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22、見方によっては似合ってる? その2
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「は?服?服がどうしたって……っ!?」
「何を驚いてるんですか?破けた訳ではないのに……って!」
どうやら今の自分達の格好がどういうことになっているのか理解した様子の二人。
「あの、大丈夫ですか?」
(小さい子が着るようなかわいい服を成人男性に近い大の男が着る……って、凄く屈辱的なんじゃ……?)
笑うこともしないで単純に心配する凪に、ヴィルム達は引き攣るような笑顔を浮かべた。
「おう!どっ、どうってことねぇよ!」
胸を張り、自分を平気だとアピールするヴィルムは見ていて痛々しかった。
反対に、顔を耳まで真っ赤にして恥ずかしいのかプルプル震えながらも「私も、恥ずかしく…ない……ですよっ」と言い切るイージス。こちらも、見ていて可哀想になる。
別に凪がいじめたわけではないが、可愛い格好をした成人男性が顔を赤く染めているのを見ていると悪いことをしている気分になった。
例えるなら、学校に忘れ物を取りに戻ったら部活のためなのか教室で更衣中の男子と目が合った時、自習時間中に教材を取るために廊下に出たら階段から先生か来客の人が階段を登る足音を聞いて慌てて教室に入った時、そういう時に感じる気持ちだ。
まぁ、この例えが理解できない人もいるかもしれない。簡単に言うと、自分が悪いことをいている訳でもないのに、なぜか悪いことをした気分になったという話だ。
さて、少し話が脱線してしまったが当の本人であるヴィルムとイージスは、この格好のまま廊下に出るわけにもいかず…かといって、このまま凪の部屋に居座り続けるわけにもいかない。出たいけど出られないというジレンマを抱えていた。
「……どうすんだよ」
「…私に聞かれても、こればっかりはどうしたらいいのか分かりませんよ」
コソコソと二人で話合うのを見ながら、二人が出られないないなら私が出ればいいんだという考えに至った凪。
「あの、」
凪が声を出しただけでびくつく二人。
その様子を見て少し言い淀んだが、凪はサルージャを呼んでくると告げた。
なぜ彼なのかというと、マルクだとこのことをネタにして城中の人達に言いふらしそうだったから。じゃあ、ロルフは何故かというと本能的に多分言ったらこの二人が色々と可哀想なことになるのを感じたからだった。
その点、サルージャは誰にでも言いふらすような性格でもなく、これをネタに他人をからかうような性格もしていないように凪は思っていた。
「じゃあ、行ってきますね」
どこかホッとした顔をする二人を見て、凪は部屋を出た。
廊下を歩いて数歩、自分の部屋を振り返る。
(そういえば、二人とも見方によっては似合ってたな……)
決して口に出せない感想だった。
「何を驚いてるんですか?破けた訳ではないのに……って!」
どうやら今の自分達の格好がどういうことになっているのか理解した様子の二人。
「あの、大丈夫ですか?」
(小さい子が着るようなかわいい服を成人男性に近い大の男が着る……って、凄く屈辱的なんじゃ……?)
笑うこともしないで単純に心配する凪に、ヴィルム達は引き攣るような笑顔を浮かべた。
「おう!どっ、どうってことねぇよ!」
胸を張り、自分を平気だとアピールするヴィルムは見ていて痛々しかった。
反対に、顔を耳まで真っ赤にして恥ずかしいのかプルプル震えながらも「私も、恥ずかしく…ない……ですよっ」と言い切るイージス。こちらも、見ていて可哀想になる。
別に凪がいじめたわけではないが、可愛い格好をした成人男性が顔を赤く染めているのを見ていると悪いことをしている気分になった。
例えるなら、学校に忘れ物を取りに戻ったら部活のためなのか教室で更衣中の男子と目が合った時、自習時間中に教材を取るために廊下に出たら階段から先生か来客の人が階段を登る足音を聞いて慌てて教室に入った時、そういう時に感じる気持ちだ。
まぁ、この例えが理解できない人もいるかもしれない。簡単に言うと、自分が悪いことをいている訳でもないのに、なぜか悪いことをした気分になったという話だ。
さて、少し話が脱線してしまったが当の本人であるヴィルムとイージスは、この格好のまま廊下に出るわけにもいかず…かといって、このまま凪の部屋に居座り続けるわけにもいかない。出たいけど出られないというジレンマを抱えていた。
「……どうすんだよ」
「…私に聞かれても、こればっかりはどうしたらいいのか分かりませんよ」
コソコソと二人で話合うのを見ながら、二人が出られないないなら私が出ればいいんだという考えに至った凪。
「あの、」
凪が声を出しただけでびくつく二人。
その様子を見て少し言い淀んだが、凪はサルージャを呼んでくると告げた。
なぜ彼なのかというと、マルクだとこのことをネタにして城中の人達に言いふらしそうだったから。じゃあ、ロルフは何故かというと本能的に多分言ったらこの二人が色々と可哀想なことになるのを感じたからだった。
その点、サルージャは誰にでも言いふらすような性格でもなく、これをネタに他人をからかうような性格もしていないように凪は思っていた。
「じゃあ、行ってきますね」
どこかホッとした顔をする二人を見て、凪は部屋を出た。
廊下を歩いて数歩、自分の部屋を振り返る。
(そういえば、二人とも見方によっては似合ってたな……)
決して口に出せない感想だった。
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