私の転生先を神様(竜神様)が"勝手に"決めました ~ドラゴンテイマーになりました~

黒炎 瑠懿

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閑話 ~箸休めにどうぞ~

ドレイクの1週間異世界旅行 15 (~あの貴族ダイジョバナイかもしれない~)

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 まぁ、ドレイクとしても無しよりの無しだが、相手を煽ってしまっていたのでなんとも言えないが、フード横と胸元に国章こくしょうが目立つように刺繍されていた。
 これもこの世界の常識で他国に行く際、自国の2色の象徴色と国章を目立つように付けることが義務付けられている。
 因みに今いる中央帝国は白と金色で、お祖父様のいる国は黒と白銀が象徴色となっている。
 ただ、旅人や商人などに金や白銀が所持できない者もいるため、似た色の黄色や灰色や銀鉄を使うことが多い。
 また、汚れの目立つ白は旅では不向なため、黄色系のマントに白の飾りが付いた物がこの国の旅人や商人の主流。逆に白や金が多いと貴族色となっている。お祖父様の国では、黒地に銀鉄の金具と灰色の飾りが主流で黒地に銀や白銀が使われている物が貴族色となっている。


 脱いだマントにもう一度目をやる。黒地に数ヶ所の国章と白銀を使い装飾され、尚且つ実用性と華美にならない程度の洗礼されたデザインのマント。
 誰が見ても他国の貴族なのだが......それに、列にいた際も周囲が解っているのに罵詈雑言の嵐に恐喝、極めつけに唾吐き。
 頭が痛くなった。少なくても旅人や商人出はない貴族色なのだが。

 あの貴族あのオッサンただではすまないかもしれない。


「取り敢えずこのマントの洗濯を頼みたい。私では出来ないので」
 空気を変えるために、マントをマジックバックから取り出した新品の革袋に詰め間口を縛る。どうしようかと悩むと、先程のお着きの方が手を伸ばし他の者にわたし持っていかれた。
 無事帰って来ることを願おう。


 お着きの方に案内され馬車に向かう際、肩にいる陰蝶が囁く。
あのオッサンあの馬鹿焼き払いますか?切り刻みますか?それとも、土に還しますか?あっ土が腐りますね。どうしましょう?≫
「......止めてやれ、馬鹿あれでもこの国の端くれ貴族だ。この国の法で決めること。関わることはしない」
≪............承知≫
 かなりご立腹だったらしい。毒と殺意を吐いた。しかし、ここで問題を大きくするわけにはいかないので諌めた。

 ジークの兄たちも馬車に乗り込み思い空気が漂ったのは言うまでもない。


 あのオッサンもうダメかもしれない。
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