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第二部
三十三話 色異なる六人の乙女の話 後②
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俺自身はただ台座に座っていただけなのに、そこから怒涛のような勢いで巻き込まれたせいで上手く頭が追いついていかない。連日の急展開のせいで正直もう疲れている。もう何も考えたくない。
呆然と卵を抱きしめていると、ため息を吐いたお爺さんが離れた場所にいるリリアンと、ぼんやり台座に座っている俺を呼んだ。
俺は大臣に歩み寄り、そこで不安そうな顔をしながら歩いてきたリリアンと漸く近くで顔を合わせた。
「貴殿たちは、巻き込んでしまい申し訳ない。だが典礼が始まってしまった以上、ここに最後まで留まってもらうことになる」
重苦しいため息を吐いてダーウード宰相が俺たちを見た。
「陛下は本気で妃を娶ろうとしているとは思えないが、私もそなた達が危険な目に合わぬように全力を尽くそう。最後の鐘が鳴るまで、どうかお願いする」
本気で嫁を探そうとしてる訳じゃないなら、皇帝はどういうつもりで六女典礼を始めたんだ?
という当然の疑問が頭に浮かんだが、それを今にも倒れそうなお爺さんに正面から聞くのは躊躇われた。
「私は、とにかくクレイドル王国に私の居場所が知られなければ、数日なら留まることには了承いたします」
リリアンがそう言って、最後に「妃には絶対になりませんけど」と宰相に強めの念押しをした。
俺もその勢いに便乗する。
「あの、私は数合わせだってわかってますけど、辞退とか他の人に交代とかさせてもらえないんですか? 早く国に帰らないとちょっと色々とまずいことになるんですが」
この際だからダーウード宰相には俺の身分を明かしてしまってもよかったが、この場にはまだ人がたくさんいて皆放心しながらも話している俺たちに注目している。とりあえず遠回しに辞退したい旨を伝えてみた。
「一度決まってしまった六女を入れ替えることはできません。あるとすれば、試験の間に候補者が亡くなった場合のみです」
俺たちに近寄ってきたマスルールが恐ろしいことを言い放った。つまり、この場では辞退も交代も出来ないということか。
宰相のお爺さんは苦いものを飲み込むような顔をして、自分に注目している人々を見回した。
「皆、良いな。我々の意思とは異なる結果となったが、イラムの鐘が鳴った以上、ここにおいて六女典礼が始まったことを宣言する。儀礼は省略し、以上で開園の儀は終了としよう。皆には見届け人として第三の試験と鈴女の選定には立ち会ってもらわねばならない。日時は追って知らせる。陛下があの状態であるから、いつでも駆けつけられるよう準備しておくように」
ダーウード宰相がそう言うと、後方に座っていた人々は蒼白な顔をしつつも皆頭を下げた。
「マスルール、候補者達を鈴園に連れて行きなさい。今後の説明と顔合わせも必要なら頼む。私は、少し横になりたい」
「はい」
片手で頭を抱えたお爺さんは、マスルールにそれだけ言うと限界だと言うようにふらふらと広間の出口に向かった。官僚が二人慌てて駆けつけ、両脇を支えて一緒に広間から出て行く。
宰相が広間から去ったことで、座ったままだった見届け人と呼ばれた人達も次々に退席していく。皆足早に恐ろしいものから逃げるような動きでガラスの残骸が散らばる広間から出て行った。
「皆さんは、私について来てください」
マスルールが他の官吏達に広間の後始末を命じてから、座っているロレンナ達と立ったままの俺とリリアンを見て言った。
仕方がないので、候補者達の後ろから俺も渋々歩いて行く。
こうなったら、なんとか隙を見て逃げるしかない。試験とかいうやつが始まる前に、今夜にでも逃げ出そう。
そう心の中で決意した。
広間から出る時に、マスルールが言い忘れたというような素振りで振り返った。
「鈴園に入る侍女は後ほど決めます。付き添いの者がこの場にいたら、今は広間に残して取り急ぎついて来てください」
そう言って彼はまた早足で歩き出した。
集まった人々が出ていった後方の扉ではなく、広間の前方にあった小さな扉から出て、王宮内部と思われる綺麗な大理石の廊下を進んだ。そこまで幅が広くないから、自然と二、三人で横に並ぶようになる。ロレンナと双子の後ろを歩いていた俺に、ルシアがこっそり近づいてきて顔を寄せてきた。
「レイナルド様、私たちどうなるんでしょうか」
不安げな表情で囁いたルシアに、俺は片手で卵を支えながら歩くスピードを緩めて前の三人と距離を取り、小声で返した。
「大丈夫。何かよく分からない事態に巻き込まれたけど、今夜隙を見てルシアも一緒に逃げよう」
「はい……でも、大丈夫でしょうか。あの宰相のお爺さん、相当参ってたみたいですけど」
相変わらず責任感が強く真面目さを感じさせる彼女のセリフに俺は感心する。
あの暴君の妃候補に予定外に選び出されたのによく怒らないでいられるな。
「皇帝があれだから今後のことは心配だけど、でもだからといって他国のことに俺達が首を突っ込んで引っ掻き回す訳にもいかないし……。俺は今魔法も使えないし、あの皇帝の神聖力には俺たちじゃ太刀打ちできない。不死鳥の卵も俺が温め続けて大丈夫なのか心配だから、一旦デルトフィアに帰りたいと思う」
「はい……そうですね」
前を歩くロレンナと双子から少し離れてルシアとひそひそ話しながら歩く。
あとは俺の個人的な事情だけど、ラズリシエの森に残してきたベルのことも気になる。そろそろ屋敷に帰ってきてるんじゃないか。ウィルがいるから大丈夫だと思うけど、早く帰らないと俺がいなくてずっと鳴いてたら可哀想だ。
「ルシアの方こそ、ミラード卿はこのこと知らないだろ。大丈夫?」
「はい。多分……。私が選ばれてしまったことはサラさんが伝えてくれると思います。彼女が私の侍女として王宮に残ってくれれば、お兄ちゃんに連絡を取る手段は確保できるので、脱出するまではなんとか宥めてみます」
「単身で王宮に殴り込みに来ないといいね……」
「ですよね……。というか、それを言うならレイナルド様も大丈夫なんですか? グウェンドルフ団長の方は」
「……実は、皇帝の妃選びに巻き込まれたことよりも、あいつにバレることの方が怖い」
「ふふっ」
俺の強張った顔を見てルシアは軽く吹き出した。
笑い事じゃないんだルシア。
あいつは俺がちょっと怪我しそうになっただけで鎖の購入をチラつかせてくる男だぞ。この惨状を知られたら冗談じゃなくマジで暫く監禁されるかもしれない。
俺が遠い目になっていると、「それにしても」とルシアが口元を両手で覆ってくすりと笑う。
「本当、レイナルド様ってすごい。私の代わりに主人公ポジションでラムルに来ちゃって、闇オークションで王様に買われて、その上しっかり妃選びにまで巻き込まれて。ふふふ」
「ルシアだって巻き込まれてるじゃん」
横目で軽く睨むと、ルシアは青い瞳で微笑んで俺を見返した。
「私は絶対、絶対にレイナルド様の引き立て役です。今のところ、オチは全部レイナルド様が持っていってるんですよ。だってこんなの、ほんとにありえないじゃないですか。男性なのに妃候補に選ばれちゃうなんて」
そう言ってまたルシアは小さく笑った。俺は何も言い返せない。
ほんとにな。まさか王様にオークションで買われる以上のとんでも展開が待ち受けているとは俺も思わなかったよ。
「そのシナリオの話、まだ確認したいことがあるんだけど、後で話してもいい?」
「はい。落ち着いてから一緒に状況を整理しましょう」
ルシアが頷いた時、俺たちの更に後方を歩いていたリリアンが声をかけて来た。
「あの、すいません。お話中に。どうしても気になって。あなたはやっぱりあの時の……?」
振り向くと、小柄な彼女は完璧に整った美貌で俺を見上げていた。確かに地味な格好をしていても、輝くような彼女の器量と美しい髪、黄色の強い翡翠色の大きな瞳は目を惹く。
隣に追いついてきたリリアンに頷いて、俺は卵を抱えて歩きながら軽く会釈した。ルシアは気を遣って俺たちから少し離れた。
「お久しぶりです。あの時はまさかあなたがクレイドルの王女殿下だったとは知らず、無礼をいたしました」
「もう王女ではないので、どうか普通にしてください。やっぱりあの時助けてくれた方なんですね」
リリアンは表情を和らげて、俺に微笑んだ。
「私はリリアンと言います。あなたの名前を聞いてもいいですか。ずっと知りたかったんです」
そういえば、あの時は色々必死でお互いに名乗ったりする暇もなかったんだった。
俺も彼女に笑いかける。
「レイナルドといいます。あなたが無事にデルトフィアから脱出されていたと知って安心しました」
「あの、本当に楽に話してください。その方が私も気楽なので。おかげさまで、あの後彼と一緒にデルトフィアからもクレイドルからも離れて平和に暮らしていました。偶々滞在したラムルでこんなことになるなんて思いませんでしたけど」
そう言って困ったように笑うリリアンは、多少緊張が解けて生来のゆったりした性格が戻ってきているのかふわりとした笑みを浮かべて小首を傾げた。
「そういえば、あの時一緒に船に乗った彼はどこに?」
駆け落ち相手の騎士は、リリアンが今こんな状況になってるのに一体何してるんだ。
訝しげな表情をした俺を見上げて、リリアンは困ったような顔で笑う。
「ええ、どうしてか分からないんですけど、どうやら私、マークスに売られてしまったみたいなんです」
呆然と卵を抱きしめていると、ため息を吐いたお爺さんが離れた場所にいるリリアンと、ぼんやり台座に座っている俺を呼んだ。
俺は大臣に歩み寄り、そこで不安そうな顔をしながら歩いてきたリリアンと漸く近くで顔を合わせた。
「貴殿たちは、巻き込んでしまい申し訳ない。だが典礼が始まってしまった以上、ここに最後まで留まってもらうことになる」
重苦しいため息を吐いてダーウード宰相が俺たちを見た。
「陛下は本気で妃を娶ろうとしているとは思えないが、私もそなた達が危険な目に合わぬように全力を尽くそう。最後の鐘が鳴るまで、どうかお願いする」
本気で嫁を探そうとしてる訳じゃないなら、皇帝はどういうつもりで六女典礼を始めたんだ?
という当然の疑問が頭に浮かんだが、それを今にも倒れそうなお爺さんに正面から聞くのは躊躇われた。
「私は、とにかくクレイドル王国に私の居場所が知られなければ、数日なら留まることには了承いたします」
リリアンがそう言って、最後に「妃には絶対になりませんけど」と宰相に強めの念押しをした。
俺もその勢いに便乗する。
「あの、私は数合わせだってわかってますけど、辞退とか他の人に交代とかさせてもらえないんですか? 早く国に帰らないとちょっと色々とまずいことになるんですが」
この際だからダーウード宰相には俺の身分を明かしてしまってもよかったが、この場にはまだ人がたくさんいて皆放心しながらも話している俺たちに注目している。とりあえず遠回しに辞退したい旨を伝えてみた。
「一度決まってしまった六女を入れ替えることはできません。あるとすれば、試験の間に候補者が亡くなった場合のみです」
俺たちに近寄ってきたマスルールが恐ろしいことを言い放った。つまり、この場では辞退も交代も出来ないということか。
宰相のお爺さんは苦いものを飲み込むような顔をして、自分に注目している人々を見回した。
「皆、良いな。我々の意思とは異なる結果となったが、イラムの鐘が鳴った以上、ここにおいて六女典礼が始まったことを宣言する。儀礼は省略し、以上で開園の儀は終了としよう。皆には見届け人として第三の試験と鈴女の選定には立ち会ってもらわねばならない。日時は追って知らせる。陛下があの状態であるから、いつでも駆けつけられるよう準備しておくように」
ダーウード宰相がそう言うと、後方に座っていた人々は蒼白な顔をしつつも皆頭を下げた。
「マスルール、候補者達を鈴園に連れて行きなさい。今後の説明と顔合わせも必要なら頼む。私は、少し横になりたい」
「はい」
片手で頭を抱えたお爺さんは、マスルールにそれだけ言うと限界だと言うようにふらふらと広間の出口に向かった。官僚が二人慌てて駆けつけ、両脇を支えて一緒に広間から出て行く。
宰相が広間から去ったことで、座ったままだった見届け人と呼ばれた人達も次々に退席していく。皆足早に恐ろしいものから逃げるような動きでガラスの残骸が散らばる広間から出て行った。
「皆さんは、私について来てください」
マスルールが他の官吏達に広間の後始末を命じてから、座っているロレンナ達と立ったままの俺とリリアンを見て言った。
仕方がないので、候補者達の後ろから俺も渋々歩いて行く。
こうなったら、なんとか隙を見て逃げるしかない。試験とかいうやつが始まる前に、今夜にでも逃げ出そう。
そう心の中で決意した。
広間から出る時に、マスルールが言い忘れたというような素振りで振り返った。
「鈴園に入る侍女は後ほど決めます。付き添いの者がこの場にいたら、今は広間に残して取り急ぎついて来てください」
そう言って彼はまた早足で歩き出した。
集まった人々が出ていった後方の扉ではなく、広間の前方にあった小さな扉から出て、王宮内部と思われる綺麗な大理石の廊下を進んだ。そこまで幅が広くないから、自然と二、三人で横に並ぶようになる。ロレンナと双子の後ろを歩いていた俺に、ルシアがこっそり近づいてきて顔を寄せてきた。
「レイナルド様、私たちどうなるんでしょうか」
不安げな表情で囁いたルシアに、俺は片手で卵を支えながら歩くスピードを緩めて前の三人と距離を取り、小声で返した。
「大丈夫。何かよく分からない事態に巻き込まれたけど、今夜隙を見てルシアも一緒に逃げよう」
「はい……でも、大丈夫でしょうか。あの宰相のお爺さん、相当参ってたみたいですけど」
相変わらず責任感が強く真面目さを感じさせる彼女のセリフに俺は感心する。
あの暴君の妃候補に予定外に選び出されたのによく怒らないでいられるな。
「皇帝があれだから今後のことは心配だけど、でもだからといって他国のことに俺達が首を突っ込んで引っ掻き回す訳にもいかないし……。俺は今魔法も使えないし、あの皇帝の神聖力には俺たちじゃ太刀打ちできない。不死鳥の卵も俺が温め続けて大丈夫なのか心配だから、一旦デルトフィアに帰りたいと思う」
「はい……そうですね」
前を歩くロレンナと双子から少し離れてルシアとひそひそ話しながら歩く。
あとは俺の個人的な事情だけど、ラズリシエの森に残してきたベルのことも気になる。そろそろ屋敷に帰ってきてるんじゃないか。ウィルがいるから大丈夫だと思うけど、早く帰らないと俺がいなくてずっと鳴いてたら可哀想だ。
「ルシアの方こそ、ミラード卿はこのこと知らないだろ。大丈夫?」
「はい。多分……。私が選ばれてしまったことはサラさんが伝えてくれると思います。彼女が私の侍女として王宮に残ってくれれば、お兄ちゃんに連絡を取る手段は確保できるので、脱出するまではなんとか宥めてみます」
「単身で王宮に殴り込みに来ないといいね……」
「ですよね……。というか、それを言うならレイナルド様も大丈夫なんですか? グウェンドルフ団長の方は」
「……実は、皇帝の妃選びに巻き込まれたことよりも、あいつにバレることの方が怖い」
「ふふっ」
俺の強張った顔を見てルシアは軽く吹き出した。
笑い事じゃないんだルシア。
あいつは俺がちょっと怪我しそうになっただけで鎖の購入をチラつかせてくる男だぞ。この惨状を知られたら冗談じゃなくマジで暫く監禁されるかもしれない。
俺が遠い目になっていると、「それにしても」とルシアが口元を両手で覆ってくすりと笑う。
「本当、レイナルド様ってすごい。私の代わりに主人公ポジションでラムルに来ちゃって、闇オークションで王様に買われて、その上しっかり妃選びにまで巻き込まれて。ふふふ」
「ルシアだって巻き込まれてるじゃん」
横目で軽く睨むと、ルシアは青い瞳で微笑んで俺を見返した。
「私は絶対、絶対にレイナルド様の引き立て役です。今のところ、オチは全部レイナルド様が持っていってるんですよ。だってこんなの、ほんとにありえないじゃないですか。男性なのに妃候補に選ばれちゃうなんて」
そう言ってまたルシアは小さく笑った。俺は何も言い返せない。
ほんとにな。まさか王様にオークションで買われる以上のとんでも展開が待ち受けているとは俺も思わなかったよ。
「そのシナリオの話、まだ確認したいことがあるんだけど、後で話してもいい?」
「はい。落ち着いてから一緒に状況を整理しましょう」
ルシアが頷いた時、俺たちの更に後方を歩いていたリリアンが声をかけて来た。
「あの、すいません。お話中に。どうしても気になって。あなたはやっぱりあの時の……?」
振り向くと、小柄な彼女は完璧に整った美貌で俺を見上げていた。確かに地味な格好をしていても、輝くような彼女の器量と美しい髪、黄色の強い翡翠色の大きな瞳は目を惹く。
隣に追いついてきたリリアンに頷いて、俺は卵を抱えて歩きながら軽く会釈した。ルシアは気を遣って俺たちから少し離れた。
「お久しぶりです。あの時はまさかあなたがクレイドルの王女殿下だったとは知らず、無礼をいたしました」
「もう王女ではないので、どうか普通にしてください。やっぱりあの時助けてくれた方なんですね」
リリアンは表情を和らげて、俺に微笑んだ。
「私はリリアンと言います。あなたの名前を聞いてもいいですか。ずっと知りたかったんです」
そういえば、あの時は色々必死でお互いに名乗ったりする暇もなかったんだった。
俺も彼女に笑いかける。
「レイナルドといいます。あなたが無事にデルトフィアから脱出されていたと知って安心しました」
「あの、本当に楽に話してください。その方が私も気楽なので。おかげさまで、あの後彼と一緒にデルトフィアからもクレイドルからも離れて平和に暮らしていました。偶々滞在したラムルでこんなことになるなんて思いませんでしたけど」
そう言って困ったように笑うリリアンは、多少緊張が解けて生来のゆったりした性格が戻ってきているのかふわりとした笑みを浮かべて小首を傾げた。
「そういえば、あの時一緒に船に乗った彼はどこに?」
駆け落ち相手の騎士は、リリアンが今こんな状況になってるのに一体何してるんだ。
訝しげな表情をした俺を見上げて、リリアンは困ったような顔で笑う。
「ええ、どうしてか分からないんですけど、どうやら私、マークスに売られてしまったみたいなんです」
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