都会の夢幻

弾風京作

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甘い誘惑

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予想が付かない舌の動きは、腕を上げられた腋をも攻めて来た。
『あう・・・』
経験のない甘い感覚にオレは自分でも信じられない声を上げた。
やがてその舌は腹や脇を通り、切ない程そそり立つオレの下半身へと到達し、
痺れるほどの技に切ない陶酔へと落ちて行った。

太い指が滑るように尻から秘穴へと弄った。
水風呂でのヒロちゃんの愛撫で充分解されていたであろうソコに
唾液を指に捉え、探るように優しく進入を繰り返した。
そのオレ達の姿に、ヒロちゃんも興奮したのか、
留守になったオレの口や胸を硬く厚い唇で征服した。
12分計のサウナ時計の秒針がゆっくり回っている。
室温計はまだ50度はあるようだった。
オレの胸を弄ぶ男の頭には汗が滲み、それに匂いがより興奮を促す。

ヒロちゃんが離れ、サウナの段に腰掛けた。
そして極めてる下半身に自らの手で慰み始めた。
「口でやってやれ。」
所長は、オレの体を奉仕しやすいよう動かした。
むしゃぶりつくと先走りに濡れたそれは膨張を極め、
オレの頭はゆっくり弾んだ。

「おぉ、ハデにやってるな。オレも頼もうかな。」
そう言って、サウナのドアが開いて誰かが入って来た。
男は『ホラ』と言って何かを所長に渡したようだった。
そして、オレの横を通りヒロちゃんの横に腰を据えてた。
オレの奉仕してる口元を見て己のモノを扱き出した。
すぐに膨張したヤツの下半身は先走りでテカテカと光った。
「ジュンちゃんも好きだねぇ。」
所長が声を掛ける。
「こいつの口気持ち良いから、すぐ昇天しないようにな。」
ヒロちゃんは、オレの顎からまだデカいソレを外し、
顎をジュンちゃんと呼ばれたヤツのマラへと提供した。
ちらっと顔を見ると、さっき所長と交わってた男だと確認出来た。
サウナで後ろから見た時は分からなかったが、所長達よりもやや年上だろうか。
少しメタボが入った腹は、その体格に落ち着きがあった。
それでもやはり筋肉をちらつかせた。
全体的に体毛は薄く、口髭に優しげな眉と眼差しはオレの淫乱さを上手く招いた。

唾液でヌルヌルの口を被せると、ジュンちゃんは低く唸り腰をグッと突き出した。
仰け反るジュンちゃんの胸にヒロちゃんの舌が纏わり付く。
そのヒロちゃんの下半身をジュンちゃんのゴツイ手が上下へとしごき、
やがて立ち上がらせ自分の口へと導き深く呑み込んだ。

所長はオレの秘穴に唾液のそれとは違う液体を濡らしてきた。
そして充分に受け入れ態勢が可能と判断したのか、
「入れてもいいか。」
そう聞いてきた。
「大丈夫。これ持って来てもらったから。」
オレが返事を返す前に続けて言った。
小さな四角いパッケージが手にあった。
『そうか、ジュンちゃんが所長に渡したのはオイルとスキンだったんだ。』
所長と繋がるのは、妄想でオナニーのオカズにするくらいの事だが、
予想以上に太くデカイあのモノを受け入れられるだろうか・・ 
期待と不安がちょぴり渦を巻く。
それでもオレはジュンちゃんのマラを咥えながらも首で頷き返事をした。

四つ這いの体制のオレに
「入れるぞ。」
の低く響く言葉にオレは体を硬くした。
ゆっくり慎重に入る所長に秘穴は気持ちよく開いていった。
所長に女にされているような感覚が快感に拍車を掛ける。
オレはもうこの情況に気持ちも身も委ね『ウンウン』唸った。
その様子に二人の男にも拍車が掛かったようだった。
ヒロちゃんの低く唸る声が続く。
その様子に合わせるように所長の動きも次第に早くなる。
オレの腰のに所長の汗がポタポタと落ちるのが分かる。
呼吸も乱れて頂点を目指してるようである。
やがて腰つきが早くなり、大きくうねった瞬間
『イクッ!』
叫びと同時にマラ下半身を引き抜き、
素早くスキンを外してオレの背中に数度に渡り種をばら撒いた。
それは体温より熱く、オレを介して生まれたものだ。
何故かそう幸せ感じる事が出来た。

野郎四人はこうしてサウナ室でお互いのガタイを繋がらせた。

事が済んだ三人だったが、
「じゃあ、今度はお前も吐き出させてあげなくちゃな。」
所長は言って、二人にも促した。
素早く躊躇無く所長はオレの下半身を咥え込んで来た。
そして両乳首を二人の男に攻められた。
三人の男たちに熱い奉仕を受け、数分後全身に切なく甘い電流が走った。
オレは自分でも信じられないほどの量の種を放出して、あっけなく果てた。

12分計の針は何度周回したのだろう。温度計は30度を指していた。
「どうだ。少しは落ち着いたか?」
少しして所長は聞いてきた。
乱れた呼吸を自然に戻して、オレは大きく深呼吸して小さく頷いた。
「そっか。じゃあ体をきれいにしなくちゃな。」
太い腕を回し優しく抱え立ち上がらせた。
「俺はここを片付けて行くから、連れてってやれよ。」
ジュンちゃんはそう言って我々をサウナ室から送り出した。
ヒロちゃんもオレを抱えてくれた。
デカい男二人に抱えられたオレはシャワーまで運ばれ、
それぞれのゴツイ手で丁寧に洗われた。
男たちもそれぞれ自らの汗を流し終えた。
それは、さっきまでの出来事もサッパリ流したように見えた。
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