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第弐章 まな板と翁の商い
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開かれた扉の向こうには、猫の額ほどの土間があり、先には囲炉裏で炭に火が宿っている。囲炉裏の四方を真っ赤な座布団が囲んでいた。
広い長方形の居間は戸棚に包まれている。そこには舶来物の珍品。意図のわからぬ木彫りの置物や、手毬、洋書が並び隅には見慣れない西洋人形が足を垂らして腰かけていた。物からは不思議と想いは伝わってこない。白蛇のキセルも熱を持たずすっかりと空虚だ。そして囲炉裏の灯りに照らされて、奥ではあぐらをかいた藍色の甚兵衛を着た男がいる。
つるりと剃られた頭には横にシワが刻まれて、骨と皮だけになった右手は顎先に指先を沿わせた。膝に置かれた左手は火箸で炭をつついている。形を崩した墨が火の粉を舞わせ、顔に刻まれたシワが奇妙に広がった。目は窪んでおり瞳の奥は見えない。
「おうおう。翁か。今度は何を持ってきたんだ? それに嬢ちゃんも一緒とはね。からかってやろうと思ったが、御婦人の前でそれは失礼だろうなぁ」
ひっひ。と片方の口元だけを上げて笑う老人に、私はため息で返す。土間で草履を脱いで、千鳥へと目配せすると千鳥も私にならって土間から囲炉裏の前に進む。
老人の右隣で私は腰を下ろし、千鳥は囲炉裏を挟んで正面に腰を下ろした。ひっひ。と老人は笑いを含みながら火鉢で炭をつき、値踏みするように千鳥を眺めた。
「あっあの・・・白草千鳥と言います。ご迷惑でしたか?」
いいや。と老人は首を横に振った。迷惑だよ。と私は声にも出さずに老人を見る。
「そんなことはねぇ。翁にようやく嫁がきた。と話には聞いていたがこんなに綺麗な女とはねぇ。嘘みたいに綺麗な名前だ。役者かい?」
「いいえ。駅前の喫茶店で給仕をしています。あの・・・お名前を聞いてもいいですか?」
「この好々爺は、狗鷲ってんだ。もちろん本名じゃねえし、本名は誰も知らねぇ」
「おいおい。ワシに聞いてくれたんだ。しばらくぶりの若い女との会話だ。楽しませてくれよ」
「それではよろしくお願いします。狗鷲さん。でもどうして私が翁さんのところに転がり込んだことを知っているのですか?」
「そりゃワシの耳はどこにでもあるのさ。それに街に出ずとも街のようすは目で見たようにわかる。目が不自由でも匂いでわかる。だから狗鷲さね。昔はもっと賑やかだったんだがねぇ。子分もたくさんいてさ。今では兵隊にとられて帰っても来ねえから、爺さんひとりさ」
「それは・・・寂しいですね」
そうでもないよ。と狗鷲は右手で頭を撫でた。それにしても今朝の話だというのに、さすがに耳が早い。炭火が照らす老人の影は家の奥まで続いている。暗くて見えないが狗鷲の根城には底が見えないほどに奥行きがある。
まるで奈落のような場所だった。
「御託はいいからさっさと要件を聞いてくれるか? 麻子のばあさんからだよ。たんと米を用意してくれ」
私は風呂敷を開き、狗鷲は畳まれた赤い晴れ着に視線を落とした。そしてシワくちゃの指先で布を撫でる。
「こりゃ奮発したなぁ。ただ人の匂いは感じないねぇ。たいして着られることもなかっただろうに。ばあさんも麻子ちゃんが大人になるまで待てねぇってことだな。飯が食えなきゃ大人にもなれねぇ」
悲しいねえ。と狗鷲は一度だけ目を伏せた。そして射抜くように、身を屈めながら私の瞳を見る。
「そんで。例の件は解決したのかい? 若造のあんたがワシと取引できるのは、御用聞きをしてくれるからなんだがね」
私は袖口に手を入れて、歯噛みし頬が歪んだ。どうせ知っているだろうね。と意地の悪い爺さんだと思った。千鳥もいるが、無関係ではない。
それに私はまだ千鳥の口から聞いていなかった。なぜ出刃包丁に追われていたのかと。
ちょうどいい。と私は観念し狗鷲と瞳を合わせる。
「もう知っているだろう。あんたから言われた通り、やはり出刃包丁の男は黄昏時に現れて街を物色していた。後をつけていよいよ追い詰めたところで、出刃包丁の男は取り逃がしたよ。得体の知れない奴らに邪魔されてな。代わりに千鳥を助けることができた」
「そりゃ単なる偶然だ。ワシはその嬢ちゃんの存在を知らんかった。ワシがお主に頼んだのはこうだ。子供の神隠しに出刃包丁の男が絡んでいる。だからそれをなんとかしろと。お偉方の子供もいなくなっているんだからと。ワシの手足になって働けと。田雲雀のばあさんが悲しむなぁ」
ふん。と私が鼻息を鳴らしても狗鷲は私の瞳をじぃっと見つめている。心の奥底を見つめる瞳は苦手だった。煙に巻こうとも狗鷲には通用しないだろう。
私と狗鷲の表情を見比べて、千鳥は首をかしげたのが見えた。
「あの・・・なんだか私のせいですみません。その・・・神隠しって何ですか?」
「嬢ちゃんのせいじゃないよ。この男が未熟なだけさ。それに簡単な話だ。この街で次々と子供が消えていくんだ。街を駆け回り遊んだ後で、黄昏時を迎えると子供が消えていく。話だけではそう珍しいもんでもない。人さらいだってまだいる。その類だと思っていたが、数が増えすぎた。ワシの意図せぬ場所で増え続けておる。それに今ないが財閥の娘だって容赦なしさ。街に子供はいくらでも転がっているのに節操がねぇ。だからワシに依頼がきたのさ」
広い長方形の居間は戸棚に包まれている。そこには舶来物の珍品。意図のわからぬ木彫りの置物や、手毬、洋書が並び隅には見慣れない西洋人形が足を垂らして腰かけていた。物からは不思議と想いは伝わってこない。白蛇のキセルも熱を持たずすっかりと空虚だ。そして囲炉裏の灯りに照らされて、奥ではあぐらをかいた藍色の甚兵衛を着た男がいる。
つるりと剃られた頭には横にシワが刻まれて、骨と皮だけになった右手は顎先に指先を沿わせた。膝に置かれた左手は火箸で炭をつついている。形を崩した墨が火の粉を舞わせ、顔に刻まれたシワが奇妙に広がった。目は窪んでおり瞳の奥は見えない。
「おうおう。翁か。今度は何を持ってきたんだ? それに嬢ちゃんも一緒とはね。からかってやろうと思ったが、御婦人の前でそれは失礼だろうなぁ」
ひっひ。と片方の口元だけを上げて笑う老人に、私はため息で返す。土間で草履を脱いで、千鳥へと目配せすると千鳥も私にならって土間から囲炉裏の前に進む。
老人の右隣で私は腰を下ろし、千鳥は囲炉裏を挟んで正面に腰を下ろした。ひっひ。と老人は笑いを含みながら火鉢で炭をつき、値踏みするように千鳥を眺めた。
「あっあの・・・白草千鳥と言います。ご迷惑でしたか?」
いいや。と老人は首を横に振った。迷惑だよ。と私は声にも出さずに老人を見る。
「そんなことはねぇ。翁にようやく嫁がきた。と話には聞いていたがこんなに綺麗な女とはねぇ。嘘みたいに綺麗な名前だ。役者かい?」
「いいえ。駅前の喫茶店で給仕をしています。あの・・・お名前を聞いてもいいですか?」
「この好々爺は、狗鷲ってんだ。もちろん本名じゃねえし、本名は誰も知らねぇ」
「おいおい。ワシに聞いてくれたんだ。しばらくぶりの若い女との会話だ。楽しませてくれよ」
「それではよろしくお願いします。狗鷲さん。でもどうして私が翁さんのところに転がり込んだことを知っているのですか?」
「そりゃワシの耳はどこにでもあるのさ。それに街に出ずとも街のようすは目で見たようにわかる。目が不自由でも匂いでわかる。だから狗鷲さね。昔はもっと賑やかだったんだがねぇ。子分もたくさんいてさ。今では兵隊にとられて帰っても来ねえから、爺さんひとりさ」
「それは・・・寂しいですね」
そうでもないよ。と狗鷲は右手で頭を撫でた。それにしても今朝の話だというのに、さすがに耳が早い。炭火が照らす老人の影は家の奥まで続いている。暗くて見えないが狗鷲の根城には底が見えないほどに奥行きがある。
まるで奈落のような場所だった。
「御託はいいからさっさと要件を聞いてくれるか? 麻子のばあさんからだよ。たんと米を用意してくれ」
私は風呂敷を開き、狗鷲は畳まれた赤い晴れ着に視線を落とした。そしてシワくちゃの指先で布を撫でる。
「こりゃ奮発したなぁ。ただ人の匂いは感じないねぇ。たいして着られることもなかっただろうに。ばあさんも麻子ちゃんが大人になるまで待てねぇってことだな。飯が食えなきゃ大人にもなれねぇ」
悲しいねえ。と狗鷲は一度だけ目を伏せた。そして射抜くように、身を屈めながら私の瞳を見る。
「そんで。例の件は解決したのかい? 若造のあんたがワシと取引できるのは、御用聞きをしてくれるからなんだがね」
私は袖口に手を入れて、歯噛みし頬が歪んだ。どうせ知っているだろうね。と意地の悪い爺さんだと思った。千鳥もいるが、無関係ではない。
それに私はまだ千鳥の口から聞いていなかった。なぜ出刃包丁に追われていたのかと。
ちょうどいい。と私は観念し狗鷲と瞳を合わせる。
「もう知っているだろう。あんたから言われた通り、やはり出刃包丁の男は黄昏時に現れて街を物色していた。後をつけていよいよ追い詰めたところで、出刃包丁の男は取り逃がしたよ。得体の知れない奴らに邪魔されてな。代わりに千鳥を助けることができた」
「そりゃ単なる偶然だ。ワシはその嬢ちゃんの存在を知らんかった。ワシがお主に頼んだのはこうだ。子供の神隠しに出刃包丁の男が絡んでいる。だからそれをなんとかしろと。お偉方の子供もいなくなっているんだからと。ワシの手足になって働けと。田雲雀のばあさんが悲しむなぁ」
ふん。と私が鼻息を鳴らしても狗鷲は私の瞳をじぃっと見つめている。心の奥底を見つめる瞳は苦手だった。煙に巻こうとも狗鷲には通用しないだろう。
私と狗鷲の表情を見比べて、千鳥は首をかしげたのが見えた。
「あの・・・なんだか私のせいですみません。その・・・神隠しって何ですか?」
「嬢ちゃんのせいじゃないよ。この男が未熟なだけさ。それに簡単な話だ。この街で次々と子供が消えていくんだ。街を駆け回り遊んだ後で、黄昏時を迎えると子供が消えていく。話だけではそう珍しいもんでもない。人さらいだってまだいる。その類だと思っていたが、数が増えすぎた。ワシの意図せぬ場所で増え続けておる。それに今ないが財閥の娘だって容赦なしさ。街に子供はいくらでも転がっているのに節操がねぇ。だからワシに依頼がきたのさ」
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