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1章
1話 初めて見る女子高生が強かった話
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「何?フォロワー50人のクズが学校なんか来て良いと思ってるわけ?」
今日も始まったか。
俺は窓からその光景を眺める。
この光景はいつも通りの日常的光景になりつつある……気がする。
地球の環境崩壊によって生存可能地域が減少。人類は電脳技術を使って作り出した地球によく似た世界「電脳世界:New reality」への移住を計画し、実行に移した。
電脳世界では3つのルールが存在する。
①法律や憲法、職業や寿命など全てにおいて地球と同じとする。
②電脳世界の主力AIへのアクセスを禁止する。
そして3つ目。
③電脳世界での身体の能力値はSNSのフォロワー数値によって変動し、フォロワー数の多さを全てにおいての権限とする。
この3つ目が今の世界を大きく歪ませた原因だ。
ルール自体はAIが算出した結論らしいが、理由などは公表されていない。
その結果、今もこうしてフォロワー数によるいじめや暴力沙汰が絶えない。
電脳世界でのSNSはNew realityの学習データに使われているらしい。
まさかルール③でSNSを活発化させて、学習データを多く集めようとしているのか……などと考えたこともあったが、もう考えるのはやめた。
「いや、その……ぼくはただ…がっこうに…」
「あぁ?声が小さくてよく聞こえねぇよ!」
「ぼく、ぼくは…」
1人の男子生徒は今にでも泣きそうな顔をしている。
まぁ、そうなるだろ。
俺だったら絶対に逃げ出すところだ。
「ちょっと、邪魔だからどいてくれないかしら?」
1人の女子生徒が不良2人と男子生徒の中に割って入ってきた。
見ない顔だな…というかアイツ、正気か?
あの不良2人は学校の教師でも止められない名の知れた不良だ。
今までに30人以上を病院送りにしている。
アイツらに自分から絡みに行くやつなんてバカな奴しかいない。
「あぁ?誰に口聞いてんだ?」
「よく見たらかわいいじゃんっ。ね、俺の彼女になってよ……なんてな」
ガハハハハッ
という笑い声が響きわたった…数秒後には笑い声は聞こえなくなっていた。
衝撃的な光景に、俺は窓から身を乗り出した。
その女子生徒は不良二人の腹部を殴っただけで、不良二人を気絶させたのだ。
不良二人のフォロワー数は合計3000人。
つまり、彼女のフォロワー数は3000人以上ということだ。
この学校の生徒のフォロワー数平均は500人前後であり、3000人というのは校内上位に相当する。
俺が放心と見ていると彼女と目があった。
俺は寒気を感じ、窓から身を引いた。
今日も始まったか。
俺は窓からその光景を眺める。
この光景はいつも通りの日常的光景になりつつある……気がする。
地球の環境崩壊によって生存可能地域が減少。人類は電脳技術を使って作り出した地球によく似た世界「電脳世界:New reality」への移住を計画し、実行に移した。
電脳世界では3つのルールが存在する。
①法律や憲法、職業や寿命など全てにおいて地球と同じとする。
②電脳世界の主力AIへのアクセスを禁止する。
そして3つ目。
③電脳世界での身体の能力値はSNSのフォロワー数値によって変動し、フォロワー数の多さを全てにおいての権限とする。
この3つ目が今の世界を大きく歪ませた原因だ。
ルール自体はAIが算出した結論らしいが、理由などは公表されていない。
その結果、今もこうしてフォロワー数によるいじめや暴力沙汰が絶えない。
電脳世界でのSNSはNew realityの学習データに使われているらしい。
まさかルール③でSNSを活発化させて、学習データを多く集めようとしているのか……などと考えたこともあったが、もう考えるのはやめた。
「いや、その……ぼくはただ…がっこうに…」
「あぁ?声が小さくてよく聞こえねぇよ!」
「ぼく、ぼくは…」
1人の男子生徒は今にでも泣きそうな顔をしている。
まぁ、そうなるだろ。
俺だったら絶対に逃げ出すところだ。
「ちょっと、邪魔だからどいてくれないかしら?」
1人の女子生徒が不良2人と男子生徒の中に割って入ってきた。
見ない顔だな…というかアイツ、正気か?
あの不良2人は学校の教師でも止められない名の知れた不良だ。
今までに30人以上を病院送りにしている。
アイツらに自分から絡みに行くやつなんてバカな奴しかいない。
「あぁ?誰に口聞いてんだ?」
「よく見たらかわいいじゃんっ。ね、俺の彼女になってよ……なんてな」
ガハハハハッ
という笑い声が響きわたった…数秒後には笑い声は聞こえなくなっていた。
衝撃的な光景に、俺は窓から身を乗り出した。
その女子生徒は不良二人の腹部を殴っただけで、不良二人を気絶させたのだ。
不良二人のフォロワー数は合計3000人。
つまり、彼女のフォロワー数は3000人以上ということだ。
この学校の生徒のフォロワー数平均は500人前後であり、3000人というのは校内上位に相当する。
俺が放心と見ていると彼女と目があった。
俺は寒気を感じ、窓から身を引いた。
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