸ばした銀の糸を、もう片方の腕でピンと張るまで伸ばす。そのまま男に突進しとらえようとする間で、男は跳ねる。右手でマッチをもう一本取り出して擦り、炎が男の右手を包んだ。
炎はそれ以上大きくなることなく、刀のような形状にとどまる。ヤハズは男を頭上に見て、影に包まれた地面で足を伸ばしたまま踵を返して男を睨みつける。
男は空中で反転し身を止め、右手の火剣を振り下ろす。火剣は振り下ろされる勢いのままヤハズへ伸び、ヤハズは身をそらして剣を避け。身を回転させつつ右手を振り下ろし、伸びた銀色の糸の先端で裂かれた人差し指が男へ伸びた。男が剣を振り上げると炎に巻かれて銀の糸は宙へと舞う。
吹き上がる炎の勢いでヤハズも指先とともに舞い上がる。一瞬先に地面へ落ちた男は足にぐっと力を入れて落下するヤハズへと向かった。
空中でヤハズは体制を立て直す。
縦に振られる剣尖を避けると燕尾服の裾が焼かれてチリになる。それを物ともせずにヤハズは踵を男に振り下ろすと、男は左手でヤハズの蹴りを受け、右手の火剣でヤハズの胴を薙ごうとする。
ヤハズは男の剣を見てもう片方の足で男の腕を蹴り飛び退いた。そして男はゆっくりとヤハズを向き直り、身構えるヤハズは男と対峙する。
「服が焦げてしまったぞ! 私のために仕立てた服が!」
ヤハズは声を上げ、男へ跳ぶ。男は火剣を振り上げてヤハズの銀の糸を払った。何度も互いの攻撃を避け、そして飛び退き、再び剣と、糸を振り上げる。
いく後も繰り返される攻防は炎の軌跡と火花になって影の中に浮かんでいた。
「いかんの。ヤハズは負ける。どうやらたかだかマッチの小箱と侮ったな」
姫は指先を噛んで攻防を続けるヤハズをじっと見ていた。手を出そうとも影花に包まれていてはイバラを出せない。
姫はただ立ち尽くすしかないのだ。
さてさてどうするか。と私もまた思案する。手を出すなと言っていたのはヤハズだが、思ったよりもずっとマッチ箱が人に成り変わった背広の男は強い。
しかし疑問にも思う。男の持つマッチ箱の形状は支給品であろう。作られたのも近頃であり、ずっと昔から付喪であるヤハズと対峙できるほどの力があるとは思えない。
気になるのは男の瞳だ。黒くくぼんで感情がない。人の形に成り変わったのなら感情があるはずだ。もとに込められた人の想いがそのままに。もしくは想いが変質して男の瞳を染めるはずだ。しかし背広の男にはそれがない。不思議なほどに。
姫が言う通りに、ヤハズは糸を仕掛けるよりもずっと、男の剣を避ける方が多くなっている。姫が私の裾をそっと握った。
「なぁ。ヤハズは怒るだろうが、助けてやってはくれんかの? ヤハズを失ったら妾はどうにもならぬのじゃ」
「そりゃいいが。姫にとってヤハズはそんなに大切かい?」
「あぁ。ヤハズに命を与えたのは妾じゃからな。そして妾に五感を与えてくれたのはヤハズじゃ。妾とヤハズは同じなのじゃ。ふたりでひとつの人形だ」
姫はうつむいている。目を伏せ細い髪が真っ白の頬に触れていた。
「なぁ。それじゃあ交換条件だ。俺がヤハズを助けて怒られる代わりに、姫の話を聞かせてくれるかい? ヤハズに隠れて。まだ俺はヤハズと姫を知らない。ふたりの望みをな」
「それを知ってどうする? 妾たちも祓うのか? それとも払うか? 他の付喪と同じように」
「知らないから知るんだよ。わからないから理解しようとする。祓うか払うか、それとも壊すかは先の話だ。残念ながらそれが人だよ。それにお前たちがいなくなったら、千鳥も子供たちも悲しむだろう。怒られるよりも悲しまれる方がずっと辛いからな」
「難儀な性格をしているな」
姫は私を見上げて頬をほころばせる。本当にこの世の物とは思えないほど美しいと思う。
「だからヤハズには隠れて姫の想いを聞かせてくれ。物は物としての本分を遂げねばならん。役割を果たさねばならないのだ。人程度の想いに塗り染められて、想いを変質させてはいけないんだよ。純粋な思いのままに果てるのだ。だからこそ・・・俺は付喪を、物に込められた人の想いを祓うのだろうな」
「人なのに人が嫌いなのか? 」
「あぁ。人だけど人が嫌いなんだ」
ふふふ。と姫は私の袖を離した。私へと向き直り右の小指を差し出した。
「ならば約束じゃ。後で妾の話を聞かせてやろう。そちらの方がきっとヤハズには怒られるな」
「あぁ。悲しまれるよりはずっとマシだ」
私は姫の小指に私の小指を絡ませる。そして指を解くと姫は一度瞼を閉じてゆっくりと開いた。まるで本当の人のようだと私は思う。
私はヤハズへと向き直る。背広の男から吹き上がる炎は消えてはまた燃え上がり、ヤハズを裂こうと振るわれた。
しかし私にはどうもそれが男の意思ではないように感じる。意思を宿す瞳が黒く虚ろであるのだから。
それにしても・・・恩人である狗鷲が死んだのにもかかわらず、なぜこうも心が乱れていないのだろか。ひどく自分が冷たい人間だとも思う。
人は物よりもずっと寿命が短い。朽ちるのも早いのは知ってる。
多くの人が死んだ。家族も、そして友人も。あぁそうだ。私もまた生きてはいない。
自分の笑顔が思い出せなかった。敵だった国に今の世は助けられている。
憎んでいた人が今は世を支えている。愛憎なんてたやすく裏返ってしまうのだ。
狗鷲は本当のところ私が必要なかった。ひとりでも生きていけた。しかし祖母と結んだ多少の縁で私を拾ってしまったのだ。ひとり腐っていく私を見捨てては置けなかった。町の子供たちだってそうだ。乱れた世では弱きものから犠牲になっていく。
目と耳を塞いでしまえばもっと長生きできただろう。
いやきっと、狗鷲も生きてはいなかったのだ。生きる理由を世のために、人のためにと自分以外の場所に預けてしまっていた。自分自身では生きてはいない。
泣けないはずだ。狗鷲は人としての想いを全うしたのだから。うらやましくもある。ただ子供たちが神隠しに合わないように、出刃包丁の男を探すという私との約束を残して。
それくらいは叶えてやるかね。
私が姫の隣から足を一歩踏み出すと、ひときわ大きな炎の柱が立ち上る。強い風が私の背を押し羽織がはためく。
遅れてきた熱風と共にヤハズが宙を反転し、私の前に膝をついた。呼吸が乱れるはずはないのだが、目線は右手に炎を止めた背広の男に注がれている。
ヤハズは横目で私を睨んだ。
ヤハズは横へ飛び、炎を避けると口に人刺し指を当て裂いた。裂かれた指からは銀色の糸が伸びている。伸びた火球が私たちに到達するよりもずっと速く、ヤハズは伸ばした男の右手を蹴り上げた。炎は私と姫の頭上を通り過ぎ、熱波が私の肌を焼く。
ヤハズは人差し指の付け根から伸ばした銀の糸を、もう片方の腕でピンと張るまで伸ばす。そのまま男に突進しとらえようとする間で、男は跳ねる。右手でマッチをもう一本取り出して擦り、炎が男の右手を包んだ。
炎はそれ以上大きくなることなく、刀のような形状にとどまる。ヤハズは男を頭上に見て、影に包まれた地面で足を伸ばしたまま踵を返して男を睨みつける。
男は空中で反転し身を止め、右手の火剣を振り下ろす。火剣は振り下ろされる勢いのままヤハズへ伸び、ヤハズは身をそらして剣を避け。身を回転させつつ右手を振り下ろし、伸びた銀色の糸の先端で裂かれた人差し指が男へ伸びた。男が剣を振り上げると炎に巻かれて銀の糸は宙へと舞う。
吹き上がる炎の勢いでヤハズも指先とともに舞い上がる。一瞬先に地面へ落ちた男は足にぐっと力を入れて落下するヤハズへと向かった。
空中でヤハズは体制を立て直す。
縦に振られる剣尖を避けると燕尾服の裾が焼かれてチリになる。それを物ともせずにヤハズは踵を男に振り下ろすと、男は左手でヤハズの蹴りを受け、右手の火剣でヤハズの胴を薙ごうとする。
ヤハズは男の剣を見てもう片方の足で男の腕を蹴り飛び退いた。そして男はゆっくりとヤハズを向き直り、身構えるヤハズは男と対峙する。
「服が焦げてしまったぞ! 私のために仕立てた服が!」
ヤハズは声を上げ、男へ跳ぶ。男は火剣を振り上げてヤハズの銀の糸を払った。何度も互いの攻撃を避け、そして飛び退き、再び剣と、糸を振り上げる。
いく後も繰り返される攻防は炎の軌跡と火花になって影の中に浮かんでいた。
「いかんの。ヤハズは負ける。どうやらたかだかマッチの小箱と侮ったな」
姫は指先を噛んで攻防を続けるヤハズをじっと見ていた。手を出そうとも影花に包まれていてはイバラを出せない。
姫はただ立ち尽くすしかないのだ。
さてさてどうするか。と私もまた思案する。手を出すなと言っていたのはヤハズだが、思ったよりもずっとマッチ箱が人に成り変わった背広の男は強い。
しかし疑問にも思う。男の持つマッチ箱の形状は支給品であろう。作られたのも近頃であり、ずっと昔から付喪であるヤハズと対峙できるほどの力があるとは思えない。
気になるのは男の瞳だ。黒くくぼんで感情がない。人の形に成り変わったのなら感情があるはずだ。もとに込められた人の想いがそのままに。もしくは想いが変質して男の瞳を染めるはずだ。しかし背広の男にはそれがない。不思議なほどに。
姫が言う通りに、ヤハズは糸を仕掛けるよりもずっと、男の剣を避ける方が多くなっている。姫が私の裾をそっと握った。
「なぁ。ヤハズは怒るだろうが、助けてやってはくれんかの? ヤハズを失ったら妾はどうにもならぬのじゃ」
「そりゃいいが。姫にとってヤハズはそんなに大切かい?」
「あぁ。ヤハズに命を与えたのは妾じゃからな。そして妾に五感を与えてくれたのはヤハズじゃ。妾とヤハズは同じなのじゃ。ふたりでひとつの人形だ」
姫はうつむいている。目を伏せ細い髪が真っ白の頬に触れていた。
「なぁ。それじゃあ交換条件だ。俺がヤハズを助けて怒られる代わりに、姫の話を聞かせてくれるかい? ヤハズに隠れて。まだ俺はヤハズと姫を知らない。ふたりの望みをな」
「それを知ってどうする? 妾たちも祓うのか? それとも払うか? 他の付喪と同じように」
「知らないから知るんだよ。わからないから理解しようとする。祓うか払うか、それとも壊すかは先の話だ。残念ながらそれが人だよ。それにお前たちがいなくなったら、千鳥も子供たちも悲しむだろう。怒られるよりも悲しまれる方がずっと辛いからな」
「難儀な性格をしているな」
姫は私を見上げて頬をほころばせる。本当にこの世の物とは思えないほど美しいと思う。
「だからヤハズには隠れて姫の想いを聞かせてくれ。物は物としての本分を遂げねばならん。役割を果たさねばならないのだ。人程度の想いに塗り染められて、想いを変質させてはいけないんだよ。純粋な思いのままに果てるのだ。だからこそ・・・俺は付喪を、物に込められた人の想いを祓うのだろうな」
「人なのに人が嫌いなのか? 」
「あぁ。人だけど人が嫌いなんだ」
ふふふ。と姫は私の袖を離した。私へと向き直り右の小指を差し出した。
「ならば約束じゃ。後で妾の話を聞かせてやろう。そちらの方がきっとヤハズには怒られるな」
「あぁ。悲しまれるよりはずっとマシだ」
私は姫の小指に私の小指を絡ませる。そして指を解くと姫は一度瞼を閉じてゆっくりと開いた。まるで本当の人のようだと私は思う。
私はヤハズへと向き直る。背広の男から吹き上がる炎は消えてはまた燃え上がり、ヤハズを裂こうと振るわれた。
しかし私にはどうもそれが男の意思ではないように感じる。意思を宿す瞳が黒く虚ろであるのだから。
それにしても・・・恩人である狗鷲が死んだのにもかかわらず、なぜこうも心が乱れていないのだろか。ひどく自分が冷たい人間だとも思う。
人は物よりもずっと寿命が短い。朽ちるのも早いのは知ってる。
多くの人が死んだ。家族も、そして友人も。あぁそうだ。私もまた生きてはいない。
自分の笑顔が思い出せなかった。敵だった国に今の世は助けられている。
憎んでいた人が今は世を支えている。愛憎なんてたやすく裏返ってしまうのだ。
狗鷲は本当のところ私が必要なかった。ひとりでも生きていけた。しかし祖母と結んだ多少の縁で私を拾ってしまったのだ。ひとり腐っていく私を見捨てては置けなかった。町の子供たちだってそうだ。乱れた世では弱きものから犠牲になっていく。
目と耳を塞いでしまえばもっと長生きできただろう。
いやきっと、狗鷲も生きてはいなかったのだ。生きる理由を世のために、人のためにと自分以外の場所に預けてしまっていた。自分自身では生きてはいない。
泣けないはずだ。狗鷲は人としての想いを全うしたのだから。うらやましくもある。ただ子供たちが神隠しに合わないように、出刃包丁の男を探すという私との約束を残して。
それくらいは叶えてやるかね。
私が姫の隣から足を一歩踏み出すと、ひときわ大きな炎の柱が立ち上る。強い風が私の背を押し羽織がはためく。
遅れてきた熱風と共にヤハズが宙を反転し、私の前に膝をついた。呼吸が乱れるはずはないのだが、目線は右手に炎を止めた背広の男に注がれている。
ヤハズは横目で私を睨んだ。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
拝啓、愛しの侯爵様~行き遅れ令嬢ですが、運命の人は案外近くにいたようです~
藤原ライラ
ファンタジー
心を奪われた手紙の先には、運命の人が待っていた――
子爵令嬢のキャロラインは、両親を早くに亡くし、年の離れた弟の面倒を見ているうちにすっかり婚期を逃しつつあった。夜会でも誰からも相手にされない彼女は、新しい出会いを求めて文通を始めることに。届いた美しい字で洗練された内容の手紙に、相手はきっとうんと年上の素敵なおじ様のはずだとキャロラインは予想する。
彼とのやり取りにときめく毎日だがそれに難癖をつける者がいた。幼馴染で侯爵家の嫡男、クリストファーである。
「理想の相手なんかに巡り合えるわけないだろう。現実を見た方がいい」
四つ年下の彼はいつも辛辣で彼女には冷たい。
そんな時キャロラインは、夜会で想像した文通相手とそっくりな人物に出会ってしまう……。
文通相手の正体は一体誰なのか。そしてキャロラインの恋の行方は!?
じれじれ両片思いです。
※他サイトでも掲載しています。
イラスト:ひろ様(https://xfolio.jp/portfolio/hiro_foxtail)
転生悪役令嬢に仕立て上げられた幸運の女神様は家門から勘当されたので、自由に生きるため、もう、ほっといてください。今更戻ってこいは遅いです
青の雀
ファンタジー
公爵令嬢ステファニー・エストロゲンは、学園の卒業パーティで第2王子のマリオットから突然、婚約破棄を告げられる
それも事実ではない男爵令嬢のリリアーヌ嬢を苛めたという冤罪を掛けられ、問答無用でマリオットから殴り飛ばされ意識を失ってしまう
そのショックで、ステファニーは前世社畜OL だった記憶を思い出し、日本料理を提供するファミリーレストランを開業することを思いつく
公爵令嬢として、持ち出せる宝石をなぜか物心ついたときには、すでに貯めていて、それを原資として開業するつもりでいる
この国では婚約破棄された令嬢は、キズモノとして扱われることから、なんとか自立しようと修道院回避のために幼いときから貯金していたみたいだった
足取り重く公爵邸に帰ったステファニーに待ち構えていたのが、父からの勘当宣告で……
エストロゲン家では、昔から異能をもって生まれてくるということを当然としている家柄で、異能を持たないステファニーは、前から肩身の狭い思いをしていた
修道院へ行くか、勘当を甘んじて受け入れるか、二者択一を迫られたステファニーは翌早朝にこっそり、家を出た
ステファニー自身は忘れているが、実は女神の化身で何代前の過去に人間との恋でいさかいがあり、無念が残っていたので、神界に帰らず、人間界の中で転生を繰り返すうちに、自分自身が女神であるということを忘れている
エストロゲン家の人々は、ステファニーの恩恵を受け異能を覚醒したということを知らない
ステファニーを追い出したことにより、次々に異能が消えていく……
4/20ようやく誤字チェックが完了しました
もしまだ、何かお気づきの点がありましたら、ご報告お待ち申し上げておりますm(_)m
いったん終了します
思いがけずに長くなってしまいましたので、各単元ごとはショートショートなのですが(笑)
平民女性に転生して、下剋上をするという話も面白いかなぁと
気が向いたら書きますね
完結【真】ご都合主義で生きてます。-創生魔法で思った物を創り、現代知識を使い世界を変える-
ジェルミ
ファンタジー
魔法は5属性、無限収納のストレージ。
自分の望んだものを創れる『創生魔法』が使える者が現れたら。
28歳でこの世を去った佐藤は、異世界の女神により転移を誘われる。
そして女神が授けたのは、想像した事を実現できる創生魔法だった。
安定した収入を得るために創生魔法を使い生産チートを目指す。
いずれは働かず、寝て暮らせる生活を目指して!
この世界は無い物ばかり。
現代知識を使い生産チートを目指します。
※カクヨム様にて1日PV数10,000超え、同時掲載しております。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

地獄の業火に焚べるのは……
緑谷めい
恋愛
伯爵家令嬢アネットは、17歳の時に2つ年上のボルテール侯爵家の長男ジェルマンに嫁いだ。親の決めた政略結婚ではあったが、小さい頃から婚約者だった二人は仲の良い幼馴染だった。表面上は何の問題もなく穏やかな結婚生活が始まる――けれど、ジェルマンには秘密の愛人がいた。学生時代からの平民の恋人サラとの関係が続いていたのである。
やがてアネットは男女の双子を出産した。「ディオン」と名付けられた男児はジェルマンそっくりで、「マドレーヌ」と名付けられた女児はアネットによく似ていた。
※ 全5話完結予定

セレナの居場所 ~下賜された側妃~
緑谷めい
恋愛
後宮が廃され、国王エドガルドの側妃だったセレナは、ルーベン・アルファーロ侯爵に下賜された。自らの新たな居場所を作ろうと努力するセレナだったが、夫ルーベンの幼馴染だという伯爵家令嬢クラーラが頻繁に屋敷を訪れることに違和感を覚える。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる