5 / 38
飛竜と海竜は啀み合う
第五話 竜の本能 中
しおりを挟む
海竜への評価は上がるどころか更に下がったと思いながら、リアンはさきほどの番の話がまだ頭の隅に引っかかっていて、地竜と番った海竜の話を思い出した。
「そうやって調子のいいことを言いながら、確かヒースレイの地竜と番になった海竜は結局海が恋しくなって海軍に戻ったんだろう」
そう言うと、アドルはきょとんとした顔になった後頷いた。
「ん? ああ。そうだね。彼は海から長く離れるのはキツかったみたいだ。こっちの子も体質的に海の中に住むのは無理があったからね」
「そういうことだ」
結局、海竜は番を残して海に帰ったのだ。それも気分屋で傲慢な海竜らしい結末。
リアンが冷ややかな顔で一週間前にこの中庭でやりあった海竜のことを思い出していると、アドルが首を捻りながら「でも」と言いかけた。
「いや、もういい。あいつらの話はこれ以上聞きたくない」
あのいけすかない男の顔を思い出してしまった。海竜の話をしていたら胸くそ悪くなってきたので、ヒースレイの話はそこで遮って終わらせた。
◆
失敗した。
早く空中艦艇に戻ろうと思っていたのに、ヒースレイと中庭で思わず話しこんでしまい、王宮を発つのが遅くなった。早く帰ろうと思ったら、街でごろつきに絡まれている女性を見つけ、蹴散らして警察に引き渡していたら手間を取られた。もう日が沈んでしまった。
「飛べないな」
王都の繁華街の路地に立って、羽ばたこうとしたら翼が背中から出てこなかった。
すでに飛ぶことすらできなくなった。新月であることに加え、体調が悪いせいでさらに身体の調子が悪かった。夜になって少し熱が出てきたかもしれない。竜印の力が弱まって身体がふらつく。これではもう今夜は空中艦艇には戻れないだろう。連絡して迎えに来てもらうにも、一度王宮に戻って陸軍の通信機を借りる必要がある。そこまでの気力が残っていない。諦めて、街の宿を探して一夜をそこで過ごすことにした。
竜印が使えなくとも、軍人である自分が人間に負けるようなことはまずない。陸軍には現役の地竜は少ないから、まさかここで竜に遭遇することもないだろう。
そう考えてリアンは宿泊する場所を探そうと、ふらつく身体を壁に手をついて立て直そうとした。
そのとき、突然後ろからぞっと背中が粟立つような気配を感じた。
気づいて全身が強張った瞬間、聞き覚えのある声が響く。
「あれ、あんたこんなところで何してんだ」
頭だけで振り返って、愕然とする。
「お前……」
うそだろう。
何故今よりによってこいつに会うのか。
目を見開いて思わず固まった。
こちらに歩いてくる厳つい身体つきの大柄な男。海軍の軍服に縫い付けられているのは自分と同じ少将の階級章。暗がりでも何故か目を引く青い瞳がリアンを見ている。
ヴァルハルト・オーベル。つい一週間前に王宮の中庭でやりあった男がすぐ近くまで歩いてきて、片眉を上げてリアンを見下ろした。
常時戦艦にいるはずのこの男が何故地上にいて、しかもよりによって王都の街を歩いているのかは知りたくもないし、どうせ聞いてもろくな内容ではないだろうから興味はない。
しかし、今リアンにとって問題なのは、この男が強力な竜印を持っているということだ。
「っ」
身体から力が抜けた。
しまった、と思う頭とは裏腹に足が崩れる。咄嗟に壁についた手で体勢を支えたが、ぐらりと傾いた身体が壁にすがるようにしてかしぐ。
「おいっ、何してんだ」
ヴァルハルトが手を伸ばして肩を掴もうとしてきた。
それを壁についていない方の手で強く弾く。
「……触るなっ」
今この男に触られるのはまずい。この上なくまずい。
ヴァルハルトから感じるプレッシャーは、あまりにも大きすぎる。
「あんた、具合でも悪いのか」
触るなといっているのに、再び伸びてきた男の手を振り払おうとしたら、その手を掴まれた。ぐっと引き寄せられて抵抗できずに二、三歩足が進んでしまった。さらに近くなった竜の気配にぞくっとして膝が折れそうになる。手のひらにじわっと汗がにじんだ。
「……そういや、今日は新月か。ということは、陰の日か、あんた」
奴の眼をみたらダメだ、とうつむいたリアンの頭上から呟きが聞こえる。
月ではなく潮の満ち引きに左右される海竜とは陰の日が違うが、リアンが明らかに弱っている原因に思い至ったらしい。
最悪だ。なんでこんなことになる。
同じ海竜に会うならこいつじゃなくて違う竜の方がまだましだった。この男に自分のこんな状態を見られるなら。
陰の日は、竜印の力が限界まで弱まるが、その弱くなった竜の本能が、強い竜に対して否応なく惹かれてしまう。普段の竜印が強い分、反動が大きい。竜の本能がより強い者の庇護を求める。自分よりも強い竜には逆らえない。そう本能が理性と矜持を押さえ込んでくる。
強い。
ヴァルハルトは、今自分が対するにはあまりに相手が悪い。
全身から力が抜けて、自分の意思とは関係なく身体がグニャグニャになる。
うつむいて震えているリアンの顎に、急に手がかかった。驚く間もなく、くっと上げられた手に上を向かされる。
目が合った。
夜の闇の中で、水に映る月光のような、青い月長石を思わせる瞳とまともに眼が合う。
「っ」
頭がしびれたように動かなくなった。眼光だけで、目の前の竜に支配される。
「なあ、あんた」
ヴァルハルトが眼を細める。
その掠れた低い声を聞くと、熱に浮かされたように唇が震えた。やめろ、抗えと頭の中では繰り返し人間である部分の自分が叫んでいるが、竜としての己が本能のままに身体を動かしている。強い竜に惹かれてやまない本能が目の前の竜を求めて、身体の奥がしびれてくる。
――これは、最悪の展開だ。
リアンの顎を掴んだままヴァルハルトがぐっと顔を寄せてきた。男の黒い瞳孔が縦に開き、眼をそらせずに荒く息を吐いたリアンの目をのぞきこんでくる。肉感的な唇が愉快そうに持ち上がった。
「なんでそんなエロい顔してんの」
なんでもくそもない。
本能に負けてんだよ。クソ野郎。
「そうやって調子のいいことを言いながら、確かヒースレイの地竜と番になった海竜は結局海が恋しくなって海軍に戻ったんだろう」
そう言うと、アドルはきょとんとした顔になった後頷いた。
「ん? ああ。そうだね。彼は海から長く離れるのはキツかったみたいだ。こっちの子も体質的に海の中に住むのは無理があったからね」
「そういうことだ」
結局、海竜は番を残して海に帰ったのだ。それも気分屋で傲慢な海竜らしい結末。
リアンが冷ややかな顔で一週間前にこの中庭でやりあった海竜のことを思い出していると、アドルが首を捻りながら「でも」と言いかけた。
「いや、もういい。あいつらの話はこれ以上聞きたくない」
あのいけすかない男の顔を思い出してしまった。海竜の話をしていたら胸くそ悪くなってきたので、ヒースレイの話はそこで遮って終わらせた。
◆
失敗した。
早く空中艦艇に戻ろうと思っていたのに、ヒースレイと中庭で思わず話しこんでしまい、王宮を発つのが遅くなった。早く帰ろうと思ったら、街でごろつきに絡まれている女性を見つけ、蹴散らして警察に引き渡していたら手間を取られた。もう日が沈んでしまった。
「飛べないな」
王都の繁華街の路地に立って、羽ばたこうとしたら翼が背中から出てこなかった。
すでに飛ぶことすらできなくなった。新月であることに加え、体調が悪いせいでさらに身体の調子が悪かった。夜になって少し熱が出てきたかもしれない。竜印の力が弱まって身体がふらつく。これではもう今夜は空中艦艇には戻れないだろう。連絡して迎えに来てもらうにも、一度王宮に戻って陸軍の通信機を借りる必要がある。そこまでの気力が残っていない。諦めて、街の宿を探して一夜をそこで過ごすことにした。
竜印が使えなくとも、軍人である自分が人間に負けるようなことはまずない。陸軍には現役の地竜は少ないから、まさかここで竜に遭遇することもないだろう。
そう考えてリアンは宿泊する場所を探そうと、ふらつく身体を壁に手をついて立て直そうとした。
そのとき、突然後ろからぞっと背中が粟立つような気配を感じた。
気づいて全身が強張った瞬間、聞き覚えのある声が響く。
「あれ、あんたこんなところで何してんだ」
頭だけで振り返って、愕然とする。
「お前……」
うそだろう。
何故今よりによってこいつに会うのか。
目を見開いて思わず固まった。
こちらに歩いてくる厳つい身体つきの大柄な男。海軍の軍服に縫い付けられているのは自分と同じ少将の階級章。暗がりでも何故か目を引く青い瞳がリアンを見ている。
ヴァルハルト・オーベル。つい一週間前に王宮の中庭でやりあった男がすぐ近くまで歩いてきて、片眉を上げてリアンを見下ろした。
常時戦艦にいるはずのこの男が何故地上にいて、しかもよりによって王都の街を歩いているのかは知りたくもないし、どうせ聞いてもろくな内容ではないだろうから興味はない。
しかし、今リアンにとって問題なのは、この男が強力な竜印を持っているということだ。
「っ」
身体から力が抜けた。
しまった、と思う頭とは裏腹に足が崩れる。咄嗟に壁についた手で体勢を支えたが、ぐらりと傾いた身体が壁にすがるようにしてかしぐ。
「おいっ、何してんだ」
ヴァルハルトが手を伸ばして肩を掴もうとしてきた。
それを壁についていない方の手で強く弾く。
「……触るなっ」
今この男に触られるのはまずい。この上なくまずい。
ヴァルハルトから感じるプレッシャーは、あまりにも大きすぎる。
「あんた、具合でも悪いのか」
触るなといっているのに、再び伸びてきた男の手を振り払おうとしたら、その手を掴まれた。ぐっと引き寄せられて抵抗できずに二、三歩足が進んでしまった。さらに近くなった竜の気配にぞくっとして膝が折れそうになる。手のひらにじわっと汗がにじんだ。
「……そういや、今日は新月か。ということは、陰の日か、あんた」
奴の眼をみたらダメだ、とうつむいたリアンの頭上から呟きが聞こえる。
月ではなく潮の満ち引きに左右される海竜とは陰の日が違うが、リアンが明らかに弱っている原因に思い至ったらしい。
最悪だ。なんでこんなことになる。
同じ海竜に会うならこいつじゃなくて違う竜の方がまだましだった。この男に自分のこんな状態を見られるなら。
陰の日は、竜印の力が限界まで弱まるが、その弱くなった竜の本能が、強い竜に対して否応なく惹かれてしまう。普段の竜印が強い分、反動が大きい。竜の本能がより強い者の庇護を求める。自分よりも強い竜には逆らえない。そう本能が理性と矜持を押さえ込んでくる。
強い。
ヴァルハルトは、今自分が対するにはあまりに相手が悪い。
全身から力が抜けて、自分の意思とは関係なく身体がグニャグニャになる。
うつむいて震えているリアンの顎に、急に手がかかった。驚く間もなく、くっと上げられた手に上を向かされる。
目が合った。
夜の闇の中で、水に映る月光のような、青い月長石を思わせる瞳とまともに眼が合う。
「っ」
頭がしびれたように動かなくなった。眼光だけで、目の前の竜に支配される。
「なあ、あんた」
ヴァルハルトが眼を細める。
その掠れた低い声を聞くと、熱に浮かされたように唇が震えた。やめろ、抗えと頭の中では繰り返し人間である部分の自分が叫んでいるが、竜としての己が本能のままに身体を動かしている。強い竜に惹かれてやまない本能が目の前の竜を求めて、身体の奥がしびれてくる。
――これは、最悪の展開だ。
リアンの顎を掴んだままヴァルハルトがぐっと顔を寄せてきた。男の黒い瞳孔が縦に開き、眼をそらせずに荒く息を吐いたリアンの目をのぞきこんでくる。肉感的な唇が愉快そうに持ち上がった。
「なんでそんなエロい顔してんの」
なんでもくそもない。
本能に負けてんだよ。クソ野郎。
491
お気に入りに追加
1,145
あなたにおすすめの小説
【書籍化進行中】契約婚ですが可愛い継子を溺愛します
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
恋愛
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
前世の記憶がうっすら残る私が転生したのは、貧乏伯爵家の長女。父親に頼まれ、公爵家の圧力と財力に負けた我が家は私を売った。
悲壮感漂う状況のようだが、契約婚は悪くない。実家の借金を返し、可愛い継子を愛でながら、旦那様は元気で留守が最高! と日常を謳歌する。旦那様に放置された妻ですが、息子や使用人と快適ライフを追求する。
逞しく生きる私に、旦那様が距離を詰めてきて? 本気の恋愛や溺愛はお断りです!!
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2024/09/07……カクヨム、恋愛週間 4位
2024/09/02……小説家になろう、総合連載 2位
2024/09/02……小説家になろう、週間恋愛 2位
2024/08/28……小説家になろう、日間恋愛連載 1位
2024/08/24……アルファポリス 女性向けHOT 8位
2024/08/16……エブリスタ 恋愛ファンタジー 1位
2024/08/14……連載開始
光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
ハイスペックストーカーに追われています
たかつきよしき
BL
祐樹は美少女顔負けの美貌で、朝の通勤ラッシュアワーを、女性専用車両に乗ることで回避していた。しかし、そんなことをしたバチなのか、ハイスペック男子の昌磨に一目惚れされて求愛をうける。男に告白されるなんて、冗談じゃねぇ!!と思ったが、この昌磨という男なかなかのハイスペック。利用できる!と、判断して、近づいたのが失敗の始まり。とある切っ掛けで、男だとバラしても昌磨の愛は諦めることを知らず、ハイスペックぶりをフルに活用して迫ってくる!!
と言うタイトル通りの内容。前半は笑ってもらえたらなぁと言う気持ちで、後半はシリアスにBLらしく萌えると感じて頂けるように書きました。
完結しました。
騎士は魔石に跪く
叶崎みお
BL
森の中の小さな家でひとりぼっちで暮らしていたセオドアは、ある日全身傷だらけの男を拾う。ヒューゴと名乗った男は、魔女一族の村の唯一の男であり落ちこぼれの自分に優しく寄り添ってくれるようになった。ヒューゴを大事な存在だと思う気持ちを強くしていくセオドアだが、様々な理由から恋をするのに躊躇いがあり──一方ヒューゴもセオドアに言えない事情を抱えていた。
魔力にまつわる特殊体質騎士と力を失った青年が互いに存在を支えに前を向いていくお話です。
ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。
異世界転生先でアホのふりしてたら執着された俺の話
深山恐竜
BL
俺はよくあるBL魔法学園ゲームの世界に異世界転生したらしい。よりにもよって、役どころは作中最悪の悪役令息だ。何重にも張られた没落エンドフラグをへし折る日々……なんてまっぴらごめんなので、前世のスキル(引きこもり)を最大限活用して平和を勝ち取る! ……はずだったのだが、どういうわけか俺の従者が「坊ちゃんの足すべすべ~」なんて言い出して!?
異世界転移してΩになった俺(アラフォーリーマン)、庇護欲高めα騎士に身も心も溶かされる
ヨドミ
BL
もし生まれ変わったら、俺は思う存分甘やかされたい――。
アラフォーリーマン(社畜)である福沢裕介は、通勤途中、事故により異世界へ転移してしまう。
異世界ローリア王国皇太子の花嫁として召喚されたが、転移して早々、【災厄のΩ】と告げられ殺されそうになる。
【災厄のΩ】、それは複数のαを番にすることができるΩのことだった――。
αがハーレムを築くのが常識とされる異世界では、【災厄のΩ】は忌むべき存在。
負の烙印を押された裕介は、間一髪、銀髪のα騎士ジェイドに助けられ、彼の庇護のもと、騎士団施設で居候することに。
「αがΩを守るのは当然だ」とジェイドは裕介の世話を焼くようになって――。
庇護欲高め騎士(α)と甘やかされたいけどプライドが邪魔をして素直になれない中年リーマン(Ω)のすれ違いラブファンタジー。
※Rシーンには♡マークをつけます。
【完結】健康な身体に成り代わったので異世界を満喫します。
白(しろ)
BL
神様曰く、これはお節介らしい。
僕の身体は運が悪くとても脆く出来ていた。心臓の部分が。だからそろそろダメかもな、なんて思っていたある日の夢で僕は健康な身体を手に入れていた。
けれどそれは僕の身体じゃなくて、まるで天使のように綺麗な顔をした人の身体だった。
どうせ夢だ、すぐに覚めると思っていたのに夢は覚めない。それどころか感じる全てがリアルで、もしかしてこれは現実なのかもしれないと有り得ない考えに及んだとき、頭に鈴の音が響いた。
「お節介を焼くことにした。なに心配することはない。ただ、成り代わるだけさ。お前が欲しくて堪らなかった身体に」
神様らしき人の差配で、僕は僕じゃない人物として生きることになった。
これは健康な身体を手に入れた僕が、好きなように生きていくお話。
本編は三人称です。
R−18に該当するページには※を付けます。
毎日20時更新
登場人物
ラファエル・ローデン
金髪青眼の美青年。無邪気であどけなくもあるが無鉄砲で好奇心旺盛。
ある日人が変わったように活発になったことで親しい人たちを戸惑わせた。今では受け入れられている。
首筋で脈を取るのがクセ。
アルフレッド
茶髪に赤目の迫力ある男前苦労人。ラファエルの友人であり相棒。
剣の腕が立ち騎士団への入団を強く望まれていたが縛り付けられるのを嫌う性格な為断った。
神様
ガラが悪い大男。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる