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2章 後編

ドレイクのいない島にて(卵の種類と露天風呂)

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 託された卵は、青地に薄い色合いの赤みのオレンジ色の斑点でほんのりと暖かい。
 急いでアカシックレコード・ミニを開いた。卵の種類から孵化に必要な素材や手順を探すためだ。
 卵の表面から水なのだろう。水属性の項目からそれらしい種類を探してみた。
 後、オレンジ色の斑点から大地の黄色と炎の赤の属性を持つドラゴンなのだろう。

 調べた結果、この卵が湯に関するドラゴンであることが判明した。
 活火山の近くに温泉がよく沸くと聞く。どうやら、あの親ドラゴンは火と水と大地のマグマドラゴンだったのだろう。割合的には5:2:3なのだろう。しかし子は父親の血を多目に受け継いだのだろう。割合的にはたい3:5:2になっている。
 取り敢えず、この卵に適切な環境を作らなければ、お話にならないので温泉探しますか。
 久しぶりの温泉に元日本人の血が騒ぐレインでした。



 探知で地中を探したところ、拠点の後ろ側に広目の源泉が見付かった。温度も良い感じだし、拠点から近いのも良い。
 早速木材で簡易脱衣所や浴槽洗い場等を丸石を敷き詰め、魔法でモルタル的なものを使い固める。
 半分が屋根が付いた感じの露天風呂を作ってみた。目隠し用の高めの柵を作ってみた。また、半分が外になっているところにスパイダーシルクの透明な網を作って貰い被せた。虫対策と覗き見防止の為にマジックミラー仕様に付与した。中からは朝日も夜空は見えるようにしてあるが外からは見えない。男女別で壁を厚く隔ててあるので入ってこれない。壁にも認識阻害のエンチャントを付けたので、邪な考えで壁に近づいた者を興味のない方へと向けるようにした。

 混浴に関しては作らない方向で考えてはいる。平均をドラゴン仕様にして熱さを4種類ぐらい作ったのでかなり広い。全室全湯槽を浄化のエンチャントをしている。掃除も楽々になった。
 ここまでを半日程で仕上げた。魔法様々である。丸石は人数(?)の多い蜘蛛達に川まで取りに行ってもらった。子狼達も頑張っていた。


 ようやく完成した露天風呂。それとは別に浅い風呂を作った。そこに卵を浸からせる。寝藁の変わりに籠を作って入れてみた。
 温泉卵みたいだと思ったのは内緒だ。孵化するまで時間があったのでその間露天風呂を満喫した。
 ちなみにジークが女子風呂に入りたがっていたが年齢的にはNGなので断った。というかオスの狼に首根っこ咥えられ、手足羽根をオス(だと思う)の蜘蛛に簀巻きにされ男子風呂に消えた。
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