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第二部
八十話 ロレンナと嘘つきな聖女の物語 前①
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本宮の前で待っていたマスルールは、俺の姿を見るとほっとしたような表情になって歩み寄ってきた。
「ご無事で良かったです」
「……ええ、はい。なんとか。彼のおかげで」
果たしてあれは無事だったと言えるのだろうか。
そう思いながら俺が答えると、マスルールは俺の後ろにいるグウェンを見た。顔を合わせるのは初めてだからか、二人はお互いしばらく無言で見つめ合っていた。並んだところを見ると、マスルールの方が少しだけ背が高いことがわかる。どちらにしろ、大柄な二人は向かい合っているだけで威圧感があった。
グウェンの実力を推し量ったのか、マスルールが硬い表情で彼に小さく会釈する。
「マスルールさん、あれからアシュラフ皇帝は現れましたか」
王宮内にそんな様子は無いが一応聞くと、マスルールは険しい顔で首を横に振った。
「いえ。陛下の行方はわかっていません。闘技場にも、王宮にも戻っていません」
戻ってきていないと聞いて俺はひとまず安心した。あれと闘うにはまだ準備と情報が足りない。今頃何をしているのかは知らないが、王宮にも戻っていないならそれはそれで都合が良い。
「みんなは無事ですか」
「はい。私たちも先ほど闘技場から戻って来て、今は念のため、皆イラムの鈴園にいます。陛下もそこにはイラムの魔法陣を使わない限り転移して来られませんから」
俺は頷いてマスルールを見上げた。
「俺も連れてってください。皆に話がある」
真剣な顔でそう言うと、彼は静かに頷いた。
当然のように一緒についてくるグウェンとウィル達を伴って、イラムのエレベーターに向かった。
俺の頭の上にはもう隠れることなくメルが堂々と乗っていて、ちらりとメルを見たマスルールが歩きながら呟いた。
「不死鳥は産まれていましたか」
「はい。お気付きでしたよね」
「ええ……」
やはり気付いていない振りをしていたのか。
顔を上げるとマスルールは俺から目を逸らしてメルを横目に眺めていた。
「ぴぴぃ」
メルが珍しく怖がる素振りを見せずにマスルールに向かって愛想良く鳴いた。
「メル、もう隠れなくていいから羽の色戻してもいいよ」
「ぴぃ」
そういえばもう擬態する必要もないな、と思い呼びかけると、メルが脚を踏ん張って羽ばたいたような気配を感じる。
「わぁ、綺麗ですね」
ウィルの感嘆した声を聞いて、そういえば慌ただしくてウィルにはまだちゃんと紹介してなかったっけ、と思い出した。
俺は頭の上からメルを下ろして手のひらに乗せ、隣を歩いているウィルの前に差し出した。メルの羽は産まれた時に見た赤色に戻っていて、ふわふわの翼はビロードの固まりみたいに光沢があり美しい。少しは不死鳥らしい見た目になったと思う。
「メルっていうんだ。デルトフィアの不死鳥だよ。メル、こっちはウィルと、この子はベル」
「よろしくね」
ウィルがにっこり笑ってメルに挨拶すると、「ぴぃっ」とメルが元気に鳴く。
ーー赤ちゃんなの? おはなしできないの?
ベルが歩きながら俺の横から首を出してきて手のひらに乗ったメルの匂いを嗅いだ。
「赤ちゃんっていうか、雛だな。自分で元気に動けるし俺たちの言葉はわかるみたいだけど、まだ産まれて二日だから話すのは難しいかな」
ーーそうなの?
相変わらず不思議そうな顔をしているベルはメルに鼻先を寄せて観察している。
メルの方は「ぴ」と小さく鳴いて固まっていた。
「きゅーん」
よろしくね、と鳴くベルを微笑ましく見守っていると、じきにイラムに繋がるエレベーターに着いた。
円柱の中に入るにはチーリン達がいるから全員で入るには結構ギリギリの大きさで、ベルパパとおばあちゃんも不思議な構造物の中に入ることを警戒したため少し手間取った。最終的に俺とベルで説得してグウェンとウィルには先に行ってもらい、二回に分かれてイラムに登った。
イラムの中をキョロキョロしながら、好奇心に溢れた目であちこち見渡しているウィルとベルを連れて鈴園に繋がる魔法陣に向かった。
宮殿の中は人気がなく、いつにも増して静まり返っているように感じる。
「何か、人の気配がないですね」
「宮殿内には陛下の失踪が既に噂で広まっていますから、皆早々に避難したのでしょう。今残っているのはおそらくアルフ様と私の父くらいだと思います」
宮殿の中を歩きながらマスルールに聞いてみると、彼は冷静な声で答えた。
なるほど。確かに後宮に残っているとそのうちアシュラフ皇帝が戻ってくるかもしれないしな。それで魔物を放たれでもしたら惨事になる。
「そういえば、砂漠の方は大丈夫だったんですか」
「はい。魔物は全て駆除が終わりました。ただ、今問題なのは陛下の結界が消えていることです」
「結界が消えてる……?」
陛下の結界っていうと、ラムル神聖帝国全体を覆っているって言われていた、あの魔物避けの結界のことか。
「どうやら今朝から既に消失していたようです。まだ魔物も気づいていないようで国境を襲ってはいませんが、万が一のため第一師団をそのままバグラードに残しています。あそこは魔の虚に最も近い重要な都市ですから」
「ああ、バグラードにいた兵士さん達ですね」
確かに後処理に来たにしては人数が多いなと思っていたんだ。
それにしてもあの悪魔、今日の朝にはもう国を守る結界を消していたのか。つまり、奴は自分の正体がバレてもいいと思っていたということになる。どちらにしろ、俺たちを処分してから王宮を去ろうと思っていたのかもしれない。
話していたら金色の扉の部屋について、ベル達にも魔法陣に乗ってもらい鈴園に転移した。
「レイナルド様!」
転移した途端、待っていたルシアが俺に駆け寄って来て抱きつかれた。
慌てて彼女を受け止めて、周りを見回すと鈴園の広場にはさっき闘技場にいた皆が既に集まっている。
「マスルールさんがレイナルド様が戻って来たって報告しに来てくれて、地上に迎えに行ったのでみんなで待ってました。本当に良かった。アシュラフ皇帝と一緒に消えた時はどうしようかと思いました。なんで飛びかかって殴りつけたりするんですか」
泣き出しそうなルシアに「心配させてごめんね」と答えて彼女の肩を軽く叩いた。
「グウェンがちゃんと追いついてくれたから大丈夫だったよ。ルシアも無事でよかった」
「レイさん、大丈夫ですか?」
ルシアと同じように駆け寄って来ていたライラとライルが俺を心配そうな目で見上げていた。リリアンとロレンナも近づいて来て俺のよれよれになった姿を見て心配してくれる。
昨日と今日であの悪魔に散々振り回された俺たちには仲間意識のような連帯感が生まれていて、六人で集まるとちょっとほっとした。
「皆無事でよかった。俺も大丈夫。全員いるよね。マークス卿も、クリスさんも」
リリアンの後ろで彼女を見守っているマークスと、ライネルの隣に立ち穏やかな目でルシアを眺めているクリスの姿を確認してほっとする。二人ともかなりの数の魔物と闘ったはずだけど、その割に大きな怪我もなさそうだ。
そして俺たちを見守るようにダーウード宰相がいるのも見えて、意外に思いながらも俺はお爺さんと目が合うと会釈した。
「宰相も、ありがとうございました。危険にも関わらず結界を張ってくれて」
「それは……君の方こそ身体を張って陛下を止めてくれ、私たちを救ってくれただろう。感謝している。ありがとう」
宰相の顔色は悪かったが、強張った顔でもお礼を言ってくれた。
「貴族達とか、政務の方はいいんですか。皇帝が消えてみんなパニックになってません?」
「典礼は一時休止として、魔物の騒動が鎮圧されたことは皆には既に報告してある。あとはバグラードの詳細がわかってから明日の朝議で大いに揉めることになるだろう。だがやむを得まい。ここまで問題が大きくなった以上、もはや陛下を退位させざるを得ないだろう。悪魔に憑かれた陛下が今何処にいるのかが気がかりだが、今のところどこからも発見したという報告は上がっていない」
苦悶の表情をした彼は力無く首を横に振りながら答えた。アシュラフ皇帝はやはり退位することになるんだろうか。
ルシアが落ち着いて俺から離れると、すぐにグウェンが俺を引き寄せてきたのでその手を握って繋ぎ、俺は皆を見回して口を開いた。
「皆、アシュラフ皇帝のことで話がある。ちょっと聞いてもらってもいいかな」
「ご無事で良かったです」
「……ええ、はい。なんとか。彼のおかげで」
果たしてあれは無事だったと言えるのだろうか。
そう思いながら俺が答えると、マスルールは俺の後ろにいるグウェンを見た。顔を合わせるのは初めてだからか、二人はお互いしばらく無言で見つめ合っていた。並んだところを見ると、マスルールの方が少しだけ背が高いことがわかる。どちらにしろ、大柄な二人は向かい合っているだけで威圧感があった。
グウェンの実力を推し量ったのか、マスルールが硬い表情で彼に小さく会釈する。
「マスルールさん、あれからアシュラフ皇帝は現れましたか」
王宮内にそんな様子は無いが一応聞くと、マスルールは険しい顔で首を横に振った。
「いえ。陛下の行方はわかっていません。闘技場にも、王宮にも戻っていません」
戻ってきていないと聞いて俺はひとまず安心した。あれと闘うにはまだ準備と情報が足りない。今頃何をしているのかは知らないが、王宮にも戻っていないならそれはそれで都合が良い。
「みんなは無事ですか」
「はい。私たちも先ほど闘技場から戻って来て、今は念のため、皆イラムの鈴園にいます。陛下もそこにはイラムの魔法陣を使わない限り転移して来られませんから」
俺は頷いてマスルールを見上げた。
「俺も連れてってください。皆に話がある」
真剣な顔でそう言うと、彼は静かに頷いた。
当然のように一緒についてくるグウェンとウィル達を伴って、イラムのエレベーターに向かった。
俺の頭の上にはもう隠れることなくメルが堂々と乗っていて、ちらりとメルを見たマスルールが歩きながら呟いた。
「不死鳥は産まれていましたか」
「はい。お気付きでしたよね」
「ええ……」
やはり気付いていない振りをしていたのか。
顔を上げるとマスルールは俺から目を逸らしてメルを横目に眺めていた。
「ぴぴぃ」
メルが珍しく怖がる素振りを見せずにマスルールに向かって愛想良く鳴いた。
「メル、もう隠れなくていいから羽の色戻してもいいよ」
「ぴぃ」
そういえばもう擬態する必要もないな、と思い呼びかけると、メルが脚を踏ん張って羽ばたいたような気配を感じる。
「わぁ、綺麗ですね」
ウィルの感嘆した声を聞いて、そういえば慌ただしくてウィルにはまだちゃんと紹介してなかったっけ、と思い出した。
俺は頭の上からメルを下ろして手のひらに乗せ、隣を歩いているウィルの前に差し出した。メルの羽は産まれた時に見た赤色に戻っていて、ふわふわの翼はビロードの固まりみたいに光沢があり美しい。少しは不死鳥らしい見た目になったと思う。
「メルっていうんだ。デルトフィアの不死鳥だよ。メル、こっちはウィルと、この子はベル」
「よろしくね」
ウィルがにっこり笑ってメルに挨拶すると、「ぴぃっ」とメルが元気に鳴く。
ーー赤ちゃんなの? おはなしできないの?
ベルが歩きながら俺の横から首を出してきて手のひらに乗ったメルの匂いを嗅いだ。
「赤ちゃんっていうか、雛だな。自分で元気に動けるし俺たちの言葉はわかるみたいだけど、まだ産まれて二日だから話すのは難しいかな」
ーーそうなの?
相変わらず不思議そうな顔をしているベルはメルに鼻先を寄せて観察している。
メルの方は「ぴ」と小さく鳴いて固まっていた。
「きゅーん」
よろしくね、と鳴くベルを微笑ましく見守っていると、じきにイラムに繋がるエレベーターに着いた。
円柱の中に入るにはチーリン達がいるから全員で入るには結構ギリギリの大きさで、ベルパパとおばあちゃんも不思議な構造物の中に入ることを警戒したため少し手間取った。最終的に俺とベルで説得してグウェンとウィルには先に行ってもらい、二回に分かれてイラムに登った。
イラムの中をキョロキョロしながら、好奇心に溢れた目であちこち見渡しているウィルとベルを連れて鈴園に繋がる魔法陣に向かった。
宮殿の中は人気がなく、いつにも増して静まり返っているように感じる。
「何か、人の気配がないですね」
「宮殿内には陛下の失踪が既に噂で広まっていますから、皆早々に避難したのでしょう。今残っているのはおそらくアルフ様と私の父くらいだと思います」
宮殿の中を歩きながらマスルールに聞いてみると、彼は冷静な声で答えた。
なるほど。確かに後宮に残っているとそのうちアシュラフ皇帝が戻ってくるかもしれないしな。それで魔物を放たれでもしたら惨事になる。
「そういえば、砂漠の方は大丈夫だったんですか」
「はい。魔物は全て駆除が終わりました。ただ、今問題なのは陛下の結界が消えていることです」
「結界が消えてる……?」
陛下の結界っていうと、ラムル神聖帝国全体を覆っているって言われていた、あの魔物避けの結界のことか。
「どうやら今朝から既に消失していたようです。まだ魔物も気づいていないようで国境を襲ってはいませんが、万が一のため第一師団をそのままバグラードに残しています。あそこは魔の虚に最も近い重要な都市ですから」
「ああ、バグラードにいた兵士さん達ですね」
確かに後処理に来たにしては人数が多いなと思っていたんだ。
それにしてもあの悪魔、今日の朝にはもう国を守る結界を消していたのか。つまり、奴は自分の正体がバレてもいいと思っていたということになる。どちらにしろ、俺たちを処分してから王宮を去ろうと思っていたのかもしれない。
話していたら金色の扉の部屋について、ベル達にも魔法陣に乗ってもらい鈴園に転移した。
「レイナルド様!」
転移した途端、待っていたルシアが俺に駆け寄って来て抱きつかれた。
慌てて彼女を受け止めて、周りを見回すと鈴園の広場にはさっき闘技場にいた皆が既に集まっている。
「マスルールさんがレイナルド様が戻って来たって報告しに来てくれて、地上に迎えに行ったのでみんなで待ってました。本当に良かった。アシュラフ皇帝と一緒に消えた時はどうしようかと思いました。なんで飛びかかって殴りつけたりするんですか」
泣き出しそうなルシアに「心配させてごめんね」と答えて彼女の肩を軽く叩いた。
「グウェンがちゃんと追いついてくれたから大丈夫だったよ。ルシアも無事でよかった」
「レイさん、大丈夫ですか?」
ルシアと同じように駆け寄って来ていたライラとライルが俺を心配そうな目で見上げていた。リリアンとロレンナも近づいて来て俺のよれよれになった姿を見て心配してくれる。
昨日と今日であの悪魔に散々振り回された俺たちには仲間意識のような連帯感が生まれていて、六人で集まるとちょっとほっとした。
「皆無事でよかった。俺も大丈夫。全員いるよね。マークス卿も、クリスさんも」
リリアンの後ろで彼女を見守っているマークスと、ライネルの隣に立ち穏やかな目でルシアを眺めているクリスの姿を確認してほっとする。二人ともかなりの数の魔物と闘ったはずだけど、その割に大きな怪我もなさそうだ。
そして俺たちを見守るようにダーウード宰相がいるのも見えて、意外に思いながらも俺はお爺さんと目が合うと会釈した。
「宰相も、ありがとうございました。危険にも関わらず結界を張ってくれて」
「それは……君の方こそ身体を張って陛下を止めてくれ、私たちを救ってくれただろう。感謝している。ありがとう」
宰相の顔色は悪かったが、強張った顔でもお礼を言ってくれた。
「貴族達とか、政務の方はいいんですか。皇帝が消えてみんなパニックになってません?」
「典礼は一時休止として、魔物の騒動が鎮圧されたことは皆には既に報告してある。あとはバグラードの詳細がわかってから明日の朝議で大いに揉めることになるだろう。だがやむを得まい。ここまで問題が大きくなった以上、もはや陛下を退位させざるを得ないだろう。悪魔に憑かれた陛下が今何処にいるのかが気がかりだが、今のところどこからも発見したという報告は上がっていない」
苦悶の表情をした彼は力無く首を横に振りながら答えた。アシュラフ皇帝はやはり退位することになるんだろうか。
ルシアが落ち着いて俺から離れると、すぐにグウェンが俺を引き寄せてきたのでその手を握って繋ぎ、俺は皆を見回して口を開いた。
「皆、アシュラフ皇帝のことで話がある。ちょっと聞いてもらってもいいかな」
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