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2章 後編
ドレイクのいない島にて (なにか来た)
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ドレイクが旅行に行ってから2日目の昼過ぎ。家の中で縫いぐるみを作っていたら、サラに念話で庭に来てほしいと連絡が入り急いで現場に向かった。
庭には、飢えにやられたのか痩せて怪我をした狼の群れが横たわっていた。
種族は魔狼で数は15匹ほどで、その内5匹がまだ子供で老いた狼が2匹いた。多分番なのだろう。寄り添い、ふらふらになりながらこちらに歩いて来た。
慌て駆け寄る。言葉は通じないのでサラに通訳をお願いした。
傷の手当てと食べ物、水を勧めながら話を聞いた。老い狼の話では、前まで島を管理していた者の死とその後継者の行方不明により、この島に大飢饉と大量の魔物の出現が起きた。それ以降の森の実りの殆どは淀みに汚染され食べれたものではなかったらしい。食べては吐き戻し、川の水すら飲めた物ではなかった。
僅かな食料と水で安全な場所を巡り島中を歩き回っていたそう。
そして、最期の頼みの綱にこの場所を目指してみたのだとか。
老い狼の2匹は「どうか一族をお救い下さい」と一族を代表して頭を下げて言った。
レインはそれを受け入れた。若い狼に名前を付けた。老いた狼は名前入らないと告げ、木の木陰に寝そべった。
急いで犬小屋改めて狼小屋を作った。水呑場や子狼が中に入っても溺れない程の小さな池も作った。また、小高い丘やトンネルなどドッグランみたいなのも作ってみた。子狼達は目を輝かせ一目散に遊び始めた。親狼達はその光景を微笑ましげに目を細めていた。
老い狼達に他にも仲間がいるか尋ねたところ、生きていれば四つ程に別れたはずだとのこと。
疲れているだろうから1日おいて、捜索隊を急遽結成し(蜘蛛多め)大量の食糧と傷薬を準備した後四方向に別れ捜索を開始した。
結果から言うと、四方向ともに数は減ってはいたものの魔狼は見付かった。
道中は幸運にも魔物が襲って来なかったのが不思議だったが、皆無事に帰って来た。
そっと胸を撫で下ろすレインだった。
庭には、飢えにやられたのか痩せて怪我をした狼の群れが横たわっていた。
種族は魔狼で数は15匹ほどで、その内5匹がまだ子供で老いた狼が2匹いた。多分番なのだろう。寄り添い、ふらふらになりながらこちらに歩いて来た。
慌て駆け寄る。言葉は通じないのでサラに通訳をお願いした。
傷の手当てと食べ物、水を勧めながら話を聞いた。老い狼の話では、前まで島を管理していた者の死とその後継者の行方不明により、この島に大飢饉と大量の魔物の出現が起きた。それ以降の森の実りの殆どは淀みに汚染され食べれたものではなかったらしい。食べては吐き戻し、川の水すら飲めた物ではなかった。
僅かな食料と水で安全な場所を巡り島中を歩き回っていたそう。
そして、最期の頼みの綱にこの場所を目指してみたのだとか。
老い狼の2匹は「どうか一族をお救い下さい」と一族を代表して頭を下げて言った。
レインはそれを受け入れた。若い狼に名前を付けた。老いた狼は名前入らないと告げ、木の木陰に寝そべった。
急いで犬小屋改めて狼小屋を作った。水呑場や子狼が中に入っても溺れない程の小さな池も作った。また、小高い丘やトンネルなどドッグランみたいなのも作ってみた。子狼達は目を輝かせ一目散に遊び始めた。親狼達はその光景を微笑ましげに目を細めていた。
老い狼達に他にも仲間がいるか尋ねたところ、生きていれば四つ程に別れたはずだとのこと。
疲れているだろうから1日おいて、捜索隊を急遽結成し(蜘蛛多め)大量の食糧と傷薬を準備した後四方向に別れ捜索を開始した。
結果から言うと、四方向ともに数は減ってはいたものの魔狼は見付かった。
道中は幸運にも魔物が襲って来なかったのが不思議だったが、皆無事に帰って来た。
そっと胸を撫で下ろすレインだった。
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