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2章 後編

ドレイクのいない島にて(島を探検します 2 )

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 今度は南東に向かった。
 暫く歩いていると、また3方向に分かれた道が見えて来た。右に行けばレイン達の拠点に、カーブのかかる中央の道に行けば東に進み次のエリアに繋がり、左に行けばジャングルを抜けて砂漠地帯とオアシスに繋がる。
 クモの巣の様に8つの方向にそれぞれのエリアと関連エリアが存在するように作ってある。多少グネグネ下道になっているが……まぁご愛嬌だ。けして真っ直ぐな線が描けず手が震えていたり、繋がった道(線)が途中途切れてしまい継ぎ足したら曲がったとかでは決してない。

 ……この件は置いといて、左の道砂漠地帯へと向かう事にした。道を進むにつれて徐々に緑が少くなっていき開けた場所に出た。そこは遮蔽物が少ない砂漠と遠くに点々とある緑色の物体が目に入った。多分あの緑色がオアシスなのだろう。
 取り敢えず、レイン達はオアシスに向かった。


 オアシスに着くと温泉湖と同じロッジが何件か建っていて中も同じ感じの造りをしている。少し違うところがあるとしたら、温泉湖の方は浴槽が砂漠の方はシャワーが付いていたり、ベットが竹細工の涼しい造りになっているぐらいだろうか。

 ロッジを点検した後オアシスの周辺を散策することにした。湖の周りには地球産だろうか南国系のフルーツやヤシの木が自生していた。鑑定してから試しに味見すると多分地球と同じぐらい美味しいもしくは、それ以上の美味しさがある物もあった。
 変な虫や大抵の病気に強い品種になっていた。どうやらこの世界仕様に竜神や女神が改良したのだろう。何とも有り難い話だ。レインは取り敢えず、天に祈っておいた。

 ジーク達はレインを不思議そうに見ていたが、見たことの無いフルーツに舌鼓を打ち、付き添いの蜘蛛と魔狼達が何個かの実種や株を採取し拠点に運び込みしていた。全部採らない様に注意したり、ゴミの片付けも終わらせ次のエリアへと向かう。
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