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夢?
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どこからか声が聞こえた。
『……ここまで歪みきってしまったこの4つの魂ではもう持たない』
『そんなことはわかっている』
『その態度はなんです?久々に仕事してると思ったら、咳をして手元が狂い持っていた転生者の資料が散らばり、数枚が別の世界の箱庭に落ち、それを拾いに行く時に誤って他の世界から資料を取って行ったとか?すぐに気づいたから良かったものの、その後慌てていたからって通ってしまった魂に歪みが出るまで干渉することないでしょう?馬鹿ですか?頭足りてないのですか?ちゃんと仕事しろよカス!!』
『馬鹿?馬鹿そちらではないか!!床に散らばって落ちた先は資料の山とか資料の海とか勘弁してくれよ!!足の踏み場もない!!ちゃんと整理しろよ!!』
『彼女の世界は貴方の世界より人種こそ少ないが人数は多くいる。その中で犯罪者と一般人を分けて入るのです。中には自然災害で多くの人が亡くなられたり、車両事故で亡くなられたりと死因も多岐に渡ります。その書類を整理し、正しく魂を導かなくてはならない。とても繊細な作業なのですからね。それに、彼女には私から謝りに行った際、ご寛容なお心遣いに涙しましたよ。それに比べ貴方の様に仕事はサボる、他人任せの主神としての自覚も責任も無い方がよっぽどですよ』
滾々と説教する人とそれにどこか納得行ってない人がいるらしい。
白く何も無い部屋かすらも怪しい空間に俺はいる。
どうやら、俺と他3つの魂の持ち主はこのガキのように拗ねた奴のせいでこの空間にいるらしい。少しだけイラッと来た。説教している人物も同様らしい。その人の尻尾は何倍にも膨らみ逆立てる猫の様に怒りを露わにしている。よく見ると耳も生えている。異世界物のアニメで見たことのある獣人の姿をしている。
ちなみに、ガキの様に拗ねた奴は正座させられそっぽを向いている。中年のオッチャン顔で髪はボサボサ無精髭がところどころ生えている。何だか臭いそうなほど清潔感が無い服装で、かなり近寄り難い見た目だ。
それも相まってどう声をかけたら良いのかわからない。
途方に暮れていると、奥の方から白と赤の巫女服を着た女性と神主さんの祭祀服の様な服を着ている真っ白な二足歩行の狼がこちらに向かって歩いて来た。
神様といえばこの2人の様な姿だよなて思うほど拗ねた中年との落差が酷い。
『この世界の主はおるか?』
『この世界の主は僕だよ』
鈴を鳴らしたような声で巫女服を着た女性が問いかけると、拗ねた中年が手を挙げ話しかける。
『……ここまで歪みきってしまったこの4つの魂ではもう持たない』
『そんなことはわかっている』
『その態度はなんです?久々に仕事してると思ったら、咳をして手元が狂い持っていた転生者の資料が散らばり、数枚が別の世界の箱庭に落ち、それを拾いに行く時に誤って他の世界から資料を取って行ったとか?すぐに気づいたから良かったものの、その後慌てていたからって通ってしまった魂に歪みが出るまで干渉することないでしょう?馬鹿ですか?頭足りてないのですか?ちゃんと仕事しろよカス!!』
『馬鹿?馬鹿そちらではないか!!床に散らばって落ちた先は資料の山とか資料の海とか勘弁してくれよ!!足の踏み場もない!!ちゃんと整理しろよ!!』
『彼女の世界は貴方の世界より人種こそ少ないが人数は多くいる。その中で犯罪者と一般人を分けて入るのです。中には自然災害で多くの人が亡くなられたり、車両事故で亡くなられたりと死因も多岐に渡ります。その書類を整理し、正しく魂を導かなくてはならない。とても繊細な作業なのですからね。それに、彼女には私から謝りに行った際、ご寛容なお心遣いに涙しましたよ。それに比べ貴方の様に仕事はサボる、他人任せの主神としての自覚も責任も無い方がよっぽどですよ』
滾々と説教する人とそれにどこか納得行ってない人がいるらしい。
白く何も無い部屋かすらも怪しい空間に俺はいる。
どうやら、俺と他3つの魂の持ち主はこのガキのように拗ねた奴のせいでこの空間にいるらしい。少しだけイラッと来た。説教している人物も同様らしい。その人の尻尾は何倍にも膨らみ逆立てる猫の様に怒りを露わにしている。よく見ると耳も生えている。異世界物のアニメで見たことのある獣人の姿をしている。
ちなみに、ガキの様に拗ねた奴は正座させられそっぽを向いている。中年のオッチャン顔で髪はボサボサ無精髭がところどころ生えている。何だか臭いそうなほど清潔感が無い服装で、かなり近寄り難い見た目だ。
それも相まってどう声をかけたら良いのかわからない。
途方に暮れていると、奥の方から白と赤の巫女服を着た女性と神主さんの祭祀服の様な服を着ている真っ白な二足歩行の狼がこちらに向かって歩いて来た。
神様といえばこの2人の様な姿だよなて思うほど拗ねた中年との落差が酷い。
『この世界の主はおるか?』
『この世界の主は僕だよ』
鈴を鳴らしたような声で巫女服を着た女性が問いかけると、拗ねた中年が手を挙げ話しかける。
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