託され行くもの達

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Sometime in the future

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絶滅した種族の生き残りの青年は、大切な人が託してくれた人物に救われた。

破壊の魔術師の青年は、かつての英雄達に命を託され、大切なものを得た。

騎士となった少年は、後の世に物語を託して行くと決めた。

それぞれが、それぞれの罪や悲しみを忘れずに。
それでも前へ進んで行くことを決めた。

これは、数多の時代の物語の終結であり、始まりである。

その全ての物語が、フォード国から始まった。

ケルトはフォード国で運命に巻き込まれ、ロファースはフォード国で最愛の人に出会い、クリュミケールはフォード国で最愛の友に出会った。

ケルトは語る。
「これは、忘れられる物語」だと。

ロファースは語る。
「これは、託して行く物語」だと。

クリュミケールは語る。
「これは、一筋の光へと進む物語」だと。


そして、彼が歩き出した。
【見届ける者】と呼ばれた女神に『一筋の光』と称された少年。
砕け散った英雄のペンダントの欠片を見つめ、全ての未来へ決着をつけようと決めた。
傍らで、故郷を奪った悪魔が笑う。

最後に語られるのは、生き残った者全員の未来の物語。


【Sometime in the future ~いつかの未来~】 
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