一筋の光あらんことを

ar

文字の大きさ
上 下
93 / 105
八章【望み】

8-6 道を開く者

しおりを挟む
結局、ハトネがなんだったのか、創造神の真実もよくわからないまま、彼女は消えてしまった。
何度か耳にした【妖精王ザメシア】。
一体、それはなんなのか。
ハトネとサジャエル、そしてザメシアの間に何があったのか‥‥
各々は疑問を抱えつつ、

「そういえば、クナイってフードの男が言ってたわ」

未だ滲む涙を拭い、螺旋階段を進みながらフィレアが口を開いた。

『かつて英雄達が倒した優しい王様、妖精王ザメシア。彼は永遠の時間に囚われている。死ぬことすら赦されない身。不老であり、不死身。僕の‥‥罪。彼のことを救えるのは、苦しめてしまった僕ではなく、君達だ
時代なら、全て終わると思った。続く輪廻を。だって、とうとう役者がこんなに揃ったんだ‥‥そして、君達は二番目に神相手に剣を向ける存在になる』

ーーそう、クナイが言っていたことを、あの場にいなかったクリュミケール、シュイア、カシル、ラズ、アドルに話す。
果ての世界でも、ハトネは『ザメシアの因果を止めてほしい』とクリュミケールに話した。

(そういえば、本の世界で悪魔の書物を読んだ時、妖精のことも書かれていた。妖精王の後は、黒く塗り潰されていた‥‥サジャエルが隠していた?ザメシアって、一体なんなんだ?)

クリュミケールは考えながらも真っ直ぐに前を見つめる。

「あっ、螺旋階段が終わる!」

アドルが言い、

「‥‥ああ、最上階に辿り着く」

この場所で暮らしていたと言うシュイアが言い、リウスも頷いた。

「あれはなんだ!?」

キャンドルは足を早めながら驚くような声を上げる。
長かった螺旋階段がようやく終わり、辿り着いた場所。
いくつもの氷のような水晶が辺り一面を覆っている、広い広いホールだった。
その水晶の数々は、リオラやハトネが封印されていた水晶と同じ形をしている。

シュイアは真っ先に何かを見つけ、ホールの最奥を見つめた。
そこには、未だ水晶の中で眠るリオラがいて‥‥彼女の周りにはまるで彼女を守るように水晶の檻が出来ている。
そしてーー。

「‥‥もう来ましたか」

と、リオラの傍に立っていたサジャエルが一行を冷たい目で見つめ、窓を指差し、

「ふふ。見てごらんなさい。空が黒く染まっていく様を‥‥神を失った世界。もうすぐ人は滅び、生き残るのは神だけ‥‥リオラを目覚めさせ、新たな世界を創造するのです!そうーー創造神の代わりに私が世界を救うのです!」

高笑いをしながら言い放った。

「サジャエル‥‥」

フロアの中央が光り、そこには先ほど負傷し、後で追い付くと言っていたイラホーが現れる。

「リオラだけじゃない。ここにクリュミケールが、本物の【見届ける者】がいるわ」

イラホーがそう言うと、

「ふふ‥‥何を言う。紛い物同士が‥‥あなたもクリュミケールも偽物のくせに」

サジャエルはくすくすと笑った。しかしイラホーは首を横に振り、

「【見届ける者】は特別な環境下で生まれた‥‥それはもう、奇跡のように。だからこそ、最も創造神に近い女神。世界を消滅させることも、世界を創造することも‥‥そして、崩壊を止めることもできる。あなただけを倒して、何もないまま世界を続けることだってできる」

そう言いながら、クリュミケールに視線を移す。

(そう言われても、女神とかそんな‥‥自分に特別な力があるとは思えない)

クリュミケールは眉を潜めた。

「サジャエル。紛い物の私だけど、【回想する者】イラホーの力が私にも在る。過去が見える。あなたは壊れ行く世界を嘆いた‥‥英雄の死を嘆き、でも新たな命を愛そうとした。けれど‥‥そんな時にザメシアが現れ、創造神を消そうとした。そこから‥‥あなたは狂っていったーー狂いすぎて、何が真実なのかわからなくなった」

イラホーの言葉に、サジャエルは口を動かす。同時に、一同めがけて黒い光線が放たれる。
それぞれに武器を手にし、攻撃を防いだ。

「わわわわっ!?」

戦う術を知らないカルトルートは剣を手にしつつもレムズの後ろに隠れる。

「ようやくお前を倒す時が来た」

そう、カシルが言い、横目にシュイアを見た。二人にとって、サジャエルは故郷の仇でもあるのだから。

「サジャエル‥‥!お前には、感謝する点もある」

クリュミケールはそう言いながら彼女を睨み、

「お前がいたから、オレは皆に出会えた、シェイアードさんに出会えた。でも、失ったものも多すぎた‥‥だからっ!お前に命を弄ばれたシェイアードさんの、お前が殺めたハトネの為にも、お前を倒っーー」

勢いよくそう声を上げ、彼女に剣を向けようとしたが、クリュミケールは言葉を止め、放心するようにサジャエルを見た。クリュミケールだけじゃない、他の者も、同じだ。

何が起きたのかわからない。

サジャエルの胸に、心臓に、黒い杭のようなものが突き刺さっていたのだ。
だが、それだけじゃない。その杭のせいなのかなんなのか、サジャエルの透き通るような白い肌が毒々しい緑色に変色していき‥‥

「ぐっ‥‥は‥‥うあぁああああああああッーー!?‥‥馬鹿な馬鹿な馬鹿な馬鹿な!?」

サジャエルは苦しそうに叫び出す。

「なっ‥‥何が、起きたの‥‥?」

状況が飲み込めず、リウスは目を見張り、

「こっ‥‥この力は、まさか、まさかぁぁぁぁぁ!?どこだっ、どこにいるーー!?」

サジャエルは赤い目をギョロギョロと動かし、何かを見つけたのか視線を止めた。

「‥‥えっ?」

彼女の視線の先は、アドルだった。正確には、リウスに渡された、赤い石に白い羽がついたペンダントを見つめている。

「‥‥なぜ‥‥そこに、それが‥‥あっ‥‥ああっ‥‥」

苦しそうにしながら、その場から動くことが出来ず、しかしサジャエルは手を伸ばす。そのペンダントを求めるように。

「何故だ‥‥私は、こんなにも、世界を愛したのに‥‥創造神ーー我が友よ‥‥あなたは世界を、救えなかった‥‥愚かな人間に、主導権を奪われて‥‥あんなにも、あんなにも‥‥犠牲を出して‥‥彼を、苦しめて‥‥だから、私が世界を‥‥こんな、世界を‥‥」

蝕まれていくように、伸ばした手の指先もとうとう緑に変色し、

「さっ‥‥サジャエル」

わけがわからないまま、クリュミケールは彼女を凝視する。
ちかちかと、サジャエルの目に金の髪が焼き付く。

「‥‥私の‥‥望みは‥‥アル‥‥あなたの‥‥願い、を‥‥」

ぶわっーー‥‥!と、黒い杭は霧に変わり、サジャエルの全身を覆った。霧が消えた時、サジャエルの姿はなくなっていた‥‥

「なっ‥‥どう、なってるのよ‥‥」

フィレアは視線を泳がせ、

「なんだよ‥‥!サジャエルってのは、勝手に死んじまったのか!?俺達はまだ、ハトネの仇も何も‥‥」

キャンドルは瞳を震わせ、故郷の仇を自らの手で討てなかったシュイアとカシルも虚無感を感じてしまう。

「どうしたら、いいんだ?何も、わからないまま‥‥イラホー、不死鳥」

クリュミケールはイラホーを見つめ、己が中にいる不死鳥に問い掛けた。

「わっ‥‥わからない‥‥でも、サジャエルがいなければ、彼女が封印したリオラを目覚めさせる方法がわからない‥‥言ったように、リオラは【見届ける者】の力を使える。でも、クリュミケール‥‥あなたは力の使い道を、知らない‥‥」

そのイラホーの言葉に、

「そっ‥‥そんな‥‥!?」

アドルは慌ててリオラが眠る水晶を見つめる。

「リオラーー‥‥!」

シュイアが呼び掛けるように叫ぶが、彼女が目覚める様子は全くなくて‥‥

「このまま、世界が終わるのを‥‥待てと?」

レムズが言い、沈黙が走る。だって、言葉通りなのだ‥‥
もう、どうする術も‥‥ない。

「みっ‥‥【見届ける者】の力‥‥どうすれば‥‥どうすれば‥‥」

クリュミケールは必死に思考を働かせるが、絶望以外、何も浮かびはしない。
その瞬間ーー、

「リオーー!」
「えっ?」

慌てるような、切羽詰まるようなシュイアの声がして、クリュミケールが振り返ろうとした時には、シュイアの体がクリュミケールの体に覆い被さり、二人はその場に倒れこむ。

「シュイアさん‥‥?」

状況がわからず、視界はシュイアの胸元の鎧で遮られていて、しかし、

「シュイア‥‥!!」
「シュイア様ぁっ!!」

叫ぶカシルとフィレアの声が聞こえ、クリュミケールは彼の胸元を押し、慌てて起き上がった。
先程、サジャエルを貫いた杭と同じ物が、シュイアの鎧を貫き、彼の左肩に突き刺さっている。

「シュイアさん!!」

クリュミケールは目を見開かせ、叫んだ。

「‥‥っ‥‥これぐらいは大丈夫だ‥‥」

シュイアはそう言いながら、突き刺さる杭を引き抜く。鋭い痛みに、彼は一瞬目を細めた。
しかし、クリュミケールは先程のサジャエルを思い出す。蝕まれるように変色していく肌。それを想像し、クリュミケールは彼の傷口を見つめた。

「そっちに当たったか。安心しなよ‥‥それは神だとかそういうものにしか効果を発さない魔術。だから、ただの人間にはただの刃物でしかない」

そんな声が、言葉が聞こえ‥‥一同は一瞬、凍りつくようにその場に硬直する。
しかし、恐る恐る声の主を見た。
にっこりと笑う、青年の、ラズの顔を見た。

「ラズ、何を言って?」

彼の近くにいたフィレアが問うと、

「ふふっ‥‥ラズ。ラズか。慣れ親しんだ名前だ。今回の十数年‥‥しかしこの時代、まさかこんなにも役者が揃うなんて‥‥僕の力も少しだが‥‥取り戻せた」

ラズは不適に笑みながら両手を広げ、

「ここに至るまで何度か耳にしただろう‥‥我が名はザメシア。妖精王ーーザメシアだ」

そう、静かな口調で名乗る。

「っ‥‥何を言ってるの?どういうことなの?ラズ‥‥こんな時に、なんの冗談?」

フィレアが苦笑いをして言うも、ラズは無言で一行を見据えた。

「ラズ‥‥君が、サジャエルを殺したのか?君が‥‥シュイアさんを‥‥いや、違う。シュイアさんがオレを庇ったということは、君はオレに刃を向けたのか!?」

負傷したシュイアの体を支えながら、クリュミケールは彼に問い詰める。ラズは一つ頷いて、

「そうだ。もっと早くに力を取り戻せていたら‥‥サジャエルごとき、早くに殺せたのにな。それに、【見届ける者】‥‥君の存在は邪魔になる。私が望むのは世界の本当の破滅ーー君が力の使い方を知らなくても、いつどうなるかはわからないからな」

いつもと違う低い声をして、ラズは冷静な顔で淡々と答えた。

「らっ‥‥ラズさん、どうしちゃったのさ?」

おずおずとカルトルートが聞けば、

「もはやラズなどいない。私の名はザメシア。もう、くだらない仲間ごっこを演じる必要もないだろう」
「ラズ‥‥?」

冷たく言い放つ彼を、フィレアはただただ見つめることしかできない。

「まさか‥‥お前‥‥ハトネのこと‥‥わざと、サジャエルに‥‥?」

嫌な予感がして、キャンドルはそう口にする。

「そうだ。サジャエルが来た時に抵抗の素振りは見せたが、簡単に創造神を連れ去れる状況を作ってやった。お陰で、世界は何もしなくても滅びてくれる‥‥君達が邪魔さえしなければね」

ラズーーザメシアはそう答えた。

「なんてことを‥‥じゃあ、創造神は、あなたのせいで‥‥」

イラホーは声を震わせる。

「らっ‥‥ラズ‥‥」

彼の近くに立ち尽くすフィレアが手を伸ばそうとしたが、ザメシアは左手を凪ぎ払うように動かし、旋風が巻き起こった。二人の間に竜巻のような隔たりができ、フィレアは彼に近づくことができない。

「仲間ごっこは終わりと言ったはずだ、フィレア」

彼のその言葉に、

「ごっこ‥‥だと?」

クリュミケールは怒りの混じる声音でザメシアを睨み付けた。

「ーーっ!!俺は知らねーがなぁ、ずっと仲間だったんだろ?お前、仲間だったんだろ!?」

キャンドルが叫ぶが、ザメシアはそれにため息を吐き、リオラが眠る水晶を見つめる。

「‥‥リオラの死まで、望むか」

クリュミケールに支えられたままのシュイアはそう言い、肩の傷口を押さえながら立ち上がった。

「偽者とはいえ、れっきとした【見届ける者】の力を宿し、使い方を知っている。ゆっくりと世界が滅ぶのを待ち続けている間に目覚められたら厄介だ‥‥ん?」

言いながら、ザメシアは首を傾げる。アドルが静かにリオラの水晶の前に立ったからだ。

「クリュミケールさんもリオラさんも殺させやしない。おれ達も、もう誰も死なない」
「それは無理な願いだよ、アドル。私は一度世界を滅ぼした‥‥はずだった。だが、今も世界は存続している。だから次こそ、何も残らない世界にする」

その言葉に、「なんの意味があるんだ」とクリュミケールは聞いた。それに、

「復讐ーーこの、たった二文字が意味さ」

ザメシアはそう答える。

「妖精ーー君達はその存在を知らないだろう。書物の中でその文字と、架空の絵を見たことがあるぐらいだろう。妖精は‥‥私以外誰一人、生き残っていないのだから‥‥まあ、人間以外の種族にも言えることか」
「どういうことだ‥‥」

レムズが疑問げに言うと、

「さっき創造神が言っていただろう。『多くの贄のもと、世界を保ってきた』と。そう‥‥この世界は誰かの命で成り立っている。創造神や女神は自分達が滅ぶのを恐れ、他者に押し付けてきた。‥‥傲慢な人間は死ぬことを拒んだ。人間は妖精を贄にした」
「それは、どういう‥‥」

理解できなくてアドルが問うと、ザメシアはギロリと彼を睨み、

「今のこの世界はずっと‥‥我ら妖精の命で成り立っているのだーー!お前達は、妖精達の犠牲の中、何百年ものうのうと生きているんだ‥‥!」

ザメシアはあらん限りの声で叫んだ。

「何百年も前、まだ、多くの種族が友好関係にあった頃‥‥この世界は最初、創造神の力で保たれていた。しかし、種族の数は増えていき、創造神一人の力では厳しくなった。だから、贄を作ることにした。膨大な魔力を与え、【世界の心臓】を作ることにした。最初は、一人の少女が選ばれた。昔は創造神の下に神族も多くいて、神族の少女一人の命で世界は保たれようとしていたーーが‥‥」

ザメシアは一瞬だけ、寂しそうな表情を浮かべ、

「神族の少女を愛してしまった一人の青年が‥‥少女を贄から解放してしまった。そして‥‥そこから世界の均衡は崩れ始めた‥‥創造神はこんなことになるなどと予想しておらず、代替えも用意していない、自らの力でも急に世界の均衡を制御できはしなかったーーそこで、創造神は言ったんだ。『新たな贄を早急に用意せねば世界は滅びる。多くの命が必要だ‥‥今度は多くの命を贄とし、世界を永久に持続させる仕組みにする』と」
「まさか、それが‥‥」

フィレアは気づくようにザメシアを見つめ、

「妖精達は‥‥絆を大切にする種族だった‥‥だから、人間に謀られたーー!人間は崩れ行く世界を救う為に話し合いの場を持つと言い、我らを招いたのだ‥‥だが、王である私を拘束し、人間は妖精国に攻め入り‥‥我が同族を、惨殺したーー!」

悲痛な叫びが、この場に広がる。
クリュミケールは絶句し、フィレアは目を見開かせ‥‥

「では、なぜお前は生きている?」

沈黙を破るようにカシルが尋ねた。

「それこそ【器】だ。【世界の心臓】としての、器が必要だったんだよ‥‥私のこの身にはな、同族の血肉が流れている。惨殺された同族の血と肉を‥‥たった一日で、無理矢理に喰らわされた‥‥思い出しても気が狂いそうだ‥‥まるで、道具を見るような目で私を見下ろし、私の口に無理矢理、同族の肉を喰らわせた‥‥あの人間‥‥」

それを聞いた一同は、ゾッとする。一体、何があったのか、どんな光景だったのか‥‥想像がつかない。

「そして‥‥私は創造神の前に連れて行かれ、奴の術で世界の核となった‥‥不死身の、体だ。死ぬことの赦されない身だーー!!何度も死のうとした!なのに、傷は放っておけば塞がり、粉々になった骨は元に戻り、潰れた頭は修復され、取り出した臓器は再生されるーー!これが、世界の成り立ちだ!私達の命で、世界は回り続けているんだ!」

張り詰めた声。彼の体は怒りと嘆きで震えた。

誰もまだ、何も信じられなかった。
いつも優しく、穏やかな笑みをよく見せていた彼は‥‥本当にあのラズは偽りだったのか?
創造神であるハトネが、人間が、ザメシア達を贄にした?

「話すだけもう無駄だ。ここまで人間達の中に紛れて耐えて堪えて‥‥やっとだ。創造神、三女神‥‥そして、何百年の末に、創造神に封印された私の力も戻ってきた‥‥だから、見過ごすわけにはいかない。私を貶めた全てを滅し、世界を滅し、私も死に‥‥ようやく私の中に在る同族達の魂を解放してやれるのだ!だから‥‥邪魔はさせない!」

ザメシアがそう叫ぶと、彼の背から透明な翼が広げられた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

君は妾の子だから、次男がちょうどいい

月山 歩
恋愛
侯爵家のマリアは婚約中だが、彼は王都に住み、彼女は片田舎で遠いため会ったことはなかった。でもある時、マリアは妾の子であると知られる。そんな娘は大事な子息とは結婚させられないと、病気療養中の次男との婚約に一方的に変えさせられる。そして次の日には、迎えの馬車がやって来た。

「魔王のいない世界には勇者は必要ない」と王家に追い出されたので自由に旅をしながら可愛い嫁を探すことにしました

夢幻の翼
ファンタジー
「魔王軍も壊滅したし、もう勇者いらないよね」  命をかけて戦った俺(勇者)に対して魔王討伐の報酬を出し渋る横暴な扱いをする国王。  本当ならばその場で暴れてやりたかったが今後の事を考えて必死に自制心を保ちながら会見を終えた。  元勇者として通常では信じられないほどの能力を習得していた僕は腐った国王を持つ国に見切りをつけて他国へ亡命することを決意する。  その際に思いついた嫌がらせを国王にした俺はスッキリした気持ちで隣町まで駆け抜けた。  しかし、気持ちの整理はついたが懐の寒かった俺は冒険者として生計をたてるために冒険者ギルドを訪れたがもともと勇者として経験値を爆あげしていた僕は無事にランクを認められ、それを期に国外へと向かう訳あり商人の護衛として旅にでることになった。 といった序盤ストーリーとなっております。 追放あり、プチだけどざまぁあり、バトルにほのぼの、感動と恋愛までを詰め込んだ物語となる予定です。 5月30日までは毎日2回更新を予定しています。 それ以降はストック尽きるまで毎日1回更新となります。

ephemeral house -エフェメラルハウス-

れあちあ
恋愛
あの夏、私はあなたに出会って時はそのまま止まったまま。 あの夏、あなたに会えたおかげで平凡な人生が変わり始めた。 あの夏、君に会えたおかげでおれは本当の優しさを学んだ。 次の夏も、おれみんなで花火やりたいな。 人にはみんな知られたくない過去がある それを癒してくれるのは 1番知られたくないはずの存在なのかもしれない

僕が皇子?!~孤児だと思ったら行方不明の皇子で皇帝(兄)が度を超えるブラコンです~

びあ。
ファンタジー
身寄りのない孤児として近境地の領主の家で働いていたロイは、ある日王宮から迎えが来る。 そこへ待っていたのは、自分が兄だと言う皇帝。 なんと自分は7年前行方不明になった皇子だとか…。 だんだんと記憶を思い出すロイと、7年間の思いが積もり極度のブラコン化する兄弟の物語り。

【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~

川原源明
ファンタジー
 秋津直人、85歳。  50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。  嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。  彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。  白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。  胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。  そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。  まずは最強の称号を得よう!  地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編 ※医療現場の恋物語 馴れ初め編

ダンマス(異端者)

AN@RCHY
ファンタジー
 幼女女神に召喚で呼び出されたシュウ。  元の世界に戻れないことを知って自由気ままに過ごすことを決めた。  人の作ったレールなんかのってやらねえぞ!  地球での痕跡をすべて消されて、幼女女神に召喚された風間修。そこで突然、ダンジョンマスターになって他のダンジョンマスターたちと競えと言われた。  戻りたくても戻る事の出来ない現実を受け入れ、異世界へ旅立つ。  始めこそ異世界だとワクワクしていたが、すぐに碇石からズレおかしなことを始めた。  小説になろうで『AN@CHY』名義で投稿している、同タイトルをアルファポリスにも投稿させていただきます。  向こうの小説を多少修正して投稿しています。  修正をかけながらなので更新ペースは不明です。

異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します

桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる

不遇職とバカにされましたが、実際はそれほど悪くありません?

カタナヅキ
ファンタジー
現実世界で普通の高校生として過ごしていた「白崎レナ」は謎の空間の亀裂に飲み込まれ、狭間の世界と呼ばれる空間に移動していた。彼はそこで世界の「管理者」と名乗る女性と出会い、彼女と何時でも交信できる能力を授かり、異世界に転生される。 次に彼が意識を取り戻した時には見知らぬ女性と男性が激しく口論しており、会話の内容から自分達から誕生した赤子は呪われた子供であり、王位を継ぐ権利はないと男性が怒鳴り散らしている事を知る。そして子供というのが自分自身である事にレナは気付き、彼は母親と供に追い出された。 時は流れ、成長したレナは自分がこの世界では不遇職として扱われている「支援魔術師」と「錬金術師」の職業を習得している事が判明し、更に彼は一般的には扱われていないスキルばかり習得してしまう。多くの人間から見下され、実の姉弟からも馬鹿にされてしまうが、彼は決して挫けずに自分の能力を信じて生き抜く―― ――後にレナは自分の得た職業とスキルの真の力を「世界の管理者」を名乗る女性のアイリスに伝えられ、自分を見下していた人間から逆に見上げられる立場になる事を彼は知らない。 ※タイトルを変更しました。(旧題:不遇職に役立たずスキルと馬鹿にされましたが、実際はそれほど悪くはありません)。書籍化に伴い、一部の話を取り下げました。また、近い内に大幅な取り下げが行われます。 ※11月22日に第一巻が発売されます!!また、書籍版では主人公の名前が「レナ」→「レイト」に変更しています。

処理中です...