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第二部
三話 蕾の薔薇と世の喜び《開演》 中①
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次の日、俺とグウェンは朝から王都の繁華街に出かけた。朝一度転移魔法陣でうちに寄って、ウィルに一言言ってから馬車に乗ってエリス公爵領の庁舎に向かい、転移魔法陣で王都まで移動した。偶には馬車に乗るのも新鮮でいい。
昨日俺が色々やらかした市場のある通りからは少し離れているが、遠くはない。そこよりももう少し華やかな賑わいのある商店やカフェが立ち並ぶ辺りをグウェンと一緒に歩いた。
「どう? うまい?」
「……美味しい」
「ほんと? 良かった。昨日屋根の修理を手伝ったおじさんが食べさせてくれてさ。これならそんなに甘くないしグウェンも食べられると思ったんだよ」
俺がほっとして言うと、グウェンドルフはゆっくり口に入れたものを咀嚼しながら目元を緩めた。
昨日のおじさんの家で食べた捻って揚げた形のドーナツが素朴な味で美味しかったから、お店を聞いたらこの辺りのパン屋だった。小腹が空いたから少し寄って買ってみたのだ。
甘さが控えめで俺も好きな味だった。そこそこ大きいドーナツを二人で半分に割って店の外で食べる。甘いものがそんなに得意ではないグウェンも食べられる味だったようで安心した。
そういえば二人で買い食いなんてするのは初めてかもしれない。そう思って俺は気分が良くなる。
食べ終わって包み紙を捨ててから、二人で広場の方を目指して歩き始めた。
一週間後に夏祭りを控えている街は賑わいがあって、通りには既にたくさんの露店や食べ物を売るワゴンが並んでいた。
「あ、ちょっとあの店見てもいい? ウィルにお土産買っていこうかな。ベルがいなくて元気ないから」
俺は通りかかった道に並んだ小物や工芸品の出店を見つけてグウェンのシャツの袖を引いた。
実は、ベルは今里帰りしている。
出会った頃は赤ちゃんだったけど、多分ベルはそろそろ二歳になる。一度ラズリシエの森に連れて行ってみようと思い、二日前に思い切って連れ出した。
ベルを保護した森の奥まで行くと、ベルは何か思うことがあったのか、周囲の森をぐるぐる歩き回り始めた。
そして俺のところに戻ってきて、よく知った気配がするからしばらく遊びに行ってくると言い出したのだ。夜には戻るのかと聞いたら、なんと数日は戻らないと言う。
驚いて待ったをかけようとしたのだが、よくよく考えて思い直した。ベルをいつかは森に返すことを思うと、いつまでも屋敷に留めておくわけにもいかない。ベルは俺の気配を追えるから、飽きたらすぐに帰って来られるし、ラズリシエの森はエリス公爵領内だから滅多なこともないだろう。ベルの俊足なら獣に出会っても余程のことがない限り逃げられる。ベルが何かを感じているのなら、引き止めるべきではない。そう思って、俺は自分自身を説得して頷いた。
「不安になったらいつでも帰ってこいよ」
と念押しすると、ベルはこくっと頷いてから俺の足に擦り寄った。
ーーママ、心配しないで。遊びに行くだけ。
そう伝えてきたので、俺は涙目になりながらベルを抱きしめて、その後ろ姿を見送った。
屋敷に帰るとベルがいなくなったことにウィルもショックを受けてしまい、俺たちはその日二人でお通夜みたいに過ごしていたが、一晩寝て気持ちを切り替えた。遊びに行くだけと言っていたから、きっとベルは無事に帰ってくる。帰ってきたら美味しいおやつとお気に入りのクッションでいっぱいもてなしてやろう。
俺と同じくらいベルを大切に思っているウィルも落ち込んでいてずっと覇気がない。少しでも元気づけてやらなければと思い何かお土産を買うことにした。
出店をひと通り見て回って、手作りの小物や小さな飾りが売っている露店を見つけた。俺はベルに似ていると思った白い馬の小さな置物をウィルに買うことにした。
あまり子供っぽいものが好きじゃないウィルも、これなら机の上に置いて眺めてくれそうだ。
そのお店は他にもかわいらしい動物の小物がたくさん売られていたので、つい目移りして色々見てしまう。
その中に狼の飾りがついた銀色のチャームを見つけて、思わず手に取った。
小振の多分ニッケルか何かで作られた金属のチャームは、グウェンからもらった懐中時計のチェーンの飾りとして付けるのにちょうど良さそうだった。普段は落としたり引っ掛けるのが怖くて内ポケットに入れてしまっているが、偶に上着の外ポケットに入れてチェーンで固定する時に使えそうだ。
なんとなく狼の顔が大型犬みたいな表情をする時のグウェンに似てる。
「これ、買おうかな。なんかお前に似てる気がする」
軽く笑いながら言うと、グウェンは俺の手元を覗き込んでからその周りに置いてある他のチャームも見渡した。
しばらく経ってその中の一つに手を伸ばす。
「私はこれを」
そう言って彼が掴んだのは、同じようにニッケルで作られたシマリスのチャームだった。
それを見て俺は複雑な顔をする。
「なぁ、それって俺に似てるからとか言う?」
「この中では、一番君に似ていると思う」
リスが?
小動物に似てると言われて若干複雑な気持ちになる。野ネズミとか言われないだけマシだけど、でも、リス……?
「俺そんなに可愛くないと思うけど」
「君は愛らしい。そして忙しないところが似ている」
「……」
どう反応すればいいんだ。
喜べばいいのか反論すればいいのかわからず黙ると、グウェンはさっさと二つのチャームを持ってウィルのお土産と一緒に露店の店主から買い取ってしまった。
狼の方とウィルのお土産を渡されて、俺はとりあえずお礼を言う。
「ありがとう。ウィルのお土産は俺が出すよ」
「いや、気にしなくて良い。大した金額ではない。先程のパンのお礼に」
さっきのドーナツの金額なんてそれこそ知れてるんだけど、生真面目な顔をしたグウェンを見て、俺はそれ以上押し問答するのをやめた。
まぁ、確かに俺たち両方とも金には困ってないよな。
でも家族以外から何か買ってもらうなんて滅多にないから少し嬉しい。
「さんきゅ」
俺は彼を見上げて笑ってお礼を言い、狼のチャームをグウェンの時計と一緒に大事にズボンのポケットにしまった。
その後は昼食を食べられるお店を探そうと、街の一番大きな広場を横切った。
その広場は大きな教会と、旅行者が利用するホテル、それからオープンテラスのあるカフェやレストランに囲まれた四角い形のかなり大きな石畳の広場だ。
ちょうど夏祭りを控えている街の広場は、真ん中に舞台を造る準備が進められていて、大工達が資材の周りに集まって巨大な舞台を組み立てている。他にもカフェの客引きや、楽器を弾きながら小金を稼ぐ芸人、路地から大きな荷物をほろのある馬車に運び込む炭売り、手押し車でジュースやパンを売る販売員など、色んな人が広場に集まっていて賑やかだった。
俺たちがその中を横切って歩いていたら、オープンテラスになっている一軒のカフェで、よく見慣れた長い桃色の髪の女性を見つけた。
「あれ、ソフィアちゃん?」
俺の声に広場の方を見ていたソフィアが気がつく。カフェのテラス席に座って、アイスティーか何かを飲んでいたソフィアがパラソルの外に立っている俺とグウェンドルフを見つけた。
「レモナルドか。偶然だな」
「そっちも休みだったんだね。あと、俺の名前はレイナルドね、一応訂正するけど」
ソフィアの前には可愛らしいワンピースでおめかししたオルタンシアが座っていた。俺を視界に入れると一瞬眉を顰める。
ソフィアは俺の悪友であるルウェインの奥さんだ。そして向かいに座っているミルクティー色の髪をふわふわに巻いて緩く編んでいる小柄で可愛らしいこの令嬢は、彼女の秘書であり、ルウェインの弟ユーリスの婚約者のオルタンシア・マルス子爵令嬢である。
「グウェンドルフ卿も一緒か。いつぞやの魔道機関車の件では世話になった。二人とも元気そうでなによりだ」
ソフィアがグウェンに軽く会釈して、オルタンシアの方に視線を向けた。
「グウェンドルフ卿に会うのは初めてかもしれない。こちらの令嬢は」
「オルタンシア・マルスと申します。グウェンドルフ団長、お噂はかねがねうかがっておりますわ」
オルタンシアが珍しくソフィアの言葉を横から遮って言い、グウェンを見て可憐に微笑んだ。
その名前を聞いたグウェンドルフの眉間にぴくりと力が入る。
「団長様、この間うちの商会が手を付けようとしていた簡易魔法陣を、エルロンド様が贔屓にされる商会の方で先に商品化されてしまって、とても残念なことがあったんです。聞いたところによると、団長様がエルロンド様に助言なされたとか。武勇に秀でておいでなだけでなく、団長様は商才もおありなんですね。憧れてしまいますわ」
オルタンシアがグウェンをじっと見ながらそう言った。
そういえば、この前一つ簡易魔法陣の販売計画がなくなったって悔しそうに言ってたな。
あれ、兄さんが先にやってたのか。しかもグウェンが関わって?
どういうことだろう、と俺が首を傾げると、グウェンは「光栄だ」と素気なく答えてオルタンシアの視線を黙って受け止めている。
なんだろう。
二人の間にブリザードが見える気がする。
昨日俺が色々やらかした市場のある通りからは少し離れているが、遠くはない。そこよりももう少し華やかな賑わいのある商店やカフェが立ち並ぶ辺りをグウェンと一緒に歩いた。
「どう? うまい?」
「……美味しい」
「ほんと? 良かった。昨日屋根の修理を手伝ったおじさんが食べさせてくれてさ。これならそんなに甘くないしグウェンも食べられると思ったんだよ」
俺がほっとして言うと、グウェンドルフはゆっくり口に入れたものを咀嚼しながら目元を緩めた。
昨日のおじさんの家で食べた捻って揚げた形のドーナツが素朴な味で美味しかったから、お店を聞いたらこの辺りのパン屋だった。小腹が空いたから少し寄って買ってみたのだ。
甘さが控えめで俺も好きな味だった。そこそこ大きいドーナツを二人で半分に割って店の外で食べる。甘いものがそんなに得意ではないグウェンも食べられる味だったようで安心した。
そういえば二人で買い食いなんてするのは初めてかもしれない。そう思って俺は気分が良くなる。
食べ終わって包み紙を捨ててから、二人で広場の方を目指して歩き始めた。
一週間後に夏祭りを控えている街は賑わいがあって、通りには既にたくさんの露店や食べ物を売るワゴンが並んでいた。
「あ、ちょっとあの店見てもいい? ウィルにお土産買っていこうかな。ベルがいなくて元気ないから」
俺は通りかかった道に並んだ小物や工芸品の出店を見つけてグウェンのシャツの袖を引いた。
実は、ベルは今里帰りしている。
出会った頃は赤ちゃんだったけど、多分ベルはそろそろ二歳になる。一度ラズリシエの森に連れて行ってみようと思い、二日前に思い切って連れ出した。
ベルを保護した森の奥まで行くと、ベルは何か思うことがあったのか、周囲の森をぐるぐる歩き回り始めた。
そして俺のところに戻ってきて、よく知った気配がするからしばらく遊びに行ってくると言い出したのだ。夜には戻るのかと聞いたら、なんと数日は戻らないと言う。
驚いて待ったをかけようとしたのだが、よくよく考えて思い直した。ベルをいつかは森に返すことを思うと、いつまでも屋敷に留めておくわけにもいかない。ベルは俺の気配を追えるから、飽きたらすぐに帰って来られるし、ラズリシエの森はエリス公爵領内だから滅多なこともないだろう。ベルの俊足なら獣に出会っても余程のことがない限り逃げられる。ベルが何かを感じているのなら、引き止めるべきではない。そう思って、俺は自分自身を説得して頷いた。
「不安になったらいつでも帰ってこいよ」
と念押しすると、ベルはこくっと頷いてから俺の足に擦り寄った。
ーーママ、心配しないで。遊びに行くだけ。
そう伝えてきたので、俺は涙目になりながらベルを抱きしめて、その後ろ姿を見送った。
屋敷に帰るとベルがいなくなったことにウィルもショックを受けてしまい、俺たちはその日二人でお通夜みたいに過ごしていたが、一晩寝て気持ちを切り替えた。遊びに行くだけと言っていたから、きっとベルは無事に帰ってくる。帰ってきたら美味しいおやつとお気に入りのクッションでいっぱいもてなしてやろう。
俺と同じくらいベルを大切に思っているウィルも落ち込んでいてずっと覇気がない。少しでも元気づけてやらなければと思い何かお土産を買うことにした。
出店をひと通り見て回って、手作りの小物や小さな飾りが売っている露店を見つけた。俺はベルに似ていると思った白い馬の小さな置物をウィルに買うことにした。
あまり子供っぽいものが好きじゃないウィルも、これなら机の上に置いて眺めてくれそうだ。
そのお店は他にもかわいらしい動物の小物がたくさん売られていたので、つい目移りして色々見てしまう。
その中に狼の飾りがついた銀色のチャームを見つけて、思わず手に取った。
小振の多分ニッケルか何かで作られた金属のチャームは、グウェンからもらった懐中時計のチェーンの飾りとして付けるのにちょうど良さそうだった。普段は落としたり引っ掛けるのが怖くて内ポケットに入れてしまっているが、偶に上着の外ポケットに入れてチェーンで固定する時に使えそうだ。
なんとなく狼の顔が大型犬みたいな表情をする時のグウェンに似てる。
「これ、買おうかな。なんかお前に似てる気がする」
軽く笑いながら言うと、グウェンは俺の手元を覗き込んでからその周りに置いてある他のチャームも見渡した。
しばらく経ってその中の一つに手を伸ばす。
「私はこれを」
そう言って彼が掴んだのは、同じようにニッケルで作られたシマリスのチャームだった。
それを見て俺は複雑な顔をする。
「なぁ、それって俺に似てるからとか言う?」
「この中では、一番君に似ていると思う」
リスが?
小動物に似てると言われて若干複雑な気持ちになる。野ネズミとか言われないだけマシだけど、でも、リス……?
「俺そんなに可愛くないと思うけど」
「君は愛らしい。そして忙しないところが似ている」
「……」
どう反応すればいいんだ。
喜べばいいのか反論すればいいのかわからず黙ると、グウェンはさっさと二つのチャームを持ってウィルのお土産と一緒に露店の店主から買い取ってしまった。
狼の方とウィルのお土産を渡されて、俺はとりあえずお礼を言う。
「ありがとう。ウィルのお土産は俺が出すよ」
「いや、気にしなくて良い。大した金額ではない。先程のパンのお礼に」
さっきのドーナツの金額なんてそれこそ知れてるんだけど、生真面目な顔をしたグウェンを見て、俺はそれ以上押し問答するのをやめた。
まぁ、確かに俺たち両方とも金には困ってないよな。
でも家族以外から何か買ってもらうなんて滅多にないから少し嬉しい。
「さんきゅ」
俺は彼を見上げて笑ってお礼を言い、狼のチャームをグウェンの時計と一緒に大事にズボンのポケットにしまった。
その後は昼食を食べられるお店を探そうと、街の一番大きな広場を横切った。
その広場は大きな教会と、旅行者が利用するホテル、それからオープンテラスのあるカフェやレストランに囲まれた四角い形のかなり大きな石畳の広場だ。
ちょうど夏祭りを控えている街の広場は、真ん中に舞台を造る準備が進められていて、大工達が資材の周りに集まって巨大な舞台を組み立てている。他にもカフェの客引きや、楽器を弾きながら小金を稼ぐ芸人、路地から大きな荷物をほろのある馬車に運び込む炭売り、手押し車でジュースやパンを売る販売員など、色んな人が広場に集まっていて賑やかだった。
俺たちがその中を横切って歩いていたら、オープンテラスになっている一軒のカフェで、よく見慣れた長い桃色の髪の女性を見つけた。
「あれ、ソフィアちゃん?」
俺の声に広場の方を見ていたソフィアが気がつく。カフェのテラス席に座って、アイスティーか何かを飲んでいたソフィアがパラソルの外に立っている俺とグウェンドルフを見つけた。
「レモナルドか。偶然だな」
「そっちも休みだったんだね。あと、俺の名前はレイナルドね、一応訂正するけど」
ソフィアの前には可愛らしいワンピースでおめかししたオルタンシアが座っていた。俺を視界に入れると一瞬眉を顰める。
ソフィアは俺の悪友であるルウェインの奥さんだ。そして向かいに座っているミルクティー色の髪をふわふわに巻いて緩く編んでいる小柄で可愛らしいこの令嬢は、彼女の秘書であり、ルウェインの弟ユーリスの婚約者のオルタンシア・マルス子爵令嬢である。
「グウェンドルフ卿も一緒か。いつぞやの魔道機関車の件では世話になった。二人とも元気そうでなによりだ」
ソフィアがグウェンに軽く会釈して、オルタンシアの方に視線を向けた。
「グウェンドルフ卿に会うのは初めてかもしれない。こちらの令嬢は」
「オルタンシア・マルスと申します。グウェンドルフ団長、お噂はかねがねうかがっておりますわ」
オルタンシアが珍しくソフィアの言葉を横から遮って言い、グウェンを見て可憐に微笑んだ。
その名前を聞いたグウェンドルフの眉間にぴくりと力が入る。
「団長様、この間うちの商会が手を付けようとしていた簡易魔法陣を、エルロンド様が贔屓にされる商会の方で先に商品化されてしまって、とても残念なことがあったんです。聞いたところによると、団長様がエルロンド様に助言なされたとか。武勇に秀でておいでなだけでなく、団長様は商才もおありなんですね。憧れてしまいますわ」
オルタンシアがグウェンをじっと見ながらそう言った。
そういえば、この前一つ簡易魔法陣の販売計画がなくなったって悔しそうに言ってたな。
あれ、兄さんが先にやってたのか。しかもグウェンが関わって?
どういうことだろう、と俺が首を傾げると、グウェンは「光栄だ」と素気なく答えてオルタンシアの視線を黙って受け止めている。
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