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戻ってきた日常
自分を信じることが為になるとは限らない
しおりを挟む「いってきます」
妙な雰囲気な母さんに見送られて玄関を出た俺は周りを見渡して思い出す
たしか、コッチを右か?
しばらく行くと何人かの学生とすれ違い、たまに微妙な視線を浴びる
ほーん、ほーん、ほほーん
何事もなかったかのようにターンし、同じ高校であろう生徒についていく
そりゃあ、同じ制服のやつが自分とは逆に歩いていれば変に思うよなぁ
10年ぶりの登校だ
間違ってしまっていても、しょうがない
俺は少しばかり道を覚えるのが苦手なのだ
誰にも聞かれてないのに脳内で一人反省会だ
迷惑かけてないんだからいいだろ?
そんな脳内会議をしつつ、前の生徒についていくと校門が見えてきた
俺の教室はたしか・・・
1―Aだったはずだ
そして席は覚えている
窓側の端っこの陽当りのいい場所
まだ9月中旬なので素晴らしい暑さを体験することが出来る
ちくせう
教室に入るとちらりとコチラを見られるが、特に挨拶もなく、自分の席に着くことが出来た
まぁ、なんだ
クラスメイトを覚えていないのもあるが、元々、俺は人と話すのが得意ではない
向こうに行って、少しはマシになったが、嫌とまでではいかないが苦手だ
更に女性と話すの苦手だと言っておこう
ふふん
だが俺は独りで居ることを孤高だと思って誇りに思っている・・・
嘘です
そんな孤高が誇りだなんて、俺にとっては埃と一緒だ
だがしかし
話すことが苦手な俺は多人数でいるよりは独りの方がいい
何を話していいかもわからないし、どのタイミングで話しかけていいのかもわからない
話しかけられても、急に言葉も出てこないものだから、どもってしまう
小さい頃に話しかけられても、そういう子供だったから
「つまんない」
そう言って周りの子供達は居なくなっていった
いじめられなかっただけでもよかったかな
そんな感じで普通(普通?)に話せるのは家族だけだ
それと俺は意外とお喋りだ
頭の中では常に何かしら考えている
脳内弁慶というやつとかいうやばいやつかも知れん?
話す相手が居ないから脳内会話が発達してしまうのも、しょうがないと思うんだ。うん
そんな俺が出来る遊びがあったとすれば、本を読む事と家にあったレトロゲームだった
今の時代、ハード据え置きのTVゲームなど骨董品だ
今の流行りはVRゲームだ
1人でゲームに嵌っていた幼い頃の俺がTVCMで流れていたVRゲームに興味を示さないはずがなかった
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