ハズレ者の国造り

黒炎 瑠懿

文字の大きさ
上 下
5 / 11

夢?と今後

しおりを挟む
『そうか……おぬしか……。やってくれたのぅ。おぬしのせいで妾の世界が歪みが生じたぞ。どうするのだ?破壊神様以外が、何の理もなく他の世界を歪ませることは重罪。このまま何もしなければ、創造神様と破壊神様の審判が下るぞ。』
『……僕には何の事だか解らない。帰ってくれ!』
     巫女服を着た女性は、笑顔のまま冷たい声音で忠告した。多分最終通告なのだろう。諭す様に話している。が、中年には届かず嘘を叫ぶ。
『それが答えか…………。【墜神】……ここから先は場所を変えようか?堕神』
 そう言うと彼女は中年と一緒に何処かへ消えた。残された俺と白い狼、説教していた人物と光り輝く3つの珠だけになってしまった。
 どうしたものかと思っていると、白い狼が話しかけて来た。
『すまないな。この世界の主神と言っていたあの者は偽者の神【墜神】と言って元は何処かの世界の主神だった者だ。それが世界を創る者たちのルールを破ってしまったが為に堕落したモノになり、いずれは破壊神様に裁かれる。しかし、最近【墜神】が多くなり把握していない者がいたようだ。迷惑をかけた。すまない』
 そう言うと白い狼が頭を下げる。顔色は分からないが先程まで立派に立っていた耳がたれていた。
 そして、隣には説教していた人物も続けて頭を下げた。
 少しだけ気まずくなり、話を変える為頭を上げさせた。すると白い狼が話し始めた。
『お前さんたちはよく知っている。何せ俺がお前さんと弟さんに加護を与えたからなぁ。日本の神の柱として、次の世界でも加護は継続し続ける様にした』
『それと、私の方からも微力ながら加護を与えようと思います。かなり強引に私たちの世界に来て頂くので、私たちの世界のルールと知識、言語とお好きなスキル5つまでを与えようと思います』
 説教していた人物が白い狼に続いて話す。詳しく聞くと、説教していた人物はこの世界の神の1柱ではあるものの主神ではないため、かなり弱いらしい。
 また先程の中年は、この世界の神ではなく主神の地位と名を奪いその間席に我が物顔で座っていたヤツらしい。
 じゃぁ何故そんな神をのさばらせたかというと、あの神は創造神様と破壊神様が産み出した者で神格が違うらしい。神格が違うと主神の権限と一神の権限では重要性の違いで従うしかなく今まで言うことを聞いていたらしい。
 だから、神格を剥奪するには創造神様と破壊神様の裁判が必要で、今の今までは説教していた人物が主立っていたため気が付かなかったらしい。

 ただし、一神である説教していた人物は前主神の機転のお陰で権限を半分持っていたため、あの中年の本来の権限が半分で抑えていたらしい。
 今は、前主神を探すべく自分たちのスキルを決めたらすぐに捜索して行くとのことだ。
 その間自分たちは、この神々が管理する世界の箱庭にしばらく滞在し異世界向こうに対応した体を構築してから転移するらしい。
 転移した際の年齢は12歳ぐらいの獣人男児で、ある程度の知識(神レベル~一般常識)と魔法の仕組みや他種族の歴史(闇歴史まで)を滞在中に教えてくれるそうだ。
 また、元獣の自分たちと違いもう2つの魂は人間らしく構築まで時間がかかるそう。
 とりあえず、スキル5つを決める事にした。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転生して貴族になったけど、与えられたのは瑕疵物件で有名な領地だった件

桜月雪兎
ファンタジー
神様のドジによって人生を終幕してしまった七瀬結希。 神様からお詫びとしていくつかのスキルを貰い、転生したのはなんと貴族の三男坊ユキルディス・フォン・アルフレッドだった。 しかし、家族とはあまり折り合いが良くなく、成人したらさっさと追い出された。 ユキルディスが唯一信頼している従者アルフォンス・グレイルのみを連れて、追い出された先は国内で有名な瑕疵物件であるユンゲート領だった。 ユキルディスはユキルディス・フォン・ユンゲートとして開拓から始まる物語だ。

みんなで転生〜チートな従魔と普通の私でほのぼの異世界生活〜

ノデミチ
ファンタジー
西門 愛衣楽、19歳。花の短大生。 年明けの誕生日も近いのに、未だ就活中。 そんな彼女の癒しは3匹のペット達。 シベリアンハスキーのコロ。 カナリアのカナ。 キバラガメのキィ。 犬と小鳥は、元は父のペットだったけど、母が出て行ってから父は変わってしまった…。 ペットの世話もせず、それどころか働く意欲も失い酒に溺れて…。 挙句に無理心中しようとして家に火を付けて焼け死んで。 アイラもペット達も焼け死んでしまう。 それを不憫に思った異世界の神が、自らの世界へ招き入れる。せっかくだからとペット達も一緒に。 何故かペット達がチートな力を持って…。 アイラは只の幼女になって…。 そんな彼女達のほのぼの異世界生活。 テイマー物 第3弾。 カクヨムでも公開中。

システムバグで輪廻の輪から外れましたが、便利グッズ詰め合わせ付きで他の星に転生しました。

大国 鹿児
ファンタジー
輪廻転生のシステムのバグで輪廻の輪から外れちゃった! でも神様から便利なチートグッズ(笑)の詰め合わせをもらって、 他の星に転生しました!特に使命も無いなら自由気ままに生きてみよう! 主人公はチート無双するのか!? それともハーレムか!? はたまた、壮大なファンタジーが始まるのか!? いえ、実は単なる趣味全開の主人公です。 色々な秘密がだんだん明らかになりますので、ゆっくりとお楽しみください。 *** 作品について *** この作品は、真面目なチート物ではありません。 コメディーやギャグ要素やネタの多い作品となっております 重厚な世界観や派手な戦闘描写、ざまあ展開などをお求めの方は、 この作品をスルーして下さい。 *カクヨム様,小説家になろう様でも、別PNで先行して投稿しております。

ぐ~たら第三王子、牧場でスローライフ始めるってよ

雑木林
ファンタジー
 現代日本で草臥れたサラリーマンをやっていた俺は、過労死した後に何の脈絡もなく異世界転生を果たした。  第二の人生で新たに得た俺の身分は、とある王国の第三王子だ。  この世界では神様が人々に天職を授けると言われており、俺の父親である国王は【軍神】で、長男の第一王子が【剣聖】、それから次男の第二王子が【賢者】という天職を授かっている。  そんなエリートな王族の末席に加わった俺は、当然のように周囲から期待されていたが……しかし、俺が授かった天職は、なんと【牧場主】だった。  畜産業は人類の食文化を支える素晴らしいものだが、王族が従事する仕事としては相応しくない。  斯くして、父親に失望された俺は王城から追放され、辺境の片隅でひっそりとスローライフを始めることになる。

没落貴族の異世界領地経営!~生産スキルでガンガン成り上がります!

武蔵野純平
ファンタジー
異世界転生した元日本人ノエルは、父の急死によりエトワール伯爵家を継承することになった。 亡くなった父はギャンブルに熱中し莫大な借金をしていた。 さらに借金を国王に咎められ、『王国貴族の恥!』と南方の辺境へ追放されてしまう。 南方は魔物も多く、非常に住みにくい土地だった。 ある日、猫獣人の騎士現れる。ノエルが女神様から与えられた生産スキル『マルチクラフト』が覚醒し、ノエルは次々と異世界にない商品を生産し、領地経営が軌道に乗る。

転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚

ノデミチ
ファンタジー
田中六朗、18歳。 原因不明の発熱が続き、ほぼ寝たきりの生活。結果死亡。 気が付けば異世界。10歳の少年に! 女神が現れ話を聞くと、六朗は本来、この異世界ルーセリアに生まれるはずが、間違えて地球に生まれてしまったとの事。莫大な魔力を持ったが為に、地球では使う事が出来ず魔力過多で燃え尽きてしまったらしい。 お詫びの転生ということで、病気にならないチートな身体と莫大な魔力を授かり、「この世界では思う存分人生を楽しんでください」と。 寝たきりだった六朗は、ライトノベルやゲームが大好き。今、自分がその世界にいる! 勇者? 王様? 何になる? ライトノベルで好きだった「魔物使い=モンスターテイマー」をやってみよう! 六朗=ロックと名乗り、チートな身体と莫大な魔力で異世界を自由に生きる! カクヨムでも公開しました。

このやってられない世界で

みなせ
ファンタジー
筋肉馬鹿にビンタをくらって、前世を思い出した。 悪役令嬢・キーラになったらしいけど、 そのフラグは初っ端に折れてしまった。 主人公のヒロインをそっちのけの、 よく分からなくなった乙女ゲームの世界で、 王子様に捕まってしまったキーラは 楽しく生き残ることができるのか。

社畜から卒業したんだから異世界を自由に謳歌します

湯崎noa
ファンタジー
ブラック企業に入社して10年が経つ〈宮島〉は、当たり前の様な連続徹夜に心身ともに疲労していた。  そんな時に中高の同級生と再開し、その同級生への相談を行ったところ会社を辞める決意をした。  しかし!! その日の帰り道に全身の力が抜け、線路に倒れ込んでしまった。  そのまま呆気なく宮島の命は尽きてしまう。  この死亡は神様の手違いによるものだった!?  神様からの全力の謝罪を受けて、特殊スキル〈コピー〉を授かり第二の人生を送る事になる。  せっかくブラック企業を卒業して、異世界転生するのだから全力で謳歌してやろうじゃないか!! ※カクヨム、小説家になろう、ノベルバでも連載中

処理中です...